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人と魔物と魔王と聖女
第九章第7話 漂流
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気が付くと私は波間を漂っていた。どうやら戻ってこられたらしい。
だが服は海水をたっぷり吸い込んでおり、手足を動かすだけでも一苦労だ。
こういう時はたしか、背浮きの姿勢になって何もせずに救助を待つべきだったはずだけど……。
って、あれ? そういえば、気を失っていたのにどうして沈んでいないのだろうか?
うん? なんだか引っ張られているような?
私はローブが引っ張られる妙な感覚が気になってそちらへと手をのばすと、何やら硬いものに触れた。
「ええと?」
私は体を捩ってみる。すると突然引っ張られる感覚が無くなり私の体は海に沈み込んだ。
「!?」
慌てて硬いなにかを掴み、腕に力を入れて何とか水面に顔を出すと大きく息をついた。
ふう。それにしても危なかった。
一息ついた私は状況を確認する。
まず、私がしがみついているのはちょっと大きめの木の板だ。これは恐らく私たちの乗っていた船の破片だろう。
それとどうやら私がこうして浮かんでいられたのは、ローブがこの板に運よく引っかかっていたかららしい。
なるほど。これが【幸運】の効果ということなのだろう。
普通に考えれば、波にのまれたのにこんな風に引っかかって浮いているなんてことは起きるはずがない。
ということはだ。やはりあの時うっかり口車に乗って【幸運】を返していたら、きっと私は今頃海の藻屑となって消えていたに違いない。
うん。精霊神様にまた会ったら言いつけてきっちり抗議してもらおう。
それはさておき、周囲の状況なのだが……。
まあ、当然と言えば当然なのだが海しかない。
「よいしょっと」
ちょっと年寄りっぽい掛け声と共に私は自分が引っかかっていた板の上に登って水から上がった。
それから意外としっかりしているこの板の上に立って周囲を見渡してみたのだが、やはり陸地はどこにも見当たらない。
「とりあえず、服を乾かしますか」
いくらこのローブがあるとはいってもびしょ濡れの状態では風邪を引いてしまうかもしれない。とはいえ、温泉に入るわけでもないのに裸になるというのはちょっと恥ずかしい。
うーん、どうしようか?
しばらく悩んだ末に私は結界を張ることにした。
外から見えなくなって水が入ってこない結界、でいいかな?
あとはそれをこの板の上に張って干してみることした。
うん。幸いなことに太陽は出ているし、気温もそれなりに高い。これならきっとすぐに乾いてくれることだろう。
服を脱いでその辺りに並べると、収納から取り出した服に着替える。
優れモノのローブを羽織っていないのに外にいるというのは何とも新鮮な気分だ。
さて。これからどうしよう。やることがないぞ?
◆◇◆
しばらくボーっとしていた私は自分のステータスを確認するということを思いついた。
「ステータスオープン」
すると久しぶりの自分のステータスが表示される。
────
名前:フィーネ・アルジェンタータ
種族:妖精吸血鬼
性別:女性
職業:司祭 → 聖女、魔法薬師
レベル:28 → 1
HP:662 → 369
MP:597 → 357
STR:677 → 369
INT:577 → 351
AGI:509 → 284
DEX:601 → 337
VIT:621 → 340
MND:605 → 361
LUC:573 → 333
Exp:7,052,193 → 0
SP:150
ユニークスキル(13):
吸血:1
霧化:1 → 2
蝙蝠化:1
影操術:1 → 2
眷属支配:1
血操術:1
魅了:1
次元収納:3
精霊召喚 (リーチェ)
容姿端麗
幸運
妖精化:1 New!
スキル(23):
言語能力:10
魔力操作:1 → 10
闇属性魔法:1 → 3
聖属性魔法:10
回復魔法:10
火属性魔法:1
水属性魔法:1 → 3
風属性魔法:1
土属性魔法:1
状態異常耐性:10
火属性耐性:1
水属性耐性:1
風属性耐性:1
土属性耐性:1
闇属性耐性:10
聖属性吸収
呪い耐性:10
日照吸収
魅了耐性:10
調合:3
薬草鑑定:3
付与:3
付与鑑定:3
薬効付与:2
蘇生魔法 New!
聖女の祝福:1 New!
聖女の口付:1 New!
人物鑑定:1 New!
────
あ、やった。ステータス画面でもついにあの「(笑)」の呪いから解放された。存在進化したからなのだろうけれど、何よりもこれが一番うれしいかもしれない。
それからステータス値が前よりも魔法使いっぽい感じになりつつあるように感じるのだが、気のせいだろうか?
スキルのほうはというと、【霧化】と【影操術】のレベルがいつの間にか上がっている。
まあ、この二つはそれなりに使っていたからね。
きっと今までレベルが上がっていなかったのは【闇属性魔法】のレベルが足りなかったせいで、スキルの経験値という意味ではレベルアップの条件を満たしていたのだろう。
それから【水属性魔法】のレベルが 2 じゃなくて 3 になっている。これももしかすると日常生活で使っていた分だけでスキルレベルが上がるだけの経験値はたまっていて、それがタブレットでいじったときに反映されたのかもしれない。
それと、だ。
何だか知らないスキルがたくさん増えている。
うん? 【聖女の祝福】? あれ? ということは?
先ほど読み飛ばしてしまったステータスの職業欄をもう一度確認してみる。
────
職業:司祭 → 聖女、魔法薬師
────
「あ……」
まさかこんな風に海で漂流しているタイミングで聖女になるとは……。
どうしてこのタイミングなのかと考えてみたが、これはきっと出頭命令を受けていたあのハゲさんが査問委員会とやらで色々言われて認めたのだろう。
私としてはこの職業はシャルにあげて欲しかったのだけれど、あんなことになってしまったから……。
ああ。そういえば、シャルは元気にしているだろうか?
それにクリスさんとシズクさんは無事だっただろうか?
ルーちゃんはお腹を空かせていたないだろうか? 空腹のあまり変な人について行っていなければいいけれど……。
ステータスを眺めていても特に何かが起こるわけでもないのでやはり暇になるので、どうしても色々なことを考えてしまう。
しかもそれは巨大ザメに襲われて船が沈没させられるなんてことがあった後ということもあってか、どうしてもネガティブなことを考えてしまう。
そうだ。ここはひとつ、みんなの無事を精霊神様にお祈りしておこう。
私は会ったばかりの精霊神様に感謝とみんなの無事を祈るのだった。
============
本日より新作「勇者召喚されたけど俺だけ村人だった件~ならば村で働けと辺境開拓村に送られたけど実は村人こそが最強でした~」の投稿を開始しております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/954783106/925502039/episode/4341410
本来の意味でのチートを使って最強になっていくお話で、サクサク進めるようになっております。よろしければそちらもお読み頂けると幸いです。
上記URL、もしくは筆者の作品一覧から飛ぶことができます。
だが服は海水をたっぷり吸い込んでおり、手足を動かすだけでも一苦労だ。
こういう時はたしか、背浮きの姿勢になって何もせずに救助を待つべきだったはずだけど……。
って、あれ? そういえば、気を失っていたのにどうして沈んでいないのだろうか?
うん? なんだか引っ張られているような?
私はローブが引っ張られる妙な感覚が気になってそちらへと手をのばすと、何やら硬いものに触れた。
「ええと?」
私は体を捩ってみる。すると突然引っ張られる感覚が無くなり私の体は海に沈み込んだ。
「!?」
慌てて硬いなにかを掴み、腕に力を入れて何とか水面に顔を出すと大きく息をついた。
ふう。それにしても危なかった。
一息ついた私は状況を確認する。
まず、私がしがみついているのはちょっと大きめの木の板だ。これは恐らく私たちの乗っていた船の破片だろう。
それとどうやら私がこうして浮かんでいられたのは、ローブがこの板に運よく引っかかっていたかららしい。
なるほど。これが【幸運】の効果ということなのだろう。
普通に考えれば、波にのまれたのにこんな風に引っかかって浮いているなんてことは起きるはずがない。
ということはだ。やはりあの時うっかり口車に乗って【幸運】を返していたら、きっと私は今頃海の藻屑となって消えていたに違いない。
うん。精霊神様にまた会ったら言いつけてきっちり抗議してもらおう。
それはさておき、周囲の状況なのだが……。
まあ、当然と言えば当然なのだが海しかない。
「よいしょっと」
ちょっと年寄りっぽい掛け声と共に私は自分が引っかかっていた板の上に登って水から上がった。
それから意外としっかりしているこの板の上に立って周囲を見渡してみたのだが、やはり陸地はどこにも見当たらない。
「とりあえず、服を乾かしますか」
いくらこのローブがあるとはいってもびしょ濡れの状態では風邪を引いてしまうかもしれない。とはいえ、温泉に入るわけでもないのに裸になるというのはちょっと恥ずかしい。
うーん、どうしようか?
しばらく悩んだ末に私は結界を張ることにした。
外から見えなくなって水が入ってこない結界、でいいかな?
