608 / 675
15章
722.
しおりを挟む
「ピース様は友達が出来て嬉しそうだったね」
エヴァさんがポツンと一人でいた私の元に近づいて来るとニッコリと笑いかけた。
「まぁ…楽しそうならいいんですけど、私だってピースと色々話したいことあったのになぁ。まさかレオンハルト様達に取られるなんて」
後になってムカムカとしてくる。
すると私の元にピースの両親が近づいてくる。
「ミヅキさん、その節はすまなかったね、その後体の具合は大丈夫かな?」
レミオロン国王が心配そうに眉を下げて話しかけてきた。
「はい!この通り元気です。ピースも大丈夫そうでしたね…そういう話は出来ませんでしたけど」
そう言いながら唇を尖らせた。
するとレミオロン国王が私が機嫌が悪い事に戸惑ってしまった。
いけない、いけない。
人に当たるなんて…私は深呼吸してニコッと笑顔を作った。
「すみません、本当に大丈夫です。皆さんもその後は大丈夫でしたか?」
病が落ち着いたとは報告で聞いていたがやはり城下に知り合いもいるし心配だった。
「ああ、君の…くれた物のおかげで無事、病は収束したよ」
レミオロン国王が声を落として答えるとニッコリと笑う。
「よかった…」
私はその言葉を聞いて胸を撫で下ろした。
「ピースとリバーシ大会が終わるまでウエスト国にお邪魔するつもりだから今度ゆっくりとピースがいる時にでも食事でもどうかな?」
「ありがとうございます!楽しみにしてます!」
私は楽しみだとすっかり機嫌も良くなる。
「もちろん、エヴァさんも来てください。その…よかったら鳳凰様達も…」
レミオロン国王は私の肩に止まるシンクに頭を下げた。
【まぁ甘くて美味しい物が出るなら行ってもいいかな?】
【俺は肉が出ないなら許さんぞ】
「ふふ、はい!シンク達と行かせてもらいます。シンクは甘い物が、シルバはお肉が好きなのでよろしくお願いします」
「了解した。ありがとう」
レミオロン国王は必ずいい物を用意しておくと約束して離れて行った。
私は本来ならピースを案内する予定だったが必要無くなったので帰ろうかと思っていると…
「陛下!先程連絡が来ましてあと半刻程で獣人の国の皆様がご到着予定です」
「え!?獣人の国は明日の予定のはずだが?」
大臣達が予定を確認する。
「早く来て会いたい人がいると国を出たようですが、思いの外馬車が速く…到着時間が早まると…」
「馬車?」
一緒に話を聞いていた私は獣人達の馬車と聞いて、なんか思い当たる事が…いや、まさか…
考えこんでいるとギルバート王が話しかけてきた。
「ミヅキ、すまないがもう少しここにいて一緒に獣人達を迎えてくれるか?」
私は迷うことなく頷いた。
「じゃあ、少し時間もあるし…1回どうだ?」
ギルバート王はにニヤリと笑うと前に献上した神木のリバーシを取り出した。
「あっ!それ使ってくれてるんですか?」
プレゼントした物を使ってくれてるのは嬉しい!
私は駆け寄ると神木のリバーシを撫でる。
すると周りの大臣達がざわついた。
「へ、陛下…そのような大切なものを扱うのは…」
心配そうにリバーシを見つめていた。
「ミヅキに貰った物をミヅキと使って何が悪い。あーうるさい奴らだ、ミヅキ向こうの部屋で打とう」
ギルバート王は不機嫌そうに大臣達を睨むと奥の部屋へと私を促した。
「大丈夫ですよ、もし傷ついても直せますから」
私は安心させるように大臣さん達にウインクする。
するとホッとした顔で頭を下げてきた。
部屋へ入るとギルバート王と二人きりになる。
と言ってもシルバ達はもちろんいるが…
「全くあいつらは心配しすぎなんだ、神木が少しくらいの衝撃で傷つくものか…」
やれやれとため息をつく。
「普段から使ってくれてるんですか?」
「いや、これを出すとみんな嫌がって打ってくれないんだ。相手をしてくれるのはニコルとアルフノーヴァくらいだがあいつらも忙しいからな」
つまらなそうな顔をしてリバーシを打つ準備をする。
なかなか相手がいなくて寂しかったのかもしれない、仕方ない少し相手をしてあげよう。
「わかりました、獣人の国のみんなが来るまでとことん打ってあげます!そのかわり手加減はしませんよ」
「当たり前だ!勝負事に手加減なんて言語道断だ!」
それならば…
私は腕まくりして大会前の肩慣らしとばかりに相手をする事にした。
エヴァさんがポツンと一人でいた私の元に近づいて来るとニッコリと笑いかけた。
「まぁ…楽しそうならいいんですけど、私だってピースと色々話したいことあったのになぁ。まさかレオンハルト様達に取られるなんて」
後になってムカムカとしてくる。
すると私の元にピースの両親が近づいてくる。
「ミヅキさん、その節はすまなかったね、その後体の具合は大丈夫かな?」
レミオロン国王が心配そうに眉を下げて話しかけてきた。
「はい!この通り元気です。ピースも大丈夫そうでしたね…そういう話は出来ませんでしたけど」
そう言いながら唇を尖らせた。
するとレミオロン国王が私が機嫌が悪い事に戸惑ってしまった。
いけない、いけない。
人に当たるなんて…私は深呼吸してニコッと笑顔を作った。
「すみません、本当に大丈夫です。皆さんもその後は大丈夫でしたか?」
病が落ち着いたとは報告で聞いていたがやはり城下に知り合いもいるし心配だった。
「ああ、君の…くれた物のおかげで無事、病は収束したよ」
レミオロン国王が声を落として答えるとニッコリと笑う。
「よかった…」
私はその言葉を聞いて胸を撫で下ろした。
「ピースとリバーシ大会が終わるまでウエスト国にお邪魔するつもりだから今度ゆっくりとピースがいる時にでも食事でもどうかな?」
「ありがとうございます!楽しみにしてます!」
私は楽しみだとすっかり機嫌も良くなる。
「もちろん、エヴァさんも来てください。その…よかったら鳳凰様達も…」
レミオロン国王は私の肩に止まるシンクに頭を下げた。
【まぁ甘くて美味しい物が出るなら行ってもいいかな?】
【俺は肉が出ないなら許さんぞ】
「ふふ、はい!シンク達と行かせてもらいます。シンクは甘い物が、シルバはお肉が好きなのでよろしくお願いします」
「了解した。ありがとう」
レミオロン国王は必ずいい物を用意しておくと約束して離れて行った。
私は本来ならピースを案内する予定だったが必要無くなったので帰ろうかと思っていると…
「陛下!先程連絡が来ましてあと半刻程で獣人の国の皆様がご到着予定です」
「え!?獣人の国は明日の予定のはずだが?」
大臣達が予定を確認する。
「早く来て会いたい人がいると国を出たようですが、思いの外馬車が速く…到着時間が早まると…」
「馬車?」
一緒に話を聞いていた私は獣人達の馬車と聞いて、なんか思い当たる事が…いや、まさか…
考えこんでいるとギルバート王が話しかけてきた。
「ミヅキ、すまないがもう少しここにいて一緒に獣人達を迎えてくれるか?」
私は迷うことなく頷いた。
「じゃあ、少し時間もあるし…1回どうだ?」
ギルバート王はにニヤリと笑うと前に献上した神木のリバーシを取り出した。
「あっ!それ使ってくれてるんですか?」
プレゼントした物を使ってくれてるのは嬉しい!
私は駆け寄ると神木のリバーシを撫でる。
すると周りの大臣達がざわついた。
「へ、陛下…そのような大切なものを扱うのは…」
心配そうにリバーシを見つめていた。
「ミヅキに貰った物をミヅキと使って何が悪い。あーうるさい奴らだ、ミヅキ向こうの部屋で打とう」
ギルバート王は不機嫌そうに大臣達を睨むと奥の部屋へと私を促した。
「大丈夫ですよ、もし傷ついても直せますから」
私は安心させるように大臣さん達にウインクする。
するとホッとした顔で頭を下げてきた。
部屋へ入るとギルバート王と二人きりになる。
と言ってもシルバ達はもちろんいるが…
「全くあいつらは心配しすぎなんだ、神木が少しくらいの衝撃で傷つくものか…」
やれやれとため息をつく。
「普段から使ってくれてるんですか?」
「いや、これを出すとみんな嫌がって打ってくれないんだ。相手をしてくれるのはニコルとアルフノーヴァくらいだがあいつらも忙しいからな」
つまらなそうな顔をしてリバーシを打つ準備をする。
なかなか相手がいなくて寂しかったのかもしれない、仕方ない少し相手をしてあげよう。
「わかりました、獣人の国のみんなが来るまでとことん打ってあげます!そのかわり手加減はしませんよ」
「当たり前だ!勝負事に手加減なんて言語道断だ!」
それならば…
私は腕まくりして大会前の肩慣らしとばかりに相手をする事にした。
294
あなたにおすすめの小説
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~
土偶の友
ファンタジー
サクヤは目が覚めると森の中にいた。
しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。
虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。
歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。
それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。
9/28~10/6 までHOTランキング1位!
5/22に2巻が発売します!
それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
収容所生まれの転生幼女は、囚人達と楽しく暮らしたい
三園 七詩
ファンタジー
旧題:収容所生まれの転生幼女は囚人達に溺愛されてますので幸せです
無実の罪で幽閉されたメアリーから生まれた子供は不幸な生い立ちにも関わらず囚人達に溺愛されて幸せに過ごしていた…そんなある時ふとした拍子に前世の記憶を思い出す!
無実の罪で不幸な最後を迎えた母の為!優しくしてくれた囚人達の為に自分頑張ります!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。