164 / 625
巫女の治める国
第四章第31話 封印
しおりを挟む
「グガァァァァァ! オノレ、オノレ、オノレ!」
胴に一撃を受けたヨシテルが咆哮をあげながらクリスさんを睨み付ける。きれいな一撃が入ったように見えたがあまりダメージが通っているようには見えない。それに、何だか様子がおかしい。
しかしクリスさんは涼しい顔でヨシテルを挑発する。
「ふ。借りものの力に頼るようでは私には勝てんぞ?」
「キサマ、キサマ、キサマぁぁぁぁ!」
再びヨシテルがクリスさんに剣を打ち込んでくるが、それをクリスさんは剣で受け止める。
「フィーネ様、早くキリナギを! 私はこの程度の輩に敗れはしません」
クリスさんがそう私に向かって叫んだ。
「わかりました。必ず無事に私とのころに戻ってきてください」
「はい、必ずや!」
私はその言葉を聞き届けると、急いで道場の奥へと駆け出す。ここは衛兵の詰め所も兼ねているそうだからこのままカンエイを放置しても問題ないだろう。
下手に治療してまた妨害されても困るしね。
私は走りながら魔力操作で聖属性の魔力を飛ばし、道場の中におかしな魔力がないかを探していく。封印されているにしろ、妖刀であるにしろ、何らかの気配は見つけられるはずだ。
「あ! 見つけました。こっちです!」
怪しげな魔力の反応を見つけた私はルーちゃんとソウジさんを連れ、その場所へと向かったのだった。
****
「この扉の向こうだと思います」
私たち重たい鉄の扉の前にやってきた。ここに来るまでにも数十人の衛兵たちを斬り伏せてきた。私たちの事情で斬ってしまうことに申し訳ないという気持ちはあるが、シズクさんを取り返すために自分で決めたことだ。後悔はない。いや、後悔してはいけない。
ちなみに、こういった流血の事態を見越して昨日の夜にクリスさんから血を貰っておいた。なので今は吸血衝動に襲われることはない。そう、準備は万全だ。
私はこの重たい鉄の扉を指さしてソウジさんに訪ねる。
「ソウジさん、この扉を開けられませんか?」
この扉は頑丈そうな南京錠で閉ざされており、鍵無しで開くことは難しそうだ。
「やってみるでござる」
ソウジさんが力づくで鍵を引っ張ってみるが、やはり鍵を壊すことはできない。
「鍵開けの魔法なんて使えないですし、ううん、どうしましょうね……」
私は考える。ピッキングなんて技術はないし、金属を無理やり引きちぎるというのも難しそうだ。クリスさんやシズクさんなら鍵ごとぶった切るなんてことをしてくれそうな気もするが、ソウジさんには荷が重いようだ。
・
・
・
「あ、そうか。私だけなら入れますね。じゃあ、ちょっと行ってきます。クリスさんが追いついてきたら壊してもらって中に入ってきてくださいね」
「「え?」」
私は影に潜るとそのまま扉の隙間から室内へするりと侵入する。
その中には小さな祭壇のようなものがあり、その上に一振りの見覚えのある刀が安置されている。その刀の周りには、包み込むかのように黒い結界が張られている。
私は灯りのない部屋の中を祭壇へと向かって歩いていく。やはり【影操術】で影に潜れることといい、暗い場所でも問題なく見えることといい、吸血鬼の能力は便利だ。
吸血衝動が面倒だが、クリスさん、そしてたまにルーちゃんのおかげで何とかなっているし、私はつくづく仲間に恵まれたと思う。
そんなことを思いながら祭壇の前へと歩いてきた。私は結界に触れるように手を伸ばすが、結界に触れた瞬間バチッと電気が走ったように私の手は弾かれてしまった。
そしてどこからともなくおどろおどろしい声が聞こえてきた。
「ォォォォタチサレ……」
「誰ですか?」
「……」
どうしよう。話が通じない。というか、これどう考えても襲ってくるパターンだよね?
「ォォォォ……」
おどろおどろしい声が再び聞こえたかと思ったその瞬間、祭壇の向こう側から黒い霧が噴き出してきた。
その霧は徐々に集まり化け物の形を成していく。横に裂けた牙だらけの巨大な口、そしてその口の上部は平らになっており、飛び出た目玉が八つほど滅茶苦茶に配置されている。そんな頭部からはまるで百足のような胴体がするりと伸びている。
「うえぇ、気持ち悪い」
思わずポロリと呟いてしまったが、こいつはそんな私の反応にはお構いなく噛みつこうと襲い掛かってくる
「防壁」
物理も魔法もこれ一枚で何でも防げる便利魔法でその攻撃を受け止める。
「オォォォォォォォォ!」
名前のよく分からない妖怪百足(仮)が地の底から響くような雄たけびをあげる。その瞬間、妖怪百足(仮)を中心に衝撃波が走る。
私は自分の周りを覆うように結界を展開して防壁の脇を抜けて襲ってくる衝撃波を防いだ。
「さて、浄化は効きますかね? えい!」
妖怪百足(仮)に浄化魔法を叩き込んでみる。妖怪百足(仮)の足元から浄化の光が立ち上ると、それをまともに浴びた妖怪百足(仮)は「ォォォォ」と苦し気なうめき声をあげる。
そしてその浄化の光が消えると、妖怪百足(仮)の姿はなかった。
うん、大したことない敵で助かったね。
私は他に気持ち悪いのがいると嫌なので部屋を丸ごと浄化する。そしてその浄化の光が収まってすっきりしたところで私は再び祭壇の結界へと手を伸ばす。
バチン
結界によって私の手は弾かれてしまったが、私自身は特にダメージを受けていない。
よくよく観察してみるとどうやらこれは闇属性の魔力で封印されているようだ。なるほど、だから【闇属性耐性】が MAX の私には一切の効果がなかったようだ。
結界をつんつんしながらどうしようかと考えていると、私の指先に黒い魔力が絡みついてきた。それはまるで触手のようにうねうねと蠢きながら私の腕を伝って来ようとしている。
どうやら私に何かの呪いを掛けようとしているようだが、私の【呪い耐性】を発揮するまでもなく王様に貰ったローブがそれを防いでくれている。
うん、やっぱりこのローブ、何気に優秀だよね。オタエヶ淵の時も呪いを防いでたし。
それにしてもこの国、呪いが多すぎなんじゃないかな?
そんなどうでもいいことを考えつつ、どうやって結界を破るかを考えてみる。
うーん、闇の魔力だし、聖属性の魔力をぶつければいいのかな? あ、いや、待てよ。確か白銀の里で結界について教えてもらったような? えーと、なんだっけ?
・
・
・
そうだ。色々と小難しい話はあったけど結局は「封印修復」って念じて【聖属性魔法】を発動すれば修復できるってことだったね。うん。ダメじゃん!
考えることをやめた私は心の中で「封印解除」と念じて【聖属性魔法】を発動する。私の手から放たれる眩い白い光と黒い結界がぶつかり合い、そして徐々に私の魔力が黒い結界を侵食していく。
私が少しの間それを続けていると、この黒い結界は形を保てなくなり音を立ててバラバラに砕け散ったのだった。
胴に一撃を受けたヨシテルが咆哮をあげながらクリスさんを睨み付ける。きれいな一撃が入ったように見えたがあまりダメージが通っているようには見えない。それに、何だか様子がおかしい。
しかしクリスさんは涼しい顔でヨシテルを挑発する。
「ふ。借りものの力に頼るようでは私には勝てんぞ?」
「キサマ、キサマ、キサマぁぁぁぁ!」
再びヨシテルがクリスさんに剣を打ち込んでくるが、それをクリスさんは剣で受け止める。
「フィーネ様、早くキリナギを! 私はこの程度の輩に敗れはしません」
クリスさんがそう私に向かって叫んだ。
「わかりました。必ず無事に私とのころに戻ってきてください」
「はい、必ずや!」
私はその言葉を聞き届けると、急いで道場の奥へと駆け出す。ここは衛兵の詰め所も兼ねているそうだからこのままカンエイを放置しても問題ないだろう。
下手に治療してまた妨害されても困るしね。
私は走りながら魔力操作で聖属性の魔力を飛ばし、道場の中におかしな魔力がないかを探していく。封印されているにしろ、妖刀であるにしろ、何らかの気配は見つけられるはずだ。
「あ! 見つけました。こっちです!」
怪しげな魔力の反応を見つけた私はルーちゃんとソウジさんを連れ、その場所へと向かったのだった。
****
「この扉の向こうだと思います」
私たち重たい鉄の扉の前にやってきた。ここに来るまでにも数十人の衛兵たちを斬り伏せてきた。私たちの事情で斬ってしまうことに申し訳ないという気持ちはあるが、シズクさんを取り返すために自分で決めたことだ。後悔はない。いや、後悔してはいけない。
ちなみに、こういった流血の事態を見越して昨日の夜にクリスさんから血を貰っておいた。なので今は吸血衝動に襲われることはない。そう、準備は万全だ。
私はこの重たい鉄の扉を指さしてソウジさんに訪ねる。
「ソウジさん、この扉を開けられませんか?」
この扉は頑丈そうな南京錠で閉ざされており、鍵無しで開くことは難しそうだ。
「やってみるでござる」
ソウジさんが力づくで鍵を引っ張ってみるが、やはり鍵を壊すことはできない。
「鍵開けの魔法なんて使えないですし、ううん、どうしましょうね……」
私は考える。ピッキングなんて技術はないし、金属を無理やり引きちぎるというのも難しそうだ。クリスさんやシズクさんなら鍵ごとぶった切るなんてことをしてくれそうな気もするが、ソウジさんには荷が重いようだ。
・
・
・
「あ、そうか。私だけなら入れますね。じゃあ、ちょっと行ってきます。クリスさんが追いついてきたら壊してもらって中に入ってきてくださいね」
「「え?」」
私は影に潜るとそのまま扉の隙間から室内へするりと侵入する。
その中には小さな祭壇のようなものがあり、その上に一振りの見覚えのある刀が安置されている。その刀の周りには、包み込むかのように黒い結界が張られている。
私は灯りのない部屋の中を祭壇へと向かって歩いていく。やはり【影操術】で影に潜れることといい、暗い場所でも問題なく見えることといい、吸血鬼の能力は便利だ。
吸血衝動が面倒だが、クリスさん、そしてたまにルーちゃんのおかげで何とかなっているし、私はつくづく仲間に恵まれたと思う。
そんなことを思いながら祭壇の前へと歩いてきた。私は結界に触れるように手を伸ばすが、結界に触れた瞬間バチッと電気が走ったように私の手は弾かれてしまった。
そしてどこからともなくおどろおどろしい声が聞こえてきた。
「ォォォォタチサレ……」
「誰ですか?」
「……」
どうしよう。話が通じない。というか、これどう考えても襲ってくるパターンだよね?
「ォォォォ……」
おどろおどろしい声が再び聞こえたかと思ったその瞬間、祭壇の向こう側から黒い霧が噴き出してきた。
その霧は徐々に集まり化け物の形を成していく。横に裂けた牙だらけの巨大な口、そしてその口の上部は平らになっており、飛び出た目玉が八つほど滅茶苦茶に配置されている。そんな頭部からはまるで百足のような胴体がするりと伸びている。
「うえぇ、気持ち悪い」
思わずポロリと呟いてしまったが、こいつはそんな私の反応にはお構いなく噛みつこうと襲い掛かってくる
「防壁」
物理も魔法もこれ一枚で何でも防げる便利魔法でその攻撃を受け止める。
「オォォォォォォォォ!」
名前のよく分からない妖怪百足(仮)が地の底から響くような雄たけびをあげる。その瞬間、妖怪百足(仮)を中心に衝撃波が走る。
私は自分の周りを覆うように結界を展開して防壁の脇を抜けて襲ってくる衝撃波を防いだ。
「さて、浄化は効きますかね? えい!」
妖怪百足(仮)に浄化魔法を叩き込んでみる。妖怪百足(仮)の足元から浄化の光が立ち上ると、それをまともに浴びた妖怪百足(仮)は「ォォォォ」と苦し気なうめき声をあげる。
そしてその浄化の光が消えると、妖怪百足(仮)の姿はなかった。
うん、大したことない敵で助かったね。
私は他に気持ち悪いのがいると嫌なので部屋を丸ごと浄化する。そしてその浄化の光が収まってすっきりしたところで私は再び祭壇の結界へと手を伸ばす。
バチン
結界によって私の手は弾かれてしまったが、私自身は特にダメージを受けていない。
よくよく観察してみるとどうやらこれは闇属性の魔力で封印されているようだ。なるほど、だから【闇属性耐性】が MAX の私には一切の効果がなかったようだ。
結界をつんつんしながらどうしようかと考えていると、私の指先に黒い魔力が絡みついてきた。それはまるで触手のようにうねうねと蠢きながら私の腕を伝って来ようとしている。
どうやら私に何かの呪いを掛けようとしているようだが、私の【呪い耐性】を発揮するまでもなく王様に貰ったローブがそれを防いでくれている。
うん、やっぱりこのローブ、何気に優秀だよね。オタエヶ淵の時も呪いを防いでたし。
それにしてもこの国、呪いが多すぎなんじゃないかな?
そんなどうでもいいことを考えつつ、どうやって結界を破るかを考えてみる。
うーん、闇の魔力だし、聖属性の魔力をぶつければいいのかな? あ、いや、待てよ。確か白銀の里で結界について教えてもらったような? えーと、なんだっけ?
・
・
・
そうだ。色々と小難しい話はあったけど結局は「封印修復」って念じて【聖属性魔法】を発動すれば修復できるってことだったね。うん。ダメじゃん!
考えることをやめた私は心の中で「封印解除」と念じて【聖属性魔法】を発動する。私の手から放たれる眩い白い光と黒い結界がぶつかり合い、そして徐々に私の魔力が黒い結界を侵食していく。
私が少しの間それを続けていると、この黒い結界は形を保てなくなり音を立ててバラバラに砕け散ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる