ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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メス堕ちさせた元タチへの愛のあるセックスの教え方⑳

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 頷いて、目尻にキスをする。
 襖は閉じたまま開くことはない。向こう側には何もない、目の前の君がすべて。
 上半身を起こして、ぱっくりと開いた股の間に腰を寄せる。
 隼人の上半身は、身長の割に小さく細い。筋肉はついているのだが、元の作りが華奢なのだろう。くびれがくっきりしているので綺麗な逆三角形を描いているが、そのぶんウエストが細い。
 引き締まったくびれから腰のラインを両手で上下に撫でさすっていたら、自分の呼吸音が荒いのに気がつく。
 僕だってずっと、限界だ。
 本当はこの部屋についた時から。
 いや、車に君を乗せた時から。
 それよりもっと前から。
 しかし両手でくびれの一番細いところを掴むと、親指同士が届いてしまいそうなほどに細くて。腹の上に自分の巨大な男性器を乗せるとそこまで対比がないように錯覚してしまって、胸を高鳴らせながらも恐ろしくなる。
 もう何度もここに入ってる。
 でもこの細い身体にこんなモノを挿入して、激しく擦りつけるなんて、改めて暴力的だと思う。
 隼人が瑞生を汚したくないと思う気持ちがわかる気がした。
 中から愛してと言ってくれた君を、たくさんたくさん、愛してあげたい。
 でもこの、奥から震え出てくる荒い息は、興奮した獣そのもので。
 可愛くて愛しい君を、鳴かせて泣かせてめちゃくちゃにしてやりたい。可哀想でかわいい君を、自分の欲望で支配したい。
 そういう安らぎを与えたい。
 自分のメスにして囲って、僕に愛され守られてることに、安らぎを。それを一番の幸福だと感じてほしい。
 汚れた愛情だ。

「あっ……」

 腹の上で、挿入している時のように男性器を往復させる。見事に割れた腹筋の凹凸を擦り、ぬらぬらと我慢汁で濡らしていく。守りの強そうな腹をしているが、へそに引っかかった時だけ声が漏れて瞼を震わせた。たまらない。

「ローション……足すから。待ってね?」

 隼人が頷くのを確認し、腕を伸ばしてテーブルの近くに転がっていたボトルを手に取る。手のひらに垂らすと冷たくて、こぼさないように指でくちゅくちゅ混ぜるみたいに温めた。
 指を入れて、一度抜いて、ぬるぬるとした手のひらも押し付けて。ああ、ドキドキする。心臓が破れそうだ。

「んな丁寧に、やんなくても……」
「うん」
「はやく……」
「ごめん。傷つけたく、なくて」
「いつもしてんじゃん、ちょっと適当にしたってどうにもなんねぇじゃんよ」
「でも、君の身体……改めて見ると、思ってるよりずっと、細くて。ふふ、あんなに食べるのに、面白いね。セックスって、抱くなんて言えば響きはいいけど…………ね。急に怖くなっちゃった」

 自分の尻の表面や浅いところをしつこく弄る男を見つめ、隼人はよろよろと肘をついて背を少し浮かせた。そうして伸びてきた手が、落ちた僕の前髪をこめかみへ撫でつけ押さえる。

「どうしたの?」

 下を向いたまま聞いてみる。

「ん……かっこいいなって……」
「うん?」
「綺麗な顔立ちしてんのは昔から知ってたけどさ。かっこいい……」

 隼人は一度、んッ、と声を漏らしてからウウンと喉を整えた。

「肌、白くて……長いまつ毛が綺麗だし。鼻筋まっすぐで、鼻先が細くて下向いてるのもいいなって……鼻翼も目立たねぇのな、肌が白くてつるっとしてるのもあって、陶器みたい」

 何かと思って視線をあげると目が合った。その瞬間、隼人は少し驚いて、気まずそうに、恥ずかしそうに、目を開いて唇をきゅっと小さく閉じる。
 かわいいな。
 そう思ったら、自然と近づいていた。
 額がつきそうなほどに顔を寄せ、よく濡らしたそこに……先端をつける。

「あ……」
「急に、どうしたの?」
「お前の唇も好き……柔らかくて……見た目も結構ふっくらしてるよな。あといつも眠そうな目も……二重幅広くて、外国人みたい。いつもちょっと目を伏せてる、みたいな……? 流し目になるとき、それが怖い時とえろい時ある……」

 僕について語る隼人の唇は薄い。
 僕の唇は上唇の山も、下唇と繋がる中心部分も、形がくっきりとしている。
 隼人の唇は薄くて、その代わり綺麗に上がった口角が特徴的だ。クールな印象を与えるが、触れてみると温かい。

「そんでさ、こうやって正面から見られると。すっげぇ見てくんの。やる気ない目してんのにさ、変なの。普通そんな見ないだろってくらい、目離さないで、少しも揺れずにさ、じっと……見られてること、意識するくらい」
「見られるの、やだ?」
「昔は苦手だったかな。ガン見されたら居心地わりぃだろ。でも、今は……ドキドキする。全部見られてる、て」

 触れなければ温かいことがわからない、下唇に触れる。唇の中はもっと熱い。
 君を抱かなければ、君を好きにならなければ、君を愛さなければ。
 唇が熱いことも、筋肉質な君のウエストがこんなに細く頼りないことも、抱きたいのに怖いと思うこの感情も、知らなかった。
 お互いに唇を見つめてる。視線が少し下がってるから、わかる。そうして引き寄せ合う。
 唇が重なって舌が溶け合うみたいに絡まる。堪らなくなって腰が進む。見えてはいなくても、下で隼人が自らを広げるのがわかった。尻たぶを広げて、先端に穴を擦りつけてくる。

「やらしいよ、はやと……あ、入っちゃうよ……」

 キスの合間に注意するが、口先だけで止める気もなく、先っぽがめりこむ。あったかくて、ぬるぬるで、きゅうきゅう窄んで入口が鈴口を舐めてくる。もどかくして、でも確実に気持ちいい。

「あ、きた、くる……っ……! みなわ、好き。好き。あーくそ、かっこいいよな、マジでいい男だよ、お前……なぁ、好き。好き……」

 切なさに眉根が寄る。じわじわと飲まれていく感覚に胸が苦しくなるくらい感じてる。
 そんな僕を隼人はじっと見たり、唇や顎にキスをしてきて、褒めてくる。普段そんな風に言わないのに。どう反応したらいいものか。

「ねぇ。やっぱり、どうしたの……そんな」
「好きだから、かっこいいって思うようになった……お前の顔がきれいとか、どうでも良かったけど、変わった」

  僕の頬に触れて、隼人が微笑む。熱い吐息を漏らし、息を整えながら、濡れた頬を押し上げて、目を細めて、まつ毛を濡らしながら。

「おまえと、いっしょ」

 君は本当に、綺麗で、可愛い。
 初めはゲームキャラに似てるくらいの感想しかなかったのに。
 そう、どんどん変わっていく。
 君の見え方が。

「好きだから、抱かれたいんだよ。汚されたっていい。むしろ、お前の手垢塗れの精液塗れにされてぇの、俺は……お前のは愛だから、いいの。くれよ」
「隼人、それは…………瑞生だって、同じように、きっと。それなら瑞生のことを君は抱いたって、ン……」

 今度は話の途中に唇を塞がれた。
 ふにふにと何度も唇を押し当ててきて、舌先同士をちろちろと舐め合う。

「ここには俺とお前しかいねぇのに、ほかの名前出すんじゃねー」

 僕の腰を抱き寄せ、自ら腰を上げ、先っぽが引っかかるみたいに入ってるだけだった男性器の亀頭まで挿入させる。カリが入口に引っかかってビクッと腰が引けそうになるが、強く抱く手に抑え込まれそれは許されなかった。

