黒ずきんのアーニャ ~刻まれる快楽の呪い~

コロンド

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Ep.4-5《負けられない戦い》

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腰から脳髄まで突き抜けるような痺れがやってきて、アーニャの意識は真っ白になる。
まるで夢のようにぼやけた意識の中、止まらない絶頂の感覚だけが頭を染め上げる。

「そりゃ!」

そんな甘い官能に溺れている最中、横っ腹に強い衝撃が走る。

「ンぐぅう……ッ!」

体が地面を転がり、体を打ち付けるコンクリートの感覚が飛びかけていたアーニャの意識を覚醒させる。

(うっ……痛い……はずなのに、なんで、あぁっ……体……熱い……)

蹴られた腹部が熱く疼く。
膣内が心臓のように鼓動して、下半身がどんどん濡れていく。

(いやっ……止まれ、止まれぇ……っ!)

太ももが濡れていく感覚に嫌気が差す。
先ほどは一瞬意識が飛んでいたせいで現状把握が遅れたが、アーニャは少し遅れて自分が戦いの最中、大衆の前で絶頂してしまったのだと気づく。
それを意識すると、また体が熱くなっていく。

(……っ、だ、だめッ! 今は意識するな……ッ!)

腹部を抑えながら、アーニャはよろよろとした足取りで立ち上がる。
どんなに無様な姿を晒そうと、今は勝つことだけに集中することにした。

『あ、アーニャ選手、立ち上がりました!! まだ戦う意思は残っているようです!』

実況のクランがそう告げると、それに呼応するように観客達も湧き上がる。
ぼやけた意識の中ではその歓声の一つ一つを聞き取ることはできないが、以前までの戦いとは違い、アーニャを応援する声も聞こえた。

(そ、そうだ……私は、こんなところで……)

視界の隅にアイテムボックスが映る。
レオに蹴り飛ばされたおかげか、もう手を伸ばせば届く距離。
アーニャは希望を託し、アイテムボックスに手を伸ばす。

「――ぁッ!?」

だが伸ばした右腕にチクリとした痛みが走り、その瞬間腕がだらんと垂れる。

「まだ針は残ってるんだよねー」

ヒリヒリとした痛みと共に動かなくなる右手。
アーニャは睨むような視線でレオの方へ視線を向ける。
レオは小さなケースを手に持ち、そのケースの中には十数本の麻痺針が入っているのが見えた。
今のアーニャでは針の攻撃を避けることは難しく、そのストックもまだ多量に残っているようだった。

(く、そ……ここで、なぶり殺しにされるくらいならッ!)

針が刺さった右手はしばらく動かない上に、これ以上あの針を体に刺されたらアーニャは抵抗する手段を完全に失ってしまう。
だからアーニャはかろうじて動く左手でハンドガンを握り、その銃口をレオに向けた。

「それもダメ」

だが標準が定まるより先に、アーニャの左手首には麻痺針が突き刺さる。

「――くッ!」

直後、バンッ、と銃声が響くが、銃弾は遠く離れた床を削り、全ての弾を打ち切ったハンドガンはカランと音を立てて地面に落ちた。
そしてアーニャはまた両手の自由を失ってしまう。

『アーニャ選手、切り札のハンドガンを失ってしまいました!』

『……これで反撃の手段を全て失ってしまいましたね』

最後の切り札を失い、会場全体にアーニャの敗北を察する雰囲気が漂う。

「こ、のぉおおッ!!」

そこから先はもはやヤケだった。
動く両足でレオに近づき、高く右足を上げ蹴りをかます。

「そんなIQ0の攻撃、くらわないよッ!」

だがその足はレオに軽く掴まれ、さらには太ももに針を突き刺される。

「あぅッ、くぁあああッ!?」

最初に感じたのは刺すような痛み。
だが直後、それだけではない別の感覚が同時にやってきて、アーニャは足を掴まれたままその場に崩れてしまう。

「ほら、こっちの足も」

「いっ、ぎ……ッ!?」

今度は左足の太ももに針が刺さる。
針の影響なのかあるいは呪いの影響なのか、針がアーニャの体を突き刺したその瞬間にそこがビクビクと震える。
針で体を突き刺される度に、まるで性感帯を責められたかのように体が震えてしまう。

――ピシュ、ピシュ……

(ああ、嘘……私……っ!)

体が小刻みに震える度に、アーニャの秘所から潮や愛液が静かに漏れる。
痛みを快楽に変換する呪いの効果を、今になって強く実感し始めていた。

「うわ~、君のパンツひどいことになってるね」

「んぁ……見るなぁ……っ」

立ち上がれない状態で足を掴まれ、濡れたショーツが大衆に晒される。
アーニャは必死に足を閉じようとするが、両足を麻痺針で刺された今、まともに足を動かすこともできない。

「それに今の君はこうやって、太ももを刺される度に――」

「ひッ!?」

今度は股関節に近い位置に針を刺される。
刺すような痛みに加え、痺れるような快楽がやってくる。

「やめッ、うあぁああああッ!?」

――プシャアアッ!

体が勝手に震えて、またショーツ越しに潮が吹き出す。

「あははっ、噴水みたいに次から次に溢れてくる。おもしろー」

アーニャの反応に関心を示したレオは、アーニャの腰回りを手に持った針で次々に刺していく。

「んぐっ、ひゃ、やめッ、ンッ、ンンンンッ!?」

それはまるで媚薬効果のある注射針を体中に刺されていくかのような感覚だった。

『ああっ、アーニャ選手、体を針でツンツンされるだけで何度も何度も絶頂して……見た目はすごく痛そうですが、大丈夫なのでしょうか…、ああッ、また体がビクンと跳ねました……っ!』

『痛みを快楽に変換する呪い、想像以上に厄介な効果ですね』

針の痛みを感じる度に、アーニャは腰を突き上げながら同時にやってくる甘い快楽に耐え続ける。
レオは太ももだけでは飽き足らず、アーニャの腹部にまで針を突き刺し始める。

「あぐっ!? おなか、やめッ、んッ、ンうぅうううッ!?」

「ははッ、もう痛みと快楽の違いが分からなくなっちゃったみたいだね」

麻痺針の影響で体を四肢を動かせなくなったアーニャに逃げ場はない。
子供のような好奇心でアーニャを弄ぶレオが飽きるまで、アーニャの体に痛みと快楽が同時に与えられ続ける。


 ***


サナは呆然とその光景を見つめていた。
さっきまで応援していたアーニャが、何もできずに蹂躙されるその姿を。

「こりゃあもうダメそうだな、黒ずきんの嬢ちゃん」
「ワンチャン行けると思ったんだがなぁ……」

ついさっきまで近くの席でアーニャのことを応援してた男たちは、諦めたように席に座る。

「ああっ、アーニャ様があのガキにぶち犯されてしまいますわ……っ! で、でも、快楽に悶えるアーニャ様の姿も素敵ですわ……」
「残念ながらここまでのようですね。それでも、あのレオに対して随分善戦した方じゃないかしら」

少し遠くの席でアーニャのことを応援していた女性たちも諦めたような視線で試合を眺めていた。
目の前で繰り広げられている光景に疑問を持つ者は誰もいない。

「な、なに、なんなの……これ……?」

周りの異常な状況にサナは呆然として震えていた。
夢でも見ているのではないかと、夢なら早く覚めてほしいと頭の中で何度も願う。
そんなサナを後ろからぎゅっと抱き寄せる優しい腕。
優しく、柔らかく、そして冷たい指先がサナの頬をそっと撫でる。

「応援しなくていいの? アーニャちゃん頑張れって」

まるで悪魔のような囁き声が、吐息とともに耳を掠める。
その瞬間、サナの体がビクンと震える。

「あ、あの……ミヨさん、これは……?」

「ここに連れてきたときに言ったでしょ? 普段は絶対に見れない戦いが見れるって」

サナは自身の記憶をたどる。
アーニャと別れた後、本人はなんともなさそうに振舞っていたが、それでもアーニャのことが心配だったサナは気づかれないようにアーニャの後ろを追いかけた。
そしてアーニャが見知らぬビルに入っていったところで、後ろからミヨに肩を叩かれたのだった。

「あなた、アーニャちゃんのファンなの?」「だったら彼女が裏で頑張ってるところ、こっそり見せてあげる」「普段は絶対に見れない戦いが見れるわよ」

そんな言葉をかけられ、舞い上がったサナはミヨの後ろについていった。
そして今、この場で大衆の見世物にされているアーニャの姿を見つめている。

「こ、こんなのおかしい……です、は、早く試合を止めて下さい!」

「だめよ、ベータアリーナでの戦いは、ここからが本番なんだから」

そう言ってミヨはサナの体をより強く抱きしめる。
逃げられないように、よそ見できないように。

「レオー! 早くその女犯しちまえー!」

一人の男がそう叫ぶと、その声に気づいたのかレオが観客席のモニターの方へ視線を向ける。

「えーやだよ! なんか股から変な汁たくさん出てきて気落ち悪いじゃん」

「クッソ、その辺マジでガキなんだよなアイツ」

ぐったりと倒れたアーニャの横で、まるで行きつけのバーで会話しているかのように観客と会話するレオ。
その光景を見て、サナはようやく今目の前で起きていることは、このベータアリーナと呼ばれる場所では日常的なことなのだと理解する。

「ああでも、おっさん達はこういうの好きなんでしょ?」

何か悪いことを思いついたような表情を浮かべながら、レオは動けないアーニャを後ろから抱き寄せる。
そして両手に持った針を同時にアーニャの胸に突き刺した。

「あ”ッ、ひぁあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!?」

鈍い絶叫を上げながら、アーニャの腰がビクビクと動く。
するとビショビショに濡れきったショーツの合間から壊れた蛇口のように潮が溢れ出る。
憧れの人が涙を流しながら絶叫し、苦しむ姿をサナは見つめ続ける。

「あらあら、弱点の胸を同時に責められて、アーニャちゃん潮吹き止まらなくなっちゃった。サナちゃんは潮吹きってしたことある?」

「……な、なに……なん、なの……?」

「そう、まだ子供だから分からないのね。じゃあお姉さんが教えてあげるわね」

そう言ってミヨはサナの太ももを軽く触れる。
ただ触れられただけなのに、恐怖と嫌悪感で背筋が凍る。
そのままミヨの手は太ももを撫で上げながら、スカートの中に入り込んでくる。

「や、やめて……ッ!」

サナは必死にその手を止めようとするが、サナの小さな手では抵抗にもならない。

「――ひぃっ! あっ、あぅ……っ」

ミヨの手がサナのショーツに触れる。
その瞬間、体がビクンと震えて全身の力が抜けてしまう。

「あらぁ? なんだ、サナちゃんももう濡れちゃってるじゃない。大好きなアーニャちゃんの乱れる姿を見て、興奮しちゃったのね」

「ち、ちがっ!」

それがどういう意味なのかも分からぬまま、サナはただ恥ずかしくて違う違うと必死に首を振る。

「ほら、大好きなアーニャちゃんと一緒に気持ちよくなりましょうね」

「や……いやぁああああッ!」

ミヨの両手が腰回りや胸元を弄り始め、サナは助けを求めるように叫ぶ。
だがその声は盛り上がる周囲の歓声にかき消され、誰にも届かなかった。
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