7 / 19
エリートは迷わず勇者で無く魔王を選んだようです。3
しおりを挟む
バルドが叫んだその時、背後の大扉が勢い良く開いた。
その拍子で倒れ込んだバルドと共に、俺の鼻先に突きつけられた傷だらけの鋭い剣は俺の頬に赤い筋を引いて床に音を立てた。
「お!?まだこんな所に隠れてやがったのか!
やったぜ、まだ人間殺して遊べる!!」
「おいテメェ等!コイツらはオレのもんだ、腕一本やらねーぞ!!」
低身長で緑の皮膚、尖った形状の鼻と耳。
衣類を纏い武器を持ち、言語を使い集団で行動する魔物。『ゴブリン』や『小鬼族』と言われる魔族と思われる。
数は4・・・いや7はいるようだ。
「何だ?おい兄ちゃんいきがってんな!
そんなに死にてぇのか?ヒャヒャヒャヒャ!!」
一匹が笑い出すと他の個体も同じ行動をするのか。コイツらは比較的低能なようだ。
「なんだ、丁度出るところだ。
人よりもずっと魔族の方が出来がいいらしい。
出迎え感謝する。このまま諸君らの指揮官の所へ連れて行って貰えると大いに助かるのだが」
「な、何言ってんだコイツ!?頭でもおかしくなったんじゃ・・・さっさと殺そうぜ」
「あぁ!そうだそれがいい!!」
ゴブリン達は示し合わせると、一斉に武器を構えて向かってきた。
「意外と利口じゃないか、それでいい。
戦況が極めて良い時程気を引き締め、油断しない事だ。徹底して己の利を、勝利を掴め!」
5分56秒。
手斧が頭に、短剣が胸に、槍が腹に向かって進んでくる。
まさか25にして死する事になるとは、流石の俺でも想定してはいなかったな。
「勇者様!!だめぇーーーーーーー!!!!」
最後まで五月蝿い女め!!
まぁいい、これで金輪際会う事は無い!
あの時点で、俺の未来は決まった。
時計が動くからといって、それが俺の世界の時間と動悸しているとは限らない。
それどころかまず、時間の流れ方や作り、長さや質量等他把握しようも無い。
つまりは何を考えても砂上の楼閣、ナンセンスなのだ。
しかし、可能性はゼロでは無い。
今この状況で俺が絶対に犯せない事、それは顔合わせに遅れる事だ!!
遅刻する可能性がゼロにはならないのなら、今すぐに戻る他ない。
今すぐに戻る方法も時間同様だ、よって俺は死ぬ事にした。
よく物語で見る『夢オチ』と言うような馬鹿げた考えだが、今すぐに実行可能なものはこれしかない!
この世界でなら全てが確率不明の賭けになるんだ。それなら俺はこれに喜んでオールインしよう。
視界を閉じ、潔く体全体に金属の刃物を受け入れようとしている俺だが・・・・・・何故だろう。
一向に突き刺さって来ない!!!!
その拍子で倒れ込んだバルドと共に、俺の鼻先に突きつけられた傷だらけの鋭い剣は俺の頬に赤い筋を引いて床に音を立てた。
「お!?まだこんな所に隠れてやがったのか!
やったぜ、まだ人間殺して遊べる!!」
「おいテメェ等!コイツらはオレのもんだ、腕一本やらねーぞ!!」
低身長で緑の皮膚、尖った形状の鼻と耳。
衣類を纏い武器を持ち、言語を使い集団で行動する魔物。『ゴブリン』や『小鬼族』と言われる魔族と思われる。
数は4・・・いや7はいるようだ。
「何だ?おい兄ちゃんいきがってんな!
そんなに死にてぇのか?ヒャヒャヒャヒャ!!」
一匹が笑い出すと他の個体も同じ行動をするのか。コイツらは比較的低能なようだ。
「なんだ、丁度出るところだ。
人よりもずっと魔族の方が出来がいいらしい。
出迎え感謝する。このまま諸君らの指揮官の所へ連れて行って貰えると大いに助かるのだが」
「な、何言ってんだコイツ!?頭でもおかしくなったんじゃ・・・さっさと殺そうぜ」
「あぁ!そうだそれがいい!!」
ゴブリン達は示し合わせると、一斉に武器を構えて向かってきた。
「意外と利口じゃないか、それでいい。
戦況が極めて良い時程気を引き締め、油断しない事だ。徹底して己の利を、勝利を掴め!」
5分56秒。
手斧が頭に、短剣が胸に、槍が腹に向かって進んでくる。
まさか25にして死する事になるとは、流石の俺でも想定してはいなかったな。
「勇者様!!だめぇーーーーーーー!!!!」
最後まで五月蝿い女め!!
まぁいい、これで金輪際会う事は無い!
あの時点で、俺の未来は決まった。
時計が動くからといって、それが俺の世界の時間と動悸しているとは限らない。
それどころかまず、時間の流れ方や作り、長さや質量等他把握しようも無い。
つまりは何を考えても砂上の楼閣、ナンセンスなのだ。
しかし、可能性はゼロでは無い。
今この状況で俺が絶対に犯せない事、それは顔合わせに遅れる事だ!!
遅刻する可能性がゼロにはならないのなら、今すぐに戻る他ない。
今すぐに戻る方法も時間同様だ、よって俺は死ぬ事にした。
よく物語で見る『夢オチ』と言うような馬鹿げた考えだが、今すぐに実行可能なものはこれしかない!
この世界でなら全てが確率不明の賭けになるんだ。それなら俺はこれに喜んでオールインしよう。
視界を閉じ、潔く体全体に金属の刃物を受け入れようとしている俺だが・・・・・・何故だろう。
一向に突き刺さって来ない!!!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
宅飲みすると必ず異世界の人が相席してくる件
アヌビス兄さん
ファンタジー
何処ぞへと行った酒好きの兄貴の部屋を借りた犬神金糸雀(いぬがみかなりあ)は同じく大の酒飲み、それゆえ大学の歓迎コンパやサークルの飲み会でその酒豪っぷりに引かれ結局一人で宅飲みする方が性に合っていると、あらゆるお酒が買い揃えられた兄貴の部屋で飲もうとすると来訪者。
それが異世界から迷い込んだ住人らしいのだが、金糸雀からすればお酒におつまみがあり、そして語り合えれば、少し動物みたいな耳があろうが、羽があろうが、人間じゃなかろうが、問題なし!
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる