413 / 625
人と魔物と魔王と聖女
第九章第39話 残されし者たち(7)
しおりを挟む
2021/12/13 誤字を修正しました
================
森の中から溢れてくるオーガを迎え撃つため、クリスティーナたちはオリク村の北に広がる平地の中ほどに陣取った。
「そろそろ来るでござるよ」
その声と同時に森の中からオーガの巨体が姿を現した。
「ルミア!」
「はいっ!」
クリスティーナの指示に合わせてルミアは矢を放った。誤射することなく真っすぐに飛んでいった矢は、森から出てきたオーガの顔面をを正確に射貫いた。
「次っ!」
もう一射、さらにもう一射と矢を放ち、百発百中の精度でオーガを射貫いていく。
「腕を上げたでござるな」
「もう【弓術】のレベルは 3 ですからねっ! 強くなったあたしを姉さまに見てもらうんですっ!」
「そうでござるな。そろそろ、拙者も突っ込むでござるよ!」
オーガの群れが近づいてきたところでシズクが飛び出していく。すさまじい速さで群れの中へと突っ込んだ彼女は背丈が四メートルはあろうかというオーガの太ももを次々と斬り飛ばし、その動きを奪うことで群れを切り裂いていく。
シズクが駆け抜けた後には片足を失ったオーガたちが地面に倒れ込んで大量の血を流している。
そうしてシズクの突入によって混乱したところにルミアが矢を射掛け、その数を少しずつ減らしていく。
だが、いくらシズクが倒しているとはいえ多勢に無勢だ。一部のオーガは矢を射掛けてくるルミアを狙って突進してきた。
「ルミア! 来たぞ!」
「はいっ! マシロ!」
召喚されたマシロが風の刃を放って突っ込んできたオーガに深手を負わせ、それによって動きの止まったオーガの太ももをクリスティーナが斬り飛ばした。
支えを失ったオーガは鮮血を噴き出しながら地面に倒れ込み、クリスティーナは追い打ちをかけて確実に息の根を止める。
「ルミア! 少しずつ後退しろ! 距離を詰められるな!」
「はいっ!」
ルミアはクリスティーナを盾にするように動きながら少しずつ村へと後退していき、クリスティーナもルミアのところにオーガが到達しないように立ち回っていく。
そうしている間にも、群れの中に単身飛び込んだシズクは次々とオーガを倒していく。戦い始めてからまだ十分と経っていないにもかかわらず、オリク村北の平地はオーガたちの血で赤く染まっていたのだった。
◆◇◆
そのまま戦い続けて数時間が経過した。すでに数百匹単位のオーガの群れを幾度も撃退したクリスティーナたちではあったが、その顔には疲労の色が濃く浮き出ていた。
「いやはや。キリがないでござるな」
「ああ。これではまるで魔物暴走だな」
「だが、森から出てくるオーガーはいなくなったでござるな」
「そのようだな。まだ油断はできないが、とりあえずは村に戻って休憩するとしよう」
「はい~」
ルミアは疲れを隠そうともせずに少し気の抜けた返事をし、オリク村へと向かって歩きだす。
そして村の入口付近に戻ってきたところで事件が起きた。
なんと村の門は固く閉ざされており、さらに村の中から石が飛んできたのだ。
投げられた石を弾いたクリスティーナは怒りをあらわにする。
「どういうつもりだ!」
「来るな! お前らが来たらこの村にも魔物が来るだろうが!」
「そうだそうだ! お前らのせいで魔物が襲ってきてるんだ! 出ていけ! この疫病神!」
村の中から次々と浴びせられる罵声にクリスティーナはショックを隠しきれない様子だ。
「ば、バカな! 私たちが戦わなければお前たちはオーガの群れに踏みつぶされていたんだぞ!」
そう反論するも村人たちに聞き入れる様子はなく、返事は石を投げつけることで行われた。
「お前たち!」
「クリス殿。もう、よいでござるよ。ここまでされて、守ってやる理由はないでござるよ」
シズクは首を軽く横に振ると、クリスティーナを諭すような口調でそう言った。クリスティーナはそれに対して返す言葉がないようで、無言のままじっと俯いている。
「クリスさんっ! シズクさんっ! また来ますっ!」
