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13章
531.脱出
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ピュー!
伝書鳥の音にオリビアは顔をあげると、部屋の中に手紙をつけた鳥が戻ってきた!
「早かったな!」
オリビアは早速手紙を確認すると…目を見開き顔に笑がこぼれる。
「誰か!」
大声で声をかける!
「どうしましたか?」
オリビアに仕えるエルフ達が部屋へと入ってくると
「アルフノーヴァ兄様がエルフの国に入られた!急いで迎えを出せ!」
「まことですか!今どの辺に!」
「ヒカリゴケの洞窟を過ぎた所を城に向かい歩いているそうだ!」
「わかりました、直ぐにでも馬を走らせます」
エルフ達が部屋を出ていくと、オリビアはほっと胸をなでおろす。
「やっと帰ってきてくれる…あとはあの人間をどうするか…」
お兄様が戻ってきてくれたなら用無しだな…処分すればいいか…
オリビアは部屋にいたお世話係のエルフを見ると
「おい!捕まえた人間共を連れてこい、アルフノーヴァ兄様が来る前に確認しておきたいことがある」
「はっ!」
エルフは人間を捕まえておいた地下牢へと急いで向かった。
オリビアは早速アルフノーヴァが帰ってくることを伝えに国王に会いに行った!
オリビアはこのエルフの森が一望出来る城の最上階に向かうと…
「お父様!」
ノックもせずに扉を開くと…そこには見知った兄達の姿があった…
「オリビア…お前はまた」
オリビアをみて残念そうにため息をつく。
「な、なんで兄様達が…」
「今、父と森に出現した魔獣について話し合っている。お前は部屋に戻っていなさい」
一番上の兄が窘めるように部屋を出るように言うと
「私だって戦えます!もう子供じゃない、話に参加させてください!」
オリビアがつかつかと中に入り兄達の間に割り込むと
「お前はまだ小さい、兄達の言う事を聞いて大人しくしてなさい」
ひとりの少し歳を召したエルフが優しく微笑むと…
「でも…お父様…」
口を尖らせて拗ねたような顔をする。
「大丈夫、優秀な兄達に任せておきなさい」
ポンポンと頭を撫でる。
「で、でも…」
オリビアがまだ食い下がろうとすると
「ほら!もういけ!子供じゃないと言うなら素直にお父様の言う事を聞くんだ!」
14番目の子供のアッシュがオリビアを引っ張って外へと連れ出した。
「離して!アッシュだって私と変わらないじゃない!なんでアッシュが良くて私が駄目なの!」
アッシュの手を振り払うとキッと睨みつける。
「オリビアはまだ成人にもなってないだろ?しかも女だし…みんな心配してるんだ」
オリビアはムッとするとアッシュを無視して部屋へと戻る!
「おい!オリビア、大人しくしてるんだぞ」
子供扱いする声にさらにオリビアは苛立ち部屋へと走り出した。
バン!
扉を開けると慌てた様子でお世話係のエルフが待っていた…
「オリビア様!大変です」
「一体何!」
思わず強い口調であたると
「捕まえていた人間がいません!牢屋から逃げたもようです!」
「逃げた?だってあの牢屋は神木で出来ているのよ、エルフだって逃げるのは不可能よそれを人間がどうやって逃げるって言うのよ」
「牢屋にはこれが…」
そこにはあの人間達を縛っていたロープが切られていた。
「な、なんで?これも神木から作ったロープよ!」
オリビアは驚いてロープを掴む、自分で引っ張るがビクともしない…
「牢屋の柵も同様に切られていました…」
「逃げられた…」
オリビアはギリッとはお食いしばると…
「オリビア様が…人を連れて来て逃げられたとなると…国王やマグノリア様達にお知らせした方が…」
お世話係が恐る恐る発言すると
「お父様や兄様の手なんか借りなくても私だけの力で解決できる。アルフノーヴァ兄様が来るまでに何としても人間を捕まえろ!」
「は、はい!」
「いいか!それまで帰ってくるなよ!部屋にも誰も近づけるな!!」
オリビアはお世話係を怒鳴り散らして追い出すと…
「もう!」
バン!と床を叩きつけた。
━━━━━━━━━━━━━━━
「さてと…で牢屋は抜けたけどどうするか?」
ベイカーとセバス、アランはどうにか持ていたナイフで自分達のロープを切ると今度は牢屋の柵を削り牢屋を抜け出していた。
「ここはエルフの国ですから注意しないと…とりあえず外に行ってみますか」
セバスさんが隠密のスキルを使って用心しながら地下を進んで行くと…慌てた様子の足音が前から聞こえて来た。
三人は目を合わせて頷きあい物陰に隠れる…様子を伺っていると…
若いエルフがやって来た…そして自分達が抜け出した牢屋をみて我々が逃げ出した様子に慌てだす。
「た、大変だ…オリビア様に知らせないと…」
オリビアと言う名前に三人は反応すると…
コクッ…
エルフが元来た道を戻り出した、そしてこっそりと後を追いかけた…
━━━━━━━━━━━━━━━
「もう!なんでこうも上手くいかないんだ!せっかくアルフノーヴァ兄様が帰ってくるのに…」
ガタッ!
誰も居ないはずの部屋で物音がした…
「誰だ!」
オリビアは音がした方を睨みつけ手を構える!
いつでも魔法で殺れるように注意していると
「全く…ベイカーさん気をつけて下さい」
セバスが立ちあがり物陰から姿をあらわした。
「違う!アランさんが押したんだよ!」
その後ろからベイカーとアランも姿を見せると
「お、お前らいつの間に…」
「そうですね…〝一体何!〟辺りからですかね」
「私が戻ってきてからか…まぁいいちょうどお前らを呼ぼうと思っていたところだ」
オリビアはニヤリと笑うとセバスに向かっていきなり雷撃を放った!
「少し痺れるが大人しくしててもらおう」
オリビアの雷撃がセバスに直撃すると…
「あーあ…セバスさんに雷撃とは…」
ベイカーが心配する。
「また相性の悪いものを選んだもんだ」
アランも苦笑すると
「何を笑っている!次はお前らだ!」
「次…とは私はもう倒されたという認識でしょうか?」
セバスの声にオリビアは驚き振り返る、するとそこには平気な顔で立っているセバスの姿があった…
「くっ…上手く避けたのか…」
もう一度と今度は狙いをしっかりと取ると
「雷撃!」
今度こそ当たるところを確認すると…
「あっさっきより強めですね」
体に雷撃を貯め、バチバチと体を鳴らしながらセバスがにっこりと笑っている。
「お前…何者だ…」
オリビアが驚きセバスを見つめると
「何って…あなたが攫ってきた、魔力の弱い人間ですよ」
セバスが笑って答えているのをみて、ベイカーとアランは顔を引きつらせ
「魔力が弱いだと…」
「どの口が言ってんだか」
コソコソと呟いていた。
伝書鳥の音にオリビアは顔をあげると、部屋の中に手紙をつけた鳥が戻ってきた!
「早かったな!」
オリビアは早速手紙を確認すると…目を見開き顔に笑がこぼれる。
「誰か!」
大声で声をかける!
「どうしましたか?」
オリビアに仕えるエルフ達が部屋へと入ってくると
「アルフノーヴァ兄様がエルフの国に入られた!急いで迎えを出せ!」
「まことですか!今どの辺に!」
「ヒカリゴケの洞窟を過ぎた所を城に向かい歩いているそうだ!」
「わかりました、直ぐにでも馬を走らせます」
エルフ達が部屋を出ていくと、オリビアはほっと胸をなでおろす。
「やっと帰ってきてくれる…あとはあの人間をどうするか…」
お兄様が戻ってきてくれたなら用無しだな…処分すればいいか…
オリビアは部屋にいたお世話係のエルフを見ると
「おい!捕まえた人間共を連れてこい、アルフノーヴァ兄様が来る前に確認しておきたいことがある」
「はっ!」
エルフは人間を捕まえておいた地下牢へと急いで向かった。
オリビアは早速アルフノーヴァが帰ってくることを伝えに国王に会いに行った!
オリビアはこのエルフの森が一望出来る城の最上階に向かうと…
「お父様!」
ノックもせずに扉を開くと…そこには見知った兄達の姿があった…
「オリビア…お前はまた」
オリビアをみて残念そうにため息をつく。
「な、なんで兄様達が…」
「今、父と森に出現した魔獣について話し合っている。お前は部屋に戻っていなさい」
一番上の兄が窘めるように部屋を出るように言うと
「私だって戦えます!もう子供じゃない、話に参加させてください!」
オリビアがつかつかと中に入り兄達の間に割り込むと
「お前はまだ小さい、兄達の言う事を聞いて大人しくしてなさい」
ひとりの少し歳を召したエルフが優しく微笑むと…
「でも…お父様…」
口を尖らせて拗ねたような顔をする。
「大丈夫、優秀な兄達に任せておきなさい」
ポンポンと頭を撫でる。
「で、でも…」
オリビアがまだ食い下がろうとすると
「ほら!もういけ!子供じゃないと言うなら素直にお父様の言う事を聞くんだ!」
14番目の子供のアッシュがオリビアを引っ張って外へと連れ出した。
「離して!アッシュだって私と変わらないじゃない!なんでアッシュが良くて私が駄目なの!」
アッシュの手を振り払うとキッと睨みつける。
「オリビアはまだ成人にもなってないだろ?しかも女だし…みんな心配してるんだ」
オリビアはムッとするとアッシュを無視して部屋へと戻る!
「おい!オリビア、大人しくしてるんだぞ」
子供扱いする声にさらにオリビアは苛立ち部屋へと走り出した。
バン!
扉を開けると慌てた様子でお世話係のエルフが待っていた…
「オリビア様!大変です」
「一体何!」
思わず強い口調であたると
「捕まえていた人間がいません!牢屋から逃げたもようです!」
「逃げた?だってあの牢屋は神木で出来ているのよ、エルフだって逃げるのは不可能よそれを人間がどうやって逃げるって言うのよ」
「牢屋にはこれが…」
そこにはあの人間達を縛っていたロープが切られていた。
「な、なんで?これも神木から作ったロープよ!」
オリビアは驚いてロープを掴む、自分で引っ張るがビクともしない…
「牢屋の柵も同様に切られていました…」
「逃げられた…」
オリビアはギリッとはお食いしばると…
「オリビア様が…人を連れて来て逃げられたとなると…国王やマグノリア様達にお知らせした方が…」
お世話係が恐る恐る発言すると
「お父様や兄様の手なんか借りなくても私だけの力で解決できる。アルフノーヴァ兄様が来るまでに何としても人間を捕まえろ!」
「は、はい!」
「いいか!それまで帰ってくるなよ!部屋にも誰も近づけるな!!」
オリビアはお世話係を怒鳴り散らして追い出すと…
「もう!」
バン!と床を叩きつけた。
━━━━━━━━━━━━━━━
「さてと…で牢屋は抜けたけどどうするか?」
ベイカーとセバス、アランはどうにか持ていたナイフで自分達のロープを切ると今度は牢屋の柵を削り牢屋を抜け出していた。
「ここはエルフの国ですから注意しないと…とりあえず外に行ってみますか」
セバスさんが隠密のスキルを使って用心しながら地下を進んで行くと…慌てた様子の足音が前から聞こえて来た。
三人は目を合わせて頷きあい物陰に隠れる…様子を伺っていると…
若いエルフがやって来た…そして自分達が抜け出した牢屋をみて我々が逃げ出した様子に慌てだす。
「た、大変だ…オリビア様に知らせないと…」
オリビアと言う名前に三人は反応すると…
コクッ…
エルフが元来た道を戻り出した、そしてこっそりと後を追いかけた…
━━━━━━━━━━━━━━━
「もう!なんでこうも上手くいかないんだ!せっかくアルフノーヴァ兄様が帰ってくるのに…」
ガタッ!
誰も居ないはずの部屋で物音がした…
「誰だ!」
オリビアは音がした方を睨みつけ手を構える!
いつでも魔法で殺れるように注意していると
「全く…ベイカーさん気をつけて下さい」
セバスが立ちあがり物陰から姿をあらわした。
「違う!アランさんが押したんだよ!」
その後ろからベイカーとアランも姿を見せると
「お、お前らいつの間に…」
「そうですね…〝一体何!〟辺りからですかね」
「私が戻ってきてからか…まぁいいちょうどお前らを呼ぼうと思っていたところだ」
オリビアはニヤリと笑うとセバスに向かっていきなり雷撃を放った!
「少し痺れるが大人しくしててもらおう」
オリビアの雷撃がセバスに直撃すると…
「あーあ…セバスさんに雷撃とは…」
ベイカーが心配する。
「また相性の悪いものを選んだもんだ」
アランも苦笑すると
「何を笑っている!次はお前らだ!」
「次…とは私はもう倒されたという認識でしょうか?」
セバスの声にオリビアは驚き振り返る、するとそこには平気な顔で立っているセバスの姿があった…
「くっ…上手く避けたのか…」
もう一度と今度は狙いをしっかりと取ると
「雷撃!」
今度こそ当たるところを確認すると…
「あっさっきより強めですね」
体に雷撃を貯め、バチバチと体を鳴らしながらセバスがにっこりと笑っている。
「お前…何者だ…」
オリビアが驚きセバスを見つめると
「何って…あなたが攫ってきた、魔力の弱い人間ですよ」
セバスが笑って答えているのをみて、ベイカーとアランは顔を引きつらせ
「魔力が弱いだと…」
「どの口が言ってんだか」
コソコソと呟いていた。
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