ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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11章

433.村長

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「そうだな…君にうちの使用人にでもなってもらおうかな…」

村長はミヅキをニヤッと見つめた…

「ええ!いいですよ」

ミヅキはあっさりと了承すると

「ミヅキ!駄目だよ!」

カイ達が止める!

「何勝手に決めてるのさ!おじさん!この子は駄目だ、やるなら僕らがやるから!」

「そうだ!依頼を受けたのは俺達なんだからその責任は俺達がとる!」

リュカ達がミヅキの前に庇うように立つ。

「ふん!もうそこの娘と約束した、今更お前達が何を言っても駄目だ!なぁお前達も聞いていたよな?」

村長が村人達を見ると

「何言ってるんだ村長、子供相手に…しかもオークを倒してくれた冒険者達だぞ!」

村人達は村長の暴言に嫌悪感が走る。

「しかもこんな年端もない女の子を使用人にするなんて…恥ずかしい…」

女性達から軽蔑の眼差しが注がれる。

「な、なんだお前らまで…わかった!もうお前らの事など知らん!俺の言う事を聞けない奴はこの村から追い出してくれる!」

村長が一人喚いていると…

「さぁ!どうやって証明する気だ!あいつらは逃げたんだぞ!」

村長が笑いながらミヅキを見ると

「諦めてこっちにこい、言う事を聞いていい子にするなら優しくしてやろう」

「うわっ…完全にセリフがエロ親父だ…」

リクが嫌そうに顔を顰める。

「そんな事僕らが許すわけないじゃん…なんなら相手になろうか?」

リュカ達が村長に向かって剣を構えると

「冒険者が善良な市民に向かって剣を構えていいのか!お前達もそれがギルドに知れれば冒険者の称号剥奪だからな!」

「それがどうしたの?」

カイがなんでもない事の様に聞く。

「僕ら彼女を犠牲にしてまで冒険者やる気は無いから…」

カイがミヅキの前に立ち魔力を練り出す…

「本当に…僕らがこうしてここにいるのは全部彼女のおかげなのに…優先順位がお前の考えとは違うんだよ」

リクが村長を睨みつける。

「そういう事、残念だなじじい!」

リュカが剣を構えると…

「待ってみんな!カイ!村長の家の入口を魔法で壊して!」

ミヅキがカイが貯めていた魔力を放つように言うと

「リュカとリクも村長の家の上半分切って!」

ミヅキの指示に三人が村長の後ろの建物に攻撃をしだした!

「な、何をする!」

村長の家が半壊すると…

黒いブニョブニョした物体が現れた。

「な、なんだあれは…」

村人が壊れた村長の家から出てきた物体に驚いていると…

「ムー?」

リュカ達がムーの姿を見て驚いていると…

「ムーとレムに頼んでテオ達の事見つけて貰ってたの」

ミヅキがウインクして答える。

壊れた瓦礫の端からムーに包まれたテオとコウが口を塞がれ縄で縛られもがいていた。

「んー!んー!」

「テオ!コウ!大丈夫か!」

リュカ達が駆け寄るとテオ達の拘束を取ると

「ぷはぁ!」

「ありがとう…」

テオ達がお礼を言う。

「なんで村長の家から冒険者の子供達が出てくるだ…」

村人達が村長を囲んで睨みつける。

「僕ら…村長から飲み物をもらったら…体が痺れて…」

そう言うコウの手が震えている…

「コウ!テオ!大丈夫今すぐ回復魔法かけるから!」

ミヅキが二人の手を掴むと痺れがみるみると無くなっていった。

「大丈夫…?」

ミヅキが心配そうに二人の手を握りしめる。

「だ、大丈夫だよ…ミヅキ…」

テオ達が恥ずかしそうにミヅキの握りしめる手を見つめる…

「本当に?まだどこか痛いところは無い?」

ミヅキはテオ達の体をペタペタと触ると…

「あっ…そこ…」

「待って…ダメ…」

テオ達が声をあげミヅキの手を止める。

「やっぱり…どこか怪我してるんだね!」

ミヅキは立ち上がると村長を睨みつける!

「いくら私のことを貶めようとも返り討ちにしてやるから怒らないけど…テオ達に手を出した事…絶対に許さない!」

ミヅキが叫ぶと

「お前みたいな女に何が出来る…」

村長が笑うと

「あーあのバカ詰んだ…」

「ミヅキを怒らせるなんて…一番やっちゃいけないのに」

「自業自得だよ…ミヅキに手を出そうとしてたしね」

カイが言うと…

「嘘!」

テオが驚く!

「本当だよ、さっきもテオ達が逃げて契約違反だーって喚いてミヅキが絶対にありえないって言ったら、嘘なら使用人になれって言ったんだよ」

「何それ!そんな事許すわけないじゃん!」

「まぁね、僕らが村長に危害をくわえないとなんで思えたんだか…」

リュカ達が呆れている間にミヅキは地面に手を置いた。

「はっ!何する気だ?手をついて謝るのか?」

村長が言うと

「うーん…もっと面白い事かな」

ミヅキがにっこりと笑うと…

「バイバイ」

村長の地面が筒状に上に盛り上がると村長を乗せたまま上へ上へと伸びて行く!

「ギ、ギャー!!」

村長は腰を抜かして地面に縋り付く。

「た、助けて…」

地面の動きが止まるとそっと下を覗き込む…しかし自力では降りられるような高さではなかった。

「わ、悪かった…だから助けてくれー」

村長は下に向かって叫ぶが下からの返事は聞こえない…

「あーあ…随分高く上げたね」

回復したテオ達が上を眺めながらミヅキの元に向かって行くと

「あっ、二人とも平気?」

ミヅキが振り替える。

「うん、ミヅキの回復魔法は凄いね…心まで回復するような気がするよ」

「よかった…二人が無事で…」

ミヅキが元気そう様子のテオとコウに抱きついた!

テオとコウは頬を染めてミヅキを受け止めた…。


「それで?あの人どうするの?なんか…喚いてるけどよく聞こえないね」

「しばらくあそこで反省してもらおう!テオ達を傷つけるなんて許せない!本当に毒とかじゃなくてよかったよ…」

ミヅキがプンプンと怒っていると…

「おーい、何かあったのか?」

突然の柱の出現にベイカー達がたまらず村に入ってきた。

「あっベイカーさん、コジローさん…」

リュカ達が気まずそうに目を見合わせていると…

「なんだこれ…ってミヅキだよなこんな事出来るのは…」

ベイカーが土の柱を見上げると

「だって…」

ミヅキが口を噤むと、テオ達がこれまでの村長の事を伝える。

「またミヅキがトラブル引き寄せたのか…」

ベイカーがため息をつくと

「だってあのおじさんが悪いでしょ!リュカ達はちゃんと依頼をこなしたのに!テオ達に薬盛って…多分あの後証拠隠滅にテオ達は…」

ミヅキが言いたくなくて唇を噛む…

「まぁそうでしょうね…『お前らには後で死んでもらう』って言ってたから」

テオ達が苦笑すると

「やっぱり許せない!」

ミヅキが土の柱の高さを伸ばす!

「そいつは立派な犯罪だな、しかも依頼ランクの偽証の疑いもあるしこのまま王都のギルドに連れていった方が良さそうだな…」

ベイカーが言うと…

「す、すみません…依頼ランクの偽証っとは…どんな内容だったのでしょう…」

村人の一人が申し訳なさそうに聞いてくる。

「ん?Cランクの依頼だったが…オークの数を見るとBランク並だったぞ」

「えっ…」

村人達の顔が曇る…

「どうした?」

ベイカーが戸惑う村人達を見ると

「いや…我々は村中からお金を集めてきちんと依頼を出したつもりでした…ちゃんとオークの数も大量だと…」

「俺達の金では足りなかったのか…」

「いや…もしかしたら皆さんの金をちょろまかして報告したのかも知れないなぁ…」

「酷い…私達だって…ギリギリの生活のお金を出したのに…」

「足りない分の依頼料はどうなるのでしょう…」

村人達が不安そうに言うと

「オークのお肉貰うし別にいいんじゃないか?」

リュカがテオ達を見ると

「そうだね、あのおじさんは許せないけど村人達は僕らを庇ってくれたし」

リク達もリュカ達の考えに頷き返す。

「あ、ありがとうございます…これから村長もいなくなるし…ここから村を建て直していかないとな…」

少し不安が残った顔をして村人達はリュカ達に感謝した。
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