「はあ。休ませてくれないでござるな」
シズクはうんざりした様子でそう呟くと真剣な表情になった。
「クリス殿!」
「あ、ああ」
シズクに喝を入れられたクリスティーナはようやっと返事をすると、北の森のほうへと向き直る。
すると森の中から五匹のオーガが現れ、そしてオリク村へと向かって歩いてくる。
「うわぁぁぁぁぁ。魔物だ!」
「おい! 何とかしろ!」
「そうだ! お前らが呼び寄せた魔物じゃないか!」
「そうだそうだ!」
口々に浴びせられる罵声にルミアは不快感をあらわにする。
「なんなんですか? この人間たちは! 諦めて自殺しようとしていたくせにっ!」
「うるせぇ! お前らさえ来なければ!」
再び投げられた石はルミアの顔面を目掛けて飛んでくるが、クリスティーナがそれを弾いてルミアを守る。
「いい加減にしろ! 貴様ら! オーガの前に私が斬ってやろうか!」
クリスティーナの怒りを受けて村人たちはそそくさと逃げ出し始める。
「あんな奴ら、助けなくて良かったんですよっ!」
吐き捨てるように言ったルミアの言葉を否定するものは誰もいない。
「もう、いいでござるな? あれを倒したら、拙者たちは離脱するべきでござるよ」
「……ああ。そうだな」
クリスティーナは悔し気な表情でそう答えると森から出てきたオーガを睨み付けた。
「ああ、もうっ! あいつらなんて、ここから狙撃してやりますっ!」
ルミアはそう言って遥か先のオーガに狙いを絞る。
「ま、待つでござる! ルミア殿! こんな距離からでは!」
狙いすました矢が弓から放たれる!
その矢はオーガを寸分たがわずに射貫く……などと言うことはなく東の大空に向かって飛んでいったのだった。
「今日……一番でござるな……」
「むうっ!」
シズクは額に手を当てて呆れ、それに抗議するかのようにルミアはむくれてみせる。
「拙者が出るでござるよ!」
シズクはすぐに切り替えてオーガたちへと向かって突撃していく。
一方のクリスティーナは、矢の消えた先を複雑な表情でじっと眺めていたのだった。
================
森の中から溢れてくるオーガを迎え撃つため、クリスティーナたちはオリク村の北に広がる平地の中ほどに陣取った。
「そろそろ来るでござるよ」
その声と同時に森の中からオーガの巨体が姿を現した。
「ルミア!」
「はいっ!」
クリスティーナの指示に合わせてルミアは矢を放った。誤射することなく真っすぐに飛んでいった矢は、森から出てきたオーガの顔面をを正確に射貫いた。
「次っ!」
もう一射、さらにもう一射と矢を放ち、百発百中の精度でオーガを射貫いていく。
「腕を上げたでござるな」
「もう【弓術】のレベルは 3 ですからねっ! 強くなったあたしを姉さまに見てもらうんですっ!」
「そうでござるな。そろそろ、拙者も突っ込むでござるよ!」
オーガの群れが近づいてきたところでシズクが飛び出していく。すさまじい速さで群れの中へと突っ込んだ彼女は背丈が四メートルはあろうかというオーガの太ももを次々と斬り飛ばし、その動きを奪うことで群れを切り裂いていく。
シズクが駆け抜けた後には片足を失ったオーガたちが地面に倒れ込んで大量の血を流している。
そうしてシズクの突入によって混乱したところにルミアが矢を射掛け、その数を少しずつ減らしていく。
だが、いくらシズクが倒しているとはいえ多勢に無勢だ。一部のオーガは矢を射掛けてくるルミアを狙って突進してきた。
「ルミア! 来たぞ!」
「はいっ! マシロ!」
召喚されたマシロが風の刃を放って突っ込んできたオーガに深手を負わせ、それによって動きの止まったオーガの太ももをクリスティーナが斬り飛ばした。
支えを失ったオーガは鮮血を噴き出しながら地面に倒れ込み、クリスティーナは追い打ちをかけて確実に息の根を止める。
「ルミア! 少しずつ後退しろ! 距離を詰められるな!」
「はいっ!」
ルミアはクリスティーナを盾にするように動きながら少しずつ村へと後退していき、クリスティーナもルミアのところにオーガが到達しないように立ち回っていく。
