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メス堕ちさせた元タチへの愛のあるセックスの教え方⑲
しおりを挟む「隼人? どうしたの?」
「さっき、触ってきたヤツに……俺が、そんなだって、バレちゃった、んだよな……?」
そうだ。この可愛いお尻を触ってこの子を傷つけた奴がいた。明日の朝食の時間にまた会えるだろうか。
「うん……そうだね。バレちゃったね。僕にいっぱいおまんこ可愛がられて、隣にいた僕のおちんちんで思いっきりセックス楽しんでるスケベな子だって、バレちゃったよ?」
「あ……ごめん、なさい……っ……はぁ、あ……んんっ……」
「興奮、してる……?」
「ううん、ううんっ……してねぇ、けどっ」
「けど?」
「一緒にいるとき、他のやつに……俺が水泡にスケベにされてるってバレるの、ちょっとだけ……うれしい……」
僕の手にすりすりと頬を寄せながら目尻を下げた上目遣い。つまり、とんでもなくあざとい甘え顔をしてそんなことを言う。あ、あ、と小さく喘ぐのも忘れない。
なにそれ。かわいい。なんだよもう。
「やっぱりそれは……興奮するから?」
「ちっげ、ばかぁっ…………ん、本当はないしょ、だから……可愛がられてるってバレんの、うれしいんだよぉ……! かっこよくてぇ、ちんぽでっかい水泡に抱かれてるの、水泡が俺のって、見せつけるの、嫌いじゃねぇのっ……俺もちゃんと、みなわ大好きだからぁ……他のやつからしたらホモとかキモくても、俺は好きだからぁ……」
「え、見せつける? 僕を? 君が?」
「本当は俺のじゃねぇ、から、俺のって思われたら嬉しいもん。俺は水泡のだし、水泡も俺のってことでいー……?」
食事中べったりくっついて甘えていた隼人を思い出しながら頬がじわじわと熱くなっていくのを感じる。イッたばっかで甘えたモードだっただけじゃなくて、見せつけてたのか君は。
僕なんて、美しい君とそれなりに歳を重ねた僕では金銭が絡む関係にしか見えないだろうと頭を悩ませていたのに。その上僕は勝手に、そんな風に見られてしまうのは仕方ないと諦めていた。
野次馬の好奇な視線を感じて、痴漢されてしまって、君は傷ついていたのに。
君はこの旅行の間だけの“ちょーラブラブカップル”な僕らを自慢したかっただけなのに。
「なんか言えよっ!」
言葉を返さず固まって思考の旅に出てしまっていたら、隼人の額がぶんっと風を切って僕の頭に襲いかかろうとしてきたので、慌てて隼人の額を押さえつける。
隼人の行動パターンがわかってきて、攻撃に避けられるようになってきたな。される度本当に痛かったんだ、頭突き。でもたまには受けてあげたい気もする。久しぶりに命中してイヒヒって歯を見せて笑う隼人と痛がる自分を思い浮かべてほっこりする。うん? 僕は痛いのにほっこりするかな? いやそうじゃなくて。
「チッ、んだよぉ、頭突きくらえ、おらぁぁっ……」
「やだ」
「やだじゃねぇぇっ」
「痛いんだよ? あれ……」
「ううぅっ、むっかつく、やだっ! あそこで黙るかよ、くそっばかっ」
「あ……うん。ごめんね? いいこいいこ、ほら、落ち着いて?」
「ぁっ……や、そこ、だめぇ……あッ、そこぐりぐり、だめぇぇ、怒ってんのわかんなくなるだろぉ、や、やぁぁっ、そこ、そこっ、あっ…………もっとぉ……もっとしてぇ、きもちいよぉ」
思考の旅と共に止まってた指でこりこりの前立腺を宥めるようにやさしくやさしく撫でてあげる。怒りにつり上がってた眉毛が瞬時にとろける瞬間が相変わらずチョロすぎておもしろ……いや、可愛すぎて堪らなかった。喉を鳴らしていたがなり声がもうメロメロ甘々ボイスに早変わりだ。腰をくいくい持ち上げてエッチにおねだりしてる。
「こんな可愛い君が僕を見せびらかすって……本当、なんのバグ? 世界?」
「んぅ……? また、キモイこと言ってんのぉ……?」
「キモくない」
「キモイって言われて、んぁっ、うれし、くせにぃ……」
「嬉しくない」
「んー……? ラブなくせにぃ?」
「その……ラブって、なに? さっきから。可愛いけど」
「はぁ? ラブじゃんっ」
「うん? 愛してる……からの、ラブ?」
「だからさ、あっ」
何か話そうとしてくれていたが、ほしかったところに当たってしまったらしく、あんあん甘えた声をあげながら涙を目いっぱい溜めた瞳に見つめられ指を止めたくなくなった。
上からぷっくりした形をなぞり円を描くようにぐりぐりとしてあげると、がに股でおしりの穴を上に向けるように腰をあげて「もっと」とおねだりしながらさらなる快感を求めて自ら擦り付けてくる。
「イッてからでも、お話できる?」
聞けば懸命に頷くので、いい子だね、まず気持ちよくなろうね、と声をかけながら中を掻き回した。
「みなあ、みな、しゅき、すきっ、だいしゅきぃっ」
そうして隼人はピンク色の舌を垂らして舌っ足らずに何度も僕の名を呼んで、好きと言いながら、腰を激しく上下させとっても気持ちよさそうにイッた。
「みなわ、みなぁ、みなわぁ」
イキながら、そして胸を上下させ直後の余韻を味わっている間も、ずっと隼人は僕の名前を呼び、首や背にしがみついて。
その度に、うん、うん、と返事をした。
ちゃんといるよ、見てるよ、聞いてるよ、僕も大好きだよって。
気持ちを込めて、一回一回頷いた。
「みなわ、みなわ」
「うん」
「すきだよぉ……すっげーすき」
「うん」
「あのな」
「うん」
はぁ、はぁ、と息を整える呼吸音。
ン、と小さく唾を飲んで。
待っている間、全てを聞き逃さないように隼人の唇から出ていく音に集中する。
名前を呼ばれて何度でも返事をして、汗ばんだ皮膚からのぼる熱気を肌で感じて頬で触れて、僕も君がここにいるということを噛み締めてる。
「愛してるって、言われて……嬉しくて、水泡にちょっと意地悪されても……俺のことそんなに好きなのかよって、へへ、思っちゃうくらい胸がいっぱいで……」
右頬と左頬が触れ合っている。顔が見たくて離れようとしたら、耳の後ろあたりに添えた手に押さえつけられてしまいできなかった。
ねぇ、と問いかけるように頬で耳たぶのあたりを擦る。
ねぇ。そんなこと言われたら僕の方こそ胸がいっぱいになってしまうよ。
言葉に喜んでるのではないのがわかる。僕の気持ちが君の感情に響いてる。
「でも、本当はもらう資格ねぇから」
「資格……? 理屈は、いいんだよ? 僕が」
耳の後ろに流れる骨を指先がさすり、言葉がつまる。首筋までゾクッときて気持ちいい。
そのまま首筋へ鎖骨へ、指先はすべる。
痴態を晒されてすでに興奮状態のはずだが、それよりもずっと下半身がずくずくと熱くなる。なんだろう。
「でも、やっぱりもっとほしくって、そんで…………ラブなら笑えるし」
ああ、そうだ。
この指は、物欲しげなんだ。
「もう君は。可愛いな。可愛い。チョロすぎるし。素直に甘えてくるし。かと思えば、そうやって……」
「いいだろラブ。軽くて。でも意味は一緒なんだぜ? らーぶ」
「うん。ラブだね」
「らぶー」
言い合ってるうちに口元がむずむずしてきて、一緒にくすくすと笑い始める。おんなじ笑い方だ。
「まったく、もう。資格とか、そんなの……ない。僕の気持ち、なんだから。それはしっかり、伝わってるね?」
顎が上下して、控えめに頷くのが伝わる。
お返しがほしいんじゃない。ただ、当たり前に受け取ってほしい。
欲を言えば。
君がちっとも育めていない自重自愛の精神を、立派に育てる養分になれるくらい、僕を信じてたくさん受け取ってほしい。
「ああ……」
僕で君が育つなんて。もしそんなことができるなら、この願いが叶うなら。
君がそばにいてさえくれれば、僕のものにならなくても、僕は全部を捨てても、どうでもいいくらい。
「愛しすぎて、気が狂いそう」
寄せ合っていた頬を剥がすと、隼人は一瞬だけ目を丸くしたあと微笑んだ。肌が濡れているせいか艶々として見える。盛り上がった頬の張りや、その頬にキュッと食い込むように引き上がって弧を描く唇が美しい。
実際眺めていた時間など二秒ほどだ。脳に焼きつく印象的な二秒間。
その唇にキスをして。
唇の上に垂らしたせいで“だいしゅき”と発音してしまう、濃いピンク色の官能的な舌をぐちゅぐちゅと口内ですり潰す。
唾液まで甘く感じる。吸い尽くしてしまいたい。そして僕のも味わってほしい。
中がきゅん、きゅん、て反応してる。今の僕を誘ってしまっていいの? もう止まれない。
「ん、んゃ、みなわぁ……? あっ、メスしこりやばいぃっ、イッたばっかのやべぇのぉっ、ゔ、ゔうぅッ、あぁッ!」
指で撫でたり押すだけではなく、抜き差しも加え、ぷっくりしたしこり、敏感な入口まで擦りあげ刺激する。
唾液をたっぷり絡ませたキスをしながらその責めが始まったせいで、隼人は唇を濡らしたまま大口を開けて喘ぎ、よだれが口の端から顎を伝って汚していく。もったいなくて僕はそれをちゅうちゅう音を立てて吸った。よだれだけでなく汗のしょっぱさを含んだ肌に興奮して息が荒くなる。
「はぁ……はぁ、ん、ちゅ…………うん、やばく……なって? 指増やしていっぱい、ごしごししてあげる。僕の指、いっぱい感じて。君が可愛くて、こんなになでなでしてるんだからね?」
二本に増やしていた指をさらに三本に増やして激しく押し回す。回転を加えて肛門のフチを擦りながら前立腺を上から押しつぶすようにぐりぐりとしてやると、僕をしっかり捉えていた黒目が上を向く。
「あ、あんっあンッ、あーっ、あーっ、きもちいぃそれぇぇ……っ! 水泡のなでなできもちいぃいっ、らめ、や、あああぁっ」
ビクッビクッと腹に力が入る度に肩が浮いて、反動で溜まっていた涙が目尻に粒を作る。
僕の指でこんななってる。僕の指で頭いっぱいになってる。愛しい。愛しい。心臓がバクバクして胸が痛い、苦しい、苦しいくらい、愛しい。
「隼人っ……僕がいっぱい、いっぱい愛してあげるから……君のワガママたくさん聞いて、甘やかしてあげるから。満たされないなら、不安なら、素直に言って、僕にぶつけていいから」
「あっあっアッ、待って、まってまってまって、イッて、るッ、うっ、おっ」
ひょっとこみたいにお口尖らせて、目をぱちくりさせて、まぬけで可愛くて、えっちな顔でイッてる。腰浮いちゃってる。足もつま先しか布団についてない。勃起した大っきいおちんちんがぴょこぴょこ跳ねてる。
ああもうなんで。なんでそんなに可愛いの。
「ふふふ、イッてるね、はは、あーかわいい……かわいー……はやと可愛いね、いい子だね。上手上手……」
「ぉぅあっ、あぁ、待ッ……! 手マン、だめッだめッ、めしゅいきしてりゅっ、してぅっ、まんこぐちゅぐちゅしなぃ、れぇぇぇ……っ」
「だめ、ごめんね? 止められない。ねぇ、愛してる。愛してる。愛してる。わかる? 僕の方がいま、めちゃくちゃにされてるんだよ? 掻き回されてるのは、僕」
「なん、れぇ……っ? あんっんぅぅぅっ、あれ、へん、とろとろしゅる、あ、あ、みなあ、みなあぁぁ」
うん、とろとろになってるのよくわかる。眉毛も目尻も口元も全部ゆるんで垂れた顔でへこへこと腰を揺らして感じてる。
待ってと言いつつ僕の指に甘えて擦り寄る動きしてくるんだから本当にしょうがない子だ。だからやめてあげない。中からたっぷり可愛がりながら愛の言葉を囁き続ける。見つめながら、肌に唇を寄せながら、吸い付きながら、舐めながら。
「汚すのも、愛するのも、全部してあげるから。僕だけに君のことめちゃくちゃにさせて。僕だけに君のこと大事にさせて。他の誰にも、こんな可愛い君を見せないで……すっごく大事なんだ」
「あっ、みなっ……ぁっ……ぁっ……おれ、ぁ、しゅ、き……」
声もあまり出なくなって、大股開いてたのが今度は腰を沈めて膝を閉じて、ガクガクさせて。天井のある一点をじっと見つめているようだが、何も見えてない。きっとその視界にはキラキラと光が弾け瞬いてる。そうしているうちに自分の腕がじんわりと濡れていくのがわかり、すぐに隼人がお漏らししてしまったんだと気が付いた。
そうだ。二人ともちゃんとバスタオルを持参してきたのに敷いていなかった。お布団がびしょ濡れだ。もう一組は無事だから、二人でくっついてそちらで眠るしかないな。いつ眠るのかわからないけれど。
「あ、おしっこ……おしっこきもちい、あ、あ、みなあ、あー……」
「うんうん、おしっこ出ちゃったね。気持ちよくていっぱい出ちゃったね。ずっと気持ちいいの終わんないねぇ……」
激しい動きはやめて、今度はしこりをすくうように、なぞるように、ねっとりと撫でていく。それでも指三本入ってるのだ、中から拡げられる感覚も堪らないだろう。
隼人はまだ全然、気持ちいいところから帰ってこれない。ずっとおまんこ捏ねられてることで頭いっぱい。僕に愛されてることで頭いっぱい。
僕にどこをキスされても撫でられても至近距離で見つめられても、とろとろした瞳がたまに動くくらいの反応しかしない。
「ね。僕だけとは、言ったけれど……もし何か起きても嫌いになるわけじゃないからね? 僕だけだから、君が好きなわけじゃないからね? どんな君でも大好きだよ。君が失敗してしまっても、間違えてしまっても、きっと怒るけど、ちゃんと許すよ。君が僕だけのものでいてくれることは嬉しいけど、それよりも君自身が大事だから、だから」
このタイミングだと“君の失敗”がおしっこしちゃったことみたいだなぁ、なんて呑気に考えを持ちつつも、これまで伝えたどの言葉よりも慎重に丁寧に真面目に語りかける。これが一番大事だから。
もし間違えてしまったら。
絶対に嫌だけど、考えただけで泣きそうだけど、もし、もしも間違えたしまったら。
ちゃんと僕の元に戻ってきて、ごめんなさいをしてほしい。僕はきっと怒るけど、お仕置と称して酷いことをするけれど、君を閉じ込めようとするかもしれないけど、それでも絶対に「辛かったね。どうしたの」と抱きしめて話を聞いてあげるんだ。
きっと、想像だけでもこんなにこんなにこんなにこんっなに辛い僕よりも、君のほうが傷つき悲しむのだろうから。
「隼人。絶対に絶対に、嫌いにならないから。安心して? だから僕のそばに、絶対に、いて……」
なぜだか声が震える。
愛しくて胸が痛いのとは違う、もっと心臓が絞られるような苦しみがある。
愛しい、愛しくて、愛しくて、たまらない。
それとは違う感情が混ざってる。
なんだろう。
とてもとても小さな頃に眺めていた、物音がする襖が脳裏に過ぎる。
「みなわぁ……」
名前を呼ばれてハッとして隼人の顔を見る。
まだ夢を見ているみたいな惚けた表情のまま、隼人は力なく僕の目尻を指の背で撫でた。
「みなわ、はやく……俺のなか、きて……中からいっぱい、擦って……愛して……」
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