「水泡、もっと……はやく、こいよ……」
「隼人……」
「ん……」
「ゆっくり、するから……奥まで、入れるね?」
「あ、でも結腸手前まで、で……さすがに」
「わかってる」
「ん……お前の気持ちよくなってるかっこいー顔、いっぱい見る」
「ふふ、やめてよ。恥ずかしい」
「んだよ、お前はすっげー見てく、あっ! あ、あぁっ、みなわ……っ」

 ゆっくり、ゆっくり、隼人の中に入っていく。
 自分の身体のほんの一部なのに、何もかも包まれていくみたいだ。
 熱くて、ねっとりしてて、揉み込むように肉壁が締まり、波打つ。

「あっ、みなわ、あっ、ぜんりつせっ、あたるっ……あっ……」

 ああ、気持ちいい、こんなにゆっくり熱の中に入っていくことが、信じられないほど気持ちいい。
 暴発してしまう心配に俯いて目を閉じ、ふーふーと鼻翼を震わせて、息を吐きながら、快楽に耐える。歯を食いしばって声も耐える。
 まだ早い、まだ。
 そう思いながら、トン、と止まる、いけるところまで。竿の半分超えたあたりで進みを止めると、腹の底から我慢していた声が漏れた。

「あぁー…………きもちい……」

 動かしたらすぐ出ちゃいそうだ。君の顔を見ようと少し動いただけで、あ、ほら、君がきゅうって反応してまずいことになる。
 う、と腰が引けて、位置を直す。こんな些細なことだけど、ずっと熱くてぬるぬるで、勝手に締めてくるから堪らなくて。

「はやと……」

 顔を上げると、潤んだ瞳がじっと僕を捉えていた。

「はぁ、ぁ……みなわ……」
「ずっと、見てたの……?」
「ん、ん……」

 こくこくと頷く愛らしさにキュンとくる。

「お、お前は、見んな……」
「なんで、目……逸らすの?」
「恥ずかしっ……」
「見て?」
「あっ……!」

 はぁ、はぁ、と息を乱し、顎を引いたまま上目遣いに僕を見る。鋭い切れ長の目がまんまるくなって可愛い。
 しかも目が合うと中がヒクヒクと震え上がって。

「ん……なに、勝手に気持ちよくなってんの。出ちゃうよ?」
「あ、ぁ、で、出ちゃう……?」
「隼人、また目……逸らしてる。見て?」
「あ、だめ……」
「なんで? ぼく、そんなにかっこいい……?」
「はっ、ちげぇしっ……」
「違うの……? そっか……僕の恥ずかしい、勘違い……?」
「あ、えと、ちが」
「うん? なにが、違うの?」

 この手を使うのは卑怯だとは思うのだけど。
 なんとなくではあるが、出雲にされてきた反応で、自分がよく見える角度や表情がわかる。
 少し見下した、斜め上から。薄く微笑んでみる。
 ああ、やだな。なんだかナルシストみたいで。少し恥ずかしい。
 でも自分の整った顔は母親がくれた唯一の贈り物だとこの歳になってやっと自覚してきたので(出雲と出会うまでは煩わしいと思うことの方が多かったが)、利用できるなら利用する。

「あ……かっこ、いい……から……」

 顔真っ赤にしてまんこきゅんきゅん締める可愛い隼人が見られるんだから。あー、だめだ、腰動く。
 少し腰を引いて、前立腺を擦りながらその奥にぐりぐりと腰を回して押し付ける。すると太ももビクンビクン震わせながら中が激しく収縮して、前頭部にチカチカと電気が走る。

「あー、だめ、だめなのに、なぁ……っ……はぁ、はぁ、きもちい……やばい、はやと……もっとゆっくり、したいのに」
「アッ、あっあっあっ、いい、きもちい、しょこ、もっと、みなわのでっけぇチンポでぐりぐりしてぇ……ッ」
「ね。おちんちんは、かっこよくない?」
「んー、んぅ……グロいぃ……?」
「ひどいな。あ、また……ほら、目、開けて? 僕のこと、見て? 僕も君が、見たいから。僕の顔は、かっこいいんでしょ?」
「るせっ、あっ、あっ……!」

 少し瞼が動くとキラキラと涙のしずくが落ちる目が、うっすらと開く。僕を見て、ぎゅうっとそれまでより強く閉じて、また見て、むぐぐお口をへの字にした。

「かっこよくて、見てぇけどっ……目、合うの、恥ずかし、ぃ……」
「今さら……?」

 さっきから、疑問形で語る時はすりすりと前立腺をなでなでしてあげてる。隼人の目がどんどんとろけて、口の形もだらしなくなってく。

「口に出したらぁ……っ、なんか、やばくって……みなわ、かっこいー……腰回してんの、えろいし、かっこいー……かっこいいよぉ、こんなやつのまんこになってる俺ぇ……ごめんなさい……」
「なんで謝るの」
「んー、んーと……わかんねぇ、けど、ごめんなさい……?」
「謝らないで。僕だって、大好きなんだから」
「らぶ……?」
「そう。愛してるの」
「あっ」

 ずっと見つめていたのを、愛してるだけ耳元で語る。すると隼人は産毛の可愛い耳を熟れた桃みたいにピンク色に染めて、身を縮めて震え上がった。繋がっているところから肩くらいまで、振動が波のようにふるふると伝わっていく。
 あ、やば、締まる。
 いつもなら、出てしまわないように一度引き抜く。でももうこの中から出たくなくて。抜きたくなくて。
 隼人の頭をぎゅっと抱き締めて目を閉じながら、甘く果てる隼人の中をじっくりと感じとる。

「あっ……ぁっ……きもちい、これェ、きもちい……あまいき、すき……」

 うん。まだ、大丈夫。僕が動かなかれば、我慢できる。でも動いちゃうそうなくらい、気持ちいい。
 中が……心音みたいに、トクトクしてる。可愛いな。僕にドキドキしてくれてるみたいだ。

「僕の顔で甘イキしたの? おちんちんで撫で撫されて、気持ちよくて? それともまた、愛してるで?」
「うる、せ、だまれぇ……ッ! あ、うごかないで、あ、耳に口しちゃ、あ、ぜんぶだめっ!」
「身体って、正直……とくに隼人は。かわいい。だーいすき」
「あ、俺もぉ……おれも、だいすきぃ……」

 鼻にかかった甘えた声をして、ぎゅーっと首に抱きついてきた、すりすりすりすりと頬ずりしては僕の髪の横側をぐしゃぐしゃにする。

「隼人。それだと……身体が正直、じゃ……なくなっちゃう」
「あぁ……?」
「ただの……素直で可愛い甘えんぼさんに、なっちゃうよ? ダメだよ、もう、僕の前だからって……そう僕の前だから。僕の前だけだからって。あー……かわいい。ダメだ、もう。大好き。可愛い。大好き」

 本当はえっちなところ撫で回したいけど、我慢して頭がぐしゃぐしゃになるくらい抱きしめて撫で回す。そう、なんかあれだ、犬にするみたいに。
 お陰で二人とも髪の毛がめちゃくちゃである。
 隼人はとろとろと微笑んだまま静かに僕に撫でられていたが、落ち着いた頃に口を開いた。

「なにが、だめー……?」
「うん? ダメじゃないよ。なんにもダメじゃない」
「みなわぁ、チンポかたくなってる……」
「うん、いっぱい硬くなっちゃった」
「もっと、動かさねぇのぉ……?」
「だってね、今日は……優しく。ゆっくり馴染ませて、君の体温、ゆっくり感じて……君が大好きだって、たくさん伝えたい……」
「はぁ……?」

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