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13章
512.討伐依頼
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「その依頼は絶対に却下だからね!もう蟲はこりごりだよ…」
他にいいのはないかと探していると
【ミヅキ、肉にしよう!肉ならみんな大好きだろ?】
シルバが甘えるように擦り寄ってお願いしてくる。
【も、も~うしょうがないなぁ…肉ね】
私は可愛いシルバのお願いに顔をにやけながら肉の文字を探すと…
「あっ!これは、デッドサルコスクスの討伐依頼、肉はお譲りします。だって!デッドサルコスクスってなんだろ?」
私はベイカーさんを見ると
「あーデッドサルコスクスか…まぁ美味いな」
「そうだな、あれは美味い」
ベイカーさんとアランさんが美味いとしか言わない…そんな情報じゃなくてどんな魔物か聞きたいのに…
「川辺にいる魔物だ、鱗の硬い奴だな」
「ん?ドラゴンって事?」
「いや!そんな大層なもんじゃないよ」
「ランクもちょうどBランクだしいいんじゃないか?」
まぁ…蟲じゃなきゃなんでもいいかな…
私が頷くとベイカーさんはその依頼書をもって受付に向かった。
待ってる間にアランさんにどんな魔物かもう少し詳しく聞くと…
「そうだなぁ…口が大きくて牙が生えてて、硬い鱗に覆われていて平べったい体に大きな尻尾もくせものだ、ほとんどを水の中で過ごして、川なんかを渡ろうとする人や動物を待ち伏せて襲うんだよ。被害に会う人が多いんだよな」
うーん…ワニみたいな感じかな?
まぁ聞く限り蟲ではないみたいだ。
待っているとベイカーさんが受付を終えて戻ってくる。
「よしじゃあ行くか!」
「おー!頑張るぞ!」
ちゃんとしたパーティを組んで最初の依頼という事で気合いを入れて私達は町を出発した!
「今回もネックレスつけていくの?」
今回も走って向かう事になり、シルバに乗りながらベイカーさんとアランさんに聞くと
「そうだな、せっかく作ってもらったからなしばらくはつけて過ごしてみるか…」
ベイカーさん達はシンク達が作ってくれたネックレスをつけると
「おうっ…効くなぁ~!」
体が重くなり負荷がかかると二人が何故か笑っている。
「この前は嫌がってたのに今日は楽しそうだね?」
「この前は訳がわからずに体が重くなったから気持ち悪かったけど、わかってやるとなると気持ちが違うからな!これ外したあと体がすっげぇ軽くなるんだよ」
グッグッ!と体をほぐして走る準備をしていると
「これ違う意味で欲しがるやつが増えそうだな」
ベイカーさんがネックレスを見つめると…
「二人とも…マルコさんに見つからないようにしてね。こんなの大量に作ったらシルバ達が禿げちゃうかも…」
なんせ材料がシルバ達の毛や鱗だもん…私の癒しが無くなったら困る!
庇うようにシルバ達の毛並みを隠すと
「いや…こんなの売るとなったらいくらになるか…多分俺達でも払えないと思うぞ」
アランさんが苦笑いする。
「そ、そんなに高価なの?」
「そりゃそうだろ。聖獣の一部なんだぞ…普通なら姿を目にするのも珍しいんだけどなぁ~」
そんな聖獣達が和気あいあいとミヅキに群がっている…
「シルバ達のその顔見てるとつい聖獣って事を忘れるよ」
締りのない顔でミヅキに寄り添っている姿はただのそこら辺にいる従魔(ペット)にしか見えなかった。
そんなシルバ達とあっという間に依頼があった村に行くと、村はどんよりと暗い雰囲気に包まれていた。
「なんか暗いな…」
村に入る門の前でギルドカードと依頼書を見せると警戒していた門番の顔がぱぁーと明るくなる!
「待っていました!こちらです!」
すすんで村長の家まで案内してくれると言う。
「なんか偉い歓迎だなぁ」
アランさんが門番の男に声をかけると
「はい…もうあの化け物にはほとほと困っていて…」
門番の顔が曇る…
「依頼にあったデッドサルコスクスだな?」
「はい…この村の近くの川に生息していて我々も上手くそいつらと付き合って来たのですが…今年は一際大きくて強いヤツが現れまして…村人の手では手に負えなくなってしまいました」
「上手く付き合うってどういうことですか?」
私が口を挟むと…
「あれ?こんな子供連れで来たんですか?」
門番が私を凝視して驚いていると
「こう見えても俺達のチームの一員なんだぜ」
アランさんが誇らしげに私の頭に手を置くと
「一員…ってこの子も戦うんですか!?なんて酷いことを」
信じられないと門番はベイカーとアランを軽蔑の眼差しで見つめる。
「この子って言うかこの子の従魔達がな、こう見えて優秀なテイマーなんだよ」
「へ、へぇ…凄いなぁ…みんな君の従魔なのかい?」
ゾロゾロと私のあとをついてくるみんなを見て門番が驚いていると
「はい!みんな私の大事な家族です。強そうで、かっこいいでしょ」
シルバ達を優しく撫でてあげると
「む、無理はしないでくれよ。こんな子供に何かあったら…」
心配そうにベイカーやアランを見つめている。
「大丈夫だよ、俺達だってこの子を危ない目に合わせたくなんてないからな」
ベイカーさんの言葉に少しほっとして門番は頷いた。
「デッドサルコスクスだけど、上手く付き合うって言うのは、俺達もあいつらを食料として狩っているんだ」
「ん?ならお前達で頑張れば討伐できるんじゃないのか?」
「そうだな、わざわざ金出して俺たちを雇ったのか?」
「いや、本当に一匹が手に負えないんです…村の男達も何人かアイツにやられて負傷したり…」
そう言って肩を落とす…どうやらこの村が暗かったのもそこら辺が原因のようだ。
話を聞きながら村長の家へと連れて言ってもらうと
「村長!冒険者ギルドからデッドサルコスクスの討伐依頼を受けてくれた冒険者の方が見えましたよ!」
門番が声をかける。
「なにー!」
中からバタバタと走る足音が響く、扉の奥からは少し若めの男が飛び出してきた。
「すみません!ど、どうぞ中に…」
バタバタとしながら村長と言われた男が部屋の中に招き入れると…
「じゃあ俺はこれで、もし川まで行くならまた案内しますから声をかけてください」
門番はベイカー達に頭を下げて来た道を戻って行った。
「案内ありがとうございます」
ミヅキが門番にお礼を言って手を振ると…
「ほらミヅキ、中に行くぞ」
アランさんが私を抱き上げて部屋の中へと連れていくと村長が示したソファーに座らせる。
「じゃあこれが依頼書だ、問題なければ早速討伐に向かうが…討伐したデッドサルコスクスの素材はうちで全部もらっていいんだな?」
「は、はい。大丈夫です…しかし…本当に大きいんです…油断しないでください」
村長が心配そうに声をかける。
「うちの村人達も何人も返り討ちにあってしまって…幸い死者は出ていませんが」
「デッドサルコスクスっていやBランクの魔物だろ?それが手に負えないんじゃ…Aランクぐらいになるのか?」
アランがベイカーを見つめると
「Aランク…ど、どうしましょう…私達Bランクの依頼を出してしまいました…」
村長の顔がみるみる蒼白になる。
「いや、見てみないとわからないけどな。そこら辺も確認しながら偵察に行ってみよう」
アランさんが早速と席をたつと
「Aランクでしたらまた改めて依頼書を出しますので戻ってきて下さい!」
「んー…まぁ大丈夫だろ?うちのリーダーA級冒険者だから」
アランさんがベイカーの肩をドンッと叩くと
「え!A級冒険者…そんな凄い方が来てくれたんですか?」
なかなかお目にかかれないA級冒険者をマジマジと見つめる。
「なんか…こんな視線久しぶりだなぁ。俺より凄いヤツらばっかり見てたから…」
ベイカーは苦笑してシルバ達を見つめた。
他にいいのはないかと探していると
【ミヅキ、肉にしよう!肉ならみんな大好きだろ?】
シルバが甘えるように擦り寄ってお願いしてくる。
【も、も~うしょうがないなぁ…肉ね】
私は可愛いシルバのお願いに顔をにやけながら肉の文字を探すと…
「あっ!これは、デッドサルコスクスの討伐依頼、肉はお譲りします。だって!デッドサルコスクスってなんだろ?」
私はベイカーさんを見ると
「あーデッドサルコスクスか…まぁ美味いな」
「そうだな、あれは美味い」
ベイカーさんとアランさんが美味いとしか言わない…そんな情報じゃなくてどんな魔物か聞きたいのに…
「川辺にいる魔物だ、鱗の硬い奴だな」
「ん?ドラゴンって事?」
「いや!そんな大層なもんじゃないよ」
「ランクもちょうどBランクだしいいんじゃないか?」
まぁ…蟲じゃなきゃなんでもいいかな…
私が頷くとベイカーさんはその依頼書をもって受付に向かった。
待ってる間にアランさんにどんな魔物かもう少し詳しく聞くと…
「そうだなぁ…口が大きくて牙が生えてて、硬い鱗に覆われていて平べったい体に大きな尻尾もくせものだ、ほとんどを水の中で過ごして、川なんかを渡ろうとする人や動物を待ち伏せて襲うんだよ。被害に会う人が多いんだよな」
うーん…ワニみたいな感じかな?
まぁ聞く限り蟲ではないみたいだ。
待っているとベイカーさんが受付を終えて戻ってくる。
「よしじゃあ行くか!」
「おー!頑張るぞ!」
ちゃんとしたパーティを組んで最初の依頼という事で気合いを入れて私達は町を出発した!
「今回もネックレスつけていくの?」
今回も走って向かう事になり、シルバに乗りながらベイカーさんとアランさんに聞くと
「そうだな、せっかく作ってもらったからなしばらくはつけて過ごしてみるか…」
ベイカーさん達はシンク達が作ってくれたネックレスをつけると
「おうっ…効くなぁ~!」
体が重くなり負荷がかかると二人が何故か笑っている。
「この前は嫌がってたのに今日は楽しそうだね?」
「この前は訳がわからずに体が重くなったから気持ち悪かったけど、わかってやるとなると気持ちが違うからな!これ外したあと体がすっげぇ軽くなるんだよ」
グッグッ!と体をほぐして走る準備をしていると
「これ違う意味で欲しがるやつが増えそうだな」
ベイカーさんがネックレスを見つめると…
「二人とも…マルコさんに見つからないようにしてね。こんなの大量に作ったらシルバ達が禿げちゃうかも…」
なんせ材料がシルバ達の毛や鱗だもん…私の癒しが無くなったら困る!
庇うようにシルバ達の毛並みを隠すと
「いや…こんなの売るとなったらいくらになるか…多分俺達でも払えないと思うぞ」
アランさんが苦笑いする。
「そ、そんなに高価なの?」
「そりゃそうだろ。聖獣の一部なんだぞ…普通なら姿を目にするのも珍しいんだけどなぁ~」
そんな聖獣達が和気あいあいとミヅキに群がっている…
「シルバ達のその顔見てるとつい聖獣って事を忘れるよ」
締りのない顔でミヅキに寄り添っている姿はただのそこら辺にいる従魔(ペット)にしか見えなかった。
そんなシルバ達とあっという間に依頼があった村に行くと、村はどんよりと暗い雰囲気に包まれていた。
「なんか暗いな…」
村に入る門の前でギルドカードと依頼書を見せると警戒していた門番の顔がぱぁーと明るくなる!
「待っていました!こちらです!」
すすんで村長の家まで案内してくれると言う。
「なんか偉い歓迎だなぁ」
アランさんが門番の男に声をかけると
「はい…もうあの化け物にはほとほと困っていて…」
門番の顔が曇る…
「依頼にあったデッドサルコスクスだな?」
「はい…この村の近くの川に生息していて我々も上手くそいつらと付き合って来たのですが…今年は一際大きくて強いヤツが現れまして…村人の手では手に負えなくなってしまいました」
「上手く付き合うってどういうことですか?」
私が口を挟むと…
「あれ?こんな子供連れで来たんですか?」
門番が私を凝視して驚いていると
「こう見えても俺達のチームの一員なんだぜ」
アランさんが誇らしげに私の頭に手を置くと
「一員…ってこの子も戦うんですか!?なんて酷いことを」
信じられないと門番はベイカーとアランを軽蔑の眼差しで見つめる。
「この子って言うかこの子の従魔達がな、こう見えて優秀なテイマーなんだよ」
「へ、へぇ…凄いなぁ…みんな君の従魔なのかい?」
ゾロゾロと私のあとをついてくるみんなを見て門番が驚いていると
「はい!みんな私の大事な家族です。強そうで、かっこいいでしょ」
シルバ達を優しく撫でてあげると
「む、無理はしないでくれよ。こんな子供に何かあったら…」
心配そうにベイカーやアランを見つめている。
「大丈夫だよ、俺達だってこの子を危ない目に合わせたくなんてないからな」
ベイカーさんの言葉に少しほっとして門番は頷いた。
「デッドサルコスクスだけど、上手く付き合うって言うのは、俺達もあいつらを食料として狩っているんだ」
「ん?ならお前達で頑張れば討伐できるんじゃないのか?」
「そうだな、わざわざ金出して俺たちを雇ったのか?」
「いや、本当に一匹が手に負えないんです…村の男達も何人かアイツにやられて負傷したり…」
そう言って肩を落とす…どうやらこの村が暗かったのもそこら辺が原因のようだ。
話を聞きながら村長の家へと連れて言ってもらうと
「村長!冒険者ギルドからデッドサルコスクスの討伐依頼を受けてくれた冒険者の方が見えましたよ!」
門番が声をかける。
「なにー!」
中からバタバタと走る足音が響く、扉の奥からは少し若めの男が飛び出してきた。
「すみません!ど、どうぞ中に…」
バタバタとしながら村長と言われた男が部屋の中に招き入れると…
「じゃあ俺はこれで、もし川まで行くならまた案内しますから声をかけてください」
門番はベイカー達に頭を下げて来た道を戻って行った。
「案内ありがとうございます」
ミヅキが門番にお礼を言って手を振ると…
「ほらミヅキ、中に行くぞ」
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「じゃあこれが依頼書だ、問題なければ早速討伐に向かうが…討伐したデッドサルコスクスの素材はうちで全部もらっていいんだな?」
「は、はい。大丈夫です…しかし…本当に大きいんです…油断しないでください」
村長が心配そうに声をかける。
「うちの村人達も何人も返り討ちにあってしまって…幸い死者は出ていませんが」
「デッドサルコスクスっていやBランクの魔物だろ?それが手に負えないんじゃ…Aランクぐらいになるのか?」
アランがベイカーを見つめると
「Aランク…ど、どうしましょう…私達Bランクの依頼を出してしまいました…」
村長の顔がみるみる蒼白になる。
「いや、見てみないとわからないけどな。そこら辺も確認しながら偵察に行ってみよう」
アランさんが早速と席をたつと
「Aランクでしたらまた改めて依頼書を出しますので戻ってきて下さい!」
「んー…まぁ大丈夫だろ?うちのリーダーA級冒険者だから」
アランさんがベイカーの肩をドンッと叩くと
「え!A級冒険者…そんな凄い方が来てくれたんですか?」
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