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338.選択
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「キャシーが行くんだから俺も行くに決まってるだろ!」
ロイが鼻息荒く答えると、ローズがニヤニヤと笑ってキャシーの腕を肘でつつく。
「凄い愛されてるね!」
コソッと話しかけると
「もう!ローズ…」
キャシーが顔を真っ赤にしてローズの腕を叩いた。
「ごめん、ごめん!後でちゃんと交代するからね」
ローズはこっそりとキャシーだけに聞こえるように呟くとキャシーは恥ずかしそうにしながらもコクリと頷いた。
「それで?ハルジオンはどうする?キャシーもいるし一緒に行って構わないよ」
「でも…」
ハルジオンは伺うようにクリスを見ると
「うん、僕も構わないよ」
クリスがにっこりと笑って同意する。
「私…仕事がまだありますから…」
ハルジオンがやっぱり断ろうと頭を下げようとすると…
「こちらは大丈夫ですよ、皆さんのお世話をするのも勉強になりますから行ってらっしゃい」
クレアさんとスチュアートさんがそばにくると後押ししてくれた。
「ほら!クレアさんからのお許しも出たよ!」
ローズが行こうとハルジオンの腕を取ると…
「ええ、行きましょう。あなたがいてくれると私も気が楽だわ」
キャシーが反対の腕を掴んだ。
「で、では…お願いします」
ハルジオンはペコッと頭を下げた。
「行くのはいいけどハルジオン馬は乗れないよね…誰の馬に乗っていく?」
「ローズはキャシーを乗せるから…俺かロイ王子か、クリスだな」
「え!?」
ハルジオンがその選択!?と目を見開く。
カイル様の提案にハルジオンはみんなの顔を見た。
カイル様は…買い出しで乗せて貰った事があるけど…ローズ様がいる前では…
チラッとローズ様を見るが気にした様子もなくニコニコとしている。
次にロイ王子を見るが…うん無理!王子様と相乗りなど恐れ多い…しかも婚約者のキャシー様の前でなど…
ブンブンと首を振った。
そしてクリス様…チラッと伺うように見ると目が合いニコリと微笑まれた。
無理!これはコレで無理です!耐えられる自信がありません!
ハルジオンが挙動不審でオロオロしていると…
「どうする?俺にする?」
カイルが気持ちをくんで笑って聞いた。
「俺でもいいんだよ」
ロイがニカッと笑った。
「カイル様にロイ様…」
チラッとローズとキャシーを見るとうんうんと笑顔で頷かれる。
いや!無理無理!
ハルジオンが迷っていると…クリスがハルジオンの手を掴んで引き寄せた。
「ハルジオンは僕が乗せます!カイル様もロイ様もからかわないであげてください!」
クリスが二人をキッ!と睨んだ。
「ごめんごめん!でも別に本当に俺達でも構わないんだよ?」
ロイが笑うと
「結構です!」
クリスがハルジオンを自分の方に引き寄せて変わりに断った。
ロイが鼻息荒く答えると、ローズがニヤニヤと笑ってキャシーの腕を肘でつつく。
「凄い愛されてるね!」
コソッと話しかけると
「もう!ローズ…」
キャシーが顔を真っ赤にしてローズの腕を叩いた。
「ごめん、ごめん!後でちゃんと交代するからね」
ローズはこっそりとキャシーだけに聞こえるように呟くとキャシーは恥ずかしそうにしながらもコクリと頷いた。
「それで?ハルジオンはどうする?キャシーもいるし一緒に行って構わないよ」
「でも…」
ハルジオンは伺うようにクリスを見ると
「うん、僕も構わないよ」
クリスがにっこりと笑って同意する。
「私…仕事がまだありますから…」
ハルジオンがやっぱり断ろうと頭を下げようとすると…
「こちらは大丈夫ですよ、皆さんのお世話をするのも勉強になりますから行ってらっしゃい」
クレアさんとスチュアートさんがそばにくると後押ししてくれた。
「ほら!クレアさんからのお許しも出たよ!」
ローズが行こうとハルジオンの腕を取ると…
「ええ、行きましょう。あなたがいてくれると私も気が楽だわ」
キャシーが反対の腕を掴んだ。
「で、では…お願いします」
ハルジオンはペコッと頭を下げた。
「行くのはいいけどハルジオン馬は乗れないよね…誰の馬に乗っていく?」
「ローズはキャシーを乗せるから…俺かロイ王子か、クリスだな」
「え!?」
ハルジオンがその選択!?と目を見開く。
カイル様の提案にハルジオンはみんなの顔を見た。
カイル様は…買い出しで乗せて貰った事があるけど…ローズ様がいる前では…
チラッとローズ様を見るが気にした様子もなくニコニコとしている。
次にロイ王子を見るが…うん無理!王子様と相乗りなど恐れ多い…しかも婚約者のキャシー様の前でなど…
ブンブンと首を振った。
そしてクリス様…チラッと伺うように見ると目が合いニコリと微笑まれた。
無理!これはコレで無理です!耐えられる自信がありません!
ハルジオンが挙動不審でオロオロしていると…
「どうする?俺にする?」
カイルが気持ちをくんで笑って聞いた。
「俺でもいいんだよ」
ロイがニカッと笑った。
「カイル様にロイ様…」
チラッとローズとキャシーを見るとうんうんと笑顔で頷かれる。
いや!無理無理!
ハルジオンが迷っていると…クリスがハルジオンの手を掴んで引き寄せた。
「ハルジオンは僕が乗せます!カイル様もロイ様もからかわないであげてください!」
クリスが二人をキッ!と睨んだ。
「ごめんごめん!でも別に本当に俺達でも構わないんだよ?」
ロイが笑うと
「結構です!」
クリスがハルジオンを自分の方に引き寄せて変わりに断った。
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