記憶を失った半年間で俺の身に何が起きた!? ~俺の彼氏は調査団の中にいる!?~

モト

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3.アナルスティックの謎 ※

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 トムか?
 デールか?
 カイザか? 


 次の日もその次の日も、書類確認で忙しい中、団員の様子を見守っていた睨んでいた。 
「団長~、そんなに睨んで腹でも痛いんですか?」

 お前か?

「ひぃ!? そんな怒んなくとも」

 この程度の睨みでビビるなら、と目を反らす。
 
 どいつだ?
 どいつが、おっさんを抱くおかしな性癖の持ち主なんだ?

 仮に恋人同士ならば、俺が探さなくてもそのうち向こうから声をかけてくるのではないかと思っていたのだが、全然それっぽく話しかけられない。 
 
 仕事中が話しかけにくいのか、時間外の方がいいのだろうかと仕事終わりにダラダラミーティング部屋で過ごしたり、話しかけやすそうな人の少ない倉庫へ向かったり、色々した。

 なのに、全然話しかけられない。
 三日経っても、俺の相手が誰なのかさっぱり分からない。

「おーい、団長? 何イライラしてるんだよ?」
「はぁ、帰るわ……」
 
 職場復帰してからイライラしていると言われるけど、その通りだった。



 家に帰っても客人は来ない。
 気づけば、貧乏揺すり。イライラする。
 ドンッとテーブルを叩くと、食べ終わった食器がカチャンと音を立てる。

「くそぉ! 欲求不満なんだよっ!」

 欲求不満が爆発してイライラしているんだよ!?
 毎日、疼く身体を持て余している。仕事中はまだいいが、家で一人になると気が緩むのかムラムラが止まらん。

 気がつけば、ベッド下のアナルスティックを手に持って睨んでしまうんだ。
 
 このアナルスティックを、そいつと一緒に使っていたのか、太さも長さもあるコイツは俺の尻にスッポリおさまったのか、尻の中を掻き混ぜて気持ちよくなっていたのかって…………考えちまうんだ。なんの呪いだよ。

 いっそのこと、これでアナニーを……。
 ……そうは思うが、半年間の記憶がない俺は気持ちが処女だし、いくら尻が疼いてもこのグロテスクなモノを尻に入れるには勇気はない。


「記憶でも戻らなきゃ、尻に異物なんぞ入れられん!」


 ぽいっとベッドに投げたのがコロンと転がる。

「……えぇい、悩んでも仕方ない。今日も発散する!」

 虚しいからつい独り言もでかい声になる。
 オナニーを覚えたてのガキのように、どうにも性欲が抑えきず、服の上から乳首に触れる。

「はっ……ぁ、くぅ……そ。乳首、引っ張るの……良い」

 主張する乳首を摘まんで、ぴぃんと引っ張る。

「乳首、なんに、も感じなかったの、に。ふ、ぅ、前後に擦んのとか……、しごくの、ヤバい」

 引っ張って上下にシュッシュッとしごく。それだけで腰が揺れる。
 退院してずっと、乳首が擦れて気になって仕方がない。弄ると気持ち良すぎるものだから、すっかりここを触るのが癖になってしまった。


 ズボンをズラしペニスを取り出した。
乳首だけしか弄っていないのに、ペニスの先端は先走りで濡れている。
 その根元をキュッと強めに握った後、ゆっくり上下にしごく。

「はぁっ、はぁっ」

 すぐに快感はせり上がってきて、下腹部がピクピク痙攣する。もうイキそうなくらい気持ちいい。
 アナル触りた……

「う。駄目だ。触らない……はぁ、乳首弄って、誤魔化さないと……あ。乳首っ、気持ちいい、もう、出る、出そうっ」

 引っ張った乳首をカリカリと先端を指で掻く。ジンジンした気持ちよさが下半身直撃して、ペニスを扱く手を早める。
ピュピュッと薄い精液がペニスから零れた。

「はぁはぁ……く、そ。まだっ、おさま、らない……」

 ヒクッ、ヒクッ……。
 アナルが、尻の中がおかしい!


 ドンッとベッドを叩くと、ミシリとベッドが軋む。


「────……っ、あぁああ。俺の身体ぁ、半年間で一体何があったんだよぉ」

 くそぅ。誰なんだよ! 
 職場の誰かなら、出て来いよ!!
 欲求不満をなんとかしてくれ!

 
 
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