あとはそれをこの板の上に張って干してみることした。
うん。幸いなことに太陽は出ているし、気温もそれなりに高い。これならきっとすぐに乾いてくれることだろう。
服を脱いでその辺りに並べると、収納から取り出した服に着替える。
優れモノのローブを羽織っていないのに外にいるというのは何とも新鮮な気分だ。
さて。これからどうしよう。やることがないぞ?
◆◇◆
しばらくボーっとしていた私は自分のステータスを確認するということを思いついた。
「ステータスオープン」
すると久しぶりの自分のステータスが表示される。
────
名前:フィーネ・アルジェンタータ
種族:妖精吸血鬼
性別:女性
職業:司祭 → 聖女、魔法薬師
レベル:28 → 1
HP:662 → 369
MP:597 → 357
STR:677 → 369
INT:577 → 351
AGI:509 → 284
DEX:601 → 337
VIT:621 → 340
MND:605 → 361
LUC:573 → 333
Exp:7,052,193 → 0
SP:150
ユニークスキル(13):
吸血:1
霧化:1 → 2
蝙蝠化:1
影操術:1 → 2
眷属支配:1
血操術:1
魅了:1
次元収納:3
精霊召喚 (リーチェ)
容姿端麗
幸運
妖精化:1 New!
スキル(23):
言語能力:10
魔力操作:1 → 10
闇属性魔法:1 → 3
聖属性魔法:10
回復魔法:10
火属性魔法:1
水属性魔法:1 → 3
風属性魔法:1
土属性魔法:1
状態異常耐性:10
火属性耐性:1
水属性耐性:1
風属性耐性:1
土属性耐性:1
闇属性耐性:10
聖属性吸収
呪い耐性:10
日照吸収
魅了耐性:10
調合:3
薬草鑑定:3
付与:3
付与鑑定:3
薬効付与:2
蘇生魔法 New!
聖女の祝福:1 New!
聖女の口付:1 New!
人物鑑定:1 New!
────
あ、やった。ステータス画面でもついにあの「(笑)」の呪いから解放された。存在進化したからなのだろうけれど、何よりもこれが一番うれしいかもしれない。
それからステータス値が前よりも魔法使いっぽい感じになりつつあるように感じるのだが、気のせいだろうか?
スキルのほうはというと、【霧化】と【影操術】のレベルがいつの間にか上がっている。
まあ、この二つはそれなりに使っていたからね。
きっと今までレベルが上がっていなかったのは【闇属性魔法】のレベルが足りなかったせいで、スキルの経験値という意味ではレベルアップの条件を満たしていたのだろう。
それから【水属性魔法】のレベルが 2 じゃなくて 3 になっている。これももしかすると日常生活で使っていた分だけでスキルレベルが上がるだけの経験値はたまっていて、それがタブレットでいじったときに反映されたのかもしれない。
それと、だ。
何だか知らないスキルがたくさん増えている。
うん? 【聖女の祝福】? あれ? ということは?
先ほど読み飛ばしてしまったステータスの職業欄をもう一度確認してみる。
────
職業:司祭 → 聖女、魔法薬師
────
「あ……」
まさかこんな風に海で漂流しているタイミングで聖女になるとは……。
どうしてこのタイミングなのかと考えてみたが、これはきっと出頭命令を受けていたあのハゲさんが査問委員会とやらで色々言われて認めたのだろう。
私としてはこの職業はシャルにあげて欲しかったのだけれど、あんなことになってしまったから……。
ああ。そういえば、シャルは元気にしているだろうか?
それにクリスさんとシズクさんは無事だっただろうか?
ルーちゃんはお腹を空かせていたないだろうか? 空腹のあまり変な人について行っていなければいいけれど……。
ステータスを眺めていても特に何かが起こるわけでもないのでやはり暇になるので、どうしても色々なことを考えてしまう。
しかもそれは巨大ザメに襲われて船が沈没させられるなんてことがあった後ということもあってか、どうしてもネガティブなことを考えてしまう。
そうだ。ここはひとつ、みんなの無事を精霊神様にお祈りしておこう。
私は会ったばかりの精霊神様に感謝とみんなの無事を祈るのだった。
============
本日より新作「勇者召喚されたけど俺だけ村人だった件~ならば村で働けと辺境開拓村に送られたけど実は村人こそが最強でした~」の投稿を開始しております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/954783106/925502039/episode/4341410
本来の意味でのチートを使って最強になっていくお話で、サクサク進めるようになっております。よろしければそちらもお読み頂けると幸いです。
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