ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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番外編【ネタバレ注意】

番外編 途中2

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「美味しい!」

「ホクホクのパリパリ!」

冷えた体に熱々の焼き魚が体温と体力を回復してくれる。

みんなの頬が赤く色ずくと…

「よし!こんなに美味しいならもう少し頑張って自分の分もとるぞ!」

「私も!兄弟達にお土産に持って帰るんだ!」

落ちてたやる気が戻ってきた!

「頑張ろ!私も手伝うよ!」

私は川の流れに逆らうように石を積み上げ流れを穏やかにして魚達の休憩場所を作る。

「みんなで石を積み上げてね!こうすれば一箇所に集まって捕まえやすいよ!」

みんなで大きな石を頑張って運んでいった。

「凄い!サーモンが見えやすい!」

みんなが川に入って一気につかみ取りの開始だ!

「取りやすい!」

「楽しい!」

次々に取れるサーモンに仕事と言うの忘れて楽しんでいると…

【ミヅキ!川から上がるんだ!何か来るぞ!】

シルバが慌ててこちらに駆け寄ってきた!

「みんな!岸に上がって!なんか来るみたい!」

私がみんなを誘導して岸にあげさせるとシルバが川に飛び込んだ!

川下に向かって唸っている。

見ると水面に鮫の背鰭のようなものが見えた。

川に鮫?

「あれは…テイオウサーモン…」

コジローさんと付き添いの講師の冒険者達が剣を掴んだ!

「これは緊急事態です!皆さん我々で対処しましょう!」

コジローが声をかけると…

「しかし、オータムサーモンはEランクの魔物だがテイオウサーモンは…Bランクだぞ」

講師役冒険者達もしり込みする。

「これだけ人数がいれば大丈夫です!」

コジローが叫びながら飛び出した。

「コジローさん!まだ何匹がいるよ!それにはあそこに新人の子達が取り残されてる!」

私達より離れてオータムサーモンを捕まえていた子達がテイオウサーモンに囲まれていた…その中にあのボムボムくんもいた!

「大変だ!みんな手伝ってくれ!」

「わ、わかった!みんなも行くぞ!」

冒険者達が川に入ると…ビシッ!

水面が凍った!冒険者達の足まで凍り身動きが取れなくなる。

「氷魔法だ!」

シルバとコジローは凍りつく前にジャンプして逃れていた!

テイオウサーモンは氷を牙で砕きながら冒険者達に向かっていく…そのまま口を大きく開きひとのみにしようとしていた。

「うわぁー!」

冒険者が叫ぶとコジローがテイオウサーモンの眉間に剣を突き刺した!

「大丈夫ですか!」

「た、助かった…」

「すみません…今の一撃では仕留められませんでした」

コジローは寒いはずなのに冷や汗が垂れる…1匹ならまだしも、背鰭を見ると十匹は身を潜めて様子を伺っているようだった…

「ぎゃあああ!助けてー」

今度は違う場所で叫び声が上がる!

「クソっ!どうする…」

コジロー一人では手が足りない…

【シルバ!シンク!みんなを助けてあげて!】

【いいんだな!】

【まかせて!】

シルバとシンクはやっと出番かと冒険者を襲おうとしていたテイオウサーモンの上に着地した!

【デカくて食べ応えがありそうだ…】

シルバはジュル…とヨダレを垂らすと足をテイオウサーモンの頭に突き刺した。

【燃やしたら川が蒸発しちゃうから…僕は突撃ー!】

シンクは自分の体を炎に纏わせて凄まじい速さでテイオウサーモンの体目掛けて一直線!

そのままどってぱらを貫通した…

「す、すげぇ…」

ボムボム達は唖然とシルバとシンクがテイオウサーモンを殲滅する様子を見ていた…

【ミヅキ!こいつら食えるよな!】

シルバはテイオウサーモンを一匹残らず私の前に咥えてきた。

【うん!鮭の王様って言うくらいだもんきっと美味しいよ!】

鑑定

《テイオウサーモン》
鮭児の様な味。油がのって美味。

【やった!美味しいって!】

【たまらん!早く帰って食おう!】

私はいそいそとテイオウサーモンを収納にしまうと…

「ミ、ミヅキ…」

あっ!

コジローさんの伺うような声に恐る恐る後ろを振り返る。

「なんだあれ…どんだけ収納に入るんだよ」

「しかもあのテイオウサーモンを十数匹…あっという間に殲滅してたぞ、あの従魔達…」

バッチリとみんなに見られていた…

【あー!やっちゃった!鮭に夢中になり過ぎた!!】

私は頭を抱えると

【しょうがないなぁ…証拠隠滅といくか】

シルバがジリジリっと冒険者達に詰め寄ると

【えっ?証拠隠滅ってシルバどうする気かな?】

まさかと思って聞いてみる。

【そりゃ目撃者を消すまでだ】

【駄目!こら!そんな野蛮な事はしちゃ駄目でしょ!】

私がシルバを止めると…

「これは…ギルドに報告した方がいいんじゃ…」

「いや…それよりも今捕らえた方が…」

みんなシルバ達を恐ろしげに見つめると

「おい!待てよみんな!俺達はこいつらに助けて貰わなかったテイオウサーモンにみんな殺られてたんだぞ!」

ボムボムくんが私達の前に立って両手を広げて庇ってくれた!

「ボムボムくん…」

「ボルブだ!」

「そうですよ!皆さんはまずはこの子に…ミヅキとシルバさん達にお礼を言うべきでは!?」

コジローさんもボルフくんと一緒に声を荒らげた。

「二人とも…ありがとう~」

私は嬉しくて二人にとびっきりの笑顔で微笑んだ!

「なっ!なんだ…笑うと結構…可愛いなぁ…」

ボルブくんがなんでか頬を赤らめた。

「そうだよな…すまんコジロー、俺達あまりに事に動揺してしまった」

「仲間が助けてくれた…ただそれだけの事だよな!なんせその魔獣達は従魔なんだから」

「みんな…!はい!シルバ達はとってもお利口さんなんです!皆さんを傷つけることなんて絶対にしません!ねーシルバ!シンク!」

【ミヅキがそう言うならしょうがない】

【うん!ぼくはミヅキの言う通りにするよ~】

シルバは甘えた顔で私の頬をぺろぺろと舐める。

シンクも頬に体を擦り寄らせている…その姿はただのペットの様にしか見えなかった。

「な、なんか…どっと力が抜けた…」

のんびりとした空気に講師役の冒険者達がドサッと座り込むと…新人冒険者達もほっとしてゴロンと寝転んだ!

「あー!気が抜けたらお腹空いたー」

空に向かってさけんだ。

「少し休んだらみんなで帰ろう」

コジローさんが寝転ぶ冒険者達に笑って声をかけると…

「あっ!そうだ!ならテイオウサーモンで腹ごしらえして帰りましょ!」

私はデンっ!と大きな一匹を収納から取り出した!

疲れてるみんなには休んでてもらいコジローさんと焼き場の準備をする。

「こんな大きな鮭だから…あれがいいな!」

私は大きな鉄板を出すと焼き場にドンッと置く、そしてテイオウサーモンをコジローさんに捌いてもらい野菜を切って鉄板に並べた。

上からサーモンの切り身を山盛り乗せると上から調味料を垂らす。

もうひとつの鉄板で蓋をして火が通れば完成だ!

「ん?なんか香ばしいいい匂い…」

グゥ~

つられてみんなの腹の虫が鳴り出した。

「ちょうど出来たよ!」

私とコジローさんと蓋を開けるとモワッと真っ白い湯気が立ち上る。

ピンク色に色付いた綺麗な身が味噌のソースがかかり砂糖の焦げる香ばしい香りが広がる。

「な、なんだこれ…」

みんなはなんとも言えない匂いに料理に釘付けになっていると

「テイオウサーモンのちゃんちゃん焼きです!熱いうちにみんなで食べよ」

「俺達も食べていいのか?」

「うん!その代わり…ここでの事はみんなで共犯って事で!」

「これは賄賂だな!」

「よし!俺は乗った!黙ってるからこれをもらう!」

ボルブくんがまっさきに料理に手を伸ばした!

葉っぱのお皿に乗せてやると持っていたフォークでかきこむ!

「なんだこりゃー!うまーい!おかわり!」

ボルブくんはあまりの美味しさにあっという間に食べ終えておかわりを要求する!

「みんなはいいの?ボルブくんが全部食べちゃうよ?」

みんなはボルブくんのあまりに美味しそうに食べる様子にゴクリと唾を飲み込む。

「お、俺ももらおうかな…別に元から言う気なんて無いし…」

「あっ!俺も!」

「わ、私も食べたい!」

「どうぞどうぞ!」

私は笑ってみんなに手を差し出した。

シルバとシンクにもたくさんよそってあげてコジローさんの分を持っていく。

「コジローさん!ありがとうございました!」

「いや、こっちこそ助かった。ミヅキ達がいなかったら最悪みんな死んでいたからな…」

「コジローさんがいたから私もシルバ達も安心して力を出せました!コジローさんなら何とかしてくれるかなって」

「いや…今回はボルブにいいとこ取られちゃったな」

コジローさんが苦笑する。

「そうだね~まさかボルブくんが庇ってくれると思わなかったよ」

まだサーモンを食べているボルブくんの方を見るとふっと目があった。

私はニコッと笑い返すと手をヒラヒラと振った。

「……!」

ボルブくんがサーモンの乗った葉っぱを落とした。

「あれ?大丈夫かな?」

私が笑ってその様子を見ていると

「あれは落ちたね…」

コジローさんがため息をつく。

ん?そりゃお皿落ちたけど…わざわざ見てたのに…コジローさん変なの?

私は可哀想な子を見るようなコジローさんの眼差しの意味がわからずに首を傾げた。
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