中山道板橋宿つばくろ屋

五十鈴りく

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番外編

番外編「短夜のおと」二

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 夏の夜。
 湯屋帰りの人々が街道で夕涼みをしている。そんな光景が同じく湯屋帰りの弥多の目に映る。夏の短夜みじかよは、冬とは違って明るいものだ。

 普段ならば留吉か藤七と連れ立って行くことが多いのだけれど、この日はたまたま片づけが長引き、その二人に先に行くように頼んだ。つばくろ屋の娘婿に収まった今でも、することは奉公人であった時となんら変わりない。藤七は自分に気兼ねするなと祝言のすぐ後に言ってくれた。

 けれど、弥多は自分が急に偉くなったとは思わない。それに、偉くなりたかったわけではない。ただ、佐久と添いたかった。つばくろ屋に長くいたいと思った。それだけのことなのだ。

 師匠である文吾は変わらない。今でも弥多を叱り飛ばす。そのことにとてもほっとしてしまう。
 伊平は、今はいいけれど、と言った。

 それでも、いつかつばくろ屋を継ぐのは、一人娘を娶った弥多なのだ。その覚悟は常々持っていてほしいと。
 奉公人のままではなく、今度は旅籠の主にならなければならないのだ。口下手で、あまり人前に慣れていない弥多では、伊平のようにはとてもなれない。

 こんな情けない男が父になどなれるのだろうか。
 考え出すときりがなかった。はあ、とひとつ嘆息すると、明かりの灯る先の縄暖簾なわのれんが大きく揺れて、中から人が飛び出してきた。

「じゃあな。たまにゃ早く帰ってやるぜ」

 そんなことを大声で怒鳴るようにして言った男の顔は真っ赤であった。四十路半ばほど。背は低く、けれどどっしりと横幅がある。
 その顔に見覚えがあった。

「あ――」

 思わず口を開けた。そうしたら、向こうも弥多に気づいた。
 大きく目を見開いたかと思うと、破願した。その途端、年にそぐわぬ妙な人懐っこさが溢れる。

「おお、若旦那じゃねぇですかい」
又蔵またぞうさん、その呼び方はやめて、前みたいに名前で呼んでください」

 思わず苦笑する。
 又蔵――この男は、日出の亭主である。たまにしか顔を合わせる機会はないのだが、その偶さかに出会うと、久方ぶりであろうとスッと人の懐に入り込むようなところがある。これが弥多にはとても真似のできない芸当だった。
 又蔵はそんな弥多にゲラゲラと笑った。

「だって、お佐久お嬢さんの婿になったんだから、若旦那でしょうがぁ」

 どうやら酒が入っている。そのせいもあり、笑い声は陽気に響いた。

「うちのに聞きやしたよ。もうすぐ産まれるそうじゃねぇですか。いやぁ、楽しみなこって」
「はあ、まぁ――」

 曖昧な返事をしてしまった。
 楽しみなことに変わりはない。けれど、そこには常に不安がつきまとう。誰も悪くはない。悪いのは、己に自信を持てぬ弥多だけだ。

 そんな僅かな影を又蔵が感じたのかどうかはわからない。急に弥多の肩に腕を載せた。太い腕は重たかった。酒臭い息がふぅっとかかる。

「なんでぇなんでぇ、若旦那。そんな顔するもんじゃありやせん。男はどしっと構えて待ってりゃいいんですって」
「そ、そうですね」

 弥多と肩を組んだまま、又蔵は一度出たはずの居酒屋へ戻る。弥多は目を白黒させつつも引きずり込まれた。

「又蔵さん、あの――」

 すると、又蔵は焦る弥多の背をバシンと叩いて大声で笑った。

「ここはあっしが奢りやす。ささ、飲みやしょう」
「えぇっ」

 有無を言わさず、又蔵は弥多の両肩を抑え込んで床几の上に腰を下ろさせた。あまりにも強引であるけれど、日出の亭主だと思うと邪険にもできない。

「おや、又さん。今日は早く帰ってやるんじゃなかったのかい」

 仕切りも何もない狭い店の中、店主の親父がどこか呆れたふうに言った。弥多の師である文吾よりは少し若いけれど、それなりに老年である。

「そぅだったっけなぁ。ま、いいじゃねぇか」

 また、ガハハと笑う。何せ声がでかい。
 この又蔵のことは嫌いなわけではないが、弥多が普段接している人々とはあまりに違うから何かと戸惑ってしまう。

「おう、親父。あっしとこの若旦那に上等の酒を一杯出してくれ。もちろんあっしのツケでな」
「あいよ」

 親父は徳利からぐい呑みにどぼどぼと音を立てながら酒を注いで、それを弥多の据わる床几しょうぎの横に置いた。

「お気持ちはありがたいのですが、私はそろそろ戻らないと――」

 やんわりと酒を断ろうとした弥多に、又蔵はまた笑った。

「入り婿は肩身がせめぇですかい。それとも、奉公人上がりだからですかい」

 弥多の顔が強張った。又蔵はその時、ふと目元を和らげた。

「そうなんでも真に受けちゃ疲れるでしょうよ。酔っぱらい親父なんざ、ささっと流しちまえばいいんですよ」

 真に受けるなと言われても、弥多はそうした性分なのだ。急に変われるわけではない。

「若旦那は、身重の女房を案じてるから早く帰りてぇんでしょう。女房や旦那さんが怖ぇから気ままをしねぇってわけじゃねぇ。ちゃんとわかっておりやすよ」

 まるで弥多の心を覗いたようにそんなことを言う。そうして、床几の上で足を開いて堂々と酒を煽る。美味そうに、大きく喉を鳴らして飲んだ。その動きを、弥多はぼうっと眺めた。
 ぷはっと酒臭い息を吐いた又蔵は、そんな弥多に赤い顔で言った。

「そんな役者みてぇな顔してたら、女なんて選り取り見取りでしょうに、一途なこって」

 酔っぱらいだと自分で言うように、事実酔っぱらいである。弥多は乾いた笑いを零した。
 日出の亭主でなければ放って帰ったかもしれない。

「その恋女房との子が産まれるわけで、そりゃあ楽しみでしかたないでしょうな」

 うわっはっはっ、と五軒先まで轟きそうな声で笑う。けれど、その又蔵に反して、弥多は笑えなかった。
 楽しみだ。それは間違いないけれど、何の憂いもないわけではない。この時にそれが顔に表れてしまっていたのかもしれない。
 又蔵はしこたま酒に酔っていたわけではないのか、目ざとくそれに気づいた。ふと、笑うのをやめる。

「なんでそう浮かねぇ顔をなさるんですかい」
「浮かない顔に見えますか。そんなつもりはありませんが」

 はは、と軽く笑ってみせた。これ以上深く探ってほしくはないという合図でもあった。
 けれど、又蔵はあっさりと言った。

「父親になるのがそんなに怖ぇんですかい」

 あまりに的を射た物言いである。弥多はすぐに返事をすることができなかった。むしろ、動揺を覚られないようにと努めるのに必死であった。
 しかし、又蔵は楽しげに笑った。

「笑わないでください。私は、真剣に悩んでいるんです」

 己の父のように立派にはなれない。弥多は料理をすることしかできないけれど、それだってまだまだ胸を張れるほどの腕前とは呼べない。こんなに頼りない父であっていいのだろうか。子はまっすぐに育ってくれるだろうか。
 悩みは尽きない。

 弥多が肩を落とした途端、又蔵はぐい呑みを床几の上に置いた。そうして、そのぐい呑みを眺めたまま、ぽつりと口を開く。

「あっしはコレに目がなくてね――」

 その手つきは壺振りのようであった。そう、又蔵は博打好きなのである。稼ぎをすぐに賭け事につぎ込んでしまうから、日出とよくそれで揉めるのだ。知っているけれど、今、どう答えていいものかと弥多は困った。
 フ、と又蔵は柔らかく笑う。

「ついでに言うと飲んだくれで、いつまでも餓鬼のまんまだってあっしでも思いやすが、これでも野郎三人の父親てておやなんでございやすよ」

 忘れていたわけではないが、改めて言われてハッとした。この又蔵と日出との間には三人の子がいる。一番上はすでに奉公に上がり、下の二人ももうそれほど手がかかる年ではない。日出はあたたかな人柄であるけれど、筋の通らないことには厳しい人であるから、三人の子もまっすぐに育っている。弥多も何度も顔を合わせているけれど、皆、又蔵の子であるのに真面目なのだ。

 何故、父と真逆の性質になったのだろうか。不可思議なことである。
 弥多の疑問は顔に出ていたのだろうか。又蔵は小さく吹き出した。

「まあ、うちの野郎どもは、あっしみてぇにならねぇようにって、それぞれが気ぃつけてるんでしょうよ」

 本当に、何と答えていいのか返答に困る。
 だというのに、又蔵は悪びれた様子もない。この男には陰りがないのだ。博打ばかりして日出に苦労のかけ通しだというのに、それが何故なのかが解せない。
 すると、又蔵は言った。

「こんなどうしようもねぇ親父だから、一番上の太吉たきちのヤツが、おっかさんに苦労ばっかりかけて情けねぇってあっしに言ったことがあるんでござんすよ。まあ、そりゃ言いたくもなるわなってなもんで、あっしはその言葉を受け止めるつもりで聞いてやした。そうしたら――」

 弥多は相槌も打たずにいた。又蔵はなんとも言えない優しい顔になる。

「カカァが太吉のヤツを張り倒したんで。誰のおかげでおまんまが食えてると思ってるんだって。今すぐおとっつぁんに謝れってよ」

 母を思う子の気持ちを、何故日出は怒ったのか――
 弥多は目を瞬かせた。

「カカァの方がいっつもあっしにごく潰しだの唐変木だの言ってくんのに、子供にゃあっしの悪口を間違っても言わせやせん。子供らにあんな叱り方していいもんだかなぁって気になるんですけど、太吉はあっしに泣きながら謝りやした。あっしは太吉が気の毒んなって、おっかさんのために言ったんだよなって肩持ってやりやした。太吉はほっとしたみてぇにうなずきやしたが」

 そうしたら、と又蔵は首筋をガリガリと掻きながら言う。

「あっしが駄目な親父なのはあっしが一番よく知っておりやす。それでもあっしは子供らの親なんで、親の悪口言うような子にしたかねぇんでしょうな。あっしなりに博打なんてやってる場合じゃねぇって思っても、つい魔が差しちまって、その繰り返しで。もう、あっしが博打から足洗えんのは死んだ時かってなもんで、開き直っちまいましたが」

 大声で笑う。褒められたことではないのに、何故か又蔵が言うと納得してしまう。

「何が言いてぇかってぇと、あっしはこんな莫迦ばかな亭主に愛想尽かさずにいてくれるカカァにゃ頭が上がんねぇってことです。そりゃ、売り言葉に買い言葉で喧嘩もしちまいやすが、まあ、ありがてぇ気持ちしかねぇんですよ。あっしはカカァがいなきゃ三日と持たずに干からびちまいやす」

 酒が入っているから赤ら顔なのか、又蔵なりに照れ臭く思うのかわからないけれど、その赤い顔を見て、弥多はそっと笑った。酒をしこたま飲んで出た言葉は飾ることなどできない。常日頃から抱える本音であるからこそ、こうして言えるのだ。

 駄目な亭主と周りが言っても、苦労をかけている日出に心からの感謝をしている又蔵だから、結局のところ憎めない。日出のように情に厚い女子なら尚のことだ。
 よい夫婦なのだと、弥多も思う。

「又蔵さんは仕合せなお人ですね」

 なんとなくつぶやくと、又蔵は耳が痛くなるほどの大声で笑った。

「何言ってんですかい。若旦那こそ仕合せもんでしょうが」

 それは間違いない。仕合せだと思う。

「ええ、そうですね」

 ほっと息をつくようにして答えた。又蔵と話していると、何に悩んでいたのかを忘れてしまいそうになる。駄目だというけれど、好きに生きている又蔵は楽しげで羨ましいような気さえした。
 すると、又蔵は弥多の両肩をトントンと叩いた。

「若旦那、も少し肩の力を抜いていいんですよ」
「え――」
「こんなあっしでさえ、餓鬼どもはちゃんとおとっつぁんって呼んでくれやした。立派に働いて真っ当に生きてる若旦那がいい親父になれねぇわけがねぇ。心配しなさんな。どっしり構えて待ちやしょう」

 なんとも言葉にしがたい心持ちであった。
 又蔵のような父を持つ子たちも、この父のことが心底嫌いではないだろう。抱えた重荷をフッと吹き飛ばしてくれるような心強さがある、そんな気になる。

「なれるといいのですが」

 これを口にした時、始めとは違い随分と心が軽い。それを又蔵も感じたのか、穏やかに笑った。

「若旦那にはつばくろ屋の皆さんがついてるじゃぁありやせんか。なぁに、困ったら頼りゃいいんですよ。子育てなんて一人でするもんじゃございやせん」

 言われてみるとそうなのだ。
 自分一人が産まれてくる子を背負って生きるかのように思いつめていたのかもしれない。

 まず、佐久がいて、伊平がいて、悩みを聞いてくれる藤七や利助もいる。文吾は落ち着かない弥多を叱ってくれるだろう。日出も不慣れな佐久の世話を焼いてくれるはずだ。留吉も遊び相手になってくれる。

 皆がいる。
 産まれてくる子にとって、最高の場所である。それだけは間違いない。
 あれこれと悩みすぎて、難しく考え込んでしまうのは自分の悪い癖だと改めて思った。

「ありがとうございます。今日、又蔵さんにお会いできてよかったです」

 本当にそう思う。深々と頭を下げた弥多に、又蔵は顔を掻きながら笑った。

「じゃあ、もし、今日は早く帰るって言ってたくせに、どこをほっつき歩いてたってうちのカカァに叱られたら、そんときゃ是非とも庇っておくんなさい」
「もちろんです」

 と、弥多も笑って返した。
 帰り道も夏の短夜に又蔵が立てる音が大きく、耳に残る。飾らず、ありのままに生きることの難しさを知るからこそ、又蔵のような人もある意味ですごいと思える。見習ってしまっては佐久が困るかもしれないけれど。



 珍しく――というよりも初めて寄り道をした夜。
 戻るなり佐久に心配をかけてしまったのだと知った。

「おまえさん、よかった、無事だったのね」

 いつも用事を済ませたらすぐさま戻る、そんな亭主なのだ。帰りが遅ければ何かあったのだと心配をかけてしまう、その気遣いが欠けていた。それを弥多は申し訳なく思った。

「ああ、すまない。又蔵さんとそこで会って、酒を馳走になっていて」

 口をつけないのも悪いかと、ひと口ふた口含んだだけのことである。それでも、佐久は柔らかく笑った。

「それでお酒の匂いがするのね」

 佐久の笑みから伝わる。弥多の言葉をひとつも疑わない。ただ嬉しそうに、仕合せそうに笑っている。そのことが弥多にとってどれほどの喜びか、当の本人はわかっているだろうか。
 二人きりの部屋。すとん、と膝を突く。そうして、佐久の膨らんだ腹に手を当てた。

「寝ているかな」
「さっきまですごく動いていたわ。あ、ほら、また」

 振動とぬくもりが手の平に伝わる。生きている、ここにいる、と弥多に告げているかのようだった。

「すごくよく動くの。おたかだったらもっとお行儀が良かったかもしれないわね」

 などと言って佐久は声を立てて笑った。胸の奥から湧いてくるのは、満ち足りた仕合せ。愛しいと思う心。
 腹を摩っていた手を佐久の背に回し、労わりながらそっと包み込む。佐久も弥多の背に手を添えた。

「ありがとう、お佐久」

 自然と口をついて出た。言いたいことはたくさんある。ありすぎて、口下手な弥多では上手く伝えられない。それでも、こうして至らない自分が親になれるのは、佐久がいたからだ。こんな自分を選んでくれた佐久には感謝しなければならない。
 すると、佐久は弥多の肩に寄り添い、首を預けた。

「こっちこそありがとう。わたし、仕合せよ」

 愛しい、大事な佐久との子である。可愛くないわけがない。
 自分に似たところもあるだろうか。自分よりも佐久に似てほしいと弥多は思う。この優しい心根が備わった子になってほしいと。
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