ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
441 / 675
13章

562.合間の話3

しおりを挟む
二人はミヅキを見ると…

「こんなに店に貢献してるんだ、ちょっとここで俺達の相手してくれてもいいんだぜ」

ミヅキの腕を掴もうとすると、横からコジローさんが男の腕を掴んだ。

「すみません、うちはそういう店じゃないんで」

コジローさんが男の腕をギュッと掴むと

「痛えな!離せ!」

男が腕を振り払う。

「もういい!早くしろ!これももう持って帰るから包め!」

食べていた丼をガンッ!と叩きつける!

「はい…こちらでお包みします」

コジローさんが受け取ると

「ミヅキは奥に行ってな、シルバさんが心配していたぞ」

「うん、コジローさんありがとう…気をつけて」

ミヅキはそっとコジローに触るとコジローさんの強ばっていた表情が緩んでニコッと笑った顔を見せてくれた。

ミヅキは言われた通りにムツカを連れて奥に引っ込む。

ルンバさんとファルさんがしっかりと私達を間に挟んで守るように立つと商品を包んで男達に渡した。

「ほらよ、全部で銀貨八枚と銅貨四枚だ」

ドサッと男達の前に置くと金を要求する、男達はチラッとお互いを見た次の瞬間店の外めがけて走り出した!

「じゃあな!」

男達が笑いながら走り去る!

強化魔法を使っているのかなかなか足が早い、コジローさんが後を追うと…

【シルバ!お願い捕まえて!】

【おう!きっちり丼を取り返してくるぞ!】

シルバが駆け出した!

【シルバ…丼じゃなくて男達の確保ねー!】

【確保?足の一つくらい無くてもいいよな?】

【だ、ダメだよ!セバスさんに引き渡すからなるべく無傷でね!】

【ふー…仕方ない…】

シルバはスピードをあげた!

先に男達を追いかけていたコジローが男達を追い詰めようとしていると…

「いい加減に諦めろ!」

「くっそ…こいつなかなか早いぞ…」

男達は追いつかれそうになると持っていた丼を一つコジローに投げつけた!

「喰らえ!」

コジローは馬鹿にしているのか…と呆れて避けようとすると…

【コジロー!拾え!】

シルバの慌てた声が聞こえる!

【えっ!】

コジローは驚いたがどうにか飛びついて落とさず丼をキャッチすると…

【お前らー!ミヅキの飯を投げやがって!許さん!】

シルバはバッと二人に飛びかかると男達を前脚で踏み潰す!

グリッと力を込めると…メキメキ…と何かが折れる音がした。

「ぎゃー!」

「ど、どいてくれ~!」

【シルバさん、こいつらミヅキに手を出そうとしてましたよ】

コジローは男達が奪った丼をひとつ残らず回収するとシルバに声をかける。

【なんだと…】

シルバの踏みつける力が強くなると…男達は泡を吹いて気絶した…

「おーい!大丈夫!」

ミヅキ達がシルバ達の元に駆けつけると

「無事回収したよ」

コジローさんが笑顔で丼を見せると

「だから丼じゃなくて犯人の方ね」

ミヅキが苦笑すると

【何言ってる!ミヅキの作った飯の方が無事か優先するべきだろ!】

「まぁ犯人もシルバさんが捕まえてくれましたよ」

「ありがとう!二人ともコレでベイカーさん達の疑いも晴れるね!」

犯人を縛ろうとすると…

「ぎゃぁ!痛い!痛い!」

シルバに踏まれたところの骨がどうやら折れていたようで痛がって意識を取り戻し地面をのたうち回る。

「あれ?怪我してるの?」

ミヅキが聞くと

「大丈夫、少し転んだだけだ」

コジローさんがギュッと縄を男達の口に咥えると…

「大人しくしていろ…それ以上喚くならもっと折ってやろうか…」

コジローはミヅキを触ろうとしていた腕を逆方向に曲げた…

「ふうんんんん!」

口を塞がれ声にならない声をあげるがその声はミヅキ達には届かなかった…


店に戻るとセバスさん達を呼びに行ってもらう。

知らせを受けたセバスさんがベイカーさん達を連れて駆けつけると…

「はい!この人達が真犯人です!」

ミヅキが再び気絶している二人を突き出す。

「これが…俺達の偽物?」

白目を向いて気絶している男達を見下ろして見るが、あまり似ていない二人にアラン達もさすがに戸惑う。

「ちゃんと店で自分達の事をアランとベイカーだと名乗っていました」

「はい、俺達もしっかりと聞いています」

ルンバさんやファルさんが頷くと

「他にもいたお客さんに聞いてもらえば分かります」

「なるほど…」

セバスさんが頷くと…

「しかし、お店とはなんですか?」

セバスさんがにっこりと笑ってミヅキの方を見た。

「あっ…えっと…今度お店を出そうかなぁ~って…」

ススス…と隣のデボットさんの後ろに隠れると…

「おい、ここに居れば大丈夫だって言ったじゃないか!」

デボットさんがミヅキを見ると

「ちゃんと家に居ましたよ」

チラッと伺うように覗き込む。

「静かにしてるようにとも言ったはずですが?」

「無理はしてません!それに…ベイカーさん達が無実の罪で捕まってるのに、同じメンバーとして何もしないでいられませんでした…」

ミヅキがしゅんとすると

「セバスさん、ミヅキもちゃんと考えてました。追うのは俺達に任せて…まぁこいつらが少しちょっかいかけてきましたが…」

コジローさんが言うと

「「「ちょっかい?」」」

セバスさん達が男達を見下ろす…

「食い逃げに、偽装行為、さらに罪を重ねるとは…すみませんがこの人達をギルドに連れて言って貰えますか?」

セバスさんと一緒に来ていたギルドの職員にお願いすると…

「直々に拷も…尋問致しましょう」

「セバス、俺も付き合うぜ」

「セバスさん俺もいいよな、被害者だからな!」

アランとベイカーはボキボキと指を鳴らすと男達を掴んで引きずっていってしまった…

「ま、まぁ無事解決でいいかな?」

ミヅキが微妙な表情で振り返ると…

「そうだな…後はあの人達に任せよう」

「それがいいですね」

デボットさん達は頷くとミヅキを連れてお店へと戻って行った。

お店に待たせていたお客さん達にミノタウロス丼を振舞っていると…

「いやぁこんな店が出来て最高だな!また明日も通おうかな!」

ご機嫌に笑うお客さんに…

「ごめんなさい、このお店今日だけの限定なんですよ」

ミヅキが苦笑しながら謝った。

『ええぇ!!』

食べていた客達が驚きの声をあげた!

「今日限定…この味もう食べられないってこと?」

「まじかよ…すみません!持ち帰りを五個お願いします!」

「あっこっちも…えっと…うちは八個で!」

次々に注文が入る。

「あっ…すみませんけど今作ってる分で終わりになるから…一人三個まででいいですか?」

あまりの注文の数に並んでる人達の分が足らなくなりそうになっていた。

「あと三回しか食べられないのか…」

ガックリときているお客さん達の為に

「ドラゴン亭と黒猫亭ならこの味また食べれますよ」

ルンバさんとファルさんを見ると

「この二人そこの店主さんなんです」

「やった!じゃあ次はそっちに食いに行くな!」

「よかった…コレで落ち着いて食えるわ」

お客さん達もほっとひと息ついて丼を堪能した。


すっかりお店の料理が無くなり後片付けをしていると、ベイカーさんとアランさんがスッキリした顔で戻ってきた。

「おかえりなさい!」

ミヅキが二人に気がついて駆け寄ると

「ただいま!ミヅキありがとうな犯人捕まえてくれて」

ベイカーさん嬉しそうにミヅキを抱き上げる!

「よかった二人とも容疑が晴れて、でもなんであの人達ベイカーさん達のフリしてたの?」

「それが、あいつらが好きになった女がどうやら俺達を見かけたらしくて…なぁ…」

ベイカーさんが言葉を濁すと

「ん?」

ベイカーさんのはっきりしない答えにミヅキが首を傾げる。

「俺達に惚れた女に惚れての逆恨みだとよ!これだからモテる男はつらいよな!」

アランさんがドンッとベイカーの背中を叩くと

「へぇ…そうなんだ」

ミヅキがふーんと二人を見つめる。

「まぁそれで腹いせに俺達に変装して食い逃げやらナンパやらしてたらしい」

「あの人達はどうなったの?」

「ああ、セバスさん達がきっちりと罰を与えるって言ってたからな…もうこの町には近づかんだろ」

「二人とも災難だったね。でも少し暴食控えた方がいいんじゃないの?」

「そうだな…それが原因で信じて貰えなかったからな」

ベイカーとアランが頷くと…

「ミヅキー!ミノタウロス丼の残りは全部シルバ達にあげちゃって良かったんだよな?」

コジローさんが偽物の男達から回収した丼の事を聞いてくると…

「なに!ミノタウロス丼!」

「そういやお店を開いたって言ってたな!俺達の分はあるのか!」

二人が食いつくと…

「ねぇ…つい一分前に言った言葉はどうしたの?」

全く反省のない二人に呆れると

「それとこれは話が別だ!」

「そうそう、ミヅキの飯は別腹だからな」

ベイカーとアランは丼を求めて駆け出した…が!そのほとんどはシルバ達の胃袋に既に収まっていた…

しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

そんなに嫌いなら、私は消えることを選びます。

秋月一花
恋愛
「お前はいつものろまで、クズで、私の引き立て役なのよ、お姉様」  私を蔑む視線を向けて、双子の妹がそう言った。 「本当、お前と違ってジュリーは賢くて、裁縫も刺繍も天才的だよ」  愛しそうな表情を浮かべて、妹を抱きしめるお父様。 「――あなたは、この家に要らないのよ」  扇子で私の頬を叩くお母様。  ……そんなに私のことが嫌いなら、消えることを選びます。    消えた先で、私は『愛』を知ることが出来た。

異世界で幼女化したので養女になったり書記官になったりします

瀬尾優梨
ファンタジー
大学へ行く途中、うっかり穴に落ちたと思ったら、大自然のド真ん中に佇んでいた水瀬玲奈。 しかも、身体が小学生並みに縮んでしまっていた! 懐いてきた精霊たちの話によれば、 どうやら自分は異世界トリップをしたらしい。これからどうすれば……と途方に暮れる玲奈だったが、 ひょんなことから、とある子爵家に引き取られることに。養女としての生活を満喫しつつ、この世界について学ぶうち、 玲奈は国の機密情報を扱う重職、「書記官」の存在を知る。書記官になれば、地球に戻る方法が分かるかもしれない――。 そう考えた玲奈は、この世界で超難関と言われる試験に挑むが……!? 前向き女子のお仕事奮闘ファンタジー、開幕!

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。