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胸の大きさが負け戦すぎる件
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どうして、こんなことになっているんだろう。
彼女は…玲香ちゃんは、あたしの親友までもを取り込むつもりなのだろうか。
「え、その話もっと聞きたい!」
「あ、そう?じゃあ連絡先とか交換しておく?」
「うん!」
時刻は13時。
そもそも最初は美桜といつものように食堂でお昼ご飯を食べていたのに、その時に美桜の隣にやってきたのがなんと玲香ちゃんだった。
玲香ちゃんはあたしがここにいるから来たのか、「ここ座ってもいい?」なんてにこやかにそう言って…。
相変わらずの美少女スマイル。
だけどあたし達以外に誰も座っていないから断るわけにもいかず、その言葉に頷いてしまった。
「ど、どーぞ」
「ありがと、」
そして健のこともあって冷静じゃいられないあたしに、玲香ちゃんが言ったのだ。
「久しぶりね、世奈ちゃん」と。
そしたらそれを聞いた美桜が、「知り合いなの?」なんて話を広げて昔話に花が咲き…今に至る。
あたしは向かいで聞いていて恥ずかしくて仕方ないんだけど、玲香ちゃんは寧ろもっと話したいらしくて。
「ね、世奈ちゃんこれも覚えてる?」
「う、うん?」
「昔、夏休みに健くん家にあたしと世奈ちゃんで泊まりに行ったことがあったでしょ?
そしたらあたし、健くんのことが大好きすぎて、健くんにチューしちゃったのね、そしたら…」
「…あっ、」
「それを目の前で見た世奈ちゃんが、“健くんとチューしていいのは世奈だけだもん!”って怒りながら泣いてたよね」
あの時は本当にごめんね、と。
ニコニコとしながらもあたしにそう言って謝る玲香ちゃんの隣で、美桜が「世奈かわいい!」なんて笑い出す。
いや、確かに、あたしもその時のことは覚えてるし、実際めちゃくちゃ腹が立った記憶もしっかりある。
だって幼稚園の頃から小学校低学年くらいまであたしと健はよくキスをしていたのに、健があたしに冷たくなった時に玲香ちゃんがそんなことをしたんだもん。
あの時は本当に心の底からムカついた。
っていうかもうこんな話やめてほしい、これ何の罰ゲーム?
恥ずかしいったらもう!
あたしはその昔話に顔を赤くしつつ、冷静を装って言った。
「そ、そんなことあったっけ?忘れちゃった」
「あったよ~。世奈ちゃんて、あの頃健くんのこと大好きだったよね」
「…、」
「嬉しいな、また二人に会えて」
玲香ちゃんはそう言うと、家から持ってきたお弁当を食べ進める。
そんな玲香ちゃんの言葉に、あたしは咄嗟に話を逸らすように口を開いて言った。
「そ、そういえば、玲香ちゃん何でこの学校に転校してきたの?どーせまた別の学校に転校していくんでしょ?」
しかしあたしがそう問いかけると、玲香ちゃんが首を横に振って言う。
「ううん。この学校には卒業までいるよ。だってあたしがそう言って親に頼み込んだんだし」
「えっ、」
「健くんや世奈ちゃんと離れてからもう何年も経つから、そろそろまた逢いたいなぁって。で、あたしが親に頼み込んでここに来たの。
今はあの頃と違ってもう高校生だから、また健くんの隣の家に戻ってきて、今度は一人暮らししてるよ」
「!!」
玲香ちゃんはそう言うと、「世奈ちゃんも今度遊びに来たら?」と憎いくらいの可愛らしい笑顔を浮かべる。
…美少女で再会で隣人で一人暮らしとキタ。
っていうか、あたしそのこと一言も聞いてないんだけど、健。
その言葉にあたしが不機嫌でいると、そんなあたしに気がついた玲香ちゃんが言う。
「あら世奈ちゃん、どうしたの?怖い顔して」
「…玲香ちゃん、健のこと好きだよね」
「もちろん。じゃなきゃわざわざ隣で一人暮らしなんてしないわ」
「!」
玲香ちゃんはそう言うと、ペットボトルのお茶を一口、口に含む。
そんな玲香ちゃんの言葉に、話を聞いていた美桜も「あ、今も好きなんだ」なんて呟く。
そんな美桜の言葉に、こくりと頷く玲香ちゃん。
だってカッコイイんだもん、なんて。
だけどふいに向かいのあたしに目を向けると、ニコリと微笑んで言った。
「でも…今は張り合いが無くて残念ねぇ、世奈ちゃん。男のコはほら、たいてい胸の大きな女の子が好きだから」
「あっ、あたしだって貧乳ではないよ!」
「でも、あたしのと比べたら…言っちゃ何だけど無いのと同じだし」
「!」
玲香ちゃんはそう言いつつ、「まぁ、健くんの本当の好みは知らないけど」なんて余裕そうな笑顔を浮かべる。
…でも確かに、玲香ちゃんは女なら誰もが羨むくらいに胸が大きい。
それでも本当に、あたしだって貧乳じゃ…って、比べちゃダメだってば!
…え、でも考えるとしたら、あの二人…健や早月くんだって胸が大きい女の子の方が好きなのかな?
だとしたら案外、健だけじゃなくて二人揃って玲香ちゃんの方に簡単に気持ちが移っちゃったりとか…。
って、ダメダメ!
「……健はそんな男じゃないもん」
「あら、そんなのわからないでしょ」
「そもそも健は、そういう下品な会話しないし」
「世奈ちゃんの前では、でしょう?」
「!」
でも健くんだって男の子なんだし。
玲香ちゃんはそう言うと、まるで普段の健を知っているかのような口調で話す。
…何かもう既に余裕なのは何なの。
あたしはそう思うと、その後は黙ってお昼ご飯を完食した…。
…………
「お前さ、この前のカフェどうだったの」
「……」
一方、その頃。
他に誰もいない屋上で、俺は早月と電話をしていた。
さっきの休み時間のときに、世奈が「早月くんは風邪で休み」とか言うから。
気になって電話をかけてみたら、やっぱりそいつは風邪なんて引いていないようで。
その代わりに沈んだ声で俺に言う。
「……や、どうって。その前に聞きたい。あの凄いイケメンな人は誰なの」
「勇斗くん?」
「は、勇斗くんって言うの?名札見たら“工藤”って書いてあったけど、それって…」
「世奈の兄ちゃんだからな。血の繋がった」
「…お兄、さん」
…俺がそう言って嘘をつくと、それを聞いた早月が安心したような声を出す。
っつか、この段階でその様子だと「義理の兄貴」とか「世奈と二人暮らししてる」とか言ったら多分終わるな、こいつ。
俺はそう思いながら、早月に言った。
「…オイオイ、世奈の兄ちゃんに会っただけでそんなんでこの先やってけんのかよ、お前。ダメだったら今すぐ世奈は俺が貰うからな」
「いや、ダメじゃない!世奈ちゃんとは何としてでも恋人になって幸せになる!」
「ホントかよ」
「ほ、ホントだよ!」
それでも早月はまだまだ諦めが悪いらしく、今は俺の思うような展開にはなっていないっぽい。
そんな早月とその後一言二言会話をしてやがて電話を切ると、しばらくしてそこへ何故か世奈が屋上にやってきた。
「健、」
「!」
世奈は俺のことを珍しく探していたらしく「やっと見つけた」と言うと俺に近づいてくる。
そんな世奈に内心嬉しく思いながらも、俺は「なに」なんて少しそっけない態度をとってしまって。
だけど、そんな俺を気にも留めずに世奈が言った。
「ね、健は胸が大きい子と小さい子、どっちが好き!?」
「!?」
そして突然、何を言い出すかと思えば。
何故かいきなりそんなことを俺に聞いてくる世奈。
…何かを飲んでる時とかじゃなくて良かった。
じゃなきゃ多分吹き出してたな。
や、っつか俺、コレ何て答えたらいいの?
だけどあまりにも世奈の目が真剣だから、俺も正直に答えてみた。
「そりゃあ大きい方がいいに決まってんだろ」
「!!」
彼女は…玲香ちゃんは、あたしの親友までもを取り込むつもりなのだろうか。
「え、その話もっと聞きたい!」
「あ、そう?じゃあ連絡先とか交換しておく?」
「うん!」
時刻は13時。
そもそも最初は美桜といつものように食堂でお昼ご飯を食べていたのに、その時に美桜の隣にやってきたのがなんと玲香ちゃんだった。
玲香ちゃんはあたしがここにいるから来たのか、「ここ座ってもいい?」なんてにこやかにそう言って…。
相変わらずの美少女スマイル。
だけどあたし達以外に誰も座っていないから断るわけにもいかず、その言葉に頷いてしまった。
「ど、どーぞ」
「ありがと、」
そして健のこともあって冷静じゃいられないあたしに、玲香ちゃんが言ったのだ。
「久しぶりね、世奈ちゃん」と。
そしたらそれを聞いた美桜が、「知り合いなの?」なんて話を広げて昔話に花が咲き…今に至る。
あたしは向かいで聞いていて恥ずかしくて仕方ないんだけど、玲香ちゃんは寧ろもっと話したいらしくて。
「ね、世奈ちゃんこれも覚えてる?」
「う、うん?」
「昔、夏休みに健くん家にあたしと世奈ちゃんで泊まりに行ったことがあったでしょ?
そしたらあたし、健くんのことが大好きすぎて、健くんにチューしちゃったのね、そしたら…」
「…あっ、」
「それを目の前で見た世奈ちゃんが、“健くんとチューしていいのは世奈だけだもん!”って怒りながら泣いてたよね」
あの時は本当にごめんね、と。
ニコニコとしながらもあたしにそう言って謝る玲香ちゃんの隣で、美桜が「世奈かわいい!」なんて笑い出す。
いや、確かに、あたしもその時のことは覚えてるし、実際めちゃくちゃ腹が立った記憶もしっかりある。
だって幼稚園の頃から小学校低学年くらいまであたしと健はよくキスをしていたのに、健があたしに冷たくなった時に玲香ちゃんがそんなことをしたんだもん。
あの時は本当に心の底からムカついた。
っていうかもうこんな話やめてほしい、これ何の罰ゲーム?
恥ずかしいったらもう!
あたしはその昔話に顔を赤くしつつ、冷静を装って言った。
「そ、そんなことあったっけ?忘れちゃった」
「あったよ~。世奈ちゃんて、あの頃健くんのこと大好きだったよね」
「…、」
「嬉しいな、また二人に会えて」
玲香ちゃんはそう言うと、家から持ってきたお弁当を食べ進める。
そんな玲香ちゃんの言葉に、あたしは咄嗟に話を逸らすように口を開いて言った。
「そ、そういえば、玲香ちゃん何でこの学校に転校してきたの?どーせまた別の学校に転校していくんでしょ?」
しかしあたしがそう問いかけると、玲香ちゃんが首を横に振って言う。
「ううん。この学校には卒業までいるよ。だってあたしがそう言って親に頼み込んだんだし」
「えっ、」
「健くんや世奈ちゃんと離れてからもう何年も経つから、そろそろまた逢いたいなぁって。で、あたしが親に頼み込んでここに来たの。
今はあの頃と違ってもう高校生だから、また健くんの隣の家に戻ってきて、今度は一人暮らししてるよ」
「!!」
玲香ちゃんはそう言うと、「世奈ちゃんも今度遊びに来たら?」と憎いくらいの可愛らしい笑顔を浮かべる。
…美少女で再会で隣人で一人暮らしとキタ。
っていうか、あたしそのこと一言も聞いてないんだけど、健。
その言葉にあたしが不機嫌でいると、そんなあたしに気がついた玲香ちゃんが言う。
「あら世奈ちゃん、どうしたの?怖い顔して」
「…玲香ちゃん、健のこと好きだよね」
「もちろん。じゃなきゃわざわざ隣で一人暮らしなんてしないわ」
「!」
玲香ちゃんはそう言うと、ペットボトルのお茶を一口、口に含む。
そんな玲香ちゃんの言葉に、話を聞いていた美桜も「あ、今も好きなんだ」なんて呟く。
そんな美桜の言葉に、こくりと頷く玲香ちゃん。
だってカッコイイんだもん、なんて。
だけどふいに向かいのあたしに目を向けると、ニコリと微笑んで言った。
「でも…今は張り合いが無くて残念ねぇ、世奈ちゃん。男のコはほら、たいてい胸の大きな女の子が好きだから」
「あっ、あたしだって貧乳ではないよ!」
「でも、あたしのと比べたら…言っちゃ何だけど無いのと同じだし」
「!」
玲香ちゃんはそう言いつつ、「まぁ、健くんの本当の好みは知らないけど」なんて余裕そうな笑顔を浮かべる。
…でも確かに、玲香ちゃんは女なら誰もが羨むくらいに胸が大きい。
それでも本当に、あたしだって貧乳じゃ…って、比べちゃダメだってば!
…え、でも考えるとしたら、あの二人…健や早月くんだって胸が大きい女の子の方が好きなのかな?
だとしたら案外、健だけじゃなくて二人揃って玲香ちゃんの方に簡単に気持ちが移っちゃったりとか…。
って、ダメダメ!
「……健はそんな男じゃないもん」
「あら、そんなのわからないでしょ」
「そもそも健は、そういう下品な会話しないし」
「世奈ちゃんの前では、でしょう?」
「!」
でも健くんだって男の子なんだし。
玲香ちゃんはそう言うと、まるで普段の健を知っているかのような口調で話す。
…何かもう既に余裕なのは何なの。
あたしはそう思うと、その後は黙ってお昼ご飯を完食した…。
…………
「お前さ、この前のカフェどうだったの」
「……」
一方、その頃。
他に誰もいない屋上で、俺は早月と電話をしていた。
さっきの休み時間のときに、世奈が「早月くんは風邪で休み」とか言うから。
気になって電話をかけてみたら、やっぱりそいつは風邪なんて引いていないようで。
その代わりに沈んだ声で俺に言う。
「……や、どうって。その前に聞きたい。あの凄いイケメンな人は誰なの」
「勇斗くん?」
「は、勇斗くんって言うの?名札見たら“工藤”って書いてあったけど、それって…」
「世奈の兄ちゃんだからな。血の繋がった」
「…お兄、さん」
…俺がそう言って嘘をつくと、それを聞いた早月が安心したような声を出す。
っつか、この段階でその様子だと「義理の兄貴」とか「世奈と二人暮らししてる」とか言ったら多分終わるな、こいつ。
俺はそう思いながら、早月に言った。
「…オイオイ、世奈の兄ちゃんに会っただけでそんなんでこの先やってけんのかよ、お前。ダメだったら今すぐ世奈は俺が貰うからな」
「いや、ダメじゃない!世奈ちゃんとは何としてでも恋人になって幸せになる!」
「ホントかよ」
「ほ、ホントだよ!」
それでも早月はまだまだ諦めが悪いらしく、今は俺の思うような展開にはなっていないっぽい。
そんな早月とその後一言二言会話をしてやがて電話を切ると、しばらくしてそこへ何故か世奈が屋上にやってきた。
「健、」
「!」
世奈は俺のことを珍しく探していたらしく「やっと見つけた」と言うと俺に近づいてくる。
そんな世奈に内心嬉しく思いながらも、俺は「なに」なんて少しそっけない態度をとってしまって。
だけど、そんな俺を気にも留めずに世奈が言った。
「ね、健は胸が大きい子と小さい子、どっちが好き!?」
「!?」
そして突然、何を言い出すかと思えば。
何故かいきなりそんなことを俺に聞いてくる世奈。
…何かを飲んでる時とかじゃなくて良かった。
じゃなきゃ多分吹き出してたな。
や、っつか俺、コレ何て答えたらいいの?
だけどあまりにも世奈の目が真剣だから、俺も正直に答えてみた。
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