上 下
303 / 409

後後177 アラタなるモフ!!! モフの魅了に負けるっ!!

しおりを挟む

ガクは考えた。監視委員会を誰に放り投げるか?押し付けるか?を。
で、熊の恩恵を一番受けている権力者って誰だ?

王様(将軍)だよなー、でも俺から直接なんか言えるわけねぇ、、
なので、
領主様なら俺の親代わりなのでOkである!
被害に遭う頻度No1なかわいそーな人である。
この間「国、出ちゃうよ?」って脅した2人と、大精霊の3人組に、国宝級の保護を頼まれりゃ、イヤと言えるわけないだろーが。

シューレに言うと、「丁度領都の店に行くトコだった」と、一緒に転移で連れてってくれた。
先に領主様のところに行き、説明し、
「ボクら3人じゃ何もできないので、最も上の上司である領主様と、最も恩恵を受けてる将軍様にお願いするのが良いだろうと思って、参りました。熊も領主様と将軍様の言うことであれば、すなおになるでしょう」と。

自分のところに来るのが必然な話だということを理解し、仕方がないとはわかるが、それでも「また、わし?」と思っていることは、ガク達3人には見て取れた。かわいそうだが仕方がないのだ!!

かと言って、熊を将軍様の直属にしてしまえばいいか?と言うと、それも無理。
熊一人でやっているのではない。多くの配下、工房などすべてが必要なのだ。それは小館の皆の生活も担っている。熊だけのために存在しているわけではない。それらをすべて奪うことなどできない。

「将軍様のところには優秀な側近多いんだから、ぎりぎりな領主様のとこではもうコレ以上増やせないと、全部押し杖家ちゃえばいんじゃないですか?」
と、ぶっちゃけるガク。
「まぁ、実際そうするしかないがな、、」
領主様の側近達、これ以上仕事増やすと死む。除く大田氏。

ガク達の領域においては、一件落着w

ーー

子鹿のぱんぴーおならしたーぴりょりょりょおーぴりょりょりょー♪
と歌いながら帰宅するガク。古すぎるぞガク。

さて、今日もふる・・・トリミングるぞー!!
と、トリミング小屋の扉を開けると、、
生ゴミ?
なんかの塊、、

もそっと動いた?

お、、
だれだ?
みたことありかもしんない、、
おもいだそーとしても無理っぽいんで

「おう、ひさしぶりかな?げんき?」

・・・・・・・・
「、、はじめまして、ガクさま」
「あ、そーなんだ」

で、何用?と思っても、ここはトリミング屋である。床屋でも鶏肉やでもない。
「あー、まず風呂入ってこい、そのままじゃどーにも、、」
「いえ、だっって」
「無理だって、意味ネーからそれじゃ。お風呂セットは風呂にあるし、うちの銭湯は毛皮のまま入っていいし、料金無しだからとっとと行け!」
「はっつ!」
たったかたーー!

毛足が長かったが、なんか狼じゃなくない?誰?
まーいっか、、
とかさほど気にしない。
どっかから何かを聞いて、トリミングしてもらいに来たんだろう、、とくらいにしか思っていない。

しかしガクは知らないのだ。随分前、そう、ガクと泉が最初の旅に出はじめてからそーゆーのが多く来るようになり、小館村で、密かに周辺の村を含めてその周囲に監視網を作って、それらしい者が監視網にひかっかると捕らえられてチェックされる。村に入るそれなりの理由がある者だと放されるが、トリミング目当てだと帰されるのだ。
だから今でそういった者がガクの目の前に現れたことがない。

トリミングの用意を整え、ゴロっと床に転がってうとうとしていたら
ほどなく戻ってきた。

真っ白なロシアン(猫)。
思わず抱きつき、もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ

「あっふぅううううう」ロシアン
あ、、
「ご、、ごめんっつ!!!お、思わずっつ!!!あまりにもきれいで!かわいいんでっつ!!!」ガク
「・・い、いえっ、、、だ、だいじょ
ぐぅ~・・

ガクはロシアンをシューレ食堂に連れて行った。
「好きなものを、好きなだけ食べるが良い。ここでは遠慮は無用だから」ガク

「お、今日はすごくべっぴんさんを連れているな!」シューレ
「人聞きのわるいっつ!そんな言い方するといつも女の人とっかえひっかえ連れてるようじゃないっすかっつ!!」
「・・・まぁ、、泉も、幼女だけど、、女なことは
すっげー怒りの気配がこの近くから、、、

ガラッつ!
「・・今、シューレが、何か、言ってた、よう、な、気、が、し・た・が?」鬼の形相の幼女立っていた。

「うむっ!!何も言っていない!!おまえの空耳だっつ!!!」シューレ

「・・・・・ならば、よい、、、無駄口は人を傷つけないものにしような?」能面くらいに下がった泉さん
「お、、おう、、、ていしょくでいいんだな?酒もつけよう、、」
「たのむ」

ガタン、座る泉さん
「お、新人か?どこの出だ?」とロシアンに訊く泉さん
「はい、農国から来ました。アニャータ・ミニャーチカ・グレゴリアと申します。」
「俺は泉だ。何か?鶏民具しに来たのか?」
「いえ、、グレース様とグレゴリー様に言い遣って、、」
「「グレゴリー?」」

食事が来たので
「先に食え、話は後だ。」
と、食事をさせる。

かなり食べた。
「ふぅ、、ごちそうさまでした。久しぶりに美味しいものをいただきました」
「「・・・そらそーだろうな」」
農国から、一人で、武国に入った、なんて、、食事に関しちゃー、、、ものすごく気の毒だよなぁ、、、
と思う2人。
食後にケーキと茶を頼んだ。

「まぁ、この村と、ここの領都に数件、王都に数件、くらいだけどな、、農国民の口に合う食事ができるのは、、悪いな、、」
泉さん。

ぼふーん!
やっと人型になったロシアン、いや、アニャータ。

「・・・ひもじくって、人型になることすらできなかった、のか?」
「・・・はずかしながら、、、」

「いや、、アニャータ?君は一人で来たの?」ガク
「はい。一人で」
「グレゴリーの命で?」
「命といいますか、、グレース様が行けばきれいになれるよ?と、そしてグレゴリー様が、ガク様がとてもいい人だから世話に成るがいいと、、」
??????

「まず、、俺達はグレゴリーを知っているけど、グレースって、誰?」
「スタリッツアの公爵様ですけど、ガク様と知り合いだとか?」
「・・・女公爵?」
「です」
・・・・

「あいつら、何たくらんでるんだ?」ガク
「・・・・さあ?」アニャータ
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

異世界転生はうっかり神様のせい⁈

りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。 趣味は漫画とゲーム。 なにかと不幸体質。 スイーツ大好き。 なオタク女。 実は予定よりの早死は神様の所為であるようで… そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は 異世界⁈ 魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界 中々なお家の次女に生まれたようです。 家族に愛され、見守られながら エアリア、異世界人生楽しみます‼︎

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...