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第C膜 ナロー世界とクラスメイト外伝(番外編)
百六十八射目「世界の新生」
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悪神タナトス討伐後。世界の歴史は「先史」から「新生」へと移り変わった。
悪神タナトスがこのナロー世界にもたらした被害は凄まじかった。
世界人口の約八割が死に絶えたという。
悪神タナトスを食い止めるため対峙したマナ王国マナ騎士団及び、千にも及ぶ召喚勇者たちは、多くがその命を戦場に散らしていった。
戦後に残ったのは、臆病者がほとんどだった。
新生元年、(今から1778年前)
大地は痩せこけて、600年栄えたマナ王国のインフラは破壊され、継承されてきた多くの技術を失い。
世界の文明レベルは一気に原始時代へと振り戻された。
魔族による被害や貧困、盗賊団の出現。農作物の不作や働き手不足、権力争いやクーデターにより、世界の治安は悪化しつづけていた。
そんなとき、世界中に支援の輪を広げたのが【特殊スキル】を持った召喚勇者たちの連合。その名も「アキバハラ組合」であった。
それぞれの【特殊スキル】を活かし、水を引いたり治安を維持したり、魔族を討伐したりと世界の復興に大きく貢献した。
しだいにアキバハラ組合は多くの民衆から感謝され、人望を集め、勢力を拡大していった。
それをよく思わないのが、マナ王国であった。
マナ王国の生き残った貴族たちや、貴族の避難を先導していた「剣聖」含むマナ騎士団は、その権力を持って、マナ王国の国土から召喚勇者たちを追い出す命令を下した。
しかし、国外追放された召喚勇者たちに付き従うように、少なくない国民が国外へと逃げていき、
召喚勇者たちはマナ王国の北東に新国家「アキバハラ公国」を築き上げた。
新生40年、(今から約1700年前)。
マナ王国がアキバハラ公国へと攻撃を仕掛け、人類史史上最大規模の戦争が火蓋を切った。
差し違い覚悟で捨て身の特攻をするマナ王国勢力に、アキバハラ公国は少なくない被害を被ったが。
結果として、マナ王国は滅亡した。
マナ騎士団も、滅亡したと記述されていた。
辺境に小さな勢力は存在したものの、世界は「アキバハラ公国」の一強となったそうだ。
新生400年、(今から約1300年前)。
500年の時を経て、世界の最初の大ダンジョン「魔の大ダンジョン」が、二人の英雄の尽力で攻略された。
それが五代英雄伝の四人目と五人目。カーマイルとヴェザリアであった。
最央部のラスボス「マジック阿修羅」との死闘を生き残った二人は、三つの【願いを叶える石】を用いて幾つかの願いを叶えたらしい。
その内の一つの願いにより、魔の大ダンジョンは大きく形を変えて、今のアキバハラ公国首都の原型となったそうだ。
10数年後、アキバハラ公国は、魔の大ダンジョン跡地へと遷都した。
そこは魔力資源が豊富な天然の要塞であり、今もなお続くアキバハラ公国の首都アキバハラであった。
新生600年、(今から約1100年前)。
世界は完全に復興し、人口増加と生活領域の拡大に伴い。世界には小国が次々と誕生していった。
人間が勢力を拡大させるなかで、今まで共生関係を気付いてきたエルフや獣族たちの生活領域が脅かされ、
先史の時代に当時のマナ騎士団の剣聖一位エリカによって建国されて以来800年続いたエルフの大国「エマールデン」は、周囲の小国と戦闘状態に突入。
「エマールデン」は世界樹によって魔力濃度の高い土地であり、周囲の国の植民地として奪い合われて、なすすべもなく制圧された。
新生800年、(今から約900年前)。
世界に二つ目の大ダンジョンが誕生した。
"魔石の大ダンジョン"と呼ばれたそれは、現在ではガロン王国東部の砂漠にジーグダルダ遺跡として一部残っている。
この大ダンジョンの攻略にも、300年間の期間が費やされた。
新生1100年(今から約600年前)。
"魔石の大ダンジョン"の攻略後まもなくして、世界に三つ目の大ダンジョンが誕生した。
"海の大ダンジョン"と呼ばれたそれは、旧マナ王国王都から南下した海岸の沖に"海底神殿アトラテイズ"として出現した。
新生1400年(今から約300年前)。
"海の大ダンジョン"が攻略されてまもなく、四つ目の大ダンジョンが出現した。
"薬の大ダンジョン"、通称マグダーラ山脈と呼ばれるそれは、アキバハラ公国の南東に位置する。
新生1500年(今から約200年前)。
アキバハラ公国の北東で、ガロン王国という新生国家が急速に勢力を拡大していった。
建国者はネクサス・ガロン。
おそらくは召喚勇者であると言われており、【統率】と呼ばれる特殊スキルで軍事国家を築きあげて、小国に戦争をふっかけ領土を勝ち取り、エルフの村を根絶やしにして絶滅させるなど、無茶苦茶な男だったらしい。
アキバハラ公国との戦争中に、内部からのクーデターにより命を落とし、
アキバハラ公国とガロン王国は停戦という形で戦闘を取りやめた。
新生1747年(今から約31年前)。
薬の大ダンジョン、マグダーラ山脈が攻略される。
まもなくして、アキバハラ公国の西の砂漠地帯に五つ目の大ダンジョン「ヴァルファルキア大洞窟」が出現。
"六人目の英雄"バーンブラッドの奮闘により、この大ダンジョンはたった30年間で攻略されることになる。
同時期。
ガロン王国が獣族たちの奴隷化計画を発表。
森の中に集落を築いて暮らしていた獣族たちが襲われ、奴隷として取引され、
反発した"獣族反乱軍"は、ガロン王国フェロー地区の大貴族「西宮邸」を強襲し、逆に人間を捕虜とした。
この西宮事件を火蓋として、獣族反乱戦役が勃発。
戦闘状態は20年続いたが、新生1756年、ガロン王国国王ガルマーン・ガロンが獣族奴隷を禁止とし、獣族独立自治区を認め、戦争は形式上終戦した。
※新生1771年(今から7年前)※
※小桑原啓介さんが妻のジュリアと娘のフィリアを連れて、獣族独立自治区へとたどり着く。※
新生1777年(今から1年前)
六人目の英雄バーンブラッドが、ヴァルファルキア大洞窟深層モンスター【天ぷらうどん】により死亡。攻略隊も全滅。
新人の天才戦士候補生ザザンによって攻略隊が再組織される。
新生1778年(現在)
謎の召喚勇者集団(俺達クラスメイト)により、ダンジョンのラストボス【スイーツ阿修羅】が討伐される。
【願いを叶える石】を無駄遣いした罪を問われて、岡野大吾が全責任を取り拷問ののち、処刑、、
★★★
俺は憂鬱な気持ちで最後の一文を書き終えた。
世界の歴史を紙にまとめていく作業がやっと終わりを迎えた。
岡野大吾が処刑されたという一ヶ月前の新聞を読んだのは、つい数日前のことである。
フィリアから、写真は見るなと念を押され、見出しだけを読ませてもらった。
『最悪の大罪人「岡野大吾」拷問ののち処刑』
その一文を読んで、俺は頭のなかが真っ白になった。
「そんなっ……!」
その文面を読んだだけで、岡野大吾が他のクラスメイトを庇ったのだとおおよそ推測できた。
「……っっ……」
気づけば俺は泣いていた。
もう一ヶ月も前のことだ。
マグダーラ山脈で薬を必死に探している頃、岡野大吾はひどい拷問を受けて、殺されたのだ。
やはり俺は、選択を間違えたのか。
あの時やっぱり、浅尾和奈か新崎直穂、どちらかの命を見捨ててでも現実世界に期間すべきじゃなかったんじゃないかって……
なんて、とてもじゃないけど思える訳なくて……
二人と仲良くなった今、どちらかを見捨てるなんて、俺にはできない……
だからと言って、岡野大吾の命が軽いと思っている訳でもない、だけどっ……!
「俺は、どうすればよかったんだ……」
俺は絶望して頭を抱え込んだ。
これからどうするか?
何を目標にして生きていくのか。
問題は山積みで、考えれば考えるほど調べれば調べるほど分からなくなっていく。
「もういっそ、このまま和奈や獣族たちみんなと、ここで一緒に暮らすのもいいかもしれない……」
なんて考えが、頭の中に浮かびあがる。
和奈の回復を待つ間。俺たちには平和な日常が続いていた。
やることが忙しくても、ゆったりとした時間が進んでいた。
悪神タナトスがこのナロー世界にもたらした被害は凄まじかった。
世界人口の約八割が死に絶えたという。
悪神タナトスを食い止めるため対峙したマナ王国マナ騎士団及び、千にも及ぶ召喚勇者たちは、多くがその命を戦場に散らしていった。
戦後に残ったのは、臆病者がほとんどだった。
新生元年、(今から1778年前)
大地は痩せこけて、600年栄えたマナ王国のインフラは破壊され、継承されてきた多くの技術を失い。
世界の文明レベルは一気に原始時代へと振り戻された。
魔族による被害や貧困、盗賊団の出現。農作物の不作や働き手不足、権力争いやクーデターにより、世界の治安は悪化しつづけていた。
そんなとき、世界中に支援の輪を広げたのが【特殊スキル】を持った召喚勇者たちの連合。その名も「アキバハラ組合」であった。
それぞれの【特殊スキル】を活かし、水を引いたり治安を維持したり、魔族を討伐したりと世界の復興に大きく貢献した。
しだいにアキバハラ組合は多くの民衆から感謝され、人望を集め、勢力を拡大していった。
それをよく思わないのが、マナ王国であった。
マナ王国の生き残った貴族たちや、貴族の避難を先導していた「剣聖」含むマナ騎士団は、その権力を持って、マナ王国の国土から召喚勇者たちを追い出す命令を下した。
しかし、国外追放された召喚勇者たちに付き従うように、少なくない国民が国外へと逃げていき、
召喚勇者たちはマナ王国の北東に新国家「アキバハラ公国」を築き上げた。
新生40年、(今から約1700年前)。
マナ王国がアキバハラ公国へと攻撃を仕掛け、人類史史上最大規模の戦争が火蓋を切った。
差し違い覚悟で捨て身の特攻をするマナ王国勢力に、アキバハラ公国は少なくない被害を被ったが。
結果として、マナ王国は滅亡した。
マナ騎士団も、滅亡したと記述されていた。
辺境に小さな勢力は存在したものの、世界は「アキバハラ公国」の一強となったそうだ。
新生400年、(今から約1300年前)。
500年の時を経て、世界の最初の大ダンジョン「魔の大ダンジョン」が、二人の英雄の尽力で攻略された。
それが五代英雄伝の四人目と五人目。カーマイルとヴェザリアであった。
最央部のラスボス「マジック阿修羅」との死闘を生き残った二人は、三つの【願いを叶える石】を用いて幾つかの願いを叶えたらしい。
その内の一つの願いにより、魔の大ダンジョンは大きく形を変えて、今のアキバハラ公国首都の原型となったそうだ。
10数年後、アキバハラ公国は、魔の大ダンジョン跡地へと遷都した。
そこは魔力資源が豊富な天然の要塞であり、今もなお続くアキバハラ公国の首都アキバハラであった。
新生600年、(今から約1100年前)。
世界は完全に復興し、人口増加と生活領域の拡大に伴い。世界には小国が次々と誕生していった。
人間が勢力を拡大させるなかで、今まで共生関係を気付いてきたエルフや獣族たちの生活領域が脅かされ、
先史の時代に当時のマナ騎士団の剣聖一位エリカによって建国されて以来800年続いたエルフの大国「エマールデン」は、周囲の小国と戦闘状態に突入。
「エマールデン」は世界樹によって魔力濃度の高い土地であり、周囲の国の植民地として奪い合われて、なすすべもなく制圧された。
新生800年、(今から約900年前)。
世界に二つ目の大ダンジョンが誕生した。
"魔石の大ダンジョン"と呼ばれたそれは、現在ではガロン王国東部の砂漠にジーグダルダ遺跡として一部残っている。
この大ダンジョンの攻略にも、300年間の期間が費やされた。
新生1100年(今から約600年前)。
"魔石の大ダンジョン"の攻略後まもなくして、世界に三つ目の大ダンジョンが誕生した。
"海の大ダンジョン"と呼ばれたそれは、旧マナ王国王都から南下した海岸の沖に"海底神殿アトラテイズ"として出現した。
新生1400年(今から約300年前)。
"海の大ダンジョン"が攻略されてまもなく、四つ目の大ダンジョンが出現した。
"薬の大ダンジョン"、通称マグダーラ山脈と呼ばれるそれは、アキバハラ公国の南東に位置する。
新生1500年(今から約200年前)。
アキバハラ公国の北東で、ガロン王国という新生国家が急速に勢力を拡大していった。
建国者はネクサス・ガロン。
おそらくは召喚勇者であると言われており、【統率】と呼ばれる特殊スキルで軍事国家を築きあげて、小国に戦争をふっかけ領土を勝ち取り、エルフの村を根絶やしにして絶滅させるなど、無茶苦茶な男だったらしい。
アキバハラ公国との戦争中に、内部からのクーデターにより命を落とし、
アキバハラ公国とガロン王国は停戦という形で戦闘を取りやめた。
新生1747年(今から約31年前)。
薬の大ダンジョン、マグダーラ山脈が攻略される。
まもなくして、アキバハラ公国の西の砂漠地帯に五つ目の大ダンジョン「ヴァルファルキア大洞窟」が出現。
"六人目の英雄"バーンブラッドの奮闘により、この大ダンジョンはたった30年間で攻略されることになる。
同時期。
ガロン王国が獣族たちの奴隷化計画を発表。
森の中に集落を築いて暮らしていた獣族たちが襲われ、奴隷として取引され、
反発した"獣族反乱軍"は、ガロン王国フェロー地区の大貴族「西宮邸」を強襲し、逆に人間を捕虜とした。
この西宮事件を火蓋として、獣族反乱戦役が勃発。
戦闘状態は20年続いたが、新生1756年、ガロン王国国王ガルマーン・ガロンが獣族奴隷を禁止とし、獣族独立自治区を認め、戦争は形式上終戦した。
※新生1771年(今から7年前)※
※小桑原啓介さんが妻のジュリアと娘のフィリアを連れて、獣族独立自治区へとたどり着く。※
新生1777年(今から1年前)
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新人の天才戦士候補生ザザンによって攻略隊が再組織される。
新生1778年(現在)
謎の召喚勇者集団(俺達クラスメイト)により、ダンジョンのラストボス【スイーツ阿修羅】が討伐される。
【願いを叶える石】を無駄遣いした罪を問われて、岡野大吾が全責任を取り拷問ののち、処刑、、
★★★
俺は憂鬱な気持ちで最後の一文を書き終えた。
世界の歴史を紙にまとめていく作業がやっと終わりを迎えた。
岡野大吾が処刑されたという一ヶ月前の新聞を読んだのは、つい数日前のことである。
フィリアから、写真は見るなと念を押され、見出しだけを読ませてもらった。
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その一文を読んで、俺は頭のなかが真っ白になった。
「そんなっ……!」
その文面を読んだだけで、岡野大吾が他のクラスメイトを庇ったのだとおおよそ推測できた。
「……っっ……」
気づけば俺は泣いていた。
もう一ヶ月も前のことだ。
マグダーラ山脈で薬を必死に探している頃、岡野大吾はひどい拷問を受けて、殺されたのだ。
やはり俺は、選択を間違えたのか。
あの時やっぱり、浅尾和奈か新崎直穂、どちらかの命を見捨ててでも現実世界に期間すべきじゃなかったんじゃないかって……
なんて、とてもじゃないけど思える訳なくて……
二人と仲良くなった今、どちらかを見捨てるなんて、俺にはできない……
だからと言って、岡野大吾の命が軽いと思っている訳でもない、だけどっ……!
「俺は、どうすればよかったんだ……」
俺は絶望して頭を抱え込んだ。
これからどうするか?
何を目標にして生きていくのか。
問題は山積みで、考えれば考えるほど調べれば調べるほど分からなくなっていく。
「もういっそ、このまま和奈や獣族たちみんなと、ここで一緒に暮らすのもいいかもしれない……」
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