ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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13章

562.住居

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「いいですよ」

ギルドに言ってギルマスの部屋に行くとあっさりとセバスさん達から許可をもらう。

「場所は何処を使っていいですか?」

「そうですね…なるべくギルドの近くがいいですね。何かあった時にすぐに対応出来るように」

「なんだ…ミヅキのそばじゃないのか」

オリビアがガッカリとしてると

「お家がどこにあっても好きな時に遊びに来ていいからね」

「はい!」

オリビアが笑顔で返事をする。

「じゃあギルドの裏手に作らせてもらおうか?」

ミヅキ達はギルドを出て裏の適当な場所にアタリをつける。

「ここらがいいんじゃない?」

雑草が生えている荒れた土地を見つめる。

「うーん…まぁまぁですね」

オリビアが土を掴むとサラサラと触って感触を確認する。

「お、おお!いい土とかあるんだ…」

「はい、大きな木を育てないといけませんからやはり土は大切です」

オリビアが説明してくれた。

「あ…なるほど」

どうやらオリビアはエルフの国の様な家を建てるつもりみたいだ…

「えっとオリビア…ここだとあの木の家は目立っちゃうと思うんだよね…だから少し違う感じでもいいかな?」

「はい、どんなのでも大丈夫です!」

「ありがとう、じゃあまずは土地を綺麗にして平らにするよ」

「では私が」

オリビアが土魔法で広大な土地を平らにしていく

「おお!凄い雑草も枯れてく!」

「はい、彼らには新しい養分として生きてもらいます」

あっという間に土地を整地する。

「じゃあ次は木を植えてベイカーさんの家みたいにしていくけどできるかな?」

「わかりました、平べったくするって事ですね」

「そうそう!どんな木が向いてるかな?」

「そうですね…水に強くて丈夫なのがいいですね」

「じゃあ神木様の加護でそんな木をお願いしよう」

ミヅキが木魔法で木の成長を促すと一本の木が生えてきた。

「ん?なんの木かな?」

「うーん…私も初めて見ました…」

オリビアが木を見つめる。

「エヴァさんわかる?」

ミヅキが聞くと…

「いや…でもまさかな…」

驚いて木を見つめていたが

「多分違うな…わからん」

首を振った。

「まぁ成長させてみればわかるかな?」

【コハクも手伝ってくれる?】

ミヅキが声をかけると

【うん!】

嬉しそうに跳ねて近づいてきた。

ミヅキとオリビア、コハクで木に魔力を流し込み成長させると…

「あれ?家にならない…」

何故か木は成長するだけで家の形にはならなかった…

「おかしいですね」

【なんか…へん?】

オリビアもコハクも首を傾げると…

「まさか!」

エヴァさんが声をあげた!

三人で振り返ると驚いて見つめるエヴァさんの顔が見える。

「なぁに?エヴァさんやっぱりってこの木何かわかった?」

「これ…神木じゃないか」

「「ええー!」」

【しんぼく~できたー!】

ミヅキとオリビアは声をあげて…コハクだけが何故か喜んでいた…

私達は急いでアルフノーヴァさんを呼びに行くと…

「最近は大人しくなってきたと思ったのに…」

セバスさんが頭を抱えて神木を見つめる…

神木といってもまだ生まれたての若木でこれから年月を経て神木になる可能性がある木と言う事だった…

「神木が生える場所は将来栄えますからね…セバス…よかったね」

アルフノーヴァさんが笑ってセバスの肩を叩くと

「この神木が大人になるにはまだまだ時がかかるから…まぁ大丈夫じゃないかな?」

「そうだな…ただ、急激にここまで成長したのは気になるが」

エヴァさんの笑顔が引き攣ると…

「ミヅキさんの神木の加護とオリビアの加護とコハクさんの天狐の力が合わさった結果とも言えますね」

「ですよね!私だけのせいじゃないですよね!?」

ミヅキがアルフノーヴァさんの言葉に勢いよく頷くと

「まぁミヅキさんの神木の加護の力が七割といったところでしょうね」

アルフノーヴァさん余計な事を!

ミヅキはチラッと集まったセバスさんやベイカーさんを見ると…

「ミヅキさん…何かやる時は報告!連絡!相談!ですよ!」

「は、はい!」

「まぁ今回は色々と重なった結果ですし…しょうがありませんね」

セバスさんが困ったように笑うと

「よかった~じゃあこれをエルフさん達のお家にしていいですか?」

「「「駄目だ!」」」

皆が一斉に声を合わせる。

「まだ若木の神木様です!大切に育てないと!」

「神木様の意思なしに傷つけるなど絶対に駄目だ」

「ミヅキさん、さすがにそれは了承しかねるよ」

オリビア達エルフ勢から絶対に駄目だと怒られる。

「じゃあエルフさん達の家はどうするの?オリビア住む所また違うところにする?」

「そうだな…このままきっともっと大きく育つだろうからなあまりこの近く建ててもいつかは移動しなきゃ行けなくなるだろうからな」

「それはその時考えようよ、育つのはずっと先でしょ?その間にお家も古くなるだろうし、また建て替える事になるんじゃない?」

「それもそうか…」

「それにエルフさん達も人の国に来ても神木様の近くなら安心するんじゃないかな?」

「それは、確かに…」

オリビアが頷くとこれが決まりとなり神木の近くに家を建てることになった。

今度は魔力を抑えて神木にならない木を頼みながらみんなで魔法を使った。


「出来た!」

三人の魔力を使ったのであっという間に家ができる。 
下に四部屋、上に四部屋の一部屋が1K程で学生寮のようになっていた。

「とりあえず外の形だけだから、中は入る人が自分の好きに変えて行けばいいね」

「はい!私はこの部屋がいいです」

オリビアが選んだのは上の部屋の端の部屋だった。

「なんでそこ?」

「ここが神木様に近いですし、ほら!ミヅキの家が少し見えます」

「えー?」

ミヅキが覗き込むがよく見えない…

「ほら」

エヴァさんが抱き上げてくれると確かにうっすらと屋根が見える。

「あれだけ…」

「ここに決めました!」

オリビアは自分の部屋を嬉しそうに見回す…

「オリビアの部屋は端だから魔力で少し広げてもいいんじゃない?ベランダ作るとか」

「ベランダ?」

「外に出れる場所の事だよ…よかったら私が作ってあげようか?」

「お願いします!」

オリビアが家が見えると覗き込んだ窓を大きく広げて出入りができる引き戸のようにすると外に足場と柵を作る。

「ほら、これで外に出れるよ」

ミヅキがベランダに出てみると、オリビアとエヴァさんが続く。

「わぁいいですね!さらにミヅキの家が近くなった気がします」

「今度私も家の屋根に乗ってこっち見てみるね!」

「はい!」

二人は楽しそうに笑いあった。
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