73 / 625
白銀のハイエルフ
第二章第25話 奴隷解放
しおりを挟む
「まぁまぁ、ルミアちゃん、無事だったのね~、よかったわぁ~」
「う、うん、お母さんも相変わらず元気そうでよかった」
無事、かどうかはよくわからないがルーちゃんのお母さんを救出した私たちは、衛兵の詰め所で感動の再会、のようなことをしている。
なんと言うか、うん。気まずい。
「ええと、解呪……していいんですよね?」
「はい、よろしくお願いいたします」
私はルーちゃんのお母さんの隷属の呪印を解呪する。
「まぁまぁ、すごいですねぇ。ルミアちゃん、すごい人と一緒にいるのねぇ」
「うん。お母さん。ねえさ、ええと、この方がフィーネ・アルジェンタータ様、聖女様であたしの恩人です」
「はじめまして。フィーネと申します」
「まぁまぁ。わたしはルミアの母のリエラと言います。娘がお世話になっていますぅ」
恐ろしく整った顔立ちのスレンダー美人が私に柔らかい笑顔で丁寧に挨拶してくる。これだけ整っているのに口調のおかげかぽやぽやした柔らかい印象をうける。
これだけみるとイメージ通りのエルフだ。それに二人の子供がいるというのに二十歳くらいの容姿を保っている。これは世の女性たちからしたらチートだと文句を言いたくなるところだろう。
それに目鼻立ちなんかはルーちゃんとそっくりなので、彼女もあと 5 年もしたらこんな美人に成長するのかもしれない。
うん、あの時の女王様はどこ行った?
「わたしをぶ……あの男から解放していただきありがとうございます」
今、豚って言おうとしたよね? 絶対言おうとしたよね?
「お母さん、こっちの人は聖騎士のクリスティーナさん」
「クリスティーナと申します。ご無事で何よりです」
クリスさんの声が少し固い気がする。
「あらぁ?」
ゾクリ
何やら得も知れぬ悪寒が? というか、リエラさんの目が一瞬獲物を狙う目になったような?
え? もしかして私、世に解き放ってはいけないモンスターを解き放ってしまった?
「まぁまぁ、ご丁寧にありがとうございます。聖騎士様。ルミアがいつもお世話になっていますぅ」
あ、丁寧だけど柔らかくてぽやぽやしている女性に戻った。
「ところで聖女様、ルミアはご迷惑をお掛けしていませんかぁ? それに、ちゃんとご飯を食べていますかぁ? あの子は昔からずっと食が細くて、亡き夫も心配していたのですぅ」
ええと? あれで食が細いんですか?
「最近のルーちゃんはとてもよく食べています。それに元気になって狩りもできるようになりました」
「あらあら、それはそれは。これも聖女様のおかげですねぇ~。どうもありがとうございますぅ」
「いえ」
なんだか、すごく嫌な予感がする。確か、あの執事さん、食費のせいで家計が苦しくなったって言っていたような?
