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皇帝(二)
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黄金宮を出ると、真昼の太陽がさんさんと地を照らしていた。
蓮珠は今ごろ、なにをしているだろうか。濤允は、蓮珠を思いながら皇太后の宮へ足を向ける。最近、母親の具合がよくないと聞いたので、顔を見て帰ろうと思ったのだ。
皇太后は、木香薔薇が植えてある庭に面した窓際で、いすに腰掛けて飲茶を楽しんでいた。木香薔薇は、薔薇のくせにとげを持たない。花の色味も柔らかく、その名のとおり芳香もよいので、皇太后はこの庭をとても気に入っているそうだ。今が花の季節ではないのは、少し残念である。
濤允が宮女の案内で部屋に入ると、皇太后は瞬時驚いて、すぐに嬉しそうな笑みをこぼした。先帝の皇后であった皇太后は、年を重ねても美しく気品に満ちあふれている。高く結われた髪にさされた金の歩揺や皇家の黄に染まった襦裙が、とてもよく似合う。
高僥は父親の相を継いでいるが、濤允は外見も中身も皇太后にそっくりだ。
「皇太后」
濤允は、母親のそばに立って礼をする。すると、皇太后が濤允の手を取って、向かいのいすに座るよう言った。
「よそよそしい呼び方はよして、濤允。私はあなたの母なのですから」
「では、母上。お加減はいかがですか?」
「このとおりよ。それよりも、今日はどうしたの? 婚礼を済ませたばかりでしょうに」
「兄上に呼ばれました」
そう、と皇太后が憂いの目を庭に向ける。
「あなたが高僥より先に生まれていたならと、いつも思っているの」
「母上、そのことは言わない約束です。食うに困るわけでもなし、自由がきく今の暮らしを俺は気に入っています。なにより、夫人に後宮の暮らしを強いる必要がない。帝位に就いていたら、このような幸せは味わえなかったでしょう」
あなたは優しい子ね。
皇太后は、言葉の代わりに目尻にしわを寄せて茶を一服含んだ。濤允もそれに従って、宮女が淹れた茶をありがたくいただく。
「宇家の娘はどうなの? 気位の高い、難しい子だと聞いたけれど」
「後宮へ入るための教育を受けてきたのですから、それは致し方のないことです。ですが、俺は夫人の胸の内にある優しさを信じています。お祖母様の古希祝いで、俺に声をかけてくれたのは彼女だけでしたから」
「あらあら、憎らしいわね。あなたが誰かに肩入れするような物言いをするなんて。今は婚礼のあとで忙しいでしょうから、落ち着いたらここへ連れていらっしゃい」
「夫人をですか?」
「心配しなくても、取って食ったりはしませんよ。ただ、のんびりと三人で飲茶を楽しみたいの」
困ったことになった。
皇宮から自宅へ向かう軒車の中で、濤允は頭を抱えた。皇太后の誘いを断る理由も必要もない。しかし、蓮珠はどうだろう。
皇宮への未練を断ちきれていないだろうから、彼女を傷つけて心情を逆なでするだけではないのか。皇宮と湖光離宮は目と鼻の先だ。悩みを解決する暇もなく、軒車はすぐ屋敷についてしまった。
日が落ちて、湖光離宮に夜の帳がおりる。
夏虫が鳴いていた庭はしんと静まり返って、遠くからほーほーとふくろうの低い鳴き声が聞こえ始めた。
蓮珠は、寝支度を済ませて濤允を待った。あとは寝るだけ。世話は必要ないから、陽佳と嬬嬬はさがらせた。二更を過ぎる。しかし、まだ来ない。昨夜のように、また真夜中に来るつもりだろうか。
蓮珠は、手に持っていた象牙のかんざしを机において夜着のまま部屋を出た。回廊の吊り灯篭が、かすかに揺れている。肌には何も感じないけれど、夜風が吹いているらしい。
寝所を出てすぐの回廊からは、空がよく見える。綺羅星を従えて悠然と輝く杪夏の月。今日は、猛禽類のかぎ爪のように鋭い形をしていた。
ふと、人の気配を感じて、蓮珠は柳がそよぐ庭に目をくれる。すると、そこに濤允の姿があった。着丈の長い白の表着をまとって月明かりを浴びる濤允のすらりとした黒い影が、その足元から玉砂利の上に伸びている。
旦那様。濤允様。あなた。
陛下以外をどう呼べばよいのか分からず、蓮珠は濤允をみつめたまま立ちつくす。強い風が、回廊から庭へ吹き抜けていく。夏が終わる、そんな気配をかもした風だった。
濤允が、回廊の蓮珠に気づいて駆け寄って来た。そばまで来た濤允は、慌てた様子で表着を脱いでそれを蓮珠の肩にかけた。
「まだ暑いとはいえ、そのような薄着で外へ出ては風邪をひいてしまいますよ」
蓮珠は、結構ですと言いかけて言葉を喉にひっかけた。濤允の優しいまなざしと表情に、不意を突かれたのだ。
濤允の背丈に合わせてある表着は、蓮珠の身にあまって回廊の石畳に裾野を広げている。蓮珠が急いで裾を持ちあげると、体がふわりと宙に浮いた。
「おっ……、おろしてください!」
「こうすればあなたの体も冷えないし、俺の衣も汚れないでしょう? 俺に触られるのは、そんなに嫌ですか?」
蓮珠は、返事に窮した。嫌ではある。けれど、それが問いの答えとして正しいのかよく分からない。蓮珠を横抱きにして、濤允が寝所の敷居をまたぐ。蓮珠は、ちらりと濤允の顔を見上げてすぐに視線をさげると、小さな声で濤允に尋ねた。
「庭で、なにをなさっていたのですか?」
「迷っていました」
「ご自分のお屋敷ですのに?」
信じられない、と真顔で柳眉を寄せる蓮珠に、濤允が「いえ、そうではなくて」と困ったように笑む。
「あなたの寝所に入っていいものかと、迷っていたのですよ。昨夜も庭でああしていました」
「だから、あんなに遅かったのですか?」
「はい」
寝台に腰かけるようにおろされる。今宵の寝具は、真っ白い新雪のような色をしていた。
濤允が、昨夜と同じように足元にひざまずいて、蓮珠の錦鞋を脱がす。蓮珠は、思わず足を引っ込めた。昨夜の記憶がそうさせたのだ。
「体は、大丈夫ですか?」
蓮珠の足から手を離して、ひざまずいたまま濤允が問う。蓮珠が小さくうなずくと、濤允はよかったと言うように表情をゆるめた。
「今日は、陛下に呼ばれて皇宮へ行って来ました」
「ええ。陽佳と嬬嬬がそのように申しておりました」
「母が、あなたに会いたいそうです」
「皇太后様が?」
「はい。それで、あなたにお願いがあります。俺と一緒に皇宮へ行ってくれませんか?」
無理にとは言いません、と濤允がつけ加える。
楊濤允の夫人として皇宮へ赴く……。陛下の妃嬪たちとも顔を合わせる機会があるのだろうか。それは少し、誇りを傷つけられる。本当なら、妃嬪たちを従える立場にあるはずだったのに。
しかし、どのような事情があっても、皇太后の誘いを断るわけにはいかない。蓮珠は、小さく首を縦にふった。
「ありがとう、蓮珠」
濤允が蓮珠の夜着の裾を指先でつかみ、身を低くして額につける。
どうして、この人は簡単に頭を垂れるのだろう。昨夜だって、ひどい言葉を浴びせたのにちっとも怒らなかった。本当に男としての矜持も皇子としての誇りも持たないのかしら。それとも、大罪を犯したから身を慎んでいるの?
蓮珠の夜着から、濤允の手が離れる。濤允はそのまま立ちあがると、蓮珠の横髪を梳きあげるように柔らかな頬を両手で包んだ。濤允の顔が近づいて、肩から表着が滑り落ちる。
離して。
蓮珠の拒否は、朱唇をふさいだ濤允の口に吸われて溶けてしまった。蓮珠が濤允の両手首をつかむと、すぐに唇が離れた。唇の上に、不思議な感触と熱が残っている。蓮珠の頬を包んだまま、濤允が静かに言った。
「今宵は、衣を脱いで肌を合わせたい」
蓮珠は今ごろ、なにをしているだろうか。濤允は、蓮珠を思いながら皇太后の宮へ足を向ける。最近、母親の具合がよくないと聞いたので、顔を見て帰ろうと思ったのだ。
皇太后は、木香薔薇が植えてある庭に面した窓際で、いすに腰掛けて飲茶を楽しんでいた。木香薔薇は、薔薇のくせにとげを持たない。花の色味も柔らかく、その名のとおり芳香もよいので、皇太后はこの庭をとても気に入っているそうだ。今が花の季節ではないのは、少し残念である。
濤允が宮女の案内で部屋に入ると、皇太后は瞬時驚いて、すぐに嬉しそうな笑みをこぼした。先帝の皇后であった皇太后は、年を重ねても美しく気品に満ちあふれている。高く結われた髪にさされた金の歩揺や皇家の黄に染まった襦裙が、とてもよく似合う。
高僥は父親の相を継いでいるが、濤允は外見も中身も皇太后にそっくりだ。
「皇太后」
濤允は、母親のそばに立って礼をする。すると、皇太后が濤允の手を取って、向かいのいすに座るよう言った。
「よそよそしい呼び方はよして、濤允。私はあなたの母なのですから」
「では、母上。お加減はいかがですか?」
「このとおりよ。それよりも、今日はどうしたの? 婚礼を済ませたばかりでしょうに」
「兄上に呼ばれました」
そう、と皇太后が憂いの目を庭に向ける。
「あなたが高僥より先に生まれていたならと、いつも思っているの」
「母上、そのことは言わない約束です。食うに困るわけでもなし、自由がきく今の暮らしを俺は気に入っています。なにより、夫人に後宮の暮らしを強いる必要がない。帝位に就いていたら、このような幸せは味わえなかったでしょう」
あなたは優しい子ね。
皇太后は、言葉の代わりに目尻にしわを寄せて茶を一服含んだ。濤允もそれに従って、宮女が淹れた茶をありがたくいただく。
「宇家の娘はどうなの? 気位の高い、難しい子だと聞いたけれど」
「後宮へ入るための教育を受けてきたのですから、それは致し方のないことです。ですが、俺は夫人の胸の内にある優しさを信じています。お祖母様の古希祝いで、俺に声をかけてくれたのは彼女だけでしたから」
「あらあら、憎らしいわね。あなたが誰かに肩入れするような物言いをするなんて。今は婚礼のあとで忙しいでしょうから、落ち着いたらここへ連れていらっしゃい」
「夫人をですか?」
「心配しなくても、取って食ったりはしませんよ。ただ、のんびりと三人で飲茶を楽しみたいの」
困ったことになった。
皇宮から自宅へ向かう軒車の中で、濤允は頭を抱えた。皇太后の誘いを断る理由も必要もない。しかし、蓮珠はどうだろう。
皇宮への未練を断ちきれていないだろうから、彼女を傷つけて心情を逆なでするだけではないのか。皇宮と湖光離宮は目と鼻の先だ。悩みを解決する暇もなく、軒車はすぐ屋敷についてしまった。
日が落ちて、湖光離宮に夜の帳がおりる。
夏虫が鳴いていた庭はしんと静まり返って、遠くからほーほーとふくろうの低い鳴き声が聞こえ始めた。
蓮珠は、寝支度を済ませて濤允を待った。あとは寝るだけ。世話は必要ないから、陽佳と嬬嬬はさがらせた。二更を過ぎる。しかし、まだ来ない。昨夜のように、また真夜中に来るつもりだろうか。
蓮珠は、手に持っていた象牙のかんざしを机において夜着のまま部屋を出た。回廊の吊り灯篭が、かすかに揺れている。肌には何も感じないけれど、夜風が吹いているらしい。
寝所を出てすぐの回廊からは、空がよく見える。綺羅星を従えて悠然と輝く杪夏の月。今日は、猛禽類のかぎ爪のように鋭い形をしていた。
ふと、人の気配を感じて、蓮珠は柳がそよぐ庭に目をくれる。すると、そこに濤允の姿があった。着丈の長い白の表着をまとって月明かりを浴びる濤允のすらりとした黒い影が、その足元から玉砂利の上に伸びている。
旦那様。濤允様。あなた。
陛下以外をどう呼べばよいのか分からず、蓮珠は濤允をみつめたまま立ちつくす。強い風が、回廊から庭へ吹き抜けていく。夏が終わる、そんな気配をかもした風だった。
濤允が、回廊の蓮珠に気づいて駆け寄って来た。そばまで来た濤允は、慌てた様子で表着を脱いでそれを蓮珠の肩にかけた。
「まだ暑いとはいえ、そのような薄着で外へ出ては風邪をひいてしまいますよ」
蓮珠は、結構ですと言いかけて言葉を喉にひっかけた。濤允の優しいまなざしと表情に、不意を突かれたのだ。
濤允の背丈に合わせてある表着は、蓮珠の身にあまって回廊の石畳に裾野を広げている。蓮珠が急いで裾を持ちあげると、体がふわりと宙に浮いた。
「おっ……、おろしてください!」
「こうすればあなたの体も冷えないし、俺の衣も汚れないでしょう? 俺に触られるのは、そんなに嫌ですか?」
蓮珠は、返事に窮した。嫌ではある。けれど、それが問いの答えとして正しいのかよく分からない。蓮珠を横抱きにして、濤允が寝所の敷居をまたぐ。蓮珠は、ちらりと濤允の顔を見上げてすぐに視線をさげると、小さな声で濤允に尋ねた。
「庭で、なにをなさっていたのですか?」
「迷っていました」
「ご自分のお屋敷ですのに?」
信じられない、と真顔で柳眉を寄せる蓮珠に、濤允が「いえ、そうではなくて」と困ったように笑む。
「あなたの寝所に入っていいものかと、迷っていたのですよ。昨夜も庭でああしていました」
「だから、あんなに遅かったのですか?」
「はい」
寝台に腰かけるようにおろされる。今宵の寝具は、真っ白い新雪のような色をしていた。
濤允が、昨夜と同じように足元にひざまずいて、蓮珠の錦鞋を脱がす。蓮珠は、思わず足を引っ込めた。昨夜の記憶がそうさせたのだ。
「体は、大丈夫ですか?」
蓮珠の足から手を離して、ひざまずいたまま濤允が問う。蓮珠が小さくうなずくと、濤允はよかったと言うように表情をゆるめた。
「今日は、陛下に呼ばれて皇宮へ行って来ました」
「ええ。陽佳と嬬嬬がそのように申しておりました」
「母が、あなたに会いたいそうです」
「皇太后様が?」
「はい。それで、あなたにお願いがあります。俺と一緒に皇宮へ行ってくれませんか?」
無理にとは言いません、と濤允がつけ加える。
楊濤允の夫人として皇宮へ赴く……。陛下の妃嬪たちとも顔を合わせる機会があるのだろうか。それは少し、誇りを傷つけられる。本当なら、妃嬪たちを従える立場にあるはずだったのに。
しかし、どのような事情があっても、皇太后の誘いを断るわけにはいかない。蓮珠は、小さく首を縦にふった。
「ありがとう、蓮珠」
濤允が蓮珠の夜着の裾を指先でつかみ、身を低くして額につける。
どうして、この人は簡単に頭を垂れるのだろう。昨夜だって、ひどい言葉を浴びせたのにちっとも怒らなかった。本当に男としての矜持も皇子としての誇りも持たないのかしら。それとも、大罪を犯したから身を慎んでいるの?
蓮珠の夜着から、濤允の手が離れる。濤允はそのまま立ちあがると、蓮珠の横髪を梳きあげるように柔らかな頬を両手で包んだ。濤允の顔が近づいて、肩から表着が滑り落ちる。
離して。
蓮珠の拒否は、朱唇をふさいだ濤允の口に吸われて溶けてしまった。蓮珠が濤允の両手首をつかむと、すぐに唇が離れた。唇の上に、不思議な感触と熱が残っている。蓮珠の頬を包んだまま、濤允が静かに言った。
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