108 / 625
花乙女の旅路
第三章第21話 生臭大師の底力
しおりを挟む
「あの生臭大師ですか……」
私はシズクさんの話を聞いて頭を抱えてしまった。シズクさんが教えてくれたところによると、昨日の石窟寺院が私たちの名前を使って商売を始めたらしい。
巧妙な私たちの姿絵まで描かれた看板を立てて、「聖女様が奇跡を起こした石窟寺院はこちら」などとやっているらしい。
看板が設置され始めたのは今日の昼過ぎからで、その看板を見た住民によってシズクさんは一発で正体を見破られて声をかけられた。そして、その住民によって看板の設置場所に案内され、そこで看板を見ていた住民から握手攻めにあってはじめて事の重大さに気付いたらしい。
「拙者、もうこの町を歩ける気がしないでござるよ」
「こういうのは一過性のものでしょうし、次に来る頃にはみんな忘れていますよ。多分」
「そういうものでござるか?」
「そういうものです。はぁ。こうなるからバレるの嫌だったんですよね……」
「「ごめんなさい」」
心当たりのあるルーちゃんとクリスさんが謝ってくる。
「まあ、仕方ありませんね。明日はさっさと逃亡、じゃなかった次の目的地に向けて早めに出発しましょう」
****
私たちは翌日、日が昇ると同時に宿を発った。目的地のチィーティェンは南門から出発し、すぐに山へと入るルートだが、問題の生臭大師の石窟寺院への道を通ることだ。
そして問題の道へやってきた私たちが見たのは、道沿いに立てられている絵姿つきの立て看板だった。なんと、ご丁寧なことに数百メートルおきに違うものが延々と立てられている。
「に、似てる……」
「すごく……上手ですね……」
そう、看板の絵はとんでもなく上手で、非常によくできている。これが自分達の姿でなければ感心して眺めていたことだろうし、スマホでもあれば写真を SNS にアップしていたかもしれない。
だが、それが自分達の姿となると話は別だ。恥ずかしいなんてもんじゃない。
しかも、だ。まるで映画やアニメの宣伝ポスターのような決めポーズを取っているうえにやたらと恥ずかしい決め台詞まで一緒に添えられているのだ。
──── どうしてこうなった?
「あ、姉さま。クリスさんのこの『フィーネ様はこの私が護る。たとえこの身が朽ち果てようとも!』っていうセリフは言いそうじゃないですか?」
たしかに、と思ってしまった。
その絵のメインはクリスさんで、剣を正眼に構えて睨みつけている。私はその後ろで祈りを捧げる役で何だかよく分からないけど光っている。そしてその私にこれまたよく分からないけど何となく邪悪そうなイメージの黒い影が手を伸ばしている。クリスさんの左右にはシズクさんとルーちゃんが半身でそれぞれの武器を構えている。
「な、何を言っているんだ。わ、私は、そんな……」
クリスさんがまんざらでもなさそうな顔をしている。
「あ、ほら、こっちのシズクさんのがあります。『拙者の刃に斬れぬ悪はない。次の悪はそなたか?』だって。口調がちょっと違うけどアリじゃないですか?」
「い、いや、拙者は……」
シズクさんがたじろいでいる。え? もしかしてまんざらでもない、のか?
「あー、でもやっぱりあたしは姉さまのが好きです。『わたくしは迷える全ての魂を救いたいのです』だそうですよっ!」
「ええぇ」
いやいや、口調もキャラも違うでしょ? 変なイメージ植え付けないでほしい。
「ほら、こっちにも姉さまのがありますよ。『あなたは、あなたであればよいのです。さあ、あなた自身を愛することから始めましょう』だそうですよ。これは姉さま、言いそうにないですよね」
あはは、と笑いながら楽しそうに看板を見ている。
いやいや、これはもはや何かの宗教の勧誘じゃないか? 何だこれ?
