135 / 625
巫女の治める国
第四章第2話 はじめての和食?
しおりを挟む
2020/08/28 誤字を修正しました
2020/09/11 誤字を修正しました
================
夕食の時間になった私たちは食堂へとやってきた。私たちが食堂に入るなり他の宿泊客の視線が私たちに集中したのがよく分かる。よほど外国人を見るのが珍しいらしい。
「フィーネ様、注目を集めてらっしゃいますね」
「いえ、注目を集めているのは私だけではないと思いますが……」
「その花柄の巫国のお召し物、とてもよくお似合いですよ」
そう、私は部屋に用意してあった浴衣を着て食堂へとやってきたのだ。それも白地に桜の花があしらわれた可愛らしい浴衣だ。私はそれを見てまるでリーチェの花のようだと一目見て気に入った。
これはもうまさしく私とリーチェのために用意された浴衣に違いない。そう思った瞬間私はこの浴衣に袖を通していた。
ちなみにクリスさんはいざという時に動けないと困ると、そしてルーちゃんは動くとはだけるのが嫌だと言って着てくれなかった。
ちっ、残念!
さて、私たちが席に着くと料理が運ばれてきた。
「こちらは菜の花と笹身の辛子和えでございます」
小さな小鉢に入れられてお通し的な奴が運ばれてきた。
私とルーちゃんはお箸を使っているがクリスさんはマイフォーク持参だ。ルーちゃんはレッドスカイ帝国滞在中にお箸の使い方を完璧にマスターしたが、クリスさんは未だに練習中の身だ。こういう細かい作業が苦手なのはなんとなくクリスさんらしいといえばそうかもしれない。
「姉さまっ、ピリ辛で美味しいですね!」
「そうですね。私もこの味は好きですよ」
久しぶりの和食だ。あ、いや、和食じゃなくて巫国食かな?
いや、でも何だか懐かしい気持ちになる味だ。やっぱり和食でいいや。私の中では和食ということにしておこう。
「季節の小鉢三点盛りでございます。こちらから順にそら豆、ワカサギの南蛮漬け、さつま揚げでございます」
「なるほど。巫国の料理はこのように品数が多いのですね。あまりたくさんお召し上がりにならないフィーネ様にはぴったりですね」
「でもその分ルーちゃんには辛そうですけどね」
「んー、でも美味しいですよねっ」
ルーちゃんにはちょっと酷かもしれないが、やっぱり和食は美味しい。どれもこれも前の世界が恋しくなる味だ。
「お造りになります。こちらから鰆《さわら》、鯵《あじ》、縞鯵、平目、紋甲烏賊でございます」
「おお、お刺身まであるんですね」
「え? 生の魚……ですか?」
クリスさんがお刺身を見て驚いている。
ああ、確かにホワイトムーン王国だと魚は生では食べないもんね。でもここは港町だし、鮮度に問題はないんじゃないかな?
「姉さまっ、魚って斬《・》っただけでも美味しいんですね!」
ルーちゃんは既にお刺身を美味しそうに食べている。
「そうですね。でも魚の種類によっては寄生虫でお腹を壊したりするそうですから、自分で捕まえた魚をお刺身で食べちゃダメですよ?」
「はーい」
普通はクリスさんのように二の足を踏むところだろうに、ルーちゃんの食への探求心は素直にすごいと思う。
でも、魚を切っただけというこの言葉になんとなく不穏な雰囲気が感じられるのは何故だろうか?
「わ、私はちょっとこれは遠慮させていただこうかと……」
「じゃあ、あたしが貰いますねっ!」
食わず嫌いしたクリスさんのお刺身を嬉々として食べるルーちゃん。幸せそうに食べているその笑顔はやっぱり癒される。
あ、いや別に今は前ほどストレスはないけどね。シズクさんがいなくなった事以外。
「鰆の西京焼きでございます」
味噌の香りが素晴らしい。ああ、何だか白いご飯が食べたくなってくる。
「姉さまっ、これ、すごい美味しいです。この独特の香りは何ですかっ?」
「これは味噌という調味料のはずです。確か、米や大豆をどうにかして作るはずです」
「味噌、ですね! 姉さまっ! この調味料は是非手に入れて帰りましょう!」
「そうですね」
ルーちゃんは味噌が大層気に入ったようだ。目をキラキラさせている。
クリスさんはというとクンクンと匂いを嗅いだり付け合わせの矢生姜に興味津々だったりと楽しんでいる様子だ。
「新筍の炊き合わせでございます」
ああ、これぞザ・和食だ。筍に何かの魚と何かの野菜の茎っぽいものが鰹出汁で煮込んである。ん? 炊いてある、かな? 私は詳しくないのでそのあたりの違いはよく分からない。
「ああ、ああ、これは美味しいですね。本当に……!」
「姉さま、こういう味が好きなんですね。あたしもこれ好きですっ!」
「どうすればこのような美味しい煮物が作れるんでしょう。調理師というのはすごいものですね。フィーネ様」
「ええ、本当ですね」
全くもってどうやって調理しているのか想像もつかない。
「サキモリ名物、鶏の水炊きでございます」
熱々の土鍋が運ばれてきた。白濁したスープから漂う香りが食欲を引き立てる。
「おー、すごいっ! スープですねっ!」
「最後に雑炊でお召し上がりいただけます」
おお、素晴らしい。〆の雑炊まであるんだ。
「ルーちゃん、残ったスープで更に調理してくれるそうなので全部飲んじゃだめですよ?」
「はーい。あれ? これ三人で一つですか? ちょっと少ないような?」
そう思うのはルーちゃん家族だけだと思う。さすがにこの土鍋が一人一つ出てくる様《さま》は想像の埒外だ。
「私はそんなにたくさんは食べられないので、ルーちゃんたくさん食べてくださいね」
「ありがとう姉さまっ! 大好きです!」
可愛い妹分の喜ぶ顔を見ながら私は取り分けていく。
「はい。クリスさんもどうぞ」
「フィーネ様、ありがとうございます。本来は私がやるべきところを……」
「いえ、好きでやっていますから」
それに、慣れていない人に任せると汁まで全部取り分けてしまいそうだしね。
「むむ、あっさりとした塩味にこのトロリとした濃厚なスープ、野菜も歯ごたえが残っている。フィーネ様、これは美味しいですね」
「私もこういうのは初めて食べましたが美味しいですね」
ルーちゃんも貪るように食べている。相当気に入ってくれたようだ。
そうして具の無くなった鍋が一度下げられ、雑炊となって戻ってきた。
「お待たせいたしました。雑炊でございます」
女中さんが蓋を取ると水炊きのスープの香り、それにゴマの香りが鼻腔をくすぐる。溶き卵に火が通ってご飯と混ざりクリーム色となった雑炊の上には刻みネギが散りばめられ、緑がそのコントラストを引き立たせている。
「ふわぁぁ、美味しそう」
「これはリゾットのようなものでしょうか?」
「そうですね。はい、どうぞ」
ちなみに私はリゾットをよく知らないが、お米を使っているのだから親戚のようなものだろう。多分。
私は二人に取り分けてあげる。もちろんルーちゃんには山盛りだ。
「「ありがとうございます(っ!)」」
私も自分の分を取り分けるとレンゲを口に運ぶ。
「うん、美味しいですね」
濃厚なスープがご飯に染み込んでいてしっかりと味が出ている。それでいて溶き卵と混ざり、そして丁度いい具合に火が通ってふわふわになっている。そこにシャキシャキのネギの香りとゴマの香りがアクセントを加えている。
うん、すごくおいしい。
「姉さま、あたしこの国のご飯大好きですっ!」
そう言ってルーちゃんが今日一番の笑顔を見せてくれた。
うん、和食を気に入ってくれたようで何よりだ。
「でも、量が少ないのが残念ですね」
ああ、うん。まあ、ルーちゃんにはそうかもね……。
2020/09/11 誤字を修正しました
================
夕食の時間になった私たちは食堂へとやってきた。私たちが食堂に入るなり他の宿泊客の視線が私たちに集中したのがよく分かる。よほど外国人を見るのが珍しいらしい。
「フィーネ様、注目を集めてらっしゃいますね」
「いえ、注目を集めているのは私だけではないと思いますが……」
「その花柄の巫国のお召し物、とてもよくお似合いですよ」
そう、私は部屋に用意してあった浴衣を着て食堂へとやってきたのだ。それも白地に桜の花があしらわれた可愛らしい浴衣だ。私はそれを見てまるでリーチェの花のようだと一目見て気に入った。
これはもうまさしく私とリーチェのために用意された浴衣に違いない。そう思った瞬間私はこの浴衣に袖を通していた。
ちなみにクリスさんはいざという時に動けないと困ると、そしてルーちゃんは動くとはだけるのが嫌だと言って着てくれなかった。
ちっ、残念!
さて、私たちが席に着くと料理が運ばれてきた。
「こちらは菜の花と笹身の辛子和えでございます」
小さな小鉢に入れられてお通し的な奴が運ばれてきた。
私とルーちゃんはお箸を使っているがクリスさんはマイフォーク持参だ。ルーちゃんはレッドスカイ帝国滞在中にお箸の使い方を完璧にマスターしたが、クリスさんは未だに練習中の身だ。こういう細かい作業が苦手なのはなんとなくクリスさんらしいといえばそうかもしれない。
「姉さまっ、ピリ辛で美味しいですね!」
「そうですね。私もこの味は好きですよ」
久しぶりの和食だ。あ、いや、和食じゃなくて巫国食かな?
いや、でも何だか懐かしい気持ちになる味だ。やっぱり和食でいいや。私の中では和食ということにしておこう。
「季節の小鉢三点盛りでございます。こちらから順にそら豆、ワカサギの南蛮漬け、さつま揚げでございます」
「なるほど。巫国の料理はこのように品数が多いのですね。あまりたくさんお召し上がりにならないフィーネ様にはぴったりですね」
「でもその分ルーちゃんには辛そうですけどね」
「んー、でも美味しいですよねっ」
ルーちゃんにはちょっと酷かもしれないが、やっぱり和食は美味しい。どれもこれも前の世界が恋しくなる味だ。
「お造りになります。こちらから鰆《さわら》、鯵《あじ》、縞鯵、平目、紋甲烏賊でございます」
「おお、お刺身まであるんですね」
「え? 生の魚……ですか?」
クリスさんがお刺身を見て驚いている。
ああ、確かにホワイトムーン王国だと魚は生では食べないもんね。でもここは港町だし、鮮度に問題はないんじゃないかな?
「姉さまっ、魚って斬《・》っただけでも美味しいんですね!」
ルーちゃんは既にお刺身を美味しそうに食べている。
「そうですね。でも魚の種類によっては寄生虫でお腹を壊したりするそうですから、自分で捕まえた魚をお刺身で食べちゃダメですよ?」
「はーい」
普通はクリスさんのように二の足を踏むところだろうに、ルーちゃんの食への探求心は素直にすごいと思う。
でも、魚を切っただけというこの言葉になんとなく不穏な雰囲気が感じられるのは何故だろうか?
「わ、私はちょっとこれは遠慮させていただこうかと……」
「じゃあ、あたしが貰いますねっ!」
食わず嫌いしたクリスさんのお刺身を嬉々として食べるルーちゃん。幸せそうに食べているその笑顔はやっぱり癒される。
あ、いや別に今は前ほどストレスはないけどね。シズクさんがいなくなった事以外。
「鰆の西京焼きでございます」
味噌の香りが素晴らしい。ああ、何だか白いご飯が食べたくなってくる。
「姉さまっ、これ、すごい美味しいです。この独特の香りは何ですかっ?」
「これは味噌という調味料のはずです。確か、米や大豆をどうにかして作るはずです」
「味噌、ですね! 姉さまっ! この調味料は是非手に入れて帰りましょう!」
「そうですね」
ルーちゃんは味噌が大層気に入ったようだ。目をキラキラさせている。
クリスさんはというとクンクンと匂いを嗅いだり付け合わせの矢生姜に興味津々だったりと楽しんでいる様子だ。
「新筍の炊き合わせでございます」
ああ、これぞザ・和食だ。筍に何かの魚と何かの野菜の茎っぽいものが鰹出汁で煮込んである。ん? 炊いてある、かな? 私は詳しくないのでそのあたりの違いはよく分からない。
「ああ、ああ、これは美味しいですね。本当に……!」
「姉さま、こういう味が好きなんですね。あたしもこれ好きですっ!」
「どうすればこのような美味しい煮物が作れるんでしょう。調理師というのはすごいものですね。フィーネ様」
「ええ、本当ですね」
全くもってどうやって調理しているのか想像もつかない。
「サキモリ名物、鶏の水炊きでございます」
熱々の土鍋が運ばれてきた。白濁したスープから漂う香りが食欲を引き立てる。
「おー、すごいっ! スープですねっ!」
「最後に雑炊でお召し上がりいただけます」
おお、素晴らしい。〆の雑炊まであるんだ。
「ルーちゃん、残ったスープで更に調理してくれるそうなので全部飲んじゃだめですよ?」
「はーい。あれ? これ三人で一つですか? ちょっと少ないような?」
そう思うのはルーちゃん家族だけだと思う。さすがにこの土鍋が一人一つ出てくる様《さま》は想像の埒外だ。
「私はそんなにたくさんは食べられないので、ルーちゃんたくさん食べてくださいね」
「ありがとう姉さまっ! 大好きです!」
可愛い妹分の喜ぶ顔を見ながら私は取り分けていく。
「はい。クリスさんもどうぞ」
「フィーネ様、ありがとうございます。本来は私がやるべきところを……」
「いえ、好きでやっていますから」
それに、慣れていない人に任せると汁まで全部取り分けてしまいそうだしね。
「むむ、あっさりとした塩味にこのトロリとした濃厚なスープ、野菜も歯ごたえが残っている。フィーネ様、これは美味しいですね」
「私もこういうのは初めて食べましたが美味しいですね」
ルーちゃんも貪るように食べている。相当気に入ってくれたようだ。
そうして具の無くなった鍋が一度下げられ、雑炊となって戻ってきた。
「お待たせいたしました。雑炊でございます」
女中さんが蓋を取ると水炊きのスープの香り、それにゴマの香りが鼻腔をくすぐる。溶き卵に火が通ってご飯と混ざりクリーム色となった雑炊の上には刻みネギが散りばめられ、緑がそのコントラストを引き立たせている。
「ふわぁぁ、美味しそう」
「これはリゾットのようなものでしょうか?」
「そうですね。はい、どうぞ」
ちなみに私はリゾットをよく知らないが、お米を使っているのだから親戚のようなものだろう。多分。
私は二人に取り分けてあげる。もちろんルーちゃんには山盛りだ。
「「ありがとうございます(っ!)」」
私も自分の分を取り分けるとレンゲを口に運ぶ。
「うん、美味しいですね」
濃厚なスープがご飯に染み込んでいてしっかりと味が出ている。それでいて溶き卵と混ざり、そして丁度いい具合に火が通ってふわふわになっている。そこにシャキシャキのネギの香りとゴマの香りがアクセントを加えている。
うん、すごくおいしい。
「姉さま、あたしこの国のご飯大好きですっ!」
そう言ってルーちゃんが今日一番の笑顔を見せてくれた。
うん、和食を気に入ってくれたようで何よりだ。
「でも、量が少ないのが残念ですね」
ああ、うん。まあ、ルーちゃんにはそうかもね……。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる