41 / 45
40
しおりを挟む
残る課題はあと一つ。
「この絵、どうしようかな」
凛ちゃんが修復してくれたキャンバスを前にしながら、腕を組む。
「ごめんなさい。修復してたら、どんどん菜月さんの絵柄じゃなくなっちゃったみたい」
「ううん、十分だよ」
凛ちゃんのおかげで、コンクールの締め切りまでには描き直せるかもしれない。
だけど私が神山くんを好きになってしまった以上、きっとどんなに手直しをしても日向先生はOKをくれないような気がする。
「締め切りまで、だいたい十日かあ……」
「あたしに出来ることなら、なんでもするわ」
うーん。でも、一人で描くには限界がある。
また一から描き直したら、最低でも完成までに一ヶ月はかかる。
だけど、亜衣に会うためにはどうしてもコンクールに出品しなくちゃいけない。
なにか、いい案がないかな?
というか、題材から考えなおさなきゃ。
テーマは『友だち』だから、それにぴったりの絵を描くにはどうしたら……。
そのとき、ピン! とひらめいた。
「そうだ。合作しようよ、凛ちゃん」
「合作!?」
「友だち同士で絵を描くのも、テーマに合ってると思わない?」
「……たしかに! 二人で描けば、時間も短縮できるわね」
「やろうよ、凛ちゃん!」
「ええ! やりましょう!」
私たちはうなずきあうと、同時にスケッチブックへ飛びついた。
「この絵、どうしようかな」
凛ちゃんが修復してくれたキャンバスを前にしながら、腕を組む。
「ごめんなさい。修復してたら、どんどん菜月さんの絵柄じゃなくなっちゃったみたい」
「ううん、十分だよ」
凛ちゃんのおかげで、コンクールの締め切りまでには描き直せるかもしれない。
だけど私が神山くんを好きになってしまった以上、きっとどんなに手直しをしても日向先生はOKをくれないような気がする。
「締め切りまで、だいたい十日かあ……」
「あたしに出来ることなら、なんでもするわ」
うーん。でも、一人で描くには限界がある。
また一から描き直したら、最低でも完成までに一ヶ月はかかる。
だけど、亜衣に会うためにはどうしてもコンクールに出品しなくちゃいけない。
なにか、いい案がないかな?
というか、題材から考えなおさなきゃ。
テーマは『友だち』だから、それにぴったりの絵を描くにはどうしたら……。
そのとき、ピン! とひらめいた。
「そうだ。合作しようよ、凛ちゃん」
「合作!?」
「友だち同士で絵を描くのも、テーマに合ってると思わない?」
「……たしかに! 二人で描けば、時間も短縮できるわね」
「やろうよ、凛ちゃん!」
「ええ! やりましょう!」
私たちはうなずきあうと、同時にスケッチブックへ飛びついた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる