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皆と仲良しになりたいです!
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「さむー!行こう!早く行こう!」
「えぇ、行きましょうね」
わくわくでサムの胸元をギュッて握りしめながら扉の方に身体が傾いちゃう僕をギュッて抱え直したサムは、あっという間に扉の前に辿り着いて。
「僕、扉開けてみたいっ!」
「えぇ、いいですよ。挑戦してみましょうか」
サムから降りた僕は重厚な扉に向かってゴクリと唾を飲んだ。扉、大きい。
よしっ!って気合いを入れて扉に両手を押し当てて、んーっ!って力一杯押してみたんだけど。
・・・・・・ぜんっぜんびくともしない。
思わず振り返ってサムを見てしまった。
「さむ・・・・・・開かない。手伝ってぇ」
「では一緒に押してみましょうか」
「うんっ!ありがとう、さむ!」
やっぱりサムって頼りになる・・・・・・!サムと一緒だったらきっと開くはず!
ふんっ!って気合いをもう一回入れた僕は、僕の後ろに覆い被さるみたいにして一緒に押そうとしてくれているサムを見上げた。
「さむ、いくよぉ!」
「はい、ノア様」
「せーぇのぉっ!」
んんんん~っ!って力をいっぱい込めて扉を押したら、ギィ・・・・・・って音を立ててゆっくりと扉が開いて。
「さむ!開いた!開いたよぉっ!」
「開きましたねぇ!」
にっこにこで振り向いてサムを見上げたら、サムがよしよしって頭を撫でてくれた。嬉しい。
えへぇって撫で撫でにうっとりしていると、サムの手が離れていってしまった。ちょっと寂しいからまた抱っこしてもらおうかなぁ。なんだか甘えん坊な気分。
なんて思っていたら、サムがお部屋を見てみなくてもよろしいのですか?って。たしかに!それ、気になってた!って思い出した僕がクルって振り返ってみたら。
そこは一面本の海でした。
ってくらい本がたくさんある!
もはや圧巻の量にほわぁ~・・・・・・って驚いてぽかんとしていると、サムにヒョイって抱え上げられた。
「ここは公爵家自慢の書庫となります。ノア様もいつでもご利用できますし、お部屋に持ち帰って読んでいただくことも可能ですよ」
「ほぁ~、すごいねぇ!僕、びっくりしちゃった!僕もなんでも見て良いの?」
「えぇ、もちろんです。絵本などもご用意がありますし、少し見て行かれますか?」
「ほんとっ?やったぁ!見てみたいっ!」
たくさんの本の中から好みの本を掘り出すの、日本の僕が好きだった気がする。だってこんなにわくわくしてるんだもんっ!
キラキラ輝く瞳をそのままに書庫をキョロキョロと見回しながらサムに連れてきてもらったのは、絵本がたくさん置いてある場所。
何せ僕、記憶がありませんので。文字が読めるのかも分からないもので。一回絵本で確認してみたいのだ。
サムに降ろしてもらって魔法使いの絵が書いてある絵本を引っ張り出して見てみると、知らないはずの文字がスラスラって読めたのだ。
僕、字が読める!って嬉しくなっちゃった僕は、絵本のお隣の棚にあった冒険小説みたいなのを手に取ってパラリと捲って見た。
・・・・・・やっぱり読める!絵本もいいけど、こういうワクワクする小説の方が読みたいかも!
そう思って何冊か読んでみたいタイトルの冒険小説を手にとって近くの机に重ねていく。
「さむー!僕、お部屋にこれ持って帰って読んでもいーい?」
「え?え、えぇ、もちろん良いですよ」
何だかびっくりしたお顔のサムだったけど、お部屋に持って帰って読んでも良いって言ってもらえたことが嬉しかった僕はその表情が気にならなくて。
ニコニコしながら本を抱えようと思ったら、どこからともなく使用人さんがサッて出てきて本を持ってくれた。
それにびっくりしていると、サムが魔法で呼んだ人だって教えてくれた。一番近くにいる人に来てくれって魔法で伝えたんだって!僕も出来るようになるかなぁ?出来るようになりたいなぁ・・・・・・!
