609 / 687
12章
711.
しおりを挟む
友達になった女の子達がアクアにリバーシ工場を案内する。
「ここは風魔法が得意な人が石と盤の形を成形します、その後に魔法が苦手な人が色塗りです」
工場ではたくさんの人達が働き色塗りをいていた。
「面白そう!私も塗ってみたいな!」
「やってみます?」
やりたそうに見つめるアクアに女の子達が筆を持ってきた。
「いいの!?」
アクアはリバーシの石をつまむと色を塗る、がはみ出したり手についたりと上手くいかない。
「あれ?結構難しい・・・みんな上手いなぁ~」
「私達も最初は下手くそでしたけど慣れました!失敗しても大丈夫ですよ!それはお試し用に使ったり学校の遊び場に寄付しますから」
ほー!そんなリデュースをしてるとは!?
もう本当に私の手を離れたようだ。
女の子達がアクアが塗ったコマを受け取ろうとすると・・・アクアがそれを寂しそうに見つめる。
「よかったらそれ記念に貰っていけば!?今度来た時にはもっと上手く濡れるように」
「えっ!?いいの?」
「いいよね?」
私が女の子達を見るとうなずき返す。
「ミヅキ様がよろしいなら私達は何も言いませんよ」
「ならアクア貰ってよ!」
私は不格好に塗られたコマをアクアに渡した。
「ありがとう・・・大切にするね!」
アクアはうれしそうにそれを大事そうに胸に抱いた。
アクアは他にも新品のリバーシをお土産に渡そうとしたがそれは自分で買うと言って受け取らなかった。
「それよりもさっきからいい匂いが・・・」
出汁のいい香りにさっき食べたはずのお腹がまた空いてきた。
「ミヅキちゃ~んうどんが出来たよ!」
「はい!油揚げを乗せたコハクうどんだよ!」
「美味しそ~!!」
「本当だー!あーミニじゃなくてもよかったかも~!」
私達の前に熱々の湯気がたったうどんが置かれる。
「はい、シルバ様達もどうぞ!」
シルバ達には大きなとんぶりに少し冷ましたうどんを置いてくれた。
「コハクちゃんは大盛りだったね!」
コハクには油揚げがおまけに二枚付いている。
「やったー!」
コハクはあまりの嬉しさにクルンと回って人型になった。
「いただきます!」
コハクはフォークを握ると油揚げに刺した!
大きな油揚げを小さな口に頬張ってモグモグと口を動かす。
頬を膨らませて幸せそうに油揚げを噛み締める。
「ん~おいしい!」
そのままうどんもズルズルとかき込んでいた。
「コハクちゃん、美味しそうに食べるね!んー!我慢出来ない!いただきます!」
アクアがコハクと同じようにうどんを食べだした。
「じゃあ私もー」
私はもちろん箸で!
揚げを箸で小さく切ってうどんと一緒に口に入れる。
揚げの甘辛く染み込んだ出汁とうどん出汁が口の中で喧嘩することなく合わさった!
「美味しい~!なんか前よりも美味しくなった?」
おばちゃん達を見ると誇らしそうに頷く。
「何度も試行錯誤してうどんも出汁も変えたんだよ!いやぁ~ミヅキちゃんに美味しいって言って貰えて一安心だ!」
ほっとしたみんなもうどんを食べだした。
【おかわり!】
するとシルバからすぐにおかわりが…
見ればお出汁まで綺麗に飲み干していた。
「シルバ様にそんな食べていただき嬉しい限りです!好きなだけどうぞ!次は何を乗せますか?」
長老様がお揚げと天ぷらを見せる。
「シルバならお肉を乗せてもいいかもね~」
【何!?肉だって!?】
シルバの目がギラっと光った。
【うん!お肉を甘辛く焼いて乗せるだけ!お出汁とお肉のタレが合わさって美味しいでしょ!半熟卵なんか乗せてもいいかも・・・って!シルバ、ヨダレ!】
シルバを見れば話だけでヨダレを垂らしている。
【おい!今すぐ肉を焼け!】
シルバは長老に詰め寄る!
「は、はい!ミヅキさん~レシピをお願いします!」
「あ、はい・・・シルバ大人しくおすわりだよ」
シルバは私のお願いに下がると素直に腰を落とした。
【早くしろよ】
しかししっかりと長老様に圧をかける。
【もう!】
シルバにメッ!と怒って長老様達に簡単に肉うどんの説明をする。
他にも天ぷらに向いてる食材を教えておいた。
「なるほど・・・うどんは素晴らしい可能性を秘めておりますね!」
「そうだね~好きな人は毎日具材変えて食べる人もいるだろうね~長老様達も売り出すならその日の日替わりメニューを考えて見れば?その日にしか食べられない味って聞けば気になって毎日来るかもよ」
「それはいいですね!」
「うわっ!」
すぐ後ろで声がして驚いて振り返る。
するとマルコさんがニコニコと笑って立っていた。
「マ、マルコさんいつの間に…」
「ミヅキさんが移動したと情報をいただきまして、もしかしたらとここに来ました!いやぁ来てよかった!凄くいい話が聞けました!」
「そ、それはよかった…」
「長老さん!早速お話をうかがえますか!」
マルコさんは長老の肩を掴むと二人で話し合うと何処かに連れてった。
シルバのご飯はおばちゃんが引き継ぎ山盛りのお肉を乗せてもらっている。
「シルバおじちゃんいいなぁ~ぼくはまたおあげにしようかなーおにくもいいなー」
コハクがどうしようかとお揚げとお肉を交互に見ている、その可愛い仕草に笑ってしまう。
「そんなに悩むなら神様に決めてもらおうか!?」
「かみさま?」
コハクが可愛く首を傾げた。
「ここは風魔法が得意な人が石と盤の形を成形します、その後に魔法が苦手な人が色塗りです」
工場ではたくさんの人達が働き色塗りをいていた。
「面白そう!私も塗ってみたいな!」
「やってみます?」
やりたそうに見つめるアクアに女の子達が筆を持ってきた。
「いいの!?」
アクアはリバーシの石をつまむと色を塗る、がはみ出したり手についたりと上手くいかない。
「あれ?結構難しい・・・みんな上手いなぁ~」
「私達も最初は下手くそでしたけど慣れました!失敗しても大丈夫ですよ!それはお試し用に使ったり学校の遊び場に寄付しますから」
ほー!そんなリデュースをしてるとは!?
もう本当に私の手を離れたようだ。
女の子達がアクアが塗ったコマを受け取ろうとすると・・・アクアがそれを寂しそうに見つめる。
「よかったらそれ記念に貰っていけば!?今度来た時にはもっと上手く濡れるように」
「えっ!?いいの?」
「いいよね?」
私が女の子達を見るとうなずき返す。
「ミヅキ様がよろしいなら私達は何も言いませんよ」
「ならアクア貰ってよ!」
私は不格好に塗られたコマをアクアに渡した。
「ありがとう・・・大切にするね!」
アクアはうれしそうにそれを大事そうに胸に抱いた。
アクアは他にも新品のリバーシをお土産に渡そうとしたがそれは自分で買うと言って受け取らなかった。
「それよりもさっきからいい匂いが・・・」
出汁のいい香りにさっき食べたはずのお腹がまた空いてきた。
「ミヅキちゃ~んうどんが出来たよ!」
「はい!油揚げを乗せたコハクうどんだよ!」
「美味しそ~!!」
「本当だー!あーミニじゃなくてもよかったかも~!」
私達の前に熱々の湯気がたったうどんが置かれる。
「はい、シルバ様達もどうぞ!」
シルバ達には大きなとんぶりに少し冷ましたうどんを置いてくれた。
「コハクちゃんは大盛りだったね!」
コハクには油揚げがおまけに二枚付いている。
「やったー!」
コハクはあまりの嬉しさにクルンと回って人型になった。
「いただきます!」
コハクはフォークを握ると油揚げに刺した!
大きな油揚げを小さな口に頬張ってモグモグと口を動かす。
頬を膨らませて幸せそうに油揚げを噛み締める。
「ん~おいしい!」
そのままうどんもズルズルとかき込んでいた。
「コハクちゃん、美味しそうに食べるね!んー!我慢出来ない!いただきます!」
アクアがコハクと同じようにうどんを食べだした。
「じゃあ私もー」
私はもちろん箸で!
揚げを箸で小さく切ってうどんと一緒に口に入れる。
揚げの甘辛く染み込んだ出汁とうどん出汁が口の中で喧嘩することなく合わさった!
「美味しい~!なんか前よりも美味しくなった?」
おばちゃん達を見ると誇らしそうに頷く。
「何度も試行錯誤してうどんも出汁も変えたんだよ!いやぁ~ミヅキちゃんに美味しいって言って貰えて一安心だ!」
ほっとしたみんなもうどんを食べだした。
【おかわり!】
するとシルバからすぐにおかわりが…
見ればお出汁まで綺麗に飲み干していた。
「シルバ様にそんな食べていただき嬉しい限りです!好きなだけどうぞ!次は何を乗せますか?」
長老様がお揚げと天ぷらを見せる。
「シルバならお肉を乗せてもいいかもね~」
【何!?肉だって!?】
シルバの目がギラっと光った。
【うん!お肉を甘辛く焼いて乗せるだけ!お出汁とお肉のタレが合わさって美味しいでしょ!半熟卵なんか乗せてもいいかも・・・って!シルバ、ヨダレ!】
シルバを見れば話だけでヨダレを垂らしている。
【おい!今すぐ肉を焼け!】
シルバは長老に詰め寄る!
「は、はい!ミヅキさん~レシピをお願いします!」
「あ、はい・・・シルバ大人しくおすわりだよ」
シルバは私のお願いに下がると素直に腰を落とした。
【早くしろよ】
しかししっかりと長老様に圧をかける。
【もう!】
シルバにメッ!と怒って長老様達に簡単に肉うどんの説明をする。
他にも天ぷらに向いてる食材を教えておいた。
「なるほど・・・うどんは素晴らしい可能性を秘めておりますね!」
「そうだね~好きな人は毎日具材変えて食べる人もいるだろうね~長老様達も売り出すならその日の日替わりメニューを考えて見れば?その日にしか食べられない味って聞けば気になって毎日来るかもよ」
「それはいいですね!」
「うわっ!」
すぐ後ろで声がして驚いて振り返る。
するとマルコさんがニコニコと笑って立っていた。
「マ、マルコさんいつの間に…」
「ミヅキさんが移動したと情報をいただきまして、もしかしたらとここに来ました!いやぁ来てよかった!凄くいい話が聞けました!」
「そ、それはよかった…」
「長老さん!早速お話をうかがえますか!」
マルコさんは長老の肩を掴むと二人で話し合うと何処かに連れてった。
シルバのご飯はおばちゃんが引き継ぎ山盛りのお肉を乗せてもらっている。
「シルバおじちゃんいいなぁ~ぼくはまたおあげにしようかなーおにくもいいなー」
コハクがどうしようかとお揚げとお肉を交互に見ている、その可愛い仕草に笑ってしまう。
「そんなに悩むなら神様に決めてもらおうか!?」
「かみさま?」
コハクが可愛く首を傾げた。
199
お気に入りに追加
22,989
あなたにおすすめの小説
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。