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147.安堵
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「せっかくの願いをそんな事に使うのか?」
大臣が思わずそんな言葉を漏らすと…
「ローズ」
バルトがローズを見つめると、ローズはニコッと笑う。
「わかった…ではバルトくんには後ほどこの王宮内を出歩ける許可証を出しておこう。そしてこれより国中にカーバンクルの討伐禁止を通達する」
「やった!」
ローズが小声で喜ぶとバルトを見る!
「これでもうバルトは自由だよ!どこに行っても傷つけられないよ」
自分の事の様に喜ぶローズにバルトは苦笑する。
「しばらくこのお触れが浸透するには時間がかかるだろう…しかしこの王宮内ではすぐに動けるようにしておく、それでどうかな?」
レイン陛下がローズ達を見ると
「ありがとうございます!」
「その代わり…バルトくんが問題を起こせば人と同じように罰せられる…飼い主の君も同じ様に」
「はい!元よりそのつもりです」
ローズは深々と頭を下げ!バルトは気まずそうにその横でペコッと頭を下げた。
「ではこれで果実についての話を終わりとする、隣の部屋で従者達が待っているだろう。そこで少し休んでから帰るといい」
レイン陛下の言葉にクレアさんやスチュアートさんの顔が浮かびほころんでいると
「尚、今回の件と婚約者候補決めについては一切関係ないものとする!それだけは忘れないように」
もとよりそのつもりだったローズはコクコクと頷き、早く隣の部屋に行きたい気持ちが出ていた…
レイン陛下達が席を立つのを頭を下げて待っていると部屋から人の気配が少なくなるのを感じる。
「ではあなたも下がりなさい」
大臣の言葉に頭を上げるとほとんどの大臣達が席を立っていた。
ローズは兵士に案内され隣の部屋に向かうと
「お疲れ様でございました」
「お帰りなさいませ」
クレアさんとスチュアートさんが笑顔で迎えてくれる。
二人の顔をみてローズはやっと美味しい空気が吸えた!
「はぁ~緊張しました…」
スチュアートさんが差し出した椅子にドサッと座ると
「お疲れ様です。ここで少し休んでいかれますか?お茶もありますよ」
スチュアートさんが微笑むと
「是非お願いします!」
ローズが元気よく答えると
「私にも入れてくれ」
「なら私もお願いしようかな?」
聞き覚えのある声が部屋の隅から聞こえてくる…
「えっ…」
ローズが振り返ると、そこには先程とは別人の様に笑っているレイン陛下とフリード様がいた…
「えー!あっ!も、申し訳ございません」
ローズは慌てて立ち上がると頭を下げる。
すると…
「あーいいよ。もうここでは無礼講で、それよりスチュアート俺にも早くお茶を、全く国王ってのは肩がこる…」
疲れた様子で椅子にドカッと座る…その様子は厨房で会った時のおじさんそのものだった。
ローズがどうしていいか唖然としていると
「あれ?どうしたの?どうぞ座って」
レイン陛下が笑って席を示すと
「大丈夫、ここでの事は誰も見ていないからね」
フリード様がローズの手を取るとゆっくりと椅子に誘導してくれる。
ローズはわけがわからずにされるがまま椅子に腰掛けた…
大臣が思わずそんな言葉を漏らすと…
「ローズ」
バルトがローズを見つめると、ローズはニコッと笑う。
「わかった…ではバルトくんには後ほどこの王宮内を出歩ける許可証を出しておこう。そしてこれより国中にカーバンクルの討伐禁止を通達する」
「やった!」
ローズが小声で喜ぶとバルトを見る!
「これでもうバルトは自由だよ!どこに行っても傷つけられないよ」
自分の事の様に喜ぶローズにバルトは苦笑する。
「しばらくこのお触れが浸透するには時間がかかるだろう…しかしこの王宮内ではすぐに動けるようにしておく、それでどうかな?」
レイン陛下がローズ達を見ると
「ありがとうございます!」
「その代わり…バルトくんが問題を起こせば人と同じように罰せられる…飼い主の君も同じ様に」
「はい!元よりそのつもりです」
ローズは深々と頭を下げ!バルトは気まずそうにその横でペコッと頭を下げた。
「ではこれで果実についての話を終わりとする、隣の部屋で従者達が待っているだろう。そこで少し休んでから帰るといい」
レイン陛下の言葉にクレアさんやスチュアートさんの顔が浮かびほころんでいると
「尚、今回の件と婚約者候補決めについては一切関係ないものとする!それだけは忘れないように」
もとよりそのつもりだったローズはコクコクと頷き、早く隣の部屋に行きたい気持ちが出ていた…
レイン陛下達が席を立つのを頭を下げて待っていると部屋から人の気配が少なくなるのを感じる。
「ではあなたも下がりなさい」
大臣の言葉に頭を上げるとほとんどの大臣達が席を立っていた。
ローズは兵士に案内され隣の部屋に向かうと
「お疲れ様でございました」
「お帰りなさいませ」
クレアさんとスチュアートさんが笑顔で迎えてくれる。
二人の顔をみてローズはやっと美味しい空気が吸えた!
「はぁ~緊張しました…」
スチュアートさんが差し出した椅子にドサッと座ると
「お疲れ様です。ここで少し休んでいかれますか?お茶もありますよ」
スチュアートさんが微笑むと
「是非お願いします!」
ローズが元気よく答えると
「私にも入れてくれ」
「なら私もお願いしようかな?」
聞き覚えのある声が部屋の隅から聞こえてくる…
「えっ…」
ローズが振り返ると、そこには先程とは別人の様に笑っているレイン陛下とフリード様がいた…
「えー!あっ!も、申し訳ございません」
ローズは慌てて立ち上がると頭を下げる。
すると…
「あーいいよ。もうここでは無礼講で、それよりスチュアート俺にも早くお茶を、全く国王ってのは肩がこる…」
疲れた様子で椅子にドカッと座る…その様子は厨房で会った時のおじさんそのものだった。
ローズがどうしていいか唖然としていると
「あれ?どうしたの?どうぞ座って」
レイン陛下が笑って席を示すと
「大丈夫、ここでの事は誰も見ていないからね」
フリード様がローズの手を取るとゆっくりと椅子に誘導してくれる。
ローズはわけがわからずにされるがまま椅子に腰掛けた…
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