ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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10章

319.選定

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ベイカー達が王都に戻ってくると…

「おかえりなさい!あれ?ミヅキちゃんは?」

門番が姿が見えないミヅキを探すが見当たらず、キョロキョロと周りを見ていると…ベイカー達の雰囲気が張り詰めていることに気がついた…。

「何か…あったんですか?」

心配そうに皆を見ていると…

「いえ…ちょっと国王に報告がありますので失礼します」

セバス達は足早に王宮へと向かった…。

王宮の門に着くと顔パスで通される、従者に王に謁見したい事を伝えると…

「では、あちらの部屋でお待ち下さい…至急知らせてきますから」

従者も皆の様子に只事ではないと察して急いで王の元へと向かった…

部屋で待っていると…

「おーい!久しぶりだなぁ」

ディムロスが笑顔で顔を出した…

「ギルマス…?」

セバスさんが驚いて立ち上がると

「おっ!セバス!」

ディムロスが片手を上げて挨拶をすると…

「ミヅキー!どこだ?ディムロスじいちゃんだぞー」

ディムロスが部屋の中を見渡すが…ミヅキが居ない。

「あれ?ミヅキはどこだ?」

セバスとベイカーを見ると、二人がすまなそうに顔を背ける…。

「おい…セバス、ミヅキはどうしたんだ?まさか置いてきたのか?」

ディムロスがセバスに近づくと

「ギルマスこそ…何故ここに?」

質問で返して誤魔化すと

「俺か?俺はミヅキに会いに来たんだ、セバスの変わりに来た奴がまぁまぁ使えたんでな…仕事を任せて来た」

「また…そんな事を」

セバスがため息をつくと

「だってお前らだけ狡いぞ!いつまでたっても帰ってきやしない!俺だってミヅキと出かけたいわ!…それで?そのミヅキがなんでいないんだ…」

ディムロスが不機嫌そうにすると…

「ミヅキがいないとはどういう事だ?」

ギルバート王がアルフノーヴァと従者を従え部屋へと入ってくるなり聞いてくる。

ベイカーはセバスを見ると…

「実は…ミヅキが行方不明になった…」

「「なんだと…」」

ギルバートとディムロスの雰囲気が変わり…部屋の空気がピリつく…

「セバス…ベイカー…お前らが付いていながら、どういう事だ?」

「「すみません」」

「謝るな!一から話せ!!」

ディムロスが怒鳴ると部屋が震えた…セバスがこれまでの経緯を話すと…

「サウス国が…」

ギルバートが顎に手を当てる。

「ミヅキが誘拐されたのは間違いないのか?」

ギルバートが聞くと…

「シルバさんが言うには、ミヅキの匂いが海の町まで続いていたのは間違い無いそうです…」

コジローが伝えると

「サウス国は今、病が大流行しているみたいですが…それは本当ですか?」

セバスが聞くと

「いや、聞いた事がない…」

ギルバートが首を振ると、

「ミヅキがサウス国の手に渡ってしまったら…国に取っては大損害だ…」

「損害?そんな事はどうでもいい…ミヅキを俺たちの大事な子を連れていくなんざ許されねぇ…」

ベイカーが拳を握ると…

「そうだな…すまなかった。あれは皆の大事な子だ…必ず取り返そう」

ギルバートが頷く。

「直ぐにでも国を経つ!サウス国に行くぞ!部隊兵に伝えろ!」

「戦争をするつもりですか!?」

大臣達が不安気に発言すると

「いや、それは望まない…サウス国王がそんな事を許すとは思えん…あいつはそんな姑息な事をするやつでは無いからな…」

「では…」

「とりあえず、海の国の件でと言う体で国に行く…そこであいつに真意を確かめる!もし…ミヅキをあえて捕まえたんだとしたら、その時は…」

「どうするんですか?」

皆が王の言葉に注目すると…

「それなりの罰を受けて貰おう…」

「しかし…部隊兵を全て連れていく訳にもいきませんぞ…」

「そうだな…話し合いと言うにはそんなに人数は連れて行けないな…」

「俺達は絶対に行かせて貰う」

ベイカーが言うと

「わかっている…あとは事情を話し行く者を選別しよう…向こうでは最悪戦いになるかもしれんからな…」

【望むところだ…】

シルバが唸ると

「ディムロス、アルフノーヴァ、セバス、ベイカーお前達で行く者の選定を頼む、あとアルフノーヴァ…お前は国に残ってくれるか?」

「…仕方ありませんね…王都の戦力も残して置かないといけませんし…」

アルフノーヴァはセバスを見ると…

「私の分までお前がしっかりと役目を果たしなさい…ミヅキさんを必ず連れ戻すのですよ…」

「わかってます…ミヅキさんが見つかるまでこの国に戻ってくるつもりはありませんから」

セバスの覚悟にアルフノーヴァは頷いた。



「おい!ベイカー!ミヅキが攫われたってのは本当か!」

ベイカー達がとりあえず与えられた部屋にアラン隊長が怒鳴り込んで来た…後ろにはカイト隊長、ガッツ隊長…ミシェル隊長とタナカ隊長が鬼の形相で睨みつけていた…。

「ああ…」

言葉少なく答えると…

ドガッ!

アランがベイカーに思い切り殴りかかる。

「アラン!」

セバスが間に入ろうとすると

「大丈夫だ…セバスさん」

ベイカーがセバスを止める

「アランさん、すまない」

「おお…助けに行くぞ必ず連れ戻す!」

アランが倒れてるベイカーに手を差し出すと、ベイカーはアランの手を掴かんだ。

「それと、すまないが隊長達は行けるのは…二人だけだ…」

「「「「俺だ!(私よ!)」」」」

「俺は絶対に行くぞ…」

アランが他の隊長に声をかけると

「悔しいですが…アラン隊長は戦力的に行かせた方がいいですね…後は」

カイト隊長が剣に触れると…

「勝負で決めましょう…」

「望むところだ…」

ガッツ隊長も大剣を出すと

「いくらあなた達だって…譲る気はないわ」

ミシェル隊長が鞭を構える。

「俺だって…」

タナカ隊長もやる気を見せると…

「それ…ミヅキさんが知ったらどう思います?」

睨み合う四人にセバスが声をかける

「これからサウス国に行くのに怪我をしていって足でまといなんて笑えません、ここはじゃんけんで決めて下さいね…」

「クッ…じゃんけん…まぁしょうがありませんね」

カイト隊長が剣から手を離すと…皆も武器をおろす。

「じゃあ…行きますよ!」

「「「「じゃんけん…ポン!」」」」

四人が勢いよく拳を突き出すと風圧がぶつかりあう…周りに被害を出しながら四人のじゃんけんが終わった…。

勝敗は…

「じゃあ…みんなの分まで頑張って来るわ、絶対ミヅキちゃんを見つけるわよ!」

やる気を見せるミシェル隊長の後ろで、カイト、ガッツ、タナカ隊長が悔しそうにしていた…

「では…アラン隊長とミシェル隊長で連れていく部隊兵を決めて下さい我々は他の人達を集めますので」

「わかった…」

「我々も手伝います」

カイト隊長達もアラン隊長達に続いて出ていった…

「じゃあ…俺達も選定するか…」

「そうですね…とりあえずリバーシの里に向かいますか…」

二人はシルバ達に声をかけて里へと向かった。
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