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12章
701.
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「みんなぁ!久しぶり~!」
私もみんなの方に駆け寄ると…なんだかみんなの大きさが…確かに前に会った時に背を抜かれていたがさらに大きくなっている。
「みんな…大きくなったね…」
私がみんなを見上げると
「ミヅキは縮んだのか?」
「ミヅキは小さくても可愛いよ」
リュカがアランさんみたいに頭をポンポンと叩くとテオが優しく手を取って微笑んだ。
なんだかテオはさらに爽やかなイケメンになってきた。
「リュカ!テオ!その子誰よ!」
すると後ろから見た事のない女の子達が怖い顔で近づいてきた。
「なんだようるさいなぁ~」
リュカが迷惑そうな顔をすると
「この子が僕達のお姫様だよ」
テオは私の手を取ってその甲にキスをした。
「わぁ…テオってばなんかイケメンになったね…」
テオの行動に思わず感心していると
「ぎゃあ!!」
女の子達が悲鳴をあげる。
「ヤダヤダ!誰にも落とせなかったテオくんがあんなちんちくりんな女の子にキスなんて許せない!」
「ちょっとあんた!こっちに来な!」
女の子達は私の手をテオから剥がすと腕を引っ張って連れていこうとする。
「えっと…」
この子達は誰?
どうしようかと思っていると…
「グルルル…」
【ミヅキ…大丈夫か?】
シルバが後ろで牙をむきだしていた。
【わぁ!シルバ、大丈夫!大丈夫!】
慌ててシルバを宥めるが女の子達はシルバの様子にまるで気がついていなかった。
すると…
「おい…ミヅキから手を離せ」
リュカが女の子達の前に仁王立ちする。
「リュカくんは黙ってて!これは女同士の話なの!」
「そうよ!いつもリュカくんやテオくんはほっとくじゃないなんでこの子だけ特別なのよ!」
「そんなの決まってるでしょ。君達の事はなんとも思ってないからほっておいたんだよ。でも…ミヅキになにかするなら許さないよ」
テオが笑顔を浮かべながらなんか怒ってる。
「あ、あの…リュカ、テオ…私は大丈夫だよ」
なんでか怒ってる二人を宥める。
「「ミヅキは黙ってて!」」
「は、はい」
「君達…ちょっとおいで…」
テオが女の子達を手招きするとぞろぞろと連れて行ってしまった…
「な、なにあれ?なんか怖いんだけど!?」
私は後ろを振り返ってギースさん達の方を見た。
「いや…あいつらミヅキの教えか女の子には極力優しく接してたからすんげえモテるんだよ。ここで働く女の子達はリュカ派かテオ派だよ。あとリク…はそうでも無いな…カイとコウもモテるぞ」
「そ、そんなに立派になって…リクは残念だね」
「しかし今まで揉め事にもほとんど口を出さなかったが…さすがにミヅキが絡むとそうも言ってられないみたいだな」
ギースさん達が苦笑する。
「別に私は関係ないのになぁ~」
女の子達になんだか敵対されて悲しい…どうせなら可愛い女の子達と仲良くしたいのに!!
しばらくしてリュカ達が戻ってきた。
どんな事を話したのか女の子達の顔色が悪い…
「だ、大丈夫?」
思わず心配になって声をかけると
「ひっ!!す、すみません…私達…あなた様があのミヅキ様だとは知らずに…本当にすみません…ですからどうかまだここで働かせて下さい」
「「「お願いします」」」
女の子達がいっせいに頭を下げた。
「ちょ!なに?リュカ!みんなに何言ったの!?」
「俺達は本当の事しか話してないぞ」
「そうそう、僕らがどれだけミヅキの事を思っているのか…どれだけ感謝してるか説明しただけだよ」
二人は悪びれる様子もなく笑っている。
「くそ…なんて可愛くない子になったんだ!せっかくかっこよくなったと思ったのに…」
私は怯える女の子達のそばに行くと…
「みんな、リュカ達が何言ったか知らないけどごめんね。気にすることないからね!後で私がリュカ達の事は怒っておくから!」
「ミヅキ様…」
「私…みんなより年下だから様はいいよ、ミヅキって呼び捨てで」
ニコッと安心させるように笑いかける。
「噂にたがわぬ優しいお方…」
「しかも…なんか可愛い…」
女の子達の顔の恐怖が少し和らいだ気がする。
「やっぱりミヅキはミヅキだね」
「ああ、俺達が何もしなくても大丈夫だったかな」
リュカ達は女の子達と
仲良くなった私達の様子を見て笑っていた。
そんなリュカ達の様子をチラッと見つめる。
私は許さないもんね~女の子を泣かせた責任は後で取ってもらおう!
リュカとテオを見つめてどんな事をしてもらおうかとほくそ笑んだ。
私もみんなの方に駆け寄ると…なんだかみんなの大きさが…確かに前に会った時に背を抜かれていたがさらに大きくなっている。
「みんな…大きくなったね…」
私がみんなを見上げると
「ミヅキは縮んだのか?」
「ミヅキは小さくても可愛いよ」
リュカがアランさんみたいに頭をポンポンと叩くとテオが優しく手を取って微笑んだ。
なんだかテオはさらに爽やかなイケメンになってきた。
「リュカ!テオ!その子誰よ!」
すると後ろから見た事のない女の子達が怖い顔で近づいてきた。
「なんだようるさいなぁ~」
リュカが迷惑そうな顔をすると
「この子が僕達のお姫様だよ」
テオは私の手を取ってその甲にキスをした。
「わぁ…テオってばなんかイケメンになったね…」
テオの行動に思わず感心していると
「ぎゃあ!!」
女の子達が悲鳴をあげる。
「ヤダヤダ!誰にも落とせなかったテオくんがあんなちんちくりんな女の子にキスなんて許せない!」
「ちょっとあんた!こっちに来な!」
女の子達は私の手をテオから剥がすと腕を引っ張って連れていこうとする。
「えっと…」
この子達は誰?
どうしようかと思っていると…
「グルルル…」
【ミヅキ…大丈夫か?】
シルバが後ろで牙をむきだしていた。
【わぁ!シルバ、大丈夫!大丈夫!】
慌ててシルバを宥めるが女の子達はシルバの様子にまるで気がついていなかった。
すると…
「おい…ミヅキから手を離せ」
リュカが女の子達の前に仁王立ちする。
「リュカくんは黙ってて!これは女同士の話なの!」
「そうよ!いつもリュカくんやテオくんはほっとくじゃないなんでこの子だけ特別なのよ!」
「そんなの決まってるでしょ。君達の事はなんとも思ってないからほっておいたんだよ。でも…ミヅキになにかするなら許さないよ」
テオが笑顔を浮かべながらなんか怒ってる。
「あ、あの…リュカ、テオ…私は大丈夫だよ」
なんでか怒ってる二人を宥める。
「「ミヅキは黙ってて!」」
「は、はい」
「君達…ちょっとおいで…」
テオが女の子達を手招きするとぞろぞろと連れて行ってしまった…
「な、なにあれ?なんか怖いんだけど!?」
私は後ろを振り返ってギースさん達の方を見た。
「いや…あいつらミヅキの教えか女の子には極力優しく接してたからすんげえモテるんだよ。ここで働く女の子達はリュカ派かテオ派だよ。あとリク…はそうでも無いな…カイとコウもモテるぞ」
「そ、そんなに立派になって…リクは残念だね」
「しかし今まで揉め事にもほとんど口を出さなかったが…さすがにミヅキが絡むとそうも言ってられないみたいだな」
ギースさん達が苦笑する。
「別に私は関係ないのになぁ~」
女の子達になんだか敵対されて悲しい…どうせなら可愛い女の子達と仲良くしたいのに!!
しばらくしてリュカ達が戻ってきた。
どんな事を話したのか女の子達の顔色が悪い…
「だ、大丈夫?」
思わず心配になって声をかけると
「ひっ!!す、すみません…私達…あなた様があのミヅキ様だとは知らずに…本当にすみません…ですからどうかまだここで働かせて下さい」
「「「お願いします」」」
女の子達がいっせいに頭を下げた。
「ちょ!なに?リュカ!みんなに何言ったの!?」
「俺達は本当の事しか話してないぞ」
「そうそう、僕らがどれだけミヅキの事を思っているのか…どれだけ感謝してるか説明しただけだよ」
二人は悪びれる様子もなく笑っている。
「くそ…なんて可愛くない子になったんだ!せっかくかっこよくなったと思ったのに…」
私は怯える女の子達のそばに行くと…
「みんな、リュカ達が何言ったか知らないけどごめんね。気にすることないからね!後で私がリュカ達の事は怒っておくから!」
「ミヅキ様…」
「私…みんなより年下だから様はいいよ、ミヅキって呼び捨てで」
ニコッと安心させるように笑いかける。
「噂にたがわぬ優しいお方…」
「しかも…なんか可愛い…」
女の子達の顔の恐怖が少し和らいだ気がする。
「やっぱりミヅキはミヅキだね」
「ああ、俺達が何もしなくても大丈夫だったかな」
リュカ達は女の子達と
仲良くなった私達の様子を見て笑っていた。
そんなリュカ達の様子をチラッと見つめる。
私は許さないもんね~女の子を泣かせた責任は後で取ってもらおう!
リュカとテオを見つめてどんな事をしてもらおうかとほくそ笑んだ。
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