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149:今日のミラベルは……いつにも増して。
しおりを挟むテオ様が言ってと仰られるから、「いや、お前のことだよっ!」とツッコミましたのに、急にソファの上で三角座りになり、両手で顔を隠してしまわれました。
「テオ……さま?」
「んむ"ぅ"ぅ"、ん"ぶふぅぅぅ」
どういう感情なのでしょうか?
そもそも、どこから出されているのか分からない、妙な重低音。
地味に煩いです。
テオ様は何故かその格好のまま貧乏揺すりを始めてしまいました。
何でしょうか……かなり上位の資産持ちであろうお方の貧乏揺すり。謎のコラボレーション感。
無視するのは簡単ですが…………いえ、やっぱり無視しましょう。
サッと立ち上がって、今日この後の予定である、返礼品選びの会合へ向かおうといたしましたら、テオ様が飛び掛かって来ました。びよーんと。蛙のように。
「ぎゃぁぁぁ!」
「ん"ふぅぅ……ちょっと、ちょっと、あっちの部屋で、休憩していこう。な"っ!」
テオ様は、私を横抱きにすると、何かのアトラクションかのような速さで夫婦の寝室に走り込まれました。
ドアが閉まる瞬間に、リジーに会合を一時間後にずらして! となんとか伝えました。
リジーがニヤッと笑いつつ、サムズアップしていたのは気のせいだと思いたいです。
「くっ、あっ! ミラベルっミラベルっ!」
「……」
「ああっ! もっと! んんっ、ふくっ、うあっ!」
「…………」
ベッドの側で、腰を動かすテオ様を、ベッドの上に座って眺めています。
自身を握る手は固定し、私の顔をガン見しながら、腰を激しく揺らしています。
開いた瞳孔がちょっと怖いです。
「くっ……もうイクっ! イクぞ!」
――――はよいけ。
「くあっ! でるっ!」
――――はよだせ。
「ミラベルっ! 何て腰使いなんだ!」
いえ、一ミリもうごいてませんわよ、私。
イクイク、でるでる、などと二十分ほど言い続け、やっとこさドッピュリと盛大に放出されたテオ様は、ササッと自身を拭き清め、ドサリとベッドに倒れ込まれました。
「っ、今日のミラベルは……いつにも増して凄かった……」
「……」
ハァハァと肩を大きく動かしながら、汗ばむ額を拭うテオ様が……………………きぃんもぉい!
まろやかに表現しても、きもちわるぅい!
「…………妄想が捗られたようで」
「うむ。全てを凍らせるような、冷酷な視線も加味されて、過去一番の自慰だった!」
自慰って言っちゃいましたよ。
過去一番って。
過去に一体どんな妄想を……いえ、これ、聞いたら、何か訳の分からない、碌でもない蓋を開けてしまうやつですから、聞きませんけどね。
「取り敢えず……服を整えられて下さい」
「ん……もちょっと…………まだ、息、苦しっ……」
艶かしいお顔をこちらに向けないで下さい、キモオドリック殿下。
キモ男ドリック殿下の方がいいかしら?
キモヲドリック殿下も捨て難いわね。
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