そうしている間にも、群れの中に単身飛び込んだシズクは次々とオーガを倒していく。戦い始めてからまだ十分と経っていないにもかかわらず、オリク村北の平地はオーガたちの血で赤く染まっていたのだった。
◆◇◆
そのまま戦い続けて数時間が経過した。すでに数百匹単位のオーガの群れを幾度も撃退したクリスティーナたちではあったが、その顔には疲労の色が濃く浮き出ていた。
「いやはや。キリがないでござるな」
「ああ。これではまるで魔物暴走だな」
「だが、森から出てくるオーガーはいなくなったでござるな」
「そのようだな。まだ油断はできないが、とりあえずは村に戻って休憩するとしよう」
「はい~」
ルミアは疲れを隠そうともせずに少し気の抜けた返事をし、オリク村へと向かって歩きだす。
そして村の入口付近に戻ってきたところで事件が起きた。
なんと村の門は固く閉ざされており、さらに村の中から石が飛んできたのだ。
投げられた石を弾いたクリスティーナは怒りをあらわにする。
「どういうつもりだ!」
「来るな! お前らが来たらこの村にも魔物が来るだろうが!」
「そうだそうだ! お前らのせいで魔物が襲ってきてるんだ! 出ていけ! この疫病神!」
村の中から次々と浴びせられる罵声にクリスティーナはショックを隠しきれない様子だ。
「ば、バカな! 私たちが戦わなければお前たちはオーガの群れに踏みつぶされていたんだぞ!」
そう反論するも村人たちに聞き入れる様子はなく、返事は石を投げつけることで行われた。
「お前たち!」
「クリス殿。もう、よいでござるよ。ここまでされて、守ってやる理由はないでござるよ」
シズクは首を軽く横に振ると、クリスティーナを諭すような口調でそう言った。クリスティーナはそれに対して返す言葉がないようで、無言のままじっと俯いている。
「クリスさんっ! シズクさんっ! また来ますっ!」
「はあ。休ませてくれないでござるな」
シズクはうんざりした様子でそう呟くと真剣な表情になった。
「クリス殿!」
「あ、ああ」
シズクに喝を入れられたクリスティーナはようやっと返事をすると、北の森のほうへと向き直る。
すると森の中から五匹のオーガが現れ、そしてオリク村へと向かって歩いてくる。
「うわぁぁぁぁぁ。魔物だ!」
「おい! 何とかしろ!」
「そうだ! お前らが呼び寄せた魔物じゃないか!」
「そうだそうだ!」
口々に浴びせられる罵声にルミアは不快感をあらわにする。
「なんなんですか? この人間たちは! 諦めて自殺しようとしていたくせにっ!」
「うるせぇ! お前らさえ来なければ!」
再び投げられた石はルミアの顔面を目掛けて飛んでくるが、クリスティーナがそれを弾いてルミアを守る。
「いい加減にしろ! 貴様ら! オーガの前に私が斬ってやろうか!」
クリスティーナの怒りを受けて村人たちはそそくさと逃げ出し始める。
「あんな奴ら、助けなくて良かったんですよっ!」
吐き捨てるように言ったルミアの言葉を否定するものは誰もいない。
「もう、いいでござるな? あれを倒したら、拙者たちは離脱するべきでござるよ」
「……ああ。そうだな」
クリスティーナは悔し気な表情でそう答えると森から出てきたオーガを睨み付けた。
「ああ、もうっ! あいつらなんて、ここから狙撃してやりますっ!」
ルミアはそう言って遥か先のオーガに狙いを絞る。
「ま、待つでござる! ルミア殿! こんな距離からでは!」
狙いすました矢が弓から放たれる!
その矢はオーガを寸分たがわずに射貫く……などと言うことはなく東の大空に向かって飛んでいったのだった。
「今日……一番でござるな……」
「むうっ!」
シズクは額に手を当てて呆れ、それに抗議するかのようにルミアはむくれてみせる。
「拙者が出るでござるよ!」
シズクはすぐに切り替えてオーガたちへと向かって突撃していく。
一方のクリスティーナは、矢の消えた先を複雑な表情でじっと眺めていたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる