ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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俺をメス堕ちさせた奴が弱って酔った隙にあれこれしたいのに結局あれこれされる⑤

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 意外にも可愛い反応に俄然やる気が湧いてくる。
 これは結構いいもの見れるんじゃねぇの?
 早速そぉっと、皮膚の上で優しくガーゼを滑らせてみた。

「ンッ……」

 ――……やっぱり初動は悪くない。
 激しくしすぎないよう、力の加減や速度に気をつけて、加賀見のでっぷりとカサのでかい亀頭をガーゼを左右に動かし擦っていく。

「あっ…………ん、く…………はぁっ、んんっ」

 ビクッと加賀見の身体が反応を見せ、顎をそらしたり、俯いたり、忙しそうに頭を振る。

「ちゃんといい反応してくれんじゃん。えっろ」
「は、ぁ……」
「返事する余裕もねぇの? 亀頭責め気に入ったか?」
「ん……じんじん、する……」

 吐息混じりの囁くような声にゾクッときた。
 顔を見れば、浅く息を漏らしながら艶やかな睫毛を震わせて、頬は紅潮して、なかなか唆る顔をしている。

「あ、だめ……だめ、大鳥っ……」

 ガーゼを滑らせれば加賀見の手が俺を止めるために動いて、でも身体が反応してしまい、その手は空中で行き場を失う。太腿も何度も小さく跳ねている。

「ははっ、いいねお前……そんな可愛い声出すんだ。いいじゃん、もっと聞かせてみろよ」
「あー、うん、そわそわ、して…………声、でちゃうね。ンッ、でもきもちいいって、いうか……焦れったくて……変、な……」
「慣れてきたらめちゃくちゃ気持ち良くなるやつだろ、それ。マジで潮吹き期待できんじゃね?」

 息も絶え絶えに話す加賀見に、本来自分に備わっていた筈のSっ気が疼き出すのを感じる。このままへろへろにして押し倒してやろうか、なんて悪戯心まで出てきて。
 やっば、俺もちんこガチガチになってきた。すっげぇギューッとしてんのがわかって痛くなりそうなくらいだ。
 でもさすがに挿入は解すのとか面倒臭いし、拒否られるか。
 頻繁に漏れる加賀見の声を楽しみながら、ガーゼを少しズラして透けて見えていた亀頭を半分ほど露出させる。クリトリスみたいに真っ赤に可愛くなってるのを期待して。

「おおとりっ……」
「わ、え、すっげ……あっ……」

 しかしパンパンに腫れ真っ赤に充血した亀頭はやはりクリトリスと形容できるほど可愛らしいものではなかった。

「大鳥、いれたい……これ、だめだ……いれたくて、いれたくて、たまんない……っ」

 息を荒らげた、掠れた声。
 その声も、でかくなってカサの段差がさらに目立つように見えるカリ高のちんこも。オス臭くてオス臭くて、せっかく顔を出したタチの自分がそれに当てられてどんどん萎んでいく。
 ちんこは勃起したままだけど、体の奥も一緒にきゅんとくる。
 すっげぇ、なにこのちんこ。こんなん挿れられたら、前立腺まじで潰れちゃう。なくなっちゃいそう。深く擦れて絶対やばい。

「あーっ、出したい、入れたい、入れたい……っ」

 加賀見の両手が自らの額を抑え、自分の欲情に耐えているのがわかる。その手は血管が青筋を立ててくっきりと浮かび上がり、手の下に見える口元は歯を食いしばって。
 見て、聞いているだけで心臓がバクバク鳴る。こっちの息まで荒くなる。
 かろうじて、ガーゼを動かす。さっきよりもさらにゆっくり、滑らせる。
 それに大きく跳ねる身体は可愛いなんてものではなく、今にも襲いかかってくるんじゃないかという恐怖があり、俺の方までビクビクと身体を震わせてしまった。

「あ、はぁ……キッツいこれ、つらい、つらいよ、ぁ、入れたい……」
「だっ……だ、だめだろ。触っちゃだめだし、ほらあれ、なんだ、セックスもうしねぇ、し。俺が潮吹かせてトロトロにしてやるからさ! あ、やってほしいことあったらリクエストに応えてやろっか? えーと、ほら、乳首とか舐めたら気持ちいいんじゃねぇの?」

 すぐに反応できす、固唾を飲んで、ちんこを刺激することに集中しながら、しかし動揺をまったく隠せずに早口でなんとか返した。

「じゃ、ぁ……」

 はー、はー、と獣じみた息に声。額を抑えていた手が軽く浮いて、片方の目が俺を捕える。
 濡れてる瞳、真っ赤になった白い肌。確かに色っぽいのだが、あまりに眼光が強い。
 いつもの優しげな、興奮している時だって静かに燃える瞳とはあまりにかけ離れた……燃えると言うよりは、どんよりと暗く光のない瞳に射抜かれる。

「髪、耳に、かけて……顔っ、見せて……?」
「は、顔? なんで顔?」
「いいからッ!!」

 その迫力に「リクエストに答える」と言ったのを後悔をしていたところだったが、実際されたのはなんてことのないお願いで拍子抜けした。
 右手をガーゼから離し、ローションでぬるついた手を太ももで雑に拭ってから、髪を耳にかける。
 すると加賀見は甘い声で「かわいい」とため息をついた。

「さっきね、大鳥のお尻から石鹸のいい匂いがした……」
「……だからなんだよ」

 ガーゼの両端を持って、責めを再開する。先端を往復するたびに、ガーゼに透けて見える真っ赤なちんこがビクビク震えてる。

「あ、またじんじん、する……はぁ、あっ……石鹸の、匂い…………清潔な匂いなのに、すごくえっちで……たまんなかっ、た……」
「はぁ?」
「おちんちん、欲しくて……洗ってきたんだよね?」

 ローションは無香料のものだった。
 なのに、においを感じる。ローションに溶けてガツンとはこないけど、顔を自然と近づけてしまう、雄のにおい。

「ちっげぇよ、シャワー浴びてきただけだし……」
「うそ、だ……だって君の身体からは石鹸の匂いが、しないよ……? お尻は、念入りに、洗ったんだよね?」
「香水の匂いで消えただけ!」
「入れたい、入れたいよ、大鳥……! はぁ、あっ、あっ……本当にオナニー、してないんだね……可愛く、閉じてた……よくあるフローラル系の……石鹸の香りがする、あの綺麗で可愛いお尻にっ、入れたい、入れたい、入れたくて入れたくて、汚したくて、ぐちゃぐちゃに掻き回したくて、たまらない……!」
「あっ……や……」

 鼓膜にビリビリくる。
 肌にも痛いほど伝わってくる。
 加賀見の熱気。
 尾てい骨のあたりが、そわそわする。
 それが耐えられなくて、加賀見を跨って座っていた尻が浮く。

「手、動かして……トロトロに、してくれるんだよね……?」
「あっ」

 止まっていた手を指摘されハッとした。

「うん、そうそう……すっごく、焦らされる……これ、やばいね…………ン、ンッ……これだけ我慢して、大鳥の中に射精したら……飛んじゃうなぁ…………あーやっば……イキたい」

 入れないって、と否定したいのに口が動かない。開けっぱなしで、涎が垂れそう。鼻だけじゃ足りなくて、口まで開いてちんぽが作った湿度たっぷりの空間を間近で堪能してる。
 やっぱ、やっぱり、犯してほしい。
 俺はだめって、やだって、そんなつもりはないって、ちゃんと拒否するから。
 襲われたい、襲われてそのまま、一晩中抱き潰されたい。
 くそ、だめなのに、だめなのに、こんなこと考えてるだけで駄目なのに。
 ずっとずっと自分で自分を焦らしてるみたいでおかしくなりそうなんだ。
 あーあ、なんでここに来ちゃったんだろ。
 こいつの言う通りケツん中まで綺麗にして。
 友達にまたなれるかもって、また飲んだりできるかもって思いながら、ケツの穴にシャワーのぬるま湯突っ込んで、久しぶりのシャワ浣で排泄のたびに甘イキしまくって。今日はそんなつもりじゃない、イッといたし何かあっても我慢できるって。
 自分で自分が矛盾しすぎててわけわかんねぇ。頭ん中おめでたすぎだろ。

「また、手、止まってるよ?」
「あ、ごめ……」
「……大鳥のその清楚ぶってるおまんこは、僕のおちんちんの味忘れてないよね?」
「やめ、やめろって、そういう……俺はっ……」
「忘れちゃった?」
「知ら、ねぇ……」
「忘れちゃったなら、思い出したい? こんな大きいおちんちん、全部入ってたんだよって、思い出したいよね? 僕のおちんぽの前では隼人はただのおまんこなんだって、屈服するしかないんだって…………隼人のちんぽ大好きなスケベまんこに、また我慢汁たーっぷり塗り込んで、たくさんゴシゴシ扱いて、思い出したいよね?」
「あっ……あっ…………やぁ……」

 久しぶりに浴びた卑猥な言葉に、視界が滲む。
 腹の下のほうがぎゅうっとする。
 下ろした尻を、加賀見の足でグリグリとケツの割れ目に食い込むように押し付けてしまう。
 擦れて、気持ちいい。声が漏れる。腰を曲げてちんこの匂い、すんすん嗅いでる。あ、垂らした舌の先から涎垂らしちゃった。
 俺のちんぽからも我慢汁止まんなくて、加賀見の太ももべたべたにしてる。
 少し腰をあげて、また下ろす。すると垂れた自分の我慢汁がローション代わりになって、割れ目の奥、尻の穴がずるずるとよく滑ってヤバかった。

「ふふ、自分の我慢汁塗ってどうすんの」
「あ、あ、きもち、きもちい、まんこ、こしゅれるぅ……ちんぽくせぇぇ……しゅごい、これすげぇよぉ」
「手、止まってるってば。何回言わすの?」
「あ、ごめん、ごめん……っ」
「僕は触ってもないのに、とろとろになっちゃって……かわいいね。本当に可愛い」

 オス臭いこのちんぽを口に咥えたいと思うのに、俺が主導権握ってるんだから咥えてもいいはずなのに、素直に言うことを聞いて手を動かす。
 いい子だねと聞きなれた言葉はもらえるが、頭や顎を撫でる手はなくて寂しくて胸がぽかんとする。

「あぁ……きもちいい、あー、ほんっと入れたくなる……めちゃくちゃなセックス、したいなぁ……ね?」
「うっ……?」
「はやと? ねぇ、はぁ、あっ……おねだり、してごらんよ? 僕ももう、たまんないよ。入れたいよ。今おちんぽ入れたら、すっごーく、きもちいいよ……?」

 ちんぽ、ちんぽほしい。
 やっとちんぽ入れてもらえる?
 今じゃなくたって、いつだってちんぽ入れてもらったら嬉しいし気持ちいい。
 もう焦らされんのやだ……あれ? 俺がだめって言ってた?
 頭回んない。おねだり?
 違う、お前に襲ってほしいの、おれ。

「ちが、かがみ、おれ……襲って、俺の事、むりやり、犯してぇ……? 押し倒して、ちんぽ突っ込んで、ケツの穴広げてぇぇ……」
「んん……? 無理やり……? そのおねだりの時点で、無理矢理じゃないなぁ……?」
「んーん、無理矢理じゃねぇと、だめぇ……っ! 俺はセックス、したくねぇからぁ……お前がむりやり、俺のまんこ気持ちよくするのぉ……」
「あーくそっ、可愛いな……でもだめだよ、それじゃあ……はぁ、触っちゃダメって、言ってた君が……ちゃんと、触って、挿れてって、おねだり……」
「はぁぁ? なんでぇ? 犯して、おれのこと襲ってぇっ……!」
「だめ……だめ、だよ……」

 なんでなんでなんでなんで。
 こんなにちんぽ辛そうなのに。真っ赤になって、びくびくして。あ、こんな透けて見えてるだけなのに、尿道口ぱくぱくしてるのわかる。我慢汁漏らしてるんだ、射精したくてもできないんだ、いい匂いする……。
 こんなん絶対、今すぐ入れたくて仕方ないちんぽじゃん。俺だったら我慢できない、射精したくてしたくて、堪んなくなって、それしか考えられなくなって、ケツ突っ込んでガンガン掘る。
 あ、そうか。
 加賀見、すごい我慢してるんだ。
 本当はそんな感じなのに、我慢してるんだ。
 じゃあ我慢できなくしてやればいいんだ。


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