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9章
469.肉確保
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「ベイカーさん!アランさん!ご飯だ……よ?」
崖のそばに寄って下に向かって声をかけるとさっきまで魔物を捌いていた二人に今度は違う魔物の群れが押し寄せていた。
「な、何してるの!?」
二人に声をかけると
「あっ!ミヅキ!どうやら魔物の匂いに釣られて違う魔物が集まって来たみたいだ」
「ご飯が向こうから来てくれるなんて最高だよな!」
アランさんが嬉しそうに魔物を倒しているがこれ以上魔物の肉を増やしても…
まぁ消費出来るか…あの人達なら…
今やうちには沢山食べる人が増えた…ここは頑張って二人に沢山肉を確保してもらおう!
「じゃあベイカーさんとアランさん頑張って沢山肉を集めてねー!ご飯は取っとくから!」
「「えっ!」」
ミヅキが言うと二人の手が止まった。
魔物達がここぞとばかりに一気に襲いかかる!
「二人とも危ないよ!」
魔物達が一斉に群がり二人の姿が見えなくなると…
「おい!」
「絶対にシルバに全部食わせるなよ!」
二人は一気に魔物を蹴散らして魔物を蹴散らすのを一旦終了して戻ってきた!
「うわ!ベイカーさんにアランさん!ちょっと汚すぎますよ!綺麗にしてから来てください!ミヅキ様に触れないで!」
イチカが二人が私に近づくのを止める!
「えっ…」
ベイカーが自分の体を見下ろすと確かに全身汚れていた。
「確かに汚いな…意識すると臭いし…」
「じゃあ向こうで流して来ようぜ、いいか!シルバ全部食うなよな!」
二人が皆から少し離れるがシルバは目の前のご飯に夢中で二人の事など1ミリも頭に無かった。
【美味いなぁ!ミヅキもっとよそってくれ!】
【あっミヅキ僕もー】
【私も貰おう!野菜を多めで頼む】
【ぼくはにくー】
【……!】
【ムーには私がよそいましょう】
レムがよそうのを手伝ってくれる。
【ムーも沢山食べてね】
あっという間に一つの鍋が空になると…ベイカー達がこざっぱりとして戻ってきた。
空になっている鍋を眺めて立ち止まる…
「おい!シルバ!全部食うなって言っただろ!」
「シルバ食いすぎだぞ!」
二人がシルバを睨む!
「ちょっと!二人ともあっちにちゃんと二人の分取っといてあるよ!」
私がもう一つ用意してあった鍋を指さす。
「あ、あれ?」
「それは…すまなかったなぁーあはは!」
笑って誤魔化す二人にシルバがじろりと睨見つける。
シルバの視線を無視して鍋に向かうと…
「鍋か!具が沢山だな!」
早速とよそって食べていると
シルバがそっと二人の間に座る。
黙って二人が食べているのを眺めていると…
「な、なんだよシルバはもう食ったんだろ?なぁミヅキ?」
ベイカーが聞いてくるので
「そうだけどそっちはまた少し味を変えてあるんだ、シルバ達が食べたのは味噌味の鍋でベイカーさん達は醤油味だよ!」
「味噌味か…そっちも食いたかったなぁ…」
アランがボソッとつぶやくと
「また次の機会に作ってあげるよ」
笑って約束してあげる。
「そうか…これからは毎日ミヅキの飯が食えるのか…おい!ベイカー最高だな!」
「アランさんが…これが目的で部隊長辞めたわけじゃ無いよな…」
ベイカーがまさかとアランさんの顔を見ると
「ま、まさか…そんなわけないやん」
ヘラっと笑うと急いで飯をかきこんだ!
「怪しい…なぁシルバ…」
じっと鍋を凝視するシルバにベイカーは仕方なさそうに自分の分を分けてやった。
「まぁさっき疑っちまったからな…」
シルバは当たり前のようにベイカーからのおすそ分けを食べる。
「三人とも仲良しだね!その方がいいよ」
私は嬉しくなって三人を見つめる。
【まぁミヅキがそう言うなら…たまには仲良くしてやるか】
すぐに食べ終わったシルバはペロッと自分の口を舐めるとトンとベイカーの頭に前脚をおいた。
【飯もくれたし、たまには面倒見てやろう】
「おい…重いぞ。絶対にろくな事言ってないんだろうなぁ…」
ベイカーははぁとため息をつくとシルバの脚を退かして美味しい飯に集中する事にした。
あと片付けをみんなでしているとシルバが魔物が集まる気配に気がついた…
しかしこちらに向かう様子が無かったので放っておくと、デボットとレアルが下の様子がおかしい事に気がついた。
「ベイカーさん、アランさん…下の魔物の死体にまた違う魔物が集まってますよ」
デボットが二人に声をかける。
「あっ!飯に夢中で忘れてた!ベイカー早くしないと魔物に肉を食われちまうぞ!」
アランは最後の飯を急いで食べると崖に向かって走り出す!
「ちょっとアランさん一人で頑張ってくれ!」
ベイカーも急いで残りをかきこむ。
アランに続いて崖から飛び降りると魔物を追っ払っていた。
「あーあ、何匹が食われちまったな…」
アランがズタズタにされた死体を持ち上げると遠くに投げ飛ばす。
「さすがに魔物に食われた肉は使えないな…第一そんな肉をミヅキに食わせたなんてしれたら殺されるぞ」
アランが汚い肉をどんどん投げ飛ばす。
「そうだな…これから帰るんだし不安要素はなるべく消していこう」
「ただでさえ一緒に居られなくて機嫌が悪いだろうからな…」
アランが珍しくため息をつく。
「帰ったらなんかドヤされそうでやなんだよなぁ…それだけが憂鬱だぜ」
「そこは日頃の行いなんじゃないかな?でもミヅキに会えば機嫌も良くなるだろ」
ベイカーが言うと
「それもそうだな!ミヅキを先に合わせて機嫌が良さそうな時を狙って声をかけよう!」
アランはいい作戦だと一人ほくそ笑んでいた。
崖のそばに寄って下に向かって声をかけるとさっきまで魔物を捌いていた二人に今度は違う魔物の群れが押し寄せていた。
「な、何してるの!?」
二人に声をかけると
「あっ!ミヅキ!どうやら魔物の匂いに釣られて違う魔物が集まって来たみたいだ」
「ご飯が向こうから来てくれるなんて最高だよな!」
アランさんが嬉しそうに魔物を倒しているがこれ以上魔物の肉を増やしても…
まぁ消費出来るか…あの人達なら…
今やうちには沢山食べる人が増えた…ここは頑張って二人に沢山肉を確保してもらおう!
「じゃあベイカーさんとアランさん頑張って沢山肉を集めてねー!ご飯は取っとくから!」
「「えっ!」」
ミヅキが言うと二人の手が止まった。
魔物達がここぞとばかりに一気に襲いかかる!
「二人とも危ないよ!」
魔物達が一斉に群がり二人の姿が見えなくなると…
「おい!」
「絶対にシルバに全部食わせるなよ!」
二人は一気に魔物を蹴散らして魔物を蹴散らすのを一旦終了して戻ってきた!
「うわ!ベイカーさんにアランさん!ちょっと汚すぎますよ!綺麗にしてから来てください!ミヅキ様に触れないで!」
イチカが二人が私に近づくのを止める!
「えっ…」
ベイカーが自分の体を見下ろすと確かに全身汚れていた。
「確かに汚いな…意識すると臭いし…」
「じゃあ向こうで流して来ようぜ、いいか!シルバ全部食うなよな!」
二人が皆から少し離れるがシルバは目の前のご飯に夢中で二人の事など1ミリも頭に無かった。
【美味いなぁ!ミヅキもっとよそってくれ!】
【あっミヅキ僕もー】
【私も貰おう!野菜を多めで頼む】
【ぼくはにくー】
【……!】
【ムーには私がよそいましょう】
レムがよそうのを手伝ってくれる。
【ムーも沢山食べてね】
あっという間に一つの鍋が空になると…ベイカー達がこざっぱりとして戻ってきた。
空になっている鍋を眺めて立ち止まる…
「おい!シルバ!全部食うなって言っただろ!」
「シルバ食いすぎだぞ!」
二人がシルバを睨む!
「ちょっと!二人ともあっちにちゃんと二人の分取っといてあるよ!」
私がもう一つ用意してあった鍋を指さす。
「あ、あれ?」
「それは…すまなかったなぁーあはは!」
笑って誤魔化す二人にシルバがじろりと睨見つける。
シルバの視線を無視して鍋に向かうと…
「鍋か!具が沢山だな!」
早速とよそって食べていると
シルバがそっと二人の間に座る。
黙って二人が食べているのを眺めていると…
「な、なんだよシルバはもう食ったんだろ?なぁミヅキ?」
ベイカーが聞いてくるので
「そうだけどそっちはまた少し味を変えてあるんだ、シルバ達が食べたのは味噌味の鍋でベイカーさん達は醤油味だよ!」
「味噌味か…そっちも食いたかったなぁ…」
アランがボソッとつぶやくと
「また次の機会に作ってあげるよ」
笑って約束してあげる。
「そうか…これからは毎日ミヅキの飯が食えるのか…おい!ベイカー最高だな!」
「アランさんが…これが目的で部隊長辞めたわけじゃ無いよな…」
ベイカーがまさかとアランさんの顔を見ると
「ま、まさか…そんなわけないやん」
ヘラっと笑うと急いで飯をかきこんだ!
「怪しい…なぁシルバ…」
じっと鍋を凝視するシルバにベイカーは仕方なさそうに自分の分を分けてやった。
「まぁさっき疑っちまったからな…」
シルバは当たり前のようにベイカーからのおすそ分けを食べる。
「三人とも仲良しだね!その方がいいよ」
私は嬉しくなって三人を見つめる。
【まぁミヅキがそう言うなら…たまには仲良くしてやるか】
すぐに食べ終わったシルバはペロッと自分の口を舐めるとトンとベイカーの頭に前脚をおいた。
【飯もくれたし、たまには面倒見てやろう】
「おい…重いぞ。絶対にろくな事言ってないんだろうなぁ…」
ベイカーははぁとため息をつくとシルバの脚を退かして美味しい飯に集中する事にした。
あと片付けをみんなでしているとシルバが魔物が集まる気配に気がついた…
しかしこちらに向かう様子が無かったので放っておくと、デボットとレアルが下の様子がおかしい事に気がついた。
「ベイカーさん、アランさん…下の魔物の死体にまた違う魔物が集まってますよ」
デボットが二人に声をかける。
「あっ!飯に夢中で忘れてた!ベイカー早くしないと魔物に肉を食われちまうぞ!」
アランは最後の飯を急いで食べると崖に向かって走り出す!
「ちょっとアランさん一人で頑張ってくれ!」
ベイカーも急いで残りをかきこむ。
アランに続いて崖から飛び降りると魔物を追っ払っていた。
「あーあ、何匹が食われちまったな…」
アランがズタズタにされた死体を持ち上げると遠くに投げ飛ばす。
「さすがに魔物に食われた肉は使えないな…第一そんな肉をミヅキに食わせたなんてしれたら殺されるぞ」
アランが汚い肉をどんどん投げ飛ばす。
「そうだな…これから帰るんだし不安要素はなるべく消していこう」
「ただでさえ一緒に居られなくて機嫌が悪いだろうからな…」
アランが珍しくため息をつく。
「帰ったらなんかドヤされそうでやなんだよなぁ…それだけが憂鬱だぜ」
「そこは日頃の行いなんじゃないかな?でもミヅキに会えば機嫌も良くなるだろ」
ベイカーが言うと
「それもそうだな!ミヅキを先に合わせて機嫌が良さそうな時を狙って声をかけよう!」
アランはいい作戦だと一人ほくそ笑んでいた。
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