なんて思っているうちに使用人さんは本を持ってくれて。このまま僕のお部屋に持っていってくれるんだって。だから使用人さんにありがとーっておててふりふりしておいた。
「あれ?可愛い声が聞こえてくると思ったらウチの天使がこんな所に居るなんて珍しいね。どうしたんだい?」
使用人さんにおててふりふりしていると、後ろの方から低くてダンディーな声が聞こえてきて。
この声は、僕がベッドの住人だった時からちょくちょく来てくれてたくさんお話ししてくれた人。僕が一気に大好きになった人の一人の、父様だ!
「父様!僕、今日からお外出ても良いっておじいちゃん先生に言われたから、お屋敷探検してるの。父様はどうしたの?」
いっつも忙しそうにお仕事をしているらしい父様が書庫に居るなんて思っていなくてきょとんとしてしまった。
「あぁ、探検中だったんだね。それは良い。父様は息抜きがてら仕事に必要な資料を書庫に取りに来ていたんだ。ノアが探検中なんだったら私と一緒に来ないかい?三階を案内してあげよう」
僕を軽くヒョイっと持ち上げて抱っこしてくれた父様がそう言ってくれて、僕は嬉しくなっちゃって。
「ほんとうですか!?僕、お邪魔じゃない?父様と一緒に探検してもいいの?」
「あぁ、ノアが邪魔になる時なんてひと時だって無いよ。さぁ、父様と一緒に探検しよう」
「ほんとうっ?嬉しいっ!父様と探検するー!」
「よし、では行こうか。サミュエルも、だ。一緒に探検しようではないか」
パチン、とウィンクした父様。普段は真面目なのにお茶目な所にキュンってしちゃった。
これが、ギャップ萌えってやつなのかも・・・・・・っ!
「えぇ、行きましょうね」
わくわくでサムの胸元をギュッて握りしめながら扉の方に身体が傾いちゃう僕をギュッて抱え直したサムは、あっという間に扉の前に辿り着いて。
「僕、扉開けてみたいっ!」
「えぇ、いいですよ。挑戦してみましょうか」
サムから降りた僕は重厚な扉に向かってゴクリと唾を飲んだ。扉、大きい。
よしっ!って気合いを入れて扉に両手を押し当てて、んーっ!って力一杯押してみたんだけど。
・・・・・・ぜんっぜんびくともしない。
思わず振り返ってサムを見てしまった。
「さむ・・・・・・開かない。手伝ってぇ」
「では一緒に押してみましょうか」
「うんっ!ありがとう、さむ!」
やっぱりサムって頼りになる・・・・・・!サムと一緒だったらきっと開くはず!
ふんっ!って気合いをもう一回入れた僕は、僕の後ろに覆い被さるみたいにして一緒に押そうとしてくれているサムを見上げた。
「さむ、いくよぉ!」
「はい、ノア様」
「せーぇのぉっ!」
んんんん~っ!って力をいっぱい込めて扉を押したら、ギィ・・・・・・って音を立ててゆっくりと扉が開いて。
「さむ!開いた!開いたよぉっ!」
「開きましたねぇ!」
にっこにこで振り向いてサムを見上げたら、サムがよしよしって頭を撫でてくれた。嬉しい。
えへぇって撫で撫でにうっとりしていると、サムの手が離れていってしまった。ちょっと寂しいからまた抱っこしてもらおうかなぁ。なんだか甘えん坊な気分。
なんて思っていたら、サムがお部屋を見てみなくてもよろしいのですか?って。たしかに!それ、気になってた!って思い出した僕がクルって振り返ってみたら。
そこは一面本の海でした。
ってくらい本がたくさんある!
