ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章

468.日常

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「うっほぉ~!これで昼は肉食い放題だぜ!」

アランさんが大量に押し寄せてくる魔物を片っ端から倒していく!

「馬鹿!アランさんこれじゃあ足るわけ無いだろ!」

ベイカーも負けじとアランさんの取りこぼしを倒して行く。

すると反対側から魔物が吹き飛ばされ宙に舞っていた…そのままアランさんとベイカーさんの方へと向かってきた…

「お、おい!ちょっと待てよ…」

「あれは…シルバだな!おい!止まれ!」

シルバはベイカー達を巻き込みながら魔物の群れの中を突進していた!

【ミヅキー!今日は鍋がいいなぁ!】

沢山の肉の前にシルバの目はギラギラに輝いている。

そんな光景をミヅキ達は安全な崖の上から眺めていた。

「あ…ベイカーさん達が吹っ飛ばされたな」

「あの人達連携ってもんが取れて無いよな」

デボットさんとレアルさんが隣に座りながらのんびりと感想を言っている。

「ミヅキ!鍋はこの大きさのでいいのか?」

ポルクスさんは慣れたもんで構わずに料理の準備を進めていた。

「あっーちょっと小さいかも…凄い食べそうな気がするからもう一つ同じ大きさの鍋用意しようかな」

私は収納から鍋を取り出す。

「ミヅキ様~コハクちゃんとお野菜採って来ましたよ」

コハクと何か食べらる野菜は無いかと周りを伺っていたイチカが戻ってきた。

「イチカとコハクご苦労さま!大変だった?」

「いいえ!コハクちゃんがすぐに食材がある場所を見つけてくれたから凄い楽でした!」

ありがとうとコハクの頭を撫でている。

【コハク偉いねぇ!ありがとう】

私も一緒に撫でていると…

【おーい!ミヅキここら辺にいた群れは全部倒したぞ】

下からシルバが声をかけてくる。

【あれ?アランさんとベイカーさんは?】

私が崖の下を覗き込むと大量に積まれた魔物の死体の上にシルバがひとり立っていた。

吹き飛ばされたベイカーさん達の姿がない。

【えっ?あいつらいたのか?】

シルバがキョロキョロと周りを確認するが近くに人影は無い。

【あいつらどっか行ったんだろ?それより肉を捌いてくれ!】

【えー?さっきまでそこにいたんだよ?】

まぁ二人なら大丈夫かとポルクスさんとデボットさんが魔物を捌きに下に向かう。

すると魔物の死体が動き出した…

「デボットさん!ポルクスさん!気をつけて!」

私が上から二人に声をかける!

【シルバ!まだ魔物が生きてるよ!二人を守ってあげて!】

【わかった!任せろ!肉追加だな!】

シルバが意気揚々と動き出した魔物目掛けて風魔法を放った!

ガキンッ!

風魔法が弾かれる音がする。

【なに…?】

シルバがいつもと違う雰囲気にデボットとポルクスの前に立って身構えていると

ズボッ!

死体の山から剣が飛び出した。

見覚えのある剣に…

「シルバ!それベイカーさんだよ!」

「えっベイカーさん?」

デボットさんがシルバの後ろから覗き込むと死体の山から剣と腕だけが生えていた。

「やばい!掘りだせ!」

急いでデボットとポルクスが周りの死体を退かして行くと…

「死ぬかと…思った…」

ベイカーが這い上がってきた…

「待てよ…って事はアランさんもこの下のどこかに?」

「どこにいるんだよ…」

デボットが為す術もなく立ち尽くすと…

「アランさーん!ご飯だよ!」

私が上から大声で叫ぶ!

「……!!」

ベイカーさんから少し離れた所で反応があった!

【シルバ!そこ掘って!】

シルバが仕方なさそうに後脚で死体の山を崩して行くと…

「め、飯はどこだ…!」

アランさんが死体の山から這い上がってきた。

「よかった、二人とも大丈夫そうだね」

私がホッとしていると

「無事じゃねぇよ!何してくれてんだシルバ!」

【知るか、なんで下になんか潜ってたんだ?】

シルバはツーンと横を向くとサッサと私の元に登ってきた。

【わっ!シルバ返り血が凄いよ~】

抱きつこうとしてシルバの汚れに気がつくと

【ああ…体当たりしてたからな】

シルバは水魔法で自分の体をさっぱりと洗うと風魔法で乾かしていく。

「ちょっと量が多そうだから私も手伝って来ますね」

大変そうな四人の手伝いに、レアルが下に降りていく。

「ベイカーさんにアランさん大丈夫ですか?」

死体の血などで泥だらけの二人に声をかける。

「最悪だ…もう絶対あの二人と狩りはやらないぞ」

ベイカーが自分の体を洗うと

「それはこっちのセリフだ!いや…シルバとやらなきゃ大丈夫なのか?」

「そうだな、あいつミヅキ以外は虫みたいに思ってるからな」

二人が頷きあっていると…

「シルバさんは結構私達には普通ですよね?」

レアルが二人から離れるとポルクスとデボットにコソッと聞く。

「多分あの二人にだけ当たりが強いんだよな…似たもの同士だからじゃないか?」

「そうだな、さっきも魔物が出たと思って俺達の事を庇ってくれていたからな」

「それはミヅキの手前仕方なくかもしれないですけどね」

レアルが苦笑する。

「「あぁ…」」

否定できない二人の声が被った。

その後は五人でひたすら魔物を捌いていく。

私は準備を終えてシルバと下に降りると

「ベイカーさん、アランさん大丈夫?」

散々な二人に声をかけた。

「ああどうにかな…それよりほら、ここのはもう持ってっていいぞ」

もう捌き終わっている肉を指さす。

「もうそれくらいでいいんじゃないの?」

まだ半分くらい残ってる魔物の死体の山を見つめると

「勿体ないだろ!全部持っていくぞ!」

アランさんがすごい速さで次から次に捌いていた。

捌くのをやめる気配のない二人を置いてもう捌き終わった肉を受け取った。
これでしばらくは肉には困らなそうだ。

【ミヅキ早く肉持って上に行こう。ここには魔物の血の匂いが溜まってる】

シルバが急かすので急いで収納にしまってシルバの背に乗った。

「ポルクスさん料理の準備するから手伝ってくれる?」

一緒に捌いてたポルクスさんに声をかけると

「俺達も1回上がるか?」

レアルさんとデボットさんも捌いた肉を持って一緒に崖の上に戻ってきた。

三人も汚れていたので魔法で綺麗にしてあげるとみんなで料理の下ごしらえをする。

「野菜は適当な大きさに切っといて。まずは調味料を入れた出し汁にお肉を入れて火にかけて煮立ったら野菜を入れていってね」

ポルクスさん達に野菜と肉を切ってもらうのを頼むと私は肉を風魔法でミンチにする。

イチカ達が採って来てくれた野菜の中にネギを見つけてみじん切りにしてミンチに入れる。

塩コショウして酒とかたくり粉を入れて混ぜて団子状にすると煮立って鍋に入れていく。

お肉に火が通って野菜がくたっとなるといい具合に食べ頃になる。

料理も出来たのでベイカーさん達を呼ぼうと崖の下に声をかけた。
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