「聖女様、お話し中失礼いたします。アミスタッド商会の地下牢より被害者を救出し、こちらで保護いたしました。聖女様のお慈悲を賜ることはできないでしょうか?」
「もちろんです。案内してください」
「はっ。こちらでございます」
やってきた衛兵さんの言葉で思考を止めた私は被害者の解呪に向かう。
****
案内された部屋で待っていたのはボロ布を一枚纏っただけの年端もいかなぬ少女たちであった。一、二、三、……、合計十二人もいる。
皆一様に髪も肌も汚れており、中には殴られたような痣のある子までいる。少女ばかり、ということはそういう事なのだろう。この外道どもめ。
気が付くと私はギリリ、と音を立てて歯噛みしていた。
「せめて、お風呂に入れてあげたり、ちゃんとしたお洋服を着させてあげたりすることはできませんか?」
私は案内をしてくれた衛兵さんに質問する。
「申し訳ございません。私どもにはそのような権限はなく」
全く。女性をこんな状態で。いや、そもそもそれ以前にまだ子供だ。こんな酷い状況に置き続けるなんて信じられない。
「そうですか。それではこれであの子たちに服を買ってきてあげてください。女性の衛兵さんもいらっしゃるでしょう?」
私は隣にいた衛兵さんに金貨 3 枚を手渡すと私は少女たちに向き合う。
「助けに来るのが遅くなってごめんなさい。私はフィーネ・アルジェンタータといいます。これから皆さんの解呪と治療をしますね」
子供たちがびくっと震える。怯えたような表示で私を見ている。
「大丈夫です。お姉さんは皆さんの呪印を解呪できるし、治療も得意ですから」
私はかがんで少女たちと視線の高さを合わせ、安心させるように優しく諭す。
「う、うそだ。奴隷にされたら、教会でも無理だって」
少女たちの中で一番体の大きい女の子が他の子たちを守るように前に出る。この子は顔面にも痣ができている。もしかしたら、他の子を庇ったせいで集中的に暴力を受けていたのかもしれない。
「大丈夫ですよ。私はできますから。あなた、お名前は?」
「……ブレンダ」
ブレンダちゃんが小さな声で答える。
「そう。ブレンダちゃんですね。大丈夫。まずはその怪我を治療しますね。治癒!」
私はできるだけ優しく話しかけると、治癒魔法でブレンダちゃんの体につけられた傷を癒す。割と時間がかかったので目に見えない部分に重傷があったのかもしれない。
ブレンダちゃんは目をぱちくりしている。
ふふふ、伊達に【回復魔法】のレベルを MAX まで上げてはいないのだよ。
「じゃあ、次は隷属の呪印を解呪しますよ」
ブレンダちゃんが驚いている間にお腹に手を当てる。そしてこの胸糞悪い呪いを解呪魔法でサクッと解いてやる。そして最後に洗浄魔法で体と服をきれいにしてあげる。
「はい。これでブレンダちゃんはもう自由です。今までよく頑張りました」
私はそう言ってブレンダちゃんの頭を優しく撫でてあげる。するとブレンダちゃんは驚いたように私を見上げてくる。
目と目が合ったので私は優しく微笑みかけてあげる。
すると彼女の目から大粒の涙がポロポロと零れ落ち、そしてそのまま私のお腹に顔をうずめてワンワンと大きな声で泣き出した。
私は彼女をそっと抱きしめ、泣き止むまで頭を撫で続けてあげたのだった。
「う、うん、お母さんも相変わらず元気そうでよかった」
無事、かどうかはよくわからないがルーちゃんのお母さんを救出した私たちは、衛兵の詰め所で感動の再会、のようなことをしている。
なんと言うか、うん。気まずい。
「ええと、解呪……していいんですよね?」
「はい、よろしくお願いいたします」
私はルーちゃんのお母さんの隷属の呪印を解呪する。
「まぁまぁ、すごいですねぇ。ルミアちゃん、すごい人と一緒にいるのねぇ」
「うん。お母さん。ねえさ、ええと、この方がフィーネ・アルジェンタータ様、聖女様であたしの恩人です」
「はじめまして。フィーネと申します」
「まぁまぁ。わたしはルミアの母のリエラと言います。娘がお世話になっていますぅ」
恐ろしく整った顔立ちのスレンダー美人が私に柔らかい笑顔で丁寧に挨拶してくる。これだけ整っているのに口調のおかげかぽやぽやした柔らかい印象をうける。
これだけみるとイメージ通りのエルフだ。それに二人の子供がいるというのに二十歳くらいの容姿を保っている。これは世の女性たちからしたらチートだと文句を言いたくなるところだろう。
それに目鼻立ちなんかはルーちゃんとそっくりなので、彼女もあと 5 年もしたらこんな美人に成長するのかもしれない。
うん、あの時の女王様はどこ行った?
「わたしをぶ……あの男から解放していただきありがとうございます」
今、豚って言おうとしたよね? 絶対言おうとしたよね?
「お母さん、こっちの人は聖騎士のクリスティーナさん」
「クリスティーナと申します。ご無事で何よりです」
クリスさんの声が少し固い気がする。
「あらぁ?」
ゾクリ
何やら得も知れぬ悪寒が? というか、リエラさんの目が一瞬獲物を狙う目になったような?
え? もしかして私、世に解き放ってはいけないモンスターを解き放ってしまった?
「まぁまぁ、ご丁寧にありがとうございます。聖騎士様。ルミアがいつもお世話になっていますぅ」
あ、丁寧だけど柔らかくてぽやぽやしている女性に戻った。
「ところで聖女様、ルミアはご迷惑をお掛けしていませんかぁ? それに、ちゃんとご飯を食べていますかぁ? あの子は昔からずっと食が細くて、亡き夫も心配していたのですぅ」
ええと? あれで食が細いんですか?
「最近のルーちゃんはとてもよく食べています。それに元気になって狩りもできるようになりました」
「あらあら、それはそれは。これも聖女様のおかげですねぇ~。どうもありがとうございますぅ」
「いえ」
なんだか、すごく嫌な予感がする。確か、あの執事さん、食費のせいで家計が苦しくなったって言っていたような?
「聖女様、お話し中失礼いたします。アミスタッド商会の地下牢より被害者を救出し、こちらで保護いたしました。聖女様のお慈悲を賜ることはできないでしょうか?」
「もちろんです。案内してください」
「はっ。こちらでございます」
やってきた衛兵さんの言葉で思考を止めた私は被害者の解呪に向かう。
****
案内された部屋で待っていたのはボロ布を一枚纏っただけの年端もいかなぬ少女たちであった。一、二、三、……、合計十二人もいる。
皆一様に髪も肌も汚れており、中には殴られたような痣のある子までいる。少女ばかり、ということはそういう事なのだろう。この外道どもめ。
気が付くと私はギリリ、と音を立てて歯噛みしていた。
「せめて、お風呂に入れてあげたり、ちゃんとしたお洋服を着させてあげたりすることはできませんか?」
私は案内をしてくれた衛兵さんに質問する。
「申し訳ございません。私どもにはそのような権限はなく」
全く。女性をこんな状態で。いや、そもそもそれ以前にまだ子供だ。こんな酷い状況に置き続けるなんて信じられない。
「そうですか。それではこれであの子たちに服を買ってきてあげてください。女性の衛兵さんもいらっしゃるでしょう?」
私は隣にいた衛兵さんに金貨 3 枚を手渡すと私は少女たちに向き合う。
「助けに来るのが遅くなってごめんなさい。私はフィーネ・アルジェンタータといいます。これから皆さんの解呪と治療をしますね」
子供たちがびくっと震える。怯えたような表示で私を見ている。
「大丈夫です。お姉さんは皆さんの呪印を解呪できるし、治療も得意ですから」
私はかがんで少女たちと視線の高さを合わせ、安心させるように優しく諭す。
「う、うそだ。奴隷にされたら、教会でも無理だって」
少女たちの中で一番体の大きい女の子が他の子たちを守るように前に出る。この子は顔面にも痣ができている。もしかしたら、他の子を庇ったせいで集中的に暴力を受けていたのかもしれない。
「大丈夫ですよ。私はできますから。あなた、お名前は?」
「……ブレンダ」
ブレンダちゃんが小さな声で答える。
「そう。ブレンダちゃんですね。大丈夫。まずはその怪我を治療しますね。治癒!」
私はできるだけ優しく話しかけると、治癒魔法でブレンダちゃんの体につけられた傷を癒す。割と時間がかかったので目に見えない部分に重傷があったのかもしれない。
ブレンダちゃんは目をぱちくりしている。
ふふふ、伊達に【回復魔法】のレベルを MAX まで上げてはいないのだよ。
「じゃあ、次は隷属の呪印を解呪しますよ」
ブレンダちゃんが驚いている間にお腹に手を当てる。そしてこの胸糞悪い呪いを解呪魔法でサクッと解いてやる。そして最後に洗浄魔法で体と服をきれいにしてあげる。
「はい。これでブレンダちゃんはもう自由です。今までよく頑張りました」
私はそう言ってブレンダちゃんの頭を優しく撫でてあげる。するとブレンダちゃんは驚いたように私を見上げてくる。
目と目が合ったので私は優しく微笑みかけてあげる。
すると彼女の目から大粒の涙がポロポロと零れ落ち、そしてそのまま私のお腹に顔をうずめてワンワンと大きな声で泣き出した。
私は彼女をそっと抱きしめ、泣き止むまで頭を撫で続けてあげたのだった。
0
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる