ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章(続き)

741.

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回転寿司もどきのレーンはその後もずっとその場に解放される事になり、そのまま回転食堂と言うお店になる事になった。

国の土地なので国で管理する事になり、マルコさんと交渉して金額は後で話し合うことになった。


「ミヅキさんの名前は本当に出さない方がいいんですか?」

後でマルコさんにコソッと聞かれたのでもちろんと答えておく。

その代わり色んな国の人を雇って欲しいとお願いした。
マルコさんはもとよりそのつもりだったらしく二つ返事で頷いてくれた。

「はぁー!  疲れたー」

その後みんなで片付けをしたら夜までかかってしまった…まだまだ改良の余地がありそうだ。

でもあとはマルコさんに任せようと私達は先に休ませて貰うことになった。

「ミヅキさんは何があるかわかりませんから今日から王宮に寝泊まりしてください。部屋には結界を張りますので部屋に入ったら中から扉は開けないで下さいね。外からは開けられませんが中からは簡単に開けられてしまいますので」

アルフノーヴァさんとセバスさんに説明されて頷いた。

私の部屋にはシルバ達従魔だけにして貰う。

それが一番安心だし一番最強だ。
外では兵士さん達が交代で朝まで警護する事になった。

顔を見せたのはガッツ隊長だった。

「今夜は私が警護する。何かあったらすぐに声をかけてくれ」

「よろしくお願いします、ガッツ隊長!」

私はそっと兵士さん達とガッツ隊長にお夜食を用意して部屋へと入る。

「じゃあいい子にな」

「おやすみなさい、また明日」

「おやすみミヅキ、いい夢を」

ベイカーさんにセバスさんとディムロスじいちゃんにおやすみの挨拶をするとゆっくりと扉が閉められる。

ベイカーさん達も隣の部屋で待機していてくれるのだ。

「おやすみなさい……ベイカーさん!」

私は何となくベイカーさんに声をかけた。

「ん?なんだ、寂しいなら一緒に寝てやろうか?」

ベイカーさんが笑っていた…

「ううん、大丈夫。だってベイカーさんいびきがすごいしね、また明日ね!」

「ああ、朝一で会いに来るよ」

その言葉に安心して私は手を振った。

扉が閉まると外からアルフノーヴァさんやセバスさんの声がする。

何か呪文を言っているのかスっと部屋が光ると音が何も聞こえなくなりさっきまであった人の気配も無くなった。

【結界が張られたな】

【外の気配が感じられない、人にしてはよく出来た結界だ】

プルシアが部屋の周りを回って綻びがないか確認している。

【安心して休め】

シルバが部屋の大きなベッドに乗っかると真ん中で寝っ転がった。

【おいで】

まるで腕枕をしてくれる彼氏のように声をかけられる。

私は駆け出してジャンプするとシルバの胸に飛び込んだ。

【やっぱりここが一番だね】

顔をすりすりと埋めると眠気が押し寄せる。

今日はたくさん動いたからよく眠れそうだ。

「はあぁぁ~」

大きな欠伸をして目を瞑るとすぐに眠ってしまった。

私はぐっすりと眠っていると名前を呼ばれる。

【ミヅキ、ミヅキ…】

【んー誰ー?眠いのにー】

なかなか開かない目をうっすら開けるが部屋の中は真っ暗だ。

【まだ寝る時間だよ…】

再び眠りにつこうとするとまた声がする。

なんだか必死な声に覚えがあった。

んー、この声誰だっけ……
話した事はないけど聞いた事ある気が……

誰かなーと思うと気になって目が覚めてきた。

ガバッ!と起きて声の主を探すと、真っ暗な暗闇にピョンピョンと動く塊があった。

【あれは……ムー?】

黒くてプルプルで……可愛いムー。

【どうしたの?ムーおいで】

私はおいでと両手を広げてムーを迎え入れた。

するとムーから悲しい感情が流れ込む。

【ごめんなさい…】

【え?】

謝られたと思った瞬間、目の前に笑顔のアナテマが現れた。

「な、なんで!?」

「ふふ、お前が迎え入れてくれたおかげで入れたよ。全く小癪な結界を張ってくれる」

アナテマはドカッ!と椅子に腰掛けた。

【シ、シルバ!シンク…】

みんなの姿を探すが見当たらない、そう言えば起きた時からシルバの温もりも無くなっていた。

「あいつらなら居ないよ、ここは僕の空間だからね」

「なんで…ムー?」

私は警戒して後ろに後ずさるとムーを見つめた。

「生意気に結界を張ってたから警告にね。あーあとこいつの主人は僕だから、こいつに勝手に名前を付けないで貰えるかな?」

「ムーの主人がアナテマ?」

ムーを見つめるとプルっと震えてアナテマの後ろに隠れてしまった。

「なんの役にもたたないグズだと思ってたけどまぁ役にたったね」

「ムーのことグズって言わないで!」

「グズにグズと言って何が悪い、それにこいつは僕のものって言ったよな…」

アナテマは足をあげるとムーを踏みつけた。

「や、やめて!」

私は駆け寄ってアナテマの足を退けようとするとサッと避けられる。

潰れたムーを抱きしめてアナテマから離れた。

「ムー、大丈夫?」

プル、プルン!

ムーの潰れた体はすぐに元に戻った。

「馬鹿だな、そいつは潰れても痛くも痒くもないんだよ」

「そんな事ない!あんな事されたら体は平気でも心が痛むんだよ!」

「何言ってるのかわかんないや、それよりも…僕と来る気になったかな?」

「なるわけない!私は絶対にあなたの所になんて行かないんだか!誰も傷つけさせない、みんなで戦う!」

言ってやった!

私は負けるかとキッ!とアナテマを睨みつけた。
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