お、次の看板はルーちゃんがメインだ。
「あ、やった。あたしのがありますよ。ええと『あたしの矢は百発百中、逃げられるとは思わないことね!』だって。すごい! 合ってますね」
「「うそだっ!」」
私とクリスさんの声がハモる。ルーちゃんの誤射で二度も顔面を撃ち抜かれかけた私としては突っ込まずにはいられない。
「あ、次もまた姉さまですね。やっぱり姉さまが一番人気ですよ。ええと、『さあ、使命を果たす時がきました。善良なるみなさん、わたくしと共に祈りましょう』だって。これも言いそうにないですね!」
やめて、ほんとにもう、勘弁して。私こんなこと絶対に言わないから。
この看板による精神攻撃は南門へ向かう通りから石窟寺院へと向かう道の交差点まで続いていたのであった。ちなみに、南門からは逆向きに看板が設置されていたことは言うまでもない。
****
「お? もしかして噂の聖女フィーネ・アルジェンタータ様ですか?」
私たちは何とか南門に辿りついて町から出ようとしたところで門番さんにそう声をかけられた。
「ああ、やっぱり知れ渡ってしまったんですね……」
「そりゃあ、あれだけ看板立てたらそうなりますって」
「私たちは頼んでも許可をしてもいないんですけどね」
「あれ? そうだったんですかい? あの石窟寺院の大師様がすごい勢いで設置してってたからてっきり許可をお出しなんだと思っていましたよ」
「そんなことありません。私はただあの石窟寺院に幽霊が出たので送ってあげただけです」
「ああ、なるほど。そういう事ですかい。だとすると看板に嘘は書いていないし、セリフやポーズなんかはイメージだって小さく書いてあるから町としては罰することはできませんねぇ」
生暖かい表情で衛兵さんがそんなことを言ってきた。
何という事だ。どうやらこの国には肖像権という概念がないらしい。
「まあ、聖女様はみんなものですから諦めてください。侮辱しているわけではないですから」
「ええぇ」
商売に利用する気しか感じないのは私だけだろうか?
こうして私たちは逃げるようにイァンシュイの町を後にしたのだった。
「でも姉さま、あの看板見ながら歩くの、楽しかったですよねっ!」
うん、ルーちゃんはほぼ他人事だったからね。
でも、まあルーちゃんが楽しかったならまあ良しとしますか。次来る時が怖いけど。
私はシズクさんの話を聞いて頭を抱えてしまった。シズクさんが教えてくれたところによると、昨日の石窟寺院が私たちの名前を使って商売を始めたらしい。
巧妙な私たちの姿絵まで描かれた看板を立てて、「聖女様が奇跡を起こした石窟寺院はこちら」などとやっているらしい。
看板が設置され始めたのは今日の昼過ぎからで、その看板を見た住民によってシズクさんは一発で正体を見破られて声をかけられた。そして、その住民によって看板の設置場所に案内され、そこで看板を見ていた住民から握手攻めにあってはじめて事の重大さに気付いたらしい。
「拙者、もうこの町を歩ける気がしないでござるよ」
「こういうのは一過性のものでしょうし、次に来る頃にはみんな忘れていますよ。多分」
「そういうものでござるか?」
「そういうものです。はぁ。こうなるからバレるの嫌だったんですよね……」
「「ごめんなさい」」
心当たりのあるルーちゃんとクリスさんが謝ってくる。
「まあ、仕方ありませんね。明日はさっさと逃亡、じゃなかった次の目的地に向けて早めに出発しましょう」
****
私たちは翌日、日が昇ると同時に宿を発った。目的地のチィーティェンは南門から出発し、すぐに山へと入るルートだが、問題の生臭大師の石窟寺院への道を通ることだ。
そして問題の道へやってきた私たちが見たのは、道沿いに立てられている絵姿つきの立て看板だった。なんと、ご丁寧なことに数百メートルおきに違うものが延々と立てられている。
「に、似てる……」
「すごく……上手ですね……」
そう、看板の絵はとんでもなく上手で、非常によくできている。これが自分達の姿でなければ感心して眺めていたことだろうし、スマホでもあれば写真を SNS にアップしていたかもしれない。
だが、それが自分達の姿となると話は別だ。恥ずかしいなんてもんじゃない。
しかも、だ。まるで映画やアニメの宣伝ポスターのような決めポーズを取っているうえにやたらと恥ずかしい決め台詞まで一緒に添えられているのだ。
──── どうしてこうなった?
「あ、姉さま。クリスさんのこの『フィーネ様はこの私が護る。たとえこの身が朽ち果てようとも!』っていうセリフは言いそうじゃないですか?」
たしかに、と思ってしまった。
その絵のメインはクリスさんで、剣を正眼に構えて睨みつけている。私はその後ろで祈りを捧げる役で何だかよく分からないけど光っている。そしてその私にこれまたよく分からないけど何となく邪悪そうなイメージの黒い影が手を伸ばしている。クリスさんの左右にはシズクさんとルーちゃんが半身でそれぞれの武器を構えている。
「な、何を言っているんだ。わ、私は、そんな……」
クリスさんがまんざらでもなさそうな顔をしている。
「あ、ほら、こっちのシズクさんのがあります。『拙者の刃に斬れぬ悪はない。次の悪はそなたか?』だって。口調がちょっと違うけどアリじゃないですか?」
「い、いや、拙者は……」
シズクさんがたじろいでいる。え? もしかしてまんざらでもない、のか?
「あー、でもやっぱりあたしは姉さまのが好きです。『わたくしは迷える全ての魂を救いたいのです』だそうですよっ!」
「ええぇ」
いやいや、口調もキャラも違うでしょ? 変なイメージ植え付けないでほしい。
「ほら、こっちにも姉さまのがありますよ。『あなたは、あなたであればよいのです。さあ、あなた自身を愛することから始めましょう』だそうですよ。これは姉さま、言いそうにないですよね」
あはは、と笑いながら楽しそうに看板を見ている。
いやいや、これはもはや何かの宗教の勧誘じゃないか? 何だこれ?
お、次の看板はルーちゃんがメインだ。
「あ、やった。あたしのがありますよ。ええと『あたしの矢は百発百中、逃げられるとは思わないことね!』だって。すごい! 合ってますね」
「「うそだっ!」」
私とクリスさんの声がハモる。ルーちゃんの誤射で二度も顔面を撃ち抜かれかけた私としては突っ込まずにはいられない。
「あ、次もまた姉さまですね。やっぱり姉さまが一番人気ですよ。ええと、『さあ、使命を果たす時がきました。善良なるみなさん、わたくしと共に祈りましょう』だって。これも言いそうにないですね!」
やめて、ほんとにもう、勘弁して。私こんなこと絶対に言わないから。
この看板による精神攻撃は南門へ向かう通りから石窟寺院へと向かう道の交差点まで続いていたのであった。ちなみに、南門からは逆向きに看板が設置されていたことは言うまでもない。
****
「お? もしかして噂の聖女フィーネ・アルジェンタータ様ですか?」
私たちは何とか南門に辿りついて町から出ようとしたところで門番さんにそう声をかけられた。
「ああ、やっぱり知れ渡ってしまったんですね……」
「そりゃあ、あれだけ看板立てたらそうなりますって」
「私たちは頼んでも許可をしてもいないんですけどね」
「あれ? そうだったんですかい? あの石窟寺院の大師様がすごい勢いで設置してってたからてっきり許可をお出しなんだと思っていましたよ」
「そんなことありません。私はただあの石窟寺院に幽霊が出たので送ってあげただけです」
「ああ、なるほど。そういう事ですかい。だとすると看板に嘘は書いていないし、セリフやポーズなんかはイメージだって小さく書いてあるから町としては罰することはできませんねぇ」
生暖かい表情で衛兵さんがそんなことを言ってきた。
何という事だ。どうやらこの国には肖像権という概念がないらしい。
「まあ、聖女様はみんなものですから諦めてください。侮辱しているわけではないですから」
「ええぇ」
商売に利用する気しか感じないのは私だけだろうか?
こうして私たちは逃げるようにイァンシュイの町を後にしたのだった。
「でも姉さま、あの看板見ながら歩くの、楽しかったですよねっ!」
うん、ルーちゃんはほぼ他人事だったからね。
でも、まあルーちゃんが楽しかったならまあ良しとしますか。次来る時が怖いけど。
0
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。
藍生蕗
恋愛
かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。
そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……
偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。
※ 設定は甘めです
※ 他のサイトにも投稿しています
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる