M嬢のM嬢によるM嬢のためのS執事の育て方

采女

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奏輔の性癖

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 挿入れたいかと訊ねられ、僕のものはさらに硬さを増してきた。
 彼女の目には迷いもあり、淫靡さもあり、期待もあり、不安もあり、けれど、僕にすべて委ねようとしているのが見えた。
 姫は、今僕がどんな要求をしても、絶対にノーとは言わないだろう。

 僕は彼女の手を引いて、すぐ横の、木でできたデッキへ立たせた。
 手すりに手を付かせ、ガチャガチャとベルトを外して自分のものを取り出すと、後ろから彼女の中に突き立てた。
 前戯もしていないし、彼女に一言も発していない。それでも彼女は、僕に従順に従って、こんな通りからでも丸見えの遊具の上で犯されている。
(ああ……たまらない……)
 僕は無言で激しく腰を振り続け、ほんの少し残っていた思考力で、イク直前に抜いて、彼女の尻にぶっかけた。

 しばらくその場にへたり込んだ後、彼女を水道まで連れていって、尻を洗ってやった。
 まだ四月の水道水は冷たくて、彼女は「あっ、んっ、」と小さく喘いでいた。

 冷えた身体にワンピースを着せて、帰路につく。
「……ごめん」
「ホントですよ。あんなとこ見られたらどうするんですか」
 あはは、と彼女は明るく笑う。
「なんか、勃つとその……理性がきかないんだ……」
「勃った時、何を考えてました?」
「え……? ええと……姫は僕の言動でいろんな表情をするっていうか……なんか、姫のことを僕が好きにできる、みたいな……ちょっとした征服感、があって」
「この前勃った時は?」
「ええ……? ……うーん……あんまり覚えてないけど……たしか姫がすごいエロい顔をしてて……」
 姫が頬をぽっと赤くする。
「あ、そうか、姫にこんな顔させてるのって自分なんだって思ったら、急に……」
「……ソウさん、やっぱりそうとうなサドですよ。たぶん、ソウさんが勃つのって、自分の支配欲が満たされた時じゃないですか?」
「支配欲? でも、かなり僕主導で虐めてると思うんだけど……」
「やってる行為はソウさん主導が多いですけど、もともとは私がしてもらいたいことをやっているだけで、なんていうか、普段はいわば、私にご奉仕してるんですよ、ソウさん」

 そういわれれば、そうかもしれない。
 普段は姫に気持ちよく、愉しんでもらえることを考えている。
 でも、勃つ時には思考の主体が自分になる。
(でもそれって……)

「それだと、僕ってそうとうヤバイ奴じゃない?」
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