ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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15章

710.

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「ここが神木の里だよ!それでここに皆が住んでて、あっちが畑で向こうに工場!工場と言っても魔法で木を削ったり色塗ったりだけどね」

「すごーい!広い!人がいっぱい!」

アクアは全てが珍しいらしくキョロキョロと周りを見ながら目をキラキラと輝かせている。

「あっ!なんか変わった家が沢山ある!」

みんなの住居を指さした。

「手前に見えるのが元私達の住んでた家で今は隠れ里の皆が住んでるよ」

「隠れ里!!それって…」

「そう!醤油を作ってた里だよ!」

「うそ!あの醤油!?それは挨拶しないと・・・・・・」

アクアがサッサっと身だしなみを整える。

するとちょうど長老様が家から出てきた。

「あっ!長老様ー!私の友達紹介するねー」

「ん?友達?」

私の声に隠れ里のみんながゾロゾロと家から出てきた。

「友達のアクアです!」

「う、海の国で王女やってるアクアです!よ、よろしくお願いします!醤油大好きです!」

「あー、お世話になってる海の国の・・・・・・え?王女?」

「あっ、はい一応・・・・・・」

アクアが恥ずかしそうに髪をいじる。

「「「「えー!」」」」

「ミヅキちゃん!王女様なんて連れてきていいの!?」

「どうしましょ、こんな格好で!!化粧もしないで!」

「大丈夫だ母ちゃん!お前はいつもそんな顔だ!」

ゴンッ!

隠れ里のみんなが王女アクアにパニックになってしまった。

「皆さん気にしないでミヅキと同じように接してください!」

「そうだよ!アクアはいい子だから大丈夫だよ!」

「ミ、ミヅキちゃんのお友達だもんな」

「そうだな、アクア様これからもミヅキちゃんと仲良くしてくださいね」

だからなんでみんな私をよろしくって親みたいな挨拶するんだ・・・・・・

アクアの親しみやすい雰囲気に人見知りの隠れ里のみんなもすぐに打ち解けた。

「これから王都でうどんを出すのに試食をするんですがミヅキちゃんとアクア様もどうですか?」

「うどん!?  食べてみたいです!」

アクアは興味津々で頷いた。

「アクア、さっきホットドッグ食べたばっかりなのに大丈夫なの?」

「それとこれは別よ!」

まぁ私もうどんは食べたい…けど少しお腹も満たされてる。

「私はミニうどんにしてもらてもいいですか?」

「ミニうどん?」

「普通の量の半分くらいでいいです。ミニサイズ…えっと少な目にしたいって事です」

「へぇ、ミニサイズね~それはいいですね。あんまり量が食べられない人にはもってこいかもしれない」

長老さんが感心して頷いていると、おばちゃんが急に大声をだした!

「長老!うどんを出すのにうちは量を変えてみませんか!」

長老は大きな声に目を白黒させる。

「いいですね!大、中、小サイズで選べたら子供や女性は嬉しいかも!あと少しだけ食べたいとかいう人にもいいよね!」

私が後押しする。

「いい事を聞いたなぁ。早速その方向で売り出してみよう!」

隠れ里のみんなは厨房を使ってうどんを作りはじめた。

生地はあらかじめ打っておいたらしくあとは茹でるだけのようだ。

「すぐに出来るからね!シルバ様達ももちろん食べますよね?」

隠れ里のおばちゃんが聞くと

【当たり前だ!俺は大盛りで頼むぞ!】

【シルバ!僕はミヅキと同じ小にして】

【私は大をもらおうかな】

【ぼくはちゅー!】

【プルプル~】

【ムーは大きいのがいいみたいです】

シルバが里のみんなにシンク達のオーダーを伝える。

「はい!おまかせ下さい、シルバ様達にとびっきり美味しいうどんを作りますからね!」

おばちゃん達は張り切って寸胴を用意するとお湯を沸かした。

「あっ!そうだ私みんなにこれを渡そうと思ってたんだ」

私は収納魔法でコハクの大好物を取り出す。

【ミヅキ!それ!】

コハクが鼻をピクピクと動かして私の周りを跳ねる。

【コハクの分じゃないよ、ごめんね】

コハクに謝っておばちゃんに手渡す。

「なんだいこれは?」

「油揚げです!大豆から豆腐を作ってそこから揚げて油揚げを作るんです」

私は豆腐と油揚げのレシピを一緒に渡した。

「油揚げを醤油と砂糖で煮ると美味しい揚げが出来てうどんにのせるともう最高なの!」

「へぇ!そりゃ聞いてるだけで美味しそうだね!早速やってみるよ」

「揚げをのせたうどんの事をきつねうどんって言うんだ。うちではコハクうどんだけどね!」

「へーコハクちゃんのうどんか、可愛い名前だね」

【ミヅキ!ぼくコハクうどんならおおもりー】

【ハイハイ、伝えておくよ】

もうヨダレを垂らしそうなコハクに代わってサイズの変更を伝える。

うどんが出来るまでの間に私達はリバーシ工場の見学に向かった。

「あれ?ミヅキまた来たんだ」

工場に行くとリュカ達がちょうどリバーシ工場で作業をしていた。

「あれ?リュカ達冒険者のお仕事は?」

「ギルドの仕事がない時はリバーシ工場の手伝いしてるんだよ。魔法の練習にもなるからな」

「魔法を繊細に操るからいい訓練になるんだよ」

テオが丁寧に説明してくれる。

「ミ、ミヅキ様…」

すると後ろからリュカ達のことが大好きな女の子達が恐る恐る声をかけてきた。

「あっ!みんなはここの担当なんだね。いつもありがとう」

「い、いえ!先程はすみませんでした…」

女の子達が再度謝ってくる。

「ミヅキ、何したのよ?」

アクアが心配そうに聞いてきた。

「ちょっとね、でももう大丈夫!友達だもんね」

「いえ!」

勢いよく否定される。

「え・・・・・・ダメ?」

寂しくなって悲しげに聞いた。

「私達みたいなのが友達なんて、申し訳ないです」

「な、なんだ、嫌いってわけじゃないよね?」

「もちろんです!」

「なら大丈夫、今から友達ね!この子は私の友達のアクア!よろしくね」

「アクアです!よろしく」

「さすがミヅキ様のお友達、可愛いですね・・・・・・よろしくお願いします」

女の子達は恐る恐るアクアと握手を交わしていた。

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