お礼に半分食べてあげる

羽衣野 由布

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4話

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 倉井に連れられて来たのは、駅を出てすぐの所にあるファミレスだった。
 案内された席に座りながら、陽乃ははてなマークをいくつも浮かべた。

 「んん?ここで一体何を手伝うの?」
 「あ、あの……これなんだけど…」

 倉井はメニューを広げると、デザートのページを指差した。

 「へ?…パフェ?」
 「うん……こ、これを食べるの……手伝ってほしいんだ」

 詳しく訊いてみると、倉井は今までこういったデザートを注文したことがないのだそうだ。

 「家族で来た時とか、いつも気になってはいたんだけど…ご飯食べた後だし、甘い物もすごい好きな訳じゃないから、全部食べられる自信がなくて…だからいつも、メニューを見るだけで終わってて…」
 「お母さんとかは一緒に食べてくれないの?」
 「親二人とも、デザートとかあんまり好きじゃなくて…」
 「そうなんだぁー。食べたいって言って頼んだのに、残したらもったいないしね」
 「うん…」
 「そっかそっか!そういうことなら全然オッケーだよー!」
 「本当…?」
 「うん!しかもお礼する側なのにパフェ食べれちゃうなんて超お得~!」
 「い、一緒に食べるの……嫌だったりしない…?」
 「え?ぜーんぜん!だって美味しいものシェアして食べるの楽しいじゃん!私は好きだよこういうの!」

 パフェが食べられる嬉しさにニコッと笑いかけると、倉井も照れたように微笑みを返してくれた。

 …あ、やっと笑ってくれた。

 それを見たら、なんだか更に嬉しくなってきた。

 「よーしじゃあ、どれにする~?」

 いろいろ悩んで、二人はフルーツパフェを一つ頼んだ。
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