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ラルクを先頭にカズキ(ナナミとエイト)ジャックダレンと固まって走り出すと
「このくらいの速度で大丈夫か?」
ラルクがカズキに確認する。
「もう少し早くて大丈夫だ。別に急がないなら問題無いがなるべくエイトとナナミの負担にならないように頼む」
「そうか…」
「私なら大丈夫よ」
「僕も!」
カズキの腕の中にナナミがいてその腕の中にエイトがいる。
ナナミもエイトがいることで恥ずかしさが緩和されご機嫌で運ばれていた。
「おかげで恥ずかしくないわ、ありがとうエイト」
ナナミがよしよしとエイトをなでると
「えっ?僕なにかした?」
自分の体を確認している。
「エイトも一緒に乗ってくれたから私も恥ずかしくないの。一人だとやっぱり少し恥ずかしもの…」
「でもじいちゃん大変じゃない?」
エイトがカズキを気にすると
「あっそうよね、カズキ重かったら言ってね!すぐに降りるから」
「全然問題無い、このまま大陸の端まで行けそうだ」
カズキが余裕そうに笑うと
「大陸の端って…何日かかると思ってんのよ」
ダレンがはぁと呆れると
「まぁ問題無いならもう少しスピードをあげるからな」
ラルクが速度を早めると
「えっ!嘘でしょ!私にも聞いてよー!」
ダレンが慌てると
「無理ならお前は後から来ればいいだろ」
「後からって私場所知らないのよ!」
余裕そうに走るカズキの後ろをダレンは必死に追いかけた!
周りが少し暗くなって来るとラルクは速度を緩めてキョロキョロと辺りを確認する。
「そろそろ暗くなるし今日はここらで休もう…確かもう少し行ったところに小屋があったはずだ…」
ラルクは目印となる木を探す。
「おお、あった。これがあるって事はあっちだな」
ラルクが森の奥深くに歩いていくとオンボロの掘っ建て小屋が見えてきた…
「嘘でしょ…ここに泊まるの?」
ダレンがあからさまに顔を顰めた。
「文句言うなよ、野宿よりいいだろ」
ラルクが扉を開き、中へと入る。
「エイトちゃんもこんなところ嫌よね?」
ダレンが仲間を募ろうとすると
「僕の前の家こんなだったよ」
「そ、そう…まぁそうよね!住めればいいわよね」
ダレンは笑いながら小屋に入って行った。
中も外観と同じようにオンボロでエイト達がやっと寝れる程の大きさだった。
「ちょっと…さすがにみんなで寝れないんじゃない?」
「そうだな、こんな人数で使う事ないからな…」
どうするかとラルクが頭をかいていると
「俺達は外でいいよ」
カズキがそういうと外に行き土に触ると魔力を込めた。
「何する気?」
ダレンがラルクにコソッと聞くと
「あっそうかあいつには寝る所なんかどうとでもなるんだったな」
ラルクが笑うとダレンは首を傾げた。
「このくらいの速度で大丈夫か?」
ラルクがカズキに確認する。
「もう少し早くて大丈夫だ。別に急がないなら問題無いがなるべくエイトとナナミの負担にならないように頼む」
「そうか…」
「私なら大丈夫よ」
「僕も!」
カズキの腕の中にナナミがいてその腕の中にエイトがいる。
ナナミもエイトがいることで恥ずかしさが緩和されご機嫌で運ばれていた。
「おかげで恥ずかしくないわ、ありがとうエイト」
ナナミがよしよしとエイトをなでると
「えっ?僕なにかした?」
自分の体を確認している。
「エイトも一緒に乗ってくれたから私も恥ずかしくないの。一人だとやっぱり少し恥ずかしもの…」
「でもじいちゃん大変じゃない?」
エイトがカズキを気にすると
「あっそうよね、カズキ重かったら言ってね!すぐに降りるから」
「全然問題無い、このまま大陸の端まで行けそうだ」
カズキが余裕そうに笑うと
「大陸の端って…何日かかると思ってんのよ」
ダレンがはぁと呆れると
「まぁ問題無いならもう少しスピードをあげるからな」
ラルクが速度を早めると
「えっ!嘘でしょ!私にも聞いてよー!」
ダレンが慌てると
「無理ならお前は後から来ればいいだろ」
「後からって私場所知らないのよ!」
余裕そうに走るカズキの後ろをダレンは必死に追いかけた!
周りが少し暗くなって来るとラルクは速度を緩めてキョロキョロと辺りを確認する。
「そろそろ暗くなるし今日はここらで休もう…確かもう少し行ったところに小屋があったはずだ…」
ラルクは目印となる木を探す。
「おお、あった。これがあるって事はあっちだな」
ラルクが森の奥深くに歩いていくとオンボロの掘っ建て小屋が見えてきた…
「嘘でしょ…ここに泊まるの?」
ダレンがあからさまに顔を顰めた。
「文句言うなよ、野宿よりいいだろ」
ラルクが扉を開き、中へと入る。
「エイトちゃんもこんなところ嫌よね?」
ダレンが仲間を募ろうとすると
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「そ、そう…まぁそうよね!住めればいいわよね」
ダレンは笑いながら小屋に入って行った。
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「ちょっと…さすがにみんなで寝れないんじゃない?」
「そうだな、こんな人数で使う事ないからな…」
どうするかとラルクが頭をかいていると
「俺達は外でいいよ」
カズキがそういうと外に行き土に触ると魔力を込めた。
「何する気?」
ダレンがラルクにコソッと聞くと
「あっそうかあいつには寝る所なんかどうとでもなるんだったな」
ラルクが笑うとダレンは首を傾げた。
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