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留学編 1章
第148話 テンプレ?
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「おい、さっきの偉そうな態度は何だ?」
無人の教室に連れ込まれた。
「偉そうな態度?…した覚えは無いのだが?」
何か癇に触ることでも僕は言ったのか?
「とぼけるんじゃねー!俺等のことを下民呼ばわりしたじゃねえーかよっ!!」
・・・・え、そこ!?
「それの何かおかしいんだ?」
「・・何だ!その本気で分からないような目は!?」
いやいや、本気で何で怒っているのかがよくわからない。
「だって、僕は貴族でお前らは平民。それ以上でも以下でもない」
「俺は上級国民だ!」
「それでも平民は平民だ。親が一代で築いたのか、それとも代々やっているのか知らないが、ウチと比べるまでもない差があるんだ」
「はぁ?」
「家柄、血筋、歴史・・・全てにおいて僕の方が圧倒的に上!つまり、お前らは下民だ!」
ぽかんとした顔をする三人組。
「そういうことだ。今回のことは見逃してやる!」
何て僕は寛大なんだ!!
「お、おい。ちょっと待て!」
「じゃあな、」
「おい!!」
先程から自分は上級国民だ、とほざくリーダーらしき生徒が拳を上げてこちらへ襲いかかってくる。
僕はそれに反応し避け、拳は空を切った。
「クソ、避けやがって!お前ら、やれ!」
見切られたのが悔しかったのか、他の二人へ指示を出す。
「はぁ~~、これだから下民は脳がなくて困る」
三人が僕へ殴りかかろうとした瞬間、その動きが止まった。
「へぇ?」
彼らは針金のようなもので動きを封じられ、先の鋭い氷の塊が彼らの頭に突きつけられていた。
「「ルイ(兄)様には触れさせません」」
アルスとレーナの声が重なる。
「遅かったぞ。危うくこの校舎ごと吹き飛ばす所だったぞ」
「ですから急いで来たのですよ」
ため息交じりにアルスが答える。
「お、おい!これはどういうことだよ!」
「動かないでください。でないとその脳天に風穴開けますよ」
「ひっ」
レーナの脅しを聞いて縮こまる三人。
しばらく沈黙が続いたが、不意にアルスとレーナが解除をする。
「これに懲りたらルイ兄様にちょっかいを掛けないでください。殺されますよ」
「え、あ、」
「分かったのなら早く行ってください」
「く、クソ!覚えてろ!!!!」
そう小者のように叫びながら全速力で去っていった。
その後ろ姿を見ながら、再度ため息を付くアルス。
「ルイ兄様。ああいう輩に簡単に付いて行ってはなりません。喧嘩を売られることぐらい予想してください。今回はあからさまだったので駆けつけることができましたが」
「そんなものか?」
よく分からん。
「まあ、とりあえずご苦労だ」
「・・・何か腹が立ちますね」
「・・・同意です」
二人がコソコソと話し出す。
「何だ?文句があるのか」
「いえ、ただルイ様は新しいご友人ができたのか思っただけです」
嫌味ったらしい顔で聞いてくるレーナ。
「何かお前らこの国に来てから妙に反抗的では?」
「いえいえ、まさか。身分という敷居が(一応)無いと言われているこの国で生き生きしているわけありません」
「ええ、そうです。まさかルイ様に日頃ストレスが溜まっているから、ここでやり返そうなどと。これからきっとやらかすから、今のうちにストレスを発散しようなどと思っている訳ありませんよ」
よくもそんなにスラスラと言えるな!
「何だ!文句があるならちゃんと言え!そ―」
「「そしたらクビにしてやる、ですね」」
「なっ」
こいつら、心を読むだけでなく遂に先読みまでできるようになった。
「ルイ兄様の考えることは大体読めますよ」
「いつものパターンですから」
こいつら・・・
「それでは授業が始まるので行きますよ」
「・・・・・・覚えてろよ!」
どこかの小者のような発言をしてしまったことに気づかなかったルイだった。
その日の晩。
二人の親子がルイの家を訪れた。
「すいませんでした!」と父親の方は全力で土下座をし、息子の方も頬を腫らしながら頭を下げてきた。
ルイの権力はここでも生きていた。
こうして新たに取り巻きを獲得した。
無人の教室に連れ込まれた。
「偉そうな態度?…した覚えは無いのだが?」
何か癇に触ることでも僕は言ったのか?
「とぼけるんじゃねー!俺等のことを下民呼ばわりしたじゃねえーかよっ!!」
・・・・え、そこ!?
「それの何かおかしいんだ?」
「・・何だ!その本気で分からないような目は!?」
いやいや、本気で何で怒っているのかがよくわからない。
「だって、僕は貴族でお前らは平民。それ以上でも以下でもない」
「俺は上級国民だ!」
「それでも平民は平民だ。親が一代で築いたのか、それとも代々やっているのか知らないが、ウチと比べるまでもない差があるんだ」
「はぁ?」
「家柄、血筋、歴史・・・全てにおいて僕の方が圧倒的に上!つまり、お前らは下民だ!」
ぽかんとした顔をする三人組。
「そういうことだ。今回のことは見逃してやる!」
何て僕は寛大なんだ!!
「お、おい。ちょっと待て!」
「じゃあな、」
「おい!!」
先程から自分は上級国民だ、とほざくリーダーらしき生徒が拳を上げてこちらへ襲いかかってくる。
僕はそれに反応し避け、拳は空を切った。
「クソ、避けやがって!お前ら、やれ!」
見切られたのが悔しかったのか、他の二人へ指示を出す。
「はぁ~~、これだから下民は脳がなくて困る」
三人が僕へ殴りかかろうとした瞬間、その動きが止まった。
「へぇ?」
彼らは針金のようなもので動きを封じられ、先の鋭い氷の塊が彼らの頭に突きつけられていた。
「「ルイ(兄)様には触れさせません」」
アルスとレーナの声が重なる。
「遅かったぞ。危うくこの校舎ごと吹き飛ばす所だったぞ」
「ですから急いで来たのですよ」
ため息交じりにアルスが答える。
「お、おい!これはどういうことだよ!」
「動かないでください。でないとその脳天に風穴開けますよ」
「ひっ」
レーナの脅しを聞いて縮こまる三人。
しばらく沈黙が続いたが、不意にアルスとレーナが解除をする。
「これに懲りたらルイ兄様にちょっかいを掛けないでください。殺されますよ」
「え、あ、」
「分かったのなら早く行ってください」
「く、クソ!覚えてろ!!!!」
そう小者のように叫びながら全速力で去っていった。
その後ろ姿を見ながら、再度ため息を付くアルス。
「ルイ兄様。ああいう輩に簡単に付いて行ってはなりません。喧嘩を売られることぐらい予想してください。今回はあからさまだったので駆けつけることができましたが」
「そんなものか?」
よく分からん。
「まあ、とりあえずご苦労だ」
「・・・何か腹が立ちますね」
「・・・同意です」
二人がコソコソと話し出す。
「何だ?文句があるのか」
「いえ、ただルイ様は新しいご友人ができたのか思っただけです」
嫌味ったらしい顔で聞いてくるレーナ。
「何かお前らこの国に来てから妙に反抗的では?」
「いえいえ、まさか。身分という敷居が(一応)無いと言われているこの国で生き生きしているわけありません」
「ええ、そうです。まさかルイ様に日頃ストレスが溜まっているから、ここでやり返そうなどと。これからきっとやらかすから、今のうちにストレスを発散しようなどと思っている訳ありませんよ」
よくもそんなにスラスラと言えるな!
「何だ!文句があるならちゃんと言え!そ―」
「「そしたらクビにしてやる、ですね」」
「なっ」
こいつら、心を読むだけでなく遂に先読みまでできるようになった。
「ルイ兄様の考えることは大体読めますよ」
「いつものパターンですから」
こいつら・・・
「それでは授業が始まるので行きますよ」
「・・・・・・覚えてろよ!」
どこかの小者のような発言をしてしまったことに気づかなかったルイだった。
その日の晩。
二人の親子がルイの家を訪れた。
「すいませんでした!」と父親の方は全力で土下座をし、息子の方も頬を腫らしながら頭を下げてきた。
ルイの権力はここでも生きていた。
こうして新たに取り巻きを獲得した。
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