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後日譚・取り違えたその後の二人

135 ぶらり二人旅 ⑫ (二人だけの時間・その1)

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 学校を出た後、私達は宿のレストランで豪華なディナーを食べ、部屋に戻った。

「あー、お腹いっぱいで、幸せだー」

 リカルドがベッドに横たわる。お行儀悪いなあ、とくすくす笑ってしまう。
 手招きされるので、隣に寄り添うと、そっと肩を抱かれた。

「ジュリエッタと一緒だと、なんだかとても楽しい」
「……私も」
「俺は君に一目惚れだったけど、一緒にいるうちにどんどん夢中になってしまって、最初に会った時よりも、今の方がずっとずっと好きだし、これからもっともっと好きになってしまうんだと思う」

 時々、臆面もなく、ものすごくクリティカルヒットな口説き文句発するのよね、リカルド。

「ジュリエッタ、顔真っ赤」
「だって……そんな直球で、言うから」

 リカルドは真顔になり、私にキスを落とした。そこからは、もう、することは一つ。お互いの服を少しずつ奪い合っていく。

 リカルドの身体を見るとどきどきする。すごく筋肉質で、無駄のない身体。圧し掛かられると、なんだか征服されているような気分になるけど、むしろ暴かれたい。もっと私を剥き出しにしてほしい。
 リカルドにふれられた部分が熱を持つよう。肌が重なると溶け合うような気持ちになる。自分ではないものに浸食されることが、こんなにも嬉しいなんて。リカルドに会うまで、知らなかった。

 乳首を甘噛みされながら、花芽をいじられてしまって、泣きそうになる。今日のリカルドは、いつもよりも快感を与えることだけを目的にしたふれ方をしてきて、なんだかずるい。静かな部屋に、ぐちゅぐちゅという淫らな水音だけがやたら響いて、頭がおかしくなりそう。

「ゃあっ……ん!」
「気持ちいい?」
「も、我慢できない……」
「昨日も、したのにね」
「だっ、て……」
「俺も、我慢できない」

 一気に貫かれ、それだけで頭が真っ白になってしまった。

「……ジュリエッタ……?」

 私にきゅうきゅう締め付けられて、リカルドがびっくりしてる。入れられただけでイッてしまうなんて、さすがに初めてで、どうしようもなくいけないことをした気持ちになる。

「だ……ってぇ、気持ちよかったんだもん……」

 泣きながら訴えると、リカルドは困ったように笑いながら私の頬をなでた。

「ん。気持ちよくて、よかった」

 リカルドは私の涙を優しくぬぐいとり、キスを落とした。
 今日は、リカルドが動くたびに、やたらと感じてしまって、嬌声が止められない。

「あ! やぁ……ん! やだ……だめ……! あんっ!」
「今日、どうしちゃったの?」

 リカルドの動きは緩慢なはずなのに。私にも全然わかんない。

「なん、か、いつもより……ん! おっきく感じて……」
「うん、いつもより濡れてるのに、いつもよりもっと狭く感じる、俺も」
「リカルドので、中こすられると、頭……焼き切れ、そう……」
「ジュリエッタが、離さないって締めつけてきて、俺も溶けそう……」

 いつもより余裕のないかすれ声でささやかれた。
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