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欲と業
第十一章第35話 隠された修道院(前編)
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教会の中も見た目どおりこぢんまりとしており、いかにも小さな村の小さな教会といった感じだ。
お祈りをするための最低限の設備だけが整えられており、村人たちを集めて説法をするほどのスペースもない。
だがすっきりと整えられており、この場が大切に使われていることは見てとれる。
「どうぞこちらにおかけください」
「ありがとうございます」
小さな椅子に座ると、ロラさんがおずおずと尋ねてきた。
「あの、聖女様、ですよね?」
「はい。フィーネ・アルジェンタータと言います」
「……ど、どうして聖女様がこんな何もない村に?」
「ここにいるという人物に会いに来ました」
「え? この教会にですか? この教会には私一人しかいませんよ?」
「え? そうなんですか?」
「はい。この教会は見てのとおりの狭さです。だから私が代理として管理しているだけで、今は聖職者の方もいません」
「はぁ」
どういうことだろうか? 元アミスタッド商会会長の娘がいるというのはこの村ではないのだろうか?
「そんなはずはない。我々はリルンの東にあるセブニッツという村の修道院にとある人物がいるという確かな情報を得ている」
クリスさんがそう強く言うと、ロラさんの顔色がサッと変わった。
「何を隠しているのだ?」
「そ、それは……」
ロラさんはかなり言いづらそうにしている。
「ロラさん、お願いですから教えてくれませんか? 私たちはそこにいる人に会う必要があるんです」
「……」
私のお願いにロラさんはかなり迷った様子だ。
……無理やり言わせてしまったほうが早いだろうか?
いや、そんなことはダメだ。言えないのには言えないだけの事情があるはずだ。
命が懸かっているような状況でもなければひどい罪を犯したわけでもない。それなのに、言いたくないことを無理やり暴いてしまうなんてダメに決まっている。
「なあ、ロラ。聖女様に何を隠しているんだ? まさか悪いことを……」
「違うの! そうじゃないけれど……」
「じゃあ、どうしてだよ? 聖女様なんだぞ? しかも、あの噂の魔物が襲ってこなくなる浄化の種を村に植えてくださるって言ってるんだ」
「……」
レジスさんに言われ、ロラさんはさらに辛そうな表情を浮かべている。
ああ、これは……。
「レジスさん、もう大丈夫です。ロラさんも、答えにくいことを聞いてしまってすみませんでした」
「え?」
「フィーネ様?」
「姉さま!?」
「答えたくない人から無理やり聞き出す様なことなんて出来ませんからね。仕方ありません」
「そうでござるな。それより、どこかに泊めてもらうことは出来ないでござるか?」
「それでしたら、駐屯小屋があります。どうかそちらをお使いください」
「恩に着るでござるよ」
こうして私たちはなんの情報も得られずに教会を後にしたのだった。
◆◇◆
続いてやってきたのは村長さんの家だ。村長さんの家と言っても立ち並んでいる平屋の家と同じで特別なものはなにもない。
そんな村長さんの家に入った私たちをかなりの高齢の男性が出迎えてくれた。
「おぉ、レジス殿。よく来てくださいましたなぁ。そちらのお嬢様がたはどちらさまですかのぅ」
「村長! お久しぶりです! 今日は聖女フィーネ・アルジェンタータ様とその従者様をお連れしました!」
レジスさんのその言葉を聞いた瞬間、村長さんがかっと目を見開いた。
「か、か、神に感謝を」
よろよろとなんとかブーンっぽいポーズを取ると、そのまま床に土下座をした。
「神の御心のままに」
さすがにこんなおじいちゃんに土下座なんてさせていられない。
私は採点もせずに村長さんを起こしてあげようとしたが、村長さんはそのまま顔をあげて私のほうを見上げている。
「こんにちは。フィーネ・アルジェンタータと言います」
「おぉぉ。まさか生きて聖女様を拝める日が来ようとは……」
村長さんは目に涙を溜めているが、話が進まない。
「ええと、ご挨拶と駐屯小屋を使わせていただこうと挨拶に来ました。こちらから順にシズク・ミエシロ、ルミア、クリスティーナです」
「おおぉ、ご丁寧にありがとうございます。儂はクラウス、ここセブニッツの村長を仰せつかっておる者ですじゃ」
「よろしくお願いします、クラウスさん。それでですね」
「おお、駐屯小屋ですな。どうぞご自由にお使いくださいませ。特に何もない村ですが、どうぞごゆっくりなさってくだされ」
「ありがとうございます」
「ところで、聖女様はこんな何もない村に一体何用でございますかな?」
「はい。人探しに来たのですが……」
「人探し、ですか?」
「そうなんですが、手掛かりが得られず……」
「そうなんですよ! ロラが何か知っていそうなんですが教えてくれなくて」
レジスさんは村長さんに自分が教えてもらえなかったことへの不満をぶつけるようにそう言った。
「おお、あのロラがのぅ……」
「村長、修道院って知りませんか?」
それを聞いた瞬間、村長さんも目をカッと見開いた。
「やっぱり知ってるんですね。村長、修道院ってなんですか? あの教会のことじゃないんですよね? 聖女様が探してるんですよ? 教えてくださいよ!」
レジスさんが次々と村長に質問をぶつけるが、村長さんは困ったような表情を浮かべている。
それかしばらく悩んだ末、村長さんはおもむろに口を開いた。
「聖女様がその情報をご存じということは、きっと然るべき筋からの情報なのでしょうな。聖女様、従者の皆様、それにレジス殿も決して公言しないとお約束していただけますかのぅ?」
「はい」
「もちろんです!」
「では、お話しましょう。この村の東には高い山がございましてな。その中腹に、セブニッツ修道院があるのです」
「え? 村長? 俺、何度もここに来てるのにそんなこと、一度も聞いたこと無いですよ?」
レジスさんがそう言うと、村長はくつくつと小さく笑った。
「それは当然ですじゃ。なにせ、レジス殿はまだ村の一員ではありませんからのぅ。ロラと結婚し、この村に留まるというのであれば別ですが、まだそうではありませんからのぅ」
「う……」
「……どうして秘密にしているんですか?」
私がそう尋ねると、村長さんは神妙な面持ちで私をじっと見つめてきたのだった。
お祈りをするための最低限の設備だけが整えられており、村人たちを集めて説法をするほどのスペースもない。
だがすっきりと整えられており、この場が大切に使われていることは見てとれる。
「どうぞこちらにおかけください」
「ありがとうございます」
小さな椅子に座ると、ロラさんがおずおずと尋ねてきた。
「あの、聖女様、ですよね?」
「はい。フィーネ・アルジェンタータと言います」
「……ど、どうして聖女様がこんな何もない村に?」
「ここにいるという人物に会いに来ました」
「え? この教会にですか? この教会には私一人しかいませんよ?」
「え? そうなんですか?」
「はい。この教会は見てのとおりの狭さです。だから私が代理として管理しているだけで、今は聖職者の方もいません」
「はぁ」
どういうことだろうか? 元アミスタッド商会会長の娘がいるというのはこの村ではないのだろうか?
「そんなはずはない。我々はリルンの東にあるセブニッツという村の修道院にとある人物がいるという確かな情報を得ている」
クリスさんがそう強く言うと、ロラさんの顔色がサッと変わった。
「何を隠しているのだ?」
「そ、それは……」
ロラさんはかなり言いづらそうにしている。
「ロラさん、お願いですから教えてくれませんか? 私たちはそこにいる人に会う必要があるんです」
「……」
私のお願いにロラさんはかなり迷った様子だ。
……無理やり言わせてしまったほうが早いだろうか?
いや、そんなことはダメだ。言えないのには言えないだけの事情があるはずだ。
命が懸かっているような状況でもなければひどい罪を犯したわけでもない。それなのに、言いたくないことを無理やり暴いてしまうなんてダメに決まっている。
「なあ、ロラ。聖女様に何を隠しているんだ? まさか悪いことを……」
「違うの! そうじゃないけれど……」
「じゃあ、どうしてだよ? 聖女様なんだぞ? しかも、あの噂の魔物が襲ってこなくなる浄化の種を村に植えてくださるって言ってるんだ」
「……」
レジスさんに言われ、ロラさんはさらに辛そうな表情を浮かべている。
ああ、これは……。
「レジスさん、もう大丈夫です。ロラさんも、答えにくいことを聞いてしまってすみませんでした」
「え?」
「フィーネ様?」
「姉さま!?」
「答えたくない人から無理やり聞き出す様なことなんて出来ませんからね。仕方ありません」
「そうでござるな。それより、どこかに泊めてもらうことは出来ないでござるか?」
「それでしたら、駐屯小屋があります。どうかそちらをお使いください」
「恩に着るでござるよ」
こうして私たちはなんの情報も得られずに教会を後にしたのだった。
◆◇◆
続いてやってきたのは村長さんの家だ。村長さんの家と言っても立ち並んでいる平屋の家と同じで特別なものはなにもない。
そんな村長さんの家に入った私たちをかなりの高齢の男性が出迎えてくれた。
「おぉ、レジス殿。よく来てくださいましたなぁ。そちらのお嬢様がたはどちらさまですかのぅ」
「村長! お久しぶりです! 今日は聖女フィーネ・アルジェンタータ様とその従者様をお連れしました!」
レジスさんのその言葉を聞いた瞬間、村長さんがかっと目を見開いた。
「か、か、神に感謝を」
よろよろとなんとかブーンっぽいポーズを取ると、そのまま床に土下座をした。
「神の御心のままに」
さすがにこんなおじいちゃんに土下座なんてさせていられない。
私は採点もせずに村長さんを起こしてあげようとしたが、村長さんはそのまま顔をあげて私のほうを見上げている。
「こんにちは。フィーネ・アルジェンタータと言います」
「おぉぉ。まさか生きて聖女様を拝める日が来ようとは……」
村長さんは目に涙を溜めているが、話が進まない。
「ええと、ご挨拶と駐屯小屋を使わせていただこうと挨拶に来ました。こちらから順にシズク・ミエシロ、ルミア、クリスティーナです」
「おおぉ、ご丁寧にありがとうございます。儂はクラウス、ここセブニッツの村長を仰せつかっておる者ですじゃ」
「よろしくお願いします、クラウスさん。それでですね」
「おお、駐屯小屋ですな。どうぞご自由にお使いくださいませ。特に何もない村ですが、どうぞごゆっくりなさってくだされ」
「ありがとうございます」
「ところで、聖女様はこんな何もない村に一体何用でございますかな?」
「はい。人探しに来たのですが……」
「人探し、ですか?」
「そうなんですが、手掛かりが得られず……」
「そうなんですよ! ロラが何か知っていそうなんですが教えてくれなくて」
レジスさんは村長さんに自分が教えてもらえなかったことへの不満をぶつけるようにそう言った。
「おお、あのロラがのぅ……」
「村長、修道院って知りませんか?」
それを聞いた瞬間、村長さんも目をカッと見開いた。
「やっぱり知ってるんですね。村長、修道院ってなんですか? あの教会のことじゃないんですよね? 聖女様が探してるんですよ? 教えてくださいよ!」
レジスさんが次々と村長に質問をぶつけるが、村長さんは困ったような表情を浮かべている。
それかしばらく悩んだ末、村長さんはおもむろに口を開いた。
「聖女様がその情報をご存じということは、きっと然るべき筋からの情報なのでしょうな。聖女様、従者の皆様、それにレジス殿も決して公言しないとお約束していただけますかのぅ?」
「はい」
「もちろんです!」
「では、お話しましょう。この村の東には高い山がございましてな。その中腹に、セブニッツ修道院があるのです」
「え? 村長? 俺、何度もここに来てるのにそんなこと、一度も聞いたこと無いですよ?」
レジスさんがそう言うと、村長はくつくつと小さく笑った。
「それは当然ですじゃ。なにせ、レジス殿はまだ村の一員ではありませんからのぅ。ロラと結婚し、この村に留まるというのであれば別ですが、まだそうではありませんからのぅ」
「う……」
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私がそう尋ねると、村長さんは神妙な面持ちで私をじっと見つめてきたのだった。
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