ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

675.ブラックシンク

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【プルシア!伝書鳥さんいた?】

【いや…伝書鳥がどんな奴かわからんからなぁ~それっぽいのは見てないぞ】

【あっ…そうだよね】

私はベイカーさんを見ると

「伝書鳥ってどんなの?」

「伝書鳥はシンクの倍くらいの大きさで青い鳥だ。かなり速いから捕まえるのは難しいぞ」

「でも!捕まえるでしょ!?」

「当たり前だ!」

だよね!私は頷くとシンク達をみる。

【みんな青い鳥だって!】

【んーならあれかな?】

プルシアの声に私は前を向いた!

そこにはすごい速さで飛ぶ青い物体…まるで弾丸のようなものが空を飛んでいた。

「あ、あれ?どうやって捕まえるの?」

「叩き落とせば一発だろ!」

ベイカーさんが剣を取り出そうとすると

「ダメ!」

「駄目に決まってるだろ!」

じいちゃんがベイカーさんの頭に拳骨を落とす。

「あれはギルドで飼育している鳥だ!冒険者が傷付けちゃならん!」

「だ、だけどよぉ~ならどうするんだよ」

「止まって~!って頼んでみる?」

「まぁ駄目元でやってみるか…」

【プルシア鳥さんと並んで飛べる?】

【ああ】

プルシアがスピードをあげて伝書鳥に近づくと…

伝書鳥が気配に気が付いたのかチラッと後ろをみた。

そしてプルシアを見つけると…

「ピキュー!」

伝書鳥はプルシアに驚きさらにスピードをあげてしまった。

「「あっ…」」

私とベイカーさんは顔を見合わせる。

【ん?なんで逃げるのだ?】

プルシアが首を傾げた。

「そりゃそうか…こんなでかいドラゴンが近づいてきたら、普通は逃げるよな…」

「プルシアは悪くないよ!こんなに優しくてかっこいいのに…おーい!伝書鳥さーん!止まってー!」

頑張って声を出すが風のせいで前には届きそうにない。

【追い越してみるか?】

【できる?】

【任せろ。スピードをあげるからちゃんと何かに掴まっているんだぞ】

プルシアはさらに速度をあげた!

しかしプルシアがスピードをあげると伝書鳥は逃げるように進路を変えた。

「あれ?な、なんか左の方に避けちゃったよ?」

「明らかにプルシアを警戒して逃げたな…」

【小癪な…なら本気をだすか…】

プルシアがギラッと目を見開いた。

【いやいや!プルシアこれ以上怖がらせたら可哀想だよ!どうするかなぁ~】

【俺が止めてやろうか?】

困っているとシルバがそんな事を言ってきた。

【シルバそんな事できるの?空飛べないじゃん】

【俺は飛べなくても殺気なら飛ばせる】

【え?それって…】

私は嫌な予感がしてシルバを止めようとするが…

【止まれ…】

シルバは伝書鳥に向かって殺気を放ってしまった…

バサッ!

シルバの殺気を直撃して伝書鳥が翼を広げて停止すると…そのまま地面へとクルクルと回りながら落ちていく…

【えっ?あのまま落ちたら怪我じゃすまないよね?】

【そうだね~あのまま頭から落ちたらもう二度と飛べないかも~あっ!空には行けるかな!?】

シンクが可愛い声でにっこり笑うと空を見上げた…それって…天国?

【ヤダヤダ!そんなのダメだよ!シンクお願い!あの子を助けてあげて!】

【えー!】

【お願い!】

シンクに手を合わせて頭を下げた。

【もう、ミヅキにそんな事されたら断れないじゃん…】

シンクは仕方ないと空に飛び出した。

【しかも僕よりでかいし…全く何食べてるんだか!】

シンクよりも大きな鳥だから大丈夫かと心配してみていたがシンクはあっさりと伝書鳥に追いついてその体を脚で掴んだ。

【シ、シンク…すごい!自分より大きな子をあっさりと…】

【え?そ、そう?】

シンクを凄いと褒めると嬉しそうに羽根を羽ばたかせて戻ってきた。

「おいー!それならついでに俺も助けろ!」

下からアランさんが上に行かせろと声をあげた!

【あーシンク…アランさんも運べる?】

【え?アランも?あれは重すぎるかな~】

無理無理と首をふる。

「アランさーん、シンクがアランさんは重くて無理だってー」

「なんだと!絶対に嘘だ!あいつ前に超でかい魔物を掴んで落としてるの見たぞ!」

【え?そうなの?シンク】

アランさんの突然の暴露にシンクがメラメラと燃えだした!

【あいつ何言ってるの!?僕がそんな重いもの持てるわけないだろ!】

【だよね~シンクはこんなに小さくて可愛いんだもん】

燃えるシンクを宥めるように撫でてあげると落ち着いてきたのか炎が弱くなる。

【アランはあのままでいいよね?嘘つきはおしおきだよ】

シンクのおしおきの言葉に笑うと気を失っている青い伝書鳥を見た。

「その前に伝書鳥さん助けてあげないとね」

シンクを抱いたまま伝書鳥さんに近づくと回復魔法をかけた。

するとパチッと目を開ける。

「ピキュ~!!」

私達に囲まれて驚いてキョロキョロと落ち着きなく周りを確認している。

「ピギャァ!ピギャァ!」

警戒するように暴れながら鳴く伝書鳥にシルバがイラッとした。

【もう一度眠るか?】

ギロッと睨むと

「ピッ…」

ピタリと止まってガタガタと震え出す。

どうやらさっきの殺気を放った相手が誰なのかわかったようだ。

【こら!シルバ脅かしちゃダメでしょ!】

「ごめんね…酷いことして。大丈夫?」

私が伝書鳥さんに笑いかけると

「ピキュ…ピキュ…」

私をみて安全だと思ったのかそっと近づいてきた。

恐る恐るくちばしで髪の毛を突いて来るのでその頭を撫でてあげると

「ピキュ~」

甲高い声で甘えるように鳴いた。

「可愛い~なんて言ってるんだろ?」

私が笑ってじゃれてくる伝書鳥さんを撫でながらシンクを見ると…シンクが怒った顔で伝書鳥を睨んでいる。

【馬鹿な事言うなよ…この子は僕のだからな…】

ブラックシンクがボソッと呟いた。

【え?シンクどうしたの?】

【え?ああ、なんでもないよ~こいつが訳わかんない事言ったから身の程をわきまえろって思っただけだから~】

ニコリと笑って答えた。

【ん?な、なんて言ったのかな?】

【えーなんかミヅキが可愛いから自分のつがいにしてもいいとかほざいてる~】

声が可愛いけど所々なんか言葉が怖い…どうもシンクがキレているようだ。

【シ、シンク?大丈夫かな?】

よしよしともう一度落ち着かせて撫でてあげる。

【ふー…ありがとうミヅキ。これはミヅキが優しくて可愛いのがいけないのかもしれない】

【え?】

【ああ、それはあるな!】

シルバが頷く。

えー!?

「わかります」

「え?コジローさんまで?」

【それは私も感じてた】

【ミヅキかわいいー】

プルシアやコハクまで!?

【な、何みんな!なんで急にそんな事…】

【急ではない!常日頃から感じてたいた事だ!シンクよく言った!】

【でしょー!って事でミヅキはこれから他の奴に優しくするの禁止!】

シンクにビシッと言われて私は妙な雰囲気に顔を顰めた。
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