もはや圧巻の量にほわぁ~・・・・・・って驚いてぽかんとしていると、サムにヒョイって抱え上げられた。
「ここは公爵家自慢の書庫となります。ノア様もいつでもご利用できますし、お部屋に持ち帰って読んでいただくことも可能ですよ」
「ほぁ~、すごいねぇ!僕、びっくりしちゃった!僕もなんでも見て良いの?」
「えぇ、もちろんです。絵本などもご用意がありますし、少し見て行かれますか?」
「ほんとっ?やったぁ!見てみたいっ!」
たくさんの本の中から好みの本を掘り出すの、日本の僕が好きだった気がする。だってこんなにわくわくしてるんだもんっ!
キラキラ輝く瞳をそのままに書庫をキョロキョロと見回しながらサムに連れてきてもらったのは、絵本がたくさん置いてある場所。
何せ僕、記憶がありませんので。文字が読めるのかも分からないもので。一回絵本で確認してみたいのだ。
サムに降ろしてもらって魔法使いの絵が書いてある絵本を引っ張り出して見てみると、知らないはずの文字がスラスラって読めたのだ。
僕、字が読める!って嬉しくなっちゃった僕は、絵本のお隣の棚にあった冒険小説みたいなのを手に取ってパラリと捲って見た。
・・・・・・やっぱり読める!絵本もいいけど、こういうワクワクする小説の方が読みたいかも!
そう思って何冊か読んでみたいタイトルの冒険小説を手にとって近くの机に重ねていく。
「さむー!僕、お部屋にこれ持って帰って読んでもいーい?」
「え?え、えぇ、もちろん良いですよ」
何だかびっくりしたお顔のサムだったけど、お部屋に持って帰って読んでも良いって言ってもらえたことが嬉しかった僕はその表情が気にならなくて。
ニコニコしながら本を抱えようと思ったら、どこからともなく使用人さんがサッて出てきて本を持ってくれた。
それにびっくりしていると、サムが魔法で呼んだ人だって教えてくれた。一番近くにいる人に来てくれって魔法で伝えたんだって!僕も出来るようになるかなぁ?出来るようになりたいなぁ・・・・・・!
なんて思っているうちに使用人さんは本を持ってくれて。このまま僕のお部屋に持っていってくれるんだって。だから使用人さんにありがとーっておててふりふりしておいた。
「あれ?可愛い声が聞こえてくると思ったらウチの天使がこんな所に居るなんて珍しいね。どうしたんだい?」
使用人さんにおててふりふりしていると、後ろの方から低くてダンディーな声が聞こえてきて。
この声は、僕がベッドの住人だった時からちょくちょく来てくれてたくさんお話ししてくれた人。僕が一気に大好きになった人の一人の、父様だ!
「父様!僕、今日からお外出ても良いっておじいちゃん先生に言われたから、お屋敷探検してるの。父様はどうしたの?」
いっつも忙しそうにお仕事をしているらしい父様が書庫に居るなんて思っていなくてきょとんとしてしまった。
「あぁ、探検中だったんだね。それは良い。父様は息抜きがてら仕事に必要な資料を書庫に取りに来ていたんだ。ノアが探検中なんだったら私と一緒に来ないかい?三階を案内してあげよう」
僕を軽くヒョイっと持ち上げて抱っこしてくれた父様がそう言ってくれて、僕は嬉しくなっちゃって。
「ほんとうですか!?僕、お邪魔じゃない?父様と一緒に探検してもいいの?」
「あぁ、ノアが邪魔になる時なんてひと時だって無いよ。さぁ、父様と一緒に探検しよう」
「ほんとうっ?嬉しいっ!父様と探検するー!」
「よし、では行こうか。サミュエルも、だ。一緒に探検しようではないか」
パチン、とウィンクした父様。普段は真面目なのにお茶目な所にキュンってしちゃった。
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