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2巻
2-2
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二 客
初依頼を無事終えた私はベイカーさん、シルバ、シンクとドラゴン亭にいた。
ここは、ベイカーさんの行きつけの食堂で、私が前世の記憶を元にハンバーグ料理を教えた店でもある。
「それで玉ねぎを炒めて入れて、たまご、パンを削ったのを牛乳に浸して、塩こしょうで味つけすれば、やわらかめのハンバーグになるんです」
そして、私は今、ドラゴン亭の料理人にハンバーグのアレンジレシピを教えていた。
「ハンバーグのたねはいろいろと試してみるといいと思います。オーク肉とミノタウロス肉を混ぜたりするのもいいですよ」
ちなみに私は合い挽きが好きだった。
「あとはポルクスさんの牛乳を使ったホワイト煮込みも作りたいですね!」
ペラペラと料理について喋っていると、皆がポカンとしている。
「あれ?」
首を傾げて周囲を見ると、店員の美人なリリアンさんが尋ねてくる。
「ミヅキちゃんのそのアイディアはどこから来るの?」
どうやら皆、私の料理の知識についてこられないようだ。唯一ルンバさんだけがうんうんと反応してくれる。
「じゃあ、この煮込みに牛乳を足せばいいんだな?」
「そうです! 出汁がもう出てるからそれだけでも美味しいと思います! とろみをつけたければそれに小麦粉をバターで炒めたものを溶いて入れるといいかな。そのスープでハンバーグを煮込むんです」
ホワイト煮込みハンバーグ! 食べたい! 是非ともルンバさんに作ってもらいたい。
私の願望を叶えてもらうため、ルンバさんに次々とレシピを教えていく。
「おーい、誰かいないか?」
すると、お店のほうから声が聞こえてきた。
もう人気のハンバーグが売り切れてしまい、すでにお店は閉めていた。そうとは知らず、誰かが勝手に入ってきてしまったみたいだ。
「すみません、もう今日は閉店なんですよ」
リリアンさんが対応して声をかける。
「王都からはるばる来たんだ。なんか食わせろ」
聞こえてきた横柄な台詞に、私はカチンときて、顔を覗かせてどんな客か見ようとした。
「駄目だ」
しかし、ベイカーさんがそれを阻むようにサッと私を抱き上げた。
え? なんで? どうしたのだろう。
尋ねる間もなく、キッチンの奥に連れていかれる。
「あいつはまずい。ミヅキいいか、ここで大人しくしてるんだぞ!」
ベイカーさんがあまりに真剣な顔で言うので、素直に頷いた。
小さい体を更に小さくしてキッチンの隅に隠れていると、リリアンさんの声が聞こえる。
「すみませんねー。もう材料がなくて、また明日来て並んでくれる?」
リリアンさんはせっかく来てくれた客だからと丁寧に対応していた。しかし、その客は不機嫌そうに文句を言う。
「嫌だ、僕は今食いたいんだ。今すぐ作れ! 材料ならこいつらが買ってくるから」
どうやら後ろにいる連れを指さしたようだ。
何様だ! 感じ悪いなぁ……
声の感じだと幼いみたいだ。関わりたくないタイプだなぁ。
「ん? あれ? ベイカーさんじゃないか! なんでこんなところにいるんだ!」
その時、先程の横柄な男の子が、ベイカーさんに気付き話しかけた。
「ああ、ここは馴染みの店なんですよ」
――えっ!
私はびっくりして、声が出そうになり、慌てて口元を押さえた。ベイカーさんが敬語?
今までベイカーさんが敬語で話していたのは、ディムロスさんかセバスさんくらいだ……あっ、あとアルフノーヴァさん。
それでもいつもは砕けた感じで話すのに、この相手には他人行儀の敬語で話している。一体何者なんだ。
「ベイカーさんからも言ってよ! 僕はここの料理が食べたいんだ」
男の子は相変わらずベイカーさんにも我儘を言っている。
「レオンハルト様、このことはお父上様は知ってるんですか?」
「いや、父は関係ない! 僕はアルフノーヴァ師匠の弟子としてここに来たんだ! 師匠に食わせる前に味見しないと」
アルフノーヴァさんの名前を出して、言い訳を始めるレオンハルトという男の子。
それにしてもアルフノーヴァさんの弟子って、どういうこと……?
「とりあえず今日は駄目です。お帰りください。帰らないのならギルマスとセバスさんを呼びますよ」
窘めるようにベイカーさんが言うと、彼は渋々帰ろうとして扉に向かう。控えていた獣人が扉を開くが、なかなか外に出て行かない。
「また、明日お店が開いたら来てください」
リリアンさんがそう言って笑って声をかけた。すると、ようやく諦めたのか三人は外へと出て行く。
「ベイカーさん……もう平気?」
私は小さい声で出てもいいか確認する。
「ああ、もう大丈夫だ」
ベイカーさんからの許可が出たので、いそいそと店内に顔を覗かせる。
「それで? あの子供は誰なんだい?」
リリアンさんが片眉を上げて、ベイカーさんに問いかけた。
「昔、護衛の依頼で会ったことがあるんだが……まぁ面倒くさい性格と、家柄でな……アルフノーヴァさんの弟子なのか……」
あまり言いたくないのか、ベイカーさんは言葉を濁した。
「リリアンさん、ルンバ、明日は頑張ってくれ。俺達は近づかないから」
よろしくと手を上げる。
「ミヅキも近づくなよ」
「はーい」
頼まれても側にいたくない。私は素直に返事をした。
その後、ルンバさんとハンバーグ談義をして、いくつか試作品を作ってみる。出来上がった料理を前にして、ルンバさんがやる気を漲らせていた。
私も完成品を楽しみにしてると言って、ベイカーさんとドラゴン亭を後にした。
帰り道、ベイカーさんがちょっとギルドに寄ると言う。どうやら先程の子供のことを報告するようだ。
「ミヅキも来るか?」
うーん……と悩んだが、今日はいいと断る。
「じゃ、シルバ達と先に家に帰ってろ。シルバ頼むぞ」
ベイカーさんは手を上げてギルドのほうに駆けて行った。
【じゃ、シルバ、シンク帰ろ】
ベイカーさんの背中を見送ってから、私はシルバ達に声をかけて、歩き出した。
【ミヅキ、煮込みハンバーグとやらはいつ食える?】
シルバはドラゴン亭での会話を聞いていたようで、新しい料理に興味津々だった。
【ルンバさんが張り切ってたから、結構すぐに食べられるんじゃないかなぁ】
笑って言うと、シルバは楽しみだと尻尾を振った。
それから順調に歩みを進めていたところ、私達の横を走り過ぎた女の人が目の前で派手に転んだ。
咄嗟のことに驚き、私はシルバから降りて女の人のもとへ駆け寄って声をかける。
「だいじょうぶですか?」
手を差し伸べると、
「ありがとう……いたっ!」
女の人はお礼を言いながら手を握り返そうとして、顔を顰めた。立ち上がろうと試みるも、足を押さえて座り込んでしまう。
「足を怪我したみたい……」
痛そうに自分の足をさすっている。
「どうしよう」
不安そうな顔をするので私は思わず尋ねた。
「どうしたんですか?」
「実はこれを届ける途中で……」
女の人は、持っていた包みを私に見せた。
「これを急いで届けないといけなくて……でもこの足じゃ間に合わないかも」
不安げに瞳を揺らして、泣きそうになってしまっている。そんなに大事なものなのかな……
不憫に思い、私が代わりに届けましょうかと申し出た。
「いいの!?」
途端、女の人は嬉しそうに顔を輝かせた。
「どこに届けるんですか?」
「この先にある、ライラの店ってところなんだけど……本当にいいの?」
すまなそうにこちらを見上げる。
「だいじょうぶです」
近そうだし、シルバ達もいるから問題ないだろう。私は笑って荷物を受け取った。
「お店の中にいるティーガさんて人に渡して欲しいの」
「分かりました。おねーさんのお名前は?」
「私は、ミリア……あなたのお名前は?」
「私はミヅキです。ミリアさん、きっと届けます。足、早くよくなるといいですね」
そう笑って答えると、ミリアさんは少し戸惑ったような表情を見せた。
「……ミヅキちゃん」
ミリアさんが物言いたげに私を見つめたその時、遠くでなにかが壊れる大きな音がした。
その音に私もミリアさんもびっくりして、一緒に首を竦める。
「……ミヅキちゃん……お店には動物は入れないの、あの子達は従魔よね? 一緒にお店には行けないけど、大丈夫?」
ミリアさんはシルバ達を一瞥して、申し訳なさそうに聞いてきた。
動物が入れないということは、飲食店なのかな?
まぁ、外で待っててもらえば問題ないだろう。私は大丈夫だと頷いた。
ミリアさんと別れ、シルバ達とお店に向かう。
大体の場所を聞いておいたので迷うことなく着いた。
目的のお店は、いろいろな商店がひしめく通りの端にあった。
外見ではなんのお店か分からない。看板には『ライラの店』と書いてあるだけだった。
【じゃシルバ、シンク。届けて来るからここで待っててね!】
【ああ、ミヅキ、気をつけるんだぞ】
シルバに言われ、私は大丈夫だよと笑って店内へ入っていった。
「すみませーん」
声をかけながら扉を開けると、中にはテーブルが三つほどあった。カウンターも設置されており、バーのような雰囲気だ。
お客さんと思われる人が数人いたが、どの人がティーガさんか分からない。
私はとりあえずカウンターの内側にいるお店の人に声をかけた。
「すみません。荷物を届けにきました。ティーガさんはいますか?」
お店の中を見回しながら尋ねると、店員さんはカウンター横にある通路を指さす。
「……こっちの奥の部屋にいる」
通路はカーテンで目隠しされていて、中の様子は窺えなかった。
「入っていいですか?」
聞くと、店員さんは「ああ」と頷いたので、私はカーテンを抜けて中へと入っていった。
◆
【ミヅキ……遅いなぁ】
【うん】
俺とシンクは、店の外でミヅキの帰りを待っていた。
……だが、いつまで経ってもミヅキが一向に出てこない。
【ねぇシルバちょっと遅すぎない?】
シンクが心配そうに聞いてきた。
【そうだな……よし行くぞ】
あまりに遅いので、俺達は堪らず店へと入った。
【どういうことだ……】
中に入って驚いた。店内にはなにもなかったからだ。
誰もいないのはもちろん、テーブルもイスもなにもない。
そこには店などなかったのだ。
【ミヅキはどこに行った!?】
俺はミヅキの匂いを辿ろうとするが、変な臭いが邪魔をしてよく分からない。ミヅキの足取りを掴めなかった。
【シンク、急いでベイカーのところに行く! お前は上からミヅキを捜せ。なにか分かったらギルドに来い】
俺はそう叫ぶと、ギルドに向かって走り出す。
【分かった!】
返事をして、シンクは空へと上がっていった。
「ガウッ!」
俺はギルドに入るなり、唸り声をあげた。
突然現れ吠える俺に、冒険者達が驚いて何事かと集まる。しかし、ミヅキといつもセットの俺が一匹でいたことで、なにか変だと勘づき、急いでベイカー達を呼んでくれた。
呼ばれたギルマスとベイカーは俺の前に来て、困惑した表情で尋ねてくる。
「シルバ? ミヅキはどうした?」
吠えて説明するがやはり言葉は通じない。ただならぬ俺の様子に、ベイカーはギルド職員にコジローを呼んでくるように頼んだ。あいつなら俺の話が伝わるからだ。
だがそれでは遅い。今現在、ミヅキは行方不明。こうしてる間にも遠くに連れていかれているかもしれない。
待ちきれずに、俺はギルドを出ようとした。
「シルバがこんなに慌ててるってことは、ミヅキになにかあったんだ!」
後ろをチラッと振り返ると、ベイカーはなにかを察してくれたのか、走ってついてくる。
「俺はシルバと行く。コジローが来たら俺達のもとに来るように伝えてくれ。そこの二人、一緒に来てくれ」
入り口付近にいた筋肉質な女と、隣のひょろっとした男にベイカーが声をかけた。
「「はい」」
二人は頷いてベイカーの後に続く。それを見ながら、俺はミヅキが消えた店へと急いだ!
ミヅキが入った店の前にベイカーを連れてくると、ベイカーは一緒に来た二人に、この場所をコジローに伝えるように言った。
「シルバ、ミヅキとはここで別れたのか?」
「ガウ」
ベイカーが聞いてくるのでそうだと答える。吠えただけに聞こえるだろうが、俺の気持ちは通じたようだ。
二人で中に入るものの、やはりなにもない。
相変わらず嫌な臭いがたちこめる。
「なにがあったんだ? お前達はミヅキと家に向かったはずなのに、なんでこんなところに来たんだ?」
答えたいが伝わらない……歯痒いが、やはりコジローを待つしかないようだ。とりあえず待つ間に奥の部屋に行ってみる。
奥には小部屋があり、扉が一つ、更にその扉の向こうには隣の家に続く扉が二つと、迷路のような造りになっている。
最初の部屋に戻ると、コジローが息を切らせて到着していた。
俺はコジローにミヅキが消えた経緯を説明する。それをコジローがベイカーに伝えた。
「どうやら、女に頼まれて荷物をここへ運んだそうです。外で待つようにミヅキに言われ待っていたのに、一向に出てこないので中に入ると、店にはなにもなく、ミヅキの姿も消えていたと」
コジローが心配そうに顔を曇らせる。
「中では嫌な臭いがしているそうです。ベイカーさん感じますか?」
ベイカーはいいやと首を横に振る。
「ミヅキの気配も感じていたそうですが、恐怖心などは伝わってこなかったようです。でもこの臭いで麻痺させられていたかもしれないと……」
「計画的だな」
「匂いを辿ろうにも、臭いが邪魔をしているみたいで……今シンクが上からなにかないか探しているようですが……」
コジローは、そこで一旦言葉を止めた。
「裏も入り組んでいて、人を攫うにはうってつけだ。家から家へと簡単に入れるようになっていて、辿るのは難しそうだ……」
「ミヅキを攫う奴に、心当たりは?」
コジローがベイカーに聞くが、心当たりはないようで首を横に振った。
「分からん。ミヅキは町の人達に好かれているし、顔見知りも多いが、あの見た目だ。捕まえて売って、奴隷にしようと考える奴がいないとも限らん……」
ベイカーが顔を顰めた。
――ミヅキを奴隷だと!?
俺は怒りのあまり唸り声をあげる。
そんなことは許さん。もしミヅキが見つからないなら、町ごと破壊して見つけるまでだ!
「グルゥゥゥー!」
コジローが、俺の感情を読み取りビクッと肩を揺らす。それから俺の気持ちをそのままベイカーに伝えた。
ベイカーは驚いた顔をして注意してくる。
「そんなことをすれば、ミヅキが怪我をするかもしれないだろ! どこにいるかも分からないのに、町を壊すのは駄目だ!」
町ではなくミヅキの心配をしているようだ。でも、確かにその通りだ。これは最終手段として取っておこう。
「まだミヅキが攫われてから時間が経っていない。とりあえずギルマスに町を封鎖してもらおう」
ベイカーがそう言いながら、ギルドに向かう。
「時間が惜しい、走りながら話すぞ」
俺は頷くとコジローと共にベイカーの後を追った。
「町にいてくれるならどうにか捜せるが、外に出されたら、もう見つける手段が限られる」
それだけは避けねばとベイカーの顔が曇る。もし町から出たとしても、見つけるまで追うだけだ……絶対に見つけ出す。俺は固く心に誓った。
「後はミヅキに目をつけそうな奴らの溜まり場を片っ端から潰していく。声をかければ協力してくれる奴らがいるだろう!」
ベイカーはそう言うと、更にスピードを上げた。
三 誘拐
「うーん……」
目を覚ますと、私は見たこともない部屋にいた。
なんか……頭が……ボーッとする……
ぼんやりとした思考の中、頭を軽く振って、起き上がろうとする。その時、手を縛られていることに気が付いた。
「えっ?」
あれ? 私、確かお店に入って……なんか口を塞がれて……
そこからの記憶が全然ない。なぜ手を縛られているんだろう。
「なんで?」
首を傾げると、
「誘拐されたからだよ」
後ろから声がした。
振り返ると、ニコニコと笑みを浮かべる、緑色の髪の若い男がこちらを見ている。どうやら彼が喋ったみたいだ。
敵意を感じさせない笑顔に、思わず普通に挨拶をしてしまった。
「こんにち……は?」
「……はい、こんにちは」
こんな状況で挨拶をした私に、彼は糸目をわずかに見開き、少し戸惑いながらも挨拶を返す。しかし、その顔には笑みが浮かんだままだ。本当に笑っていると思っていたが、よくよく観察してると、どうも貼りつけられた笑顔のようだった。
「えーと、だれですか?」
見たことのない顔だ。ギルドの人ではないだろう。
「うーん、悪いね。その質問には答えられないや」
申し訳なさそうに言われる。そこで私は質問を変えた。
「誘拐って私をですか?」
先程誘拐されたからだと言っていた。この質問なら答えてくれるだろう。
「どう見てもそうだよね?」
周りを見て、再度自分の状況を確認する。
まずなにかによって気を失った。気が付いたら手を縛られていた。
部屋には窓はなく、お兄さんの後ろに扉が一つ。床に薄い布が敷かれ、その上に寝かされていたようだ。近くに大きめの麻袋が置いてある……うん、誘拐だね。
大した怪我はなさそうだが、両手が前で縛られているのであまり自由がきかない。冷静に自分の状況を確認すると改めて感じるものがあった。
初めて、誘拐された……
なかなかできない体験である。糸目のお兄さんの雰囲気が柔らかいことも相まって、実感はあまり湧かなかった。
思いきって駄目元で聞いてみる。
「えーと、かえってもいいですか?」
「駄目だね」
お兄さんは一瞬呆れた顔をするが、またすぐに表情を戻して笑って答える。
だよね……
「これから、どうなるんですか?」
「えっ? 聞きたいの、誘拐されたら行き着く先はだいたい決まってると思うけど……まぁ、依頼人次第だけどね」
えっ? そうなの? っていうか、この世界では誘拐されたらどうなるんだろう。前世なら……監禁されて身代金要求か、最悪殺されちゃうかな……
昔の嫌なニュースを思い出す。こっちでも誘拐された人の行き着く先は同じなのだろうか……私は怖さ半分、興味半分で聞いてみた。
「どうなるんですか?」
お兄さんはニヤッと笑う。まるでそう尋ねられるのを待っていたかのようだ。
「見つからないように殺すか、奴隷にするね」
初依頼を無事終えた私はベイカーさん、シルバ、シンクとドラゴン亭にいた。
ここは、ベイカーさんの行きつけの食堂で、私が前世の記憶を元にハンバーグ料理を教えた店でもある。
「それで玉ねぎを炒めて入れて、たまご、パンを削ったのを牛乳に浸して、塩こしょうで味つけすれば、やわらかめのハンバーグになるんです」
そして、私は今、ドラゴン亭の料理人にハンバーグのアレンジレシピを教えていた。
「ハンバーグのたねはいろいろと試してみるといいと思います。オーク肉とミノタウロス肉を混ぜたりするのもいいですよ」
ちなみに私は合い挽きが好きだった。
「あとはポルクスさんの牛乳を使ったホワイト煮込みも作りたいですね!」
ペラペラと料理について喋っていると、皆がポカンとしている。
「あれ?」
首を傾げて周囲を見ると、店員の美人なリリアンさんが尋ねてくる。
「ミヅキちゃんのそのアイディアはどこから来るの?」
どうやら皆、私の料理の知識についてこられないようだ。唯一ルンバさんだけがうんうんと反応してくれる。
「じゃあ、この煮込みに牛乳を足せばいいんだな?」
「そうです! 出汁がもう出てるからそれだけでも美味しいと思います! とろみをつけたければそれに小麦粉をバターで炒めたものを溶いて入れるといいかな。そのスープでハンバーグを煮込むんです」
ホワイト煮込みハンバーグ! 食べたい! 是非ともルンバさんに作ってもらいたい。
私の願望を叶えてもらうため、ルンバさんに次々とレシピを教えていく。
「おーい、誰かいないか?」
すると、お店のほうから声が聞こえてきた。
もう人気のハンバーグが売り切れてしまい、すでにお店は閉めていた。そうとは知らず、誰かが勝手に入ってきてしまったみたいだ。
「すみません、もう今日は閉店なんですよ」
リリアンさんが対応して声をかける。
「王都からはるばる来たんだ。なんか食わせろ」
聞こえてきた横柄な台詞に、私はカチンときて、顔を覗かせてどんな客か見ようとした。
「駄目だ」
しかし、ベイカーさんがそれを阻むようにサッと私を抱き上げた。
え? なんで? どうしたのだろう。
尋ねる間もなく、キッチンの奥に連れていかれる。
「あいつはまずい。ミヅキいいか、ここで大人しくしてるんだぞ!」
ベイカーさんがあまりに真剣な顔で言うので、素直に頷いた。
小さい体を更に小さくしてキッチンの隅に隠れていると、リリアンさんの声が聞こえる。
「すみませんねー。もう材料がなくて、また明日来て並んでくれる?」
リリアンさんはせっかく来てくれた客だからと丁寧に対応していた。しかし、その客は不機嫌そうに文句を言う。
「嫌だ、僕は今食いたいんだ。今すぐ作れ! 材料ならこいつらが買ってくるから」
どうやら後ろにいる連れを指さしたようだ。
何様だ! 感じ悪いなぁ……
声の感じだと幼いみたいだ。関わりたくないタイプだなぁ。
「ん? あれ? ベイカーさんじゃないか! なんでこんなところにいるんだ!」
その時、先程の横柄な男の子が、ベイカーさんに気付き話しかけた。
「ああ、ここは馴染みの店なんですよ」
――えっ!
私はびっくりして、声が出そうになり、慌てて口元を押さえた。ベイカーさんが敬語?
今までベイカーさんが敬語で話していたのは、ディムロスさんかセバスさんくらいだ……あっ、あとアルフノーヴァさん。
それでもいつもは砕けた感じで話すのに、この相手には他人行儀の敬語で話している。一体何者なんだ。
「ベイカーさんからも言ってよ! 僕はここの料理が食べたいんだ」
男の子は相変わらずベイカーさんにも我儘を言っている。
「レオンハルト様、このことはお父上様は知ってるんですか?」
「いや、父は関係ない! 僕はアルフノーヴァ師匠の弟子としてここに来たんだ! 師匠に食わせる前に味見しないと」
アルフノーヴァさんの名前を出して、言い訳を始めるレオンハルトという男の子。
それにしてもアルフノーヴァさんの弟子って、どういうこと……?
「とりあえず今日は駄目です。お帰りください。帰らないのならギルマスとセバスさんを呼びますよ」
窘めるようにベイカーさんが言うと、彼は渋々帰ろうとして扉に向かう。控えていた獣人が扉を開くが、なかなか外に出て行かない。
「また、明日お店が開いたら来てください」
リリアンさんがそう言って笑って声をかけた。すると、ようやく諦めたのか三人は外へと出て行く。
「ベイカーさん……もう平気?」
私は小さい声で出てもいいか確認する。
「ああ、もう大丈夫だ」
ベイカーさんからの許可が出たので、いそいそと店内に顔を覗かせる。
「それで? あの子供は誰なんだい?」
リリアンさんが片眉を上げて、ベイカーさんに問いかけた。
「昔、護衛の依頼で会ったことがあるんだが……まぁ面倒くさい性格と、家柄でな……アルフノーヴァさんの弟子なのか……」
あまり言いたくないのか、ベイカーさんは言葉を濁した。
「リリアンさん、ルンバ、明日は頑張ってくれ。俺達は近づかないから」
よろしくと手を上げる。
「ミヅキも近づくなよ」
「はーい」
頼まれても側にいたくない。私は素直に返事をした。
その後、ルンバさんとハンバーグ談義をして、いくつか試作品を作ってみる。出来上がった料理を前にして、ルンバさんがやる気を漲らせていた。
私も完成品を楽しみにしてると言って、ベイカーさんとドラゴン亭を後にした。
帰り道、ベイカーさんがちょっとギルドに寄ると言う。どうやら先程の子供のことを報告するようだ。
「ミヅキも来るか?」
うーん……と悩んだが、今日はいいと断る。
「じゃ、シルバ達と先に家に帰ってろ。シルバ頼むぞ」
ベイカーさんは手を上げてギルドのほうに駆けて行った。
【じゃ、シルバ、シンク帰ろ】
ベイカーさんの背中を見送ってから、私はシルバ達に声をかけて、歩き出した。
【ミヅキ、煮込みハンバーグとやらはいつ食える?】
シルバはドラゴン亭での会話を聞いていたようで、新しい料理に興味津々だった。
【ルンバさんが張り切ってたから、結構すぐに食べられるんじゃないかなぁ】
笑って言うと、シルバは楽しみだと尻尾を振った。
それから順調に歩みを進めていたところ、私達の横を走り過ぎた女の人が目の前で派手に転んだ。
咄嗟のことに驚き、私はシルバから降りて女の人のもとへ駆け寄って声をかける。
「だいじょうぶですか?」
手を差し伸べると、
「ありがとう……いたっ!」
女の人はお礼を言いながら手を握り返そうとして、顔を顰めた。立ち上がろうと試みるも、足を押さえて座り込んでしまう。
「足を怪我したみたい……」
痛そうに自分の足をさすっている。
「どうしよう」
不安そうな顔をするので私は思わず尋ねた。
「どうしたんですか?」
「実はこれを届ける途中で……」
女の人は、持っていた包みを私に見せた。
「これを急いで届けないといけなくて……でもこの足じゃ間に合わないかも」
不安げに瞳を揺らして、泣きそうになってしまっている。そんなに大事なものなのかな……
不憫に思い、私が代わりに届けましょうかと申し出た。
「いいの!?」
途端、女の人は嬉しそうに顔を輝かせた。
「どこに届けるんですか?」
「この先にある、ライラの店ってところなんだけど……本当にいいの?」
すまなそうにこちらを見上げる。
「だいじょうぶです」
近そうだし、シルバ達もいるから問題ないだろう。私は笑って荷物を受け取った。
「お店の中にいるティーガさんて人に渡して欲しいの」
「分かりました。おねーさんのお名前は?」
「私は、ミリア……あなたのお名前は?」
「私はミヅキです。ミリアさん、きっと届けます。足、早くよくなるといいですね」
そう笑って答えると、ミリアさんは少し戸惑ったような表情を見せた。
「……ミヅキちゃん」
ミリアさんが物言いたげに私を見つめたその時、遠くでなにかが壊れる大きな音がした。
その音に私もミリアさんもびっくりして、一緒に首を竦める。
「……ミヅキちゃん……お店には動物は入れないの、あの子達は従魔よね? 一緒にお店には行けないけど、大丈夫?」
ミリアさんはシルバ達を一瞥して、申し訳なさそうに聞いてきた。
動物が入れないということは、飲食店なのかな?
まぁ、外で待っててもらえば問題ないだろう。私は大丈夫だと頷いた。
ミリアさんと別れ、シルバ達とお店に向かう。
大体の場所を聞いておいたので迷うことなく着いた。
目的のお店は、いろいろな商店がひしめく通りの端にあった。
外見ではなんのお店か分からない。看板には『ライラの店』と書いてあるだけだった。
【じゃシルバ、シンク。届けて来るからここで待っててね!】
【ああ、ミヅキ、気をつけるんだぞ】
シルバに言われ、私は大丈夫だよと笑って店内へ入っていった。
「すみませーん」
声をかけながら扉を開けると、中にはテーブルが三つほどあった。カウンターも設置されており、バーのような雰囲気だ。
お客さんと思われる人が数人いたが、どの人がティーガさんか分からない。
私はとりあえずカウンターの内側にいるお店の人に声をかけた。
「すみません。荷物を届けにきました。ティーガさんはいますか?」
お店の中を見回しながら尋ねると、店員さんはカウンター横にある通路を指さす。
「……こっちの奥の部屋にいる」
通路はカーテンで目隠しされていて、中の様子は窺えなかった。
「入っていいですか?」
聞くと、店員さんは「ああ」と頷いたので、私はカーテンを抜けて中へと入っていった。
◆
【ミヅキ……遅いなぁ】
【うん】
俺とシンクは、店の外でミヅキの帰りを待っていた。
……だが、いつまで経ってもミヅキが一向に出てこない。
【ねぇシルバちょっと遅すぎない?】
シンクが心配そうに聞いてきた。
【そうだな……よし行くぞ】
あまりに遅いので、俺達は堪らず店へと入った。
【どういうことだ……】
中に入って驚いた。店内にはなにもなかったからだ。
誰もいないのはもちろん、テーブルもイスもなにもない。
そこには店などなかったのだ。
【ミヅキはどこに行った!?】
俺はミヅキの匂いを辿ろうとするが、変な臭いが邪魔をしてよく分からない。ミヅキの足取りを掴めなかった。
【シンク、急いでベイカーのところに行く! お前は上からミヅキを捜せ。なにか分かったらギルドに来い】
俺はそう叫ぶと、ギルドに向かって走り出す。
【分かった!】
返事をして、シンクは空へと上がっていった。
「ガウッ!」
俺はギルドに入るなり、唸り声をあげた。
突然現れ吠える俺に、冒険者達が驚いて何事かと集まる。しかし、ミヅキといつもセットの俺が一匹でいたことで、なにか変だと勘づき、急いでベイカー達を呼んでくれた。
呼ばれたギルマスとベイカーは俺の前に来て、困惑した表情で尋ねてくる。
「シルバ? ミヅキはどうした?」
吠えて説明するがやはり言葉は通じない。ただならぬ俺の様子に、ベイカーはギルド職員にコジローを呼んでくるように頼んだ。あいつなら俺の話が伝わるからだ。
だがそれでは遅い。今現在、ミヅキは行方不明。こうしてる間にも遠くに連れていかれているかもしれない。
待ちきれずに、俺はギルドを出ようとした。
「シルバがこんなに慌ててるってことは、ミヅキになにかあったんだ!」
後ろをチラッと振り返ると、ベイカーはなにかを察してくれたのか、走ってついてくる。
「俺はシルバと行く。コジローが来たら俺達のもとに来るように伝えてくれ。そこの二人、一緒に来てくれ」
入り口付近にいた筋肉質な女と、隣のひょろっとした男にベイカーが声をかけた。
「「はい」」
二人は頷いてベイカーの後に続く。それを見ながら、俺はミヅキが消えた店へと急いだ!
ミヅキが入った店の前にベイカーを連れてくると、ベイカーは一緒に来た二人に、この場所をコジローに伝えるように言った。
「シルバ、ミヅキとはここで別れたのか?」
「ガウ」
ベイカーが聞いてくるのでそうだと答える。吠えただけに聞こえるだろうが、俺の気持ちは通じたようだ。
二人で中に入るものの、やはりなにもない。
相変わらず嫌な臭いがたちこめる。
「なにがあったんだ? お前達はミヅキと家に向かったはずなのに、なんでこんなところに来たんだ?」
答えたいが伝わらない……歯痒いが、やはりコジローを待つしかないようだ。とりあえず待つ間に奥の部屋に行ってみる。
奥には小部屋があり、扉が一つ、更にその扉の向こうには隣の家に続く扉が二つと、迷路のような造りになっている。
最初の部屋に戻ると、コジローが息を切らせて到着していた。
俺はコジローにミヅキが消えた経緯を説明する。それをコジローがベイカーに伝えた。
「どうやら、女に頼まれて荷物をここへ運んだそうです。外で待つようにミヅキに言われ待っていたのに、一向に出てこないので中に入ると、店にはなにもなく、ミヅキの姿も消えていたと」
コジローが心配そうに顔を曇らせる。
「中では嫌な臭いがしているそうです。ベイカーさん感じますか?」
ベイカーはいいやと首を横に振る。
「ミヅキの気配も感じていたそうですが、恐怖心などは伝わってこなかったようです。でもこの臭いで麻痺させられていたかもしれないと……」
「計画的だな」
「匂いを辿ろうにも、臭いが邪魔をしているみたいで……今シンクが上からなにかないか探しているようですが……」
コジローは、そこで一旦言葉を止めた。
「裏も入り組んでいて、人を攫うにはうってつけだ。家から家へと簡単に入れるようになっていて、辿るのは難しそうだ……」
「ミヅキを攫う奴に、心当たりは?」
コジローがベイカーに聞くが、心当たりはないようで首を横に振った。
「分からん。ミヅキは町の人達に好かれているし、顔見知りも多いが、あの見た目だ。捕まえて売って、奴隷にしようと考える奴がいないとも限らん……」
ベイカーが顔を顰めた。
――ミヅキを奴隷だと!?
俺は怒りのあまり唸り声をあげる。
そんなことは許さん。もしミヅキが見つからないなら、町ごと破壊して見つけるまでだ!
「グルゥゥゥー!」
コジローが、俺の感情を読み取りビクッと肩を揺らす。それから俺の気持ちをそのままベイカーに伝えた。
ベイカーは驚いた顔をして注意してくる。
「そんなことをすれば、ミヅキが怪我をするかもしれないだろ! どこにいるかも分からないのに、町を壊すのは駄目だ!」
町ではなくミヅキの心配をしているようだ。でも、確かにその通りだ。これは最終手段として取っておこう。
「まだミヅキが攫われてから時間が経っていない。とりあえずギルマスに町を封鎖してもらおう」
ベイカーがそう言いながら、ギルドに向かう。
「時間が惜しい、走りながら話すぞ」
俺は頷くとコジローと共にベイカーの後を追った。
「町にいてくれるならどうにか捜せるが、外に出されたら、もう見つける手段が限られる」
それだけは避けねばとベイカーの顔が曇る。もし町から出たとしても、見つけるまで追うだけだ……絶対に見つけ出す。俺は固く心に誓った。
「後はミヅキに目をつけそうな奴らの溜まり場を片っ端から潰していく。声をかければ協力してくれる奴らがいるだろう!」
ベイカーはそう言うと、更にスピードを上げた。
三 誘拐
「うーん……」
目を覚ますと、私は見たこともない部屋にいた。
なんか……頭が……ボーッとする……
ぼんやりとした思考の中、頭を軽く振って、起き上がろうとする。その時、手を縛られていることに気が付いた。
「えっ?」
あれ? 私、確かお店に入って……なんか口を塞がれて……
そこからの記憶が全然ない。なぜ手を縛られているんだろう。
「なんで?」
首を傾げると、
「誘拐されたからだよ」
後ろから声がした。
振り返ると、ニコニコと笑みを浮かべる、緑色の髪の若い男がこちらを見ている。どうやら彼が喋ったみたいだ。
敵意を感じさせない笑顔に、思わず普通に挨拶をしてしまった。
「こんにち……は?」
「……はい、こんにちは」
こんな状況で挨拶をした私に、彼は糸目をわずかに見開き、少し戸惑いながらも挨拶を返す。しかし、その顔には笑みが浮かんだままだ。本当に笑っていると思っていたが、よくよく観察してると、どうも貼りつけられた笑顔のようだった。
「えーと、だれですか?」
見たことのない顔だ。ギルドの人ではないだろう。
「うーん、悪いね。その質問には答えられないや」
申し訳なさそうに言われる。そこで私は質問を変えた。
「誘拐って私をですか?」
先程誘拐されたからだと言っていた。この質問なら答えてくれるだろう。
「どう見てもそうだよね?」
周りを見て、再度自分の状況を確認する。
まずなにかによって気を失った。気が付いたら手を縛られていた。
部屋には窓はなく、お兄さんの後ろに扉が一つ。床に薄い布が敷かれ、その上に寝かされていたようだ。近くに大きめの麻袋が置いてある……うん、誘拐だね。
大した怪我はなさそうだが、両手が前で縛られているのであまり自由がきかない。冷静に自分の状況を確認すると改めて感じるものがあった。
初めて、誘拐された……
なかなかできない体験である。糸目のお兄さんの雰囲気が柔らかいことも相まって、実感はあまり湧かなかった。
思いきって駄目元で聞いてみる。
「えーと、かえってもいいですか?」
「駄目だね」
お兄さんは一瞬呆れた顔をするが、またすぐに表情を戻して笑って答える。
だよね……
「これから、どうなるんですか?」
「えっ? 聞きたいの、誘拐されたら行き着く先はだいたい決まってると思うけど……まぁ、依頼人次第だけどね」
えっ? そうなの? っていうか、この世界では誘拐されたらどうなるんだろう。前世なら……監禁されて身代金要求か、最悪殺されちゃうかな……
昔の嫌なニュースを思い出す。こっちでも誘拐された人の行き着く先は同じなのだろうか……私は怖さ半分、興味半分で聞いてみた。
「どうなるんですか?」
お兄さんはニヤッと笑う。まるでそう尋ねられるのを待っていたかのようだ。
「見つからないように殺すか、奴隷にするね」
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