18 / 86
パン職人編
5-2
しおりを挟む
焼き窯の状態を最良にする。そのためにクレスが用意した秘密兵器は薪だった。
純粋に火力を求めるのなら炭を使うのは一般的だ。常識を無視した型破りな行動に、サムールは首を傾げていた。
「んげなもん、すぐに燃え尽きちまうぜよ」
「心配無用、燃し木に使うわけじゃないですから」
サムールがゴツゴツとした職人の手でパン生地をこねる。
ぎこちない手つきだが、それも初めのうち。
もとから手先が器用なカーペンターだ。ちょっとしたコツを教えたら、一気に上達してしまった。
「窯の用意もありますし生地は一晩、冷暗庫に寝かせてください。寝る子は育つと言いますし、適度なガス抜ききも忘れずに。抜いたら寝かせて、またガス抜きです」
「はぇええ、パンを作るのも思っていた以上に手間がかかるなぁー。粉を丸めて焼けば簡単にできっかと思ったわ」
「手間がかかるからこそ、美味しいパンができるんですよ。カーペンターだってそうでしょう? 丁寧な仕事をすれば最高の家が仕上がる。もっとも、建屋造りと比べるのは失礼だとは思いますけどね」
苦笑するクレスの隣で、ドスンと大きな肉の塊が置かれた。
程よい色合いと照り具合をした赤身と油が、ギュッと絞られた燻製は見ているだけで口からヨダレが溢れそうになる。
「自家製のベーコンだ。ワイもそれなりに料理すっから、クレスの言いたいことはよう分かる」
「美味そう……ですね」
「だろうっ! 今夜、馳走してやっから楽しみにしてな」
短く刈った側頭の髪(ツーブロック)を撫でながら豪快に笑うサムール。
手に付着していたパン生地や打ち粉で頭が真っ白になっていた。
初心者あるあるだと、照れ臭そうに言いながら両手と頭をその場で水洗いする。
たくましいというか、漢らしいというか一挙一動がワイルドだ。
豪快でなければ、森の中で一人暮らしすることなど無理なのかもしれない。
クレスはタオルを手渡しながら彼に疑問を投げた。
「サームルさんは、どうして森の近くに一人で暮らしているんですか?」
人当たりの良いカーペンターは、その問いにしばし無言で鼻頭をさすっていた。
自身の考えを整理しているように見える。
「理由か、あんま他の人に言ったことはねぇから上手く説明できんけど……自然が好きなんよ。それに仕事柄、森から木々を伐採しないとイケない。森はカーペンターにとって宝の山なんよ。
少なくともワイはそう考えとる。だからこそ、手入れも世話もしないと駄目さ。
刈るだけかって、そんままにして置いたら此処いら一帯が丸裸になっちまう」
自分では、そこまで考えに至らない事を目の前の漢は自然と語る。
視野の広さと熟慮にクレスは感銘を受けた。
カーペンターとして木々を護ることはクレスに置き換えれば小麦を育てることに等しい。
今までは商店で購入すれば簡単に食材が手に入った。買えばそれで済むだけの物だと思い込んでいた。
それでいて、一流のパン職人を目指していたなど思い上がりもいいトコロだ。
恥かしすぎてサムールには言えない。
決してストイックが良いということではない。
より良い物を追求するのなら、もっと幅広く細かいところまで目を向ける必要があるという話だ。
ヘンピな場所での奇妙な出会いは、クレスに思いがけない影響をもたらした。
今後、魔族領にて作物を育てなければならない彼にとっては、考え方を改める絶好の機会となった――――――
翌朝になり、生地と焼き窯の調整が完了した。
早朝から窯焚きし火を入れておいた。
燃料となるのは炭火、用意した薪はその上段の窯内部へ投入された。
昨晩、菌を仕込んでおいたおかげで薪にはびっしりとキノコが生えていた。
「一晩でこんなにもキノコができんのか?」
「まぁ、それは置いといて。これはシールドマッシュっていうキノコで食用の物ではありません」
さすがに菌の精霊に頼んでキノコの成長をうながして貰ったとは言えず、クレスは言葉をにごした。
シールドマッシュについてはすでに知っているようだ。サムールも頷いていた。
このキノコは熱を加えると膨張し破裂する性質がある。その際に防御のメギドを発動させる。
いわば、一時的なプロテクションであり、温められたメギドの膜が窯の内部に貼りつく算段だ。
そうすることで窯は密閉され熱を逃さない。パンを焼くには最適な条件が整った。
窯からパンを取りだすと、黄金色のマフィンたちが姿を見せた。
かすかに湯気を帯びたパンに海老の粉を塗してゆく。あとは粗熱が冷めるまで待つのみ…………。
「で、出来たぁぁ――――!!」
サームルが叫びながら、トッピングしたサンドイッチを整列させる。
完成したマルク・マフィンのサンドイッチは見た目も鮮やか、軽い食感の生地に摘みたての野菜を使用した物となった。
種類は主に三種類に絞った。それもまた、サムールの希望である。
・ハムとクリームチーズのマフィン、野菜を沿えて
・エッグベネディクト風、自家製ベーコンのマフィン
・バターとシロップを塗ったデザートマフィン
――――以上が二人で考えた手作りサンドイッチだ。
「本当に頂いても宜しいんですか?」
「もちろんさ。うちには金さねぇが、食材なら余るほどある。お礼だと思って受け取ってくれ」
「一泊させて頂いただけでも充分なんですが……」
「貰えるモンは貰っておけ。これから村さ、行くからそこまで送るわ」
宿泊だけではなく、お土産つきは何ともありがたい。
田舎の人々は、客人へのもてなしがスゴイ。
なんでもかんでも大盤振る舞いしてしまうのは、本当に相手を喜ばせようする心の表れだ。
自分の故郷もそうであったため、クレスにとっては馴染みあるやり取りだった。
ムゲに断るのも失礼にあたる。
袋一杯の小麦粉とバター、加工肉に砂糖や塩などの調味料を受け取ると村まで案内してもらった。
5-2
徒歩で一時間弱、視界に集落を捉えた。
ここまで牧草地を進んできたが、途中で野生の動物や魔物に一切出くわさなかったのは珍しい。
おかげで楽に辿りつけた。
「魔物が出ても、この辺りの奴らは弱っちいから問題ないんだけどな」
「へぇー、そうなんですか」
(サムールさんにとって、どこまでが弱い基準なのか、全然わからん)
「それじゃ、ワイは用があるからここでお別れだ。サンドイッチありがとーな。また縁があったら宜しくな」
「こちらこそ、サムールさんのおかげで命拾いしました。ありがとうございます」
恩人に手を振る。少しだけ寂しく思うのはクレス自身も驚きだった。
エルゴードの農村は、決して小規模な村ではなさそうだ。
それなりに人の往来もある――――というか、どこか懐かしく思えるのは気のせいだろうか?
「あっ!! あああ!」
口元を半開きにしたまま周囲を見回した。
デジャヴなんかじゃない、気のせいでもなくこの場所には覚えがあった。
ここは帝都セリアックスの近隣に位置する村。貪欲の壺を預けた知り合いがいる場所だ。
(この村の名前、初めて知った……いつも、皆して隣村って呼んでいたし。取り敢えず壺を回収しよう。これでミミコたちとコンタクトが取れるぞ!)
沸いて出てきた幸運に小躍りしたい気持ちを抑え『知り合い』の元へと足早に向かった。
ロイヤルホールディングスで働き始めたころ、パンの配達で彼女の店には何度か足を運んだ。
その縁あって、いつの間にかに顔を覚えられしまった。
調理場に立てるようになった最近ではメッキリ会う機会が減っていたが、二日前に訪れた際には今までと変わらない態度で接してくれた。
マダム・カテリーナ―。
この村でタヴァン(飲食できる宿泊施設)のオーナーを務める彼女は、ロイヤルホールディングスのお得意様であり、クレスにとって良き相談役だった。
かつては夫婦でタヴァンを営んでいたらしいが、流行り病で初代オーナーである夫に先立たれてから、ずっと女一人で店を切り盛りしている。
経営者として男性にも引けを取らない才覚と博識。そんな彼女に敬意を表して周囲は『マダム』と呼んでいる。
純粋に火力を求めるのなら炭を使うのは一般的だ。常識を無視した型破りな行動に、サムールは首を傾げていた。
「んげなもん、すぐに燃え尽きちまうぜよ」
「心配無用、燃し木に使うわけじゃないですから」
サムールがゴツゴツとした職人の手でパン生地をこねる。
ぎこちない手つきだが、それも初めのうち。
もとから手先が器用なカーペンターだ。ちょっとしたコツを教えたら、一気に上達してしまった。
「窯の用意もありますし生地は一晩、冷暗庫に寝かせてください。寝る子は育つと言いますし、適度なガス抜ききも忘れずに。抜いたら寝かせて、またガス抜きです」
「はぇええ、パンを作るのも思っていた以上に手間がかかるなぁー。粉を丸めて焼けば簡単にできっかと思ったわ」
「手間がかかるからこそ、美味しいパンができるんですよ。カーペンターだってそうでしょう? 丁寧な仕事をすれば最高の家が仕上がる。もっとも、建屋造りと比べるのは失礼だとは思いますけどね」
苦笑するクレスの隣で、ドスンと大きな肉の塊が置かれた。
程よい色合いと照り具合をした赤身と油が、ギュッと絞られた燻製は見ているだけで口からヨダレが溢れそうになる。
「自家製のベーコンだ。ワイもそれなりに料理すっから、クレスの言いたいことはよう分かる」
「美味そう……ですね」
「だろうっ! 今夜、馳走してやっから楽しみにしてな」
短く刈った側頭の髪(ツーブロック)を撫でながら豪快に笑うサムール。
手に付着していたパン生地や打ち粉で頭が真っ白になっていた。
初心者あるあるだと、照れ臭そうに言いながら両手と頭をその場で水洗いする。
たくましいというか、漢らしいというか一挙一動がワイルドだ。
豪快でなければ、森の中で一人暮らしすることなど無理なのかもしれない。
クレスはタオルを手渡しながら彼に疑問を投げた。
「サームルさんは、どうして森の近くに一人で暮らしているんですか?」
人当たりの良いカーペンターは、その問いにしばし無言で鼻頭をさすっていた。
自身の考えを整理しているように見える。
「理由か、あんま他の人に言ったことはねぇから上手く説明できんけど……自然が好きなんよ。それに仕事柄、森から木々を伐採しないとイケない。森はカーペンターにとって宝の山なんよ。
少なくともワイはそう考えとる。だからこそ、手入れも世話もしないと駄目さ。
刈るだけかって、そんままにして置いたら此処いら一帯が丸裸になっちまう」
自分では、そこまで考えに至らない事を目の前の漢は自然と語る。
視野の広さと熟慮にクレスは感銘を受けた。
カーペンターとして木々を護ることはクレスに置き換えれば小麦を育てることに等しい。
今までは商店で購入すれば簡単に食材が手に入った。買えばそれで済むだけの物だと思い込んでいた。
それでいて、一流のパン職人を目指していたなど思い上がりもいいトコロだ。
恥かしすぎてサムールには言えない。
決してストイックが良いということではない。
より良い物を追求するのなら、もっと幅広く細かいところまで目を向ける必要があるという話だ。
ヘンピな場所での奇妙な出会いは、クレスに思いがけない影響をもたらした。
今後、魔族領にて作物を育てなければならない彼にとっては、考え方を改める絶好の機会となった――――――
翌朝になり、生地と焼き窯の調整が完了した。
早朝から窯焚きし火を入れておいた。
燃料となるのは炭火、用意した薪はその上段の窯内部へ投入された。
昨晩、菌を仕込んでおいたおかげで薪にはびっしりとキノコが生えていた。
「一晩でこんなにもキノコができんのか?」
「まぁ、それは置いといて。これはシールドマッシュっていうキノコで食用の物ではありません」
さすがに菌の精霊に頼んでキノコの成長をうながして貰ったとは言えず、クレスは言葉をにごした。
シールドマッシュについてはすでに知っているようだ。サムールも頷いていた。
このキノコは熱を加えると膨張し破裂する性質がある。その際に防御のメギドを発動させる。
いわば、一時的なプロテクションであり、温められたメギドの膜が窯の内部に貼りつく算段だ。
そうすることで窯は密閉され熱を逃さない。パンを焼くには最適な条件が整った。
窯からパンを取りだすと、黄金色のマフィンたちが姿を見せた。
かすかに湯気を帯びたパンに海老の粉を塗してゆく。あとは粗熱が冷めるまで待つのみ…………。
「で、出来たぁぁ――――!!」
サームルが叫びながら、トッピングしたサンドイッチを整列させる。
完成したマルク・マフィンのサンドイッチは見た目も鮮やか、軽い食感の生地に摘みたての野菜を使用した物となった。
種類は主に三種類に絞った。それもまた、サムールの希望である。
・ハムとクリームチーズのマフィン、野菜を沿えて
・エッグベネディクト風、自家製ベーコンのマフィン
・バターとシロップを塗ったデザートマフィン
――――以上が二人で考えた手作りサンドイッチだ。
「本当に頂いても宜しいんですか?」
「もちろんさ。うちには金さねぇが、食材なら余るほどある。お礼だと思って受け取ってくれ」
「一泊させて頂いただけでも充分なんですが……」
「貰えるモンは貰っておけ。これから村さ、行くからそこまで送るわ」
宿泊だけではなく、お土産つきは何ともありがたい。
田舎の人々は、客人へのもてなしがスゴイ。
なんでもかんでも大盤振る舞いしてしまうのは、本当に相手を喜ばせようする心の表れだ。
自分の故郷もそうであったため、クレスにとっては馴染みあるやり取りだった。
ムゲに断るのも失礼にあたる。
袋一杯の小麦粉とバター、加工肉に砂糖や塩などの調味料を受け取ると村まで案内してもらった。
5-2
徒歩で一時間弱、視界に集落を捉えた。
ここまで牧草地を進んできたが、途中で野生の動物や魔物に一切出くわさなかったのは珍しい。
おかげで楽に辿りつけた。
「魔物が出ても、この辺りの奴らは弱っちいから問題ないんだけどな」
「へぇー、そうなんですか」
(サムールさんにとって、どこまでが弱い基準なのか、全然わからん)
「それじゃ、ワイは用があるからここでお別れだ。サンドイッチありがとーな。また縁があったら宜しくな」
「こちらこそ、サムールさんのおかげで命拾いしました。ありがとうございます」
恩人に手を振る。少しだけ寂しく思うのはクレス自身も驚きだった。
エルゴードの農村は、決して小規模な村ではなさそうだ。
それなりに人の往来もある――――というか、どこか懐かしく思えるのは気のせいだろうか?
「あっ!! あああ!」
口元を半開きにしたまま周囲を見回した。
デジャヴなんかじゃない、気のせいでもなくこの場所には覚えがあった。
ここは帝都セリアックスの近隣に位置する村。貪欲の壺を預けた知り合いがいる場所だ。
(この村の名前、初めて知った……いつも、皆して隣村って呼んでいたし。取り敢えず壺を回収しよう。これでミミコたちとコンタクトが取れるぞ!)
沸いて出てきた幸運に小躍りしたい気持ちを抑え『知り合い』の元へと足早に向かった。
ロイヤルホールディングスで働き始めたころ、パンの配達で彼女の店には何度か足を運んだ。
その縁あって、いつの間にかに顔を覚えられしまった。
調理場に立てるようになった最近ではメッキリ会う機会が減っていたが、二日前に訪れた際には今までと変わらない態度で接してくれた。
マダム・カテリーナ―。
この村でタヴァン(飲食できる宿泊施設)のオーナーを務める彼女は、ロイヤルホールディングスのお得意様であり、クレスにとって良き相談役だった。
かつては夫婦でタヴァンを営んでいたらしいが、流行り病で初代オーナーである夫に先立たれてから、ずっと女一人で店を切り盛りしている。
経営者として男性にも引けを取らない才覚と博識。そんな彼女に敬意を表して周囲は『マダム』と呼んでいる。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
●やきいもほくほく●
恋愛
──目が覚めると海の上だった!?
「メイジー・ド・シールカイズ、あなたを国外に追放するわ!」
長年、虐げられてきた『役立たず王女』メイジーは異母姉妹であるジャシンスに嵌められて島流しにされている最中に前世の記憶を取り戻す。
前世でも家族に裏切られて死んだメイジーは諦めて死のうとするものの、最後まで足掻こうと決意する。
奮起したメイジーはなりふり構わず生き残るために行動をする。
そして……メイジーが辿り着いた島にいたのは島民に神様と祀られるガブリエーレだった。
この出会いがメイジーの運命を大きく変える!?
言葉が通じないため食われそうになり、生け贄にされそうになり、海に流されそうになり、死にかけながらもサバイバル生活を開始する。
ガブリエーレの世話をしつつ、メイジーは〝あるもの〟を見つけて成り上がりを決意。
ガブリエーレに振り回されつつ、彼の〝本来の姿〟を知ったメイジーは──。
これは気弱で争いに負けた王女が逞しく島で生き抜き、神様と運を味方につけて無双する爽快ストーリー!
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
【完結】花咲く手には、秘密がある 〜エルバの手と森の記憶〜
ソニエッタ
ファンタジー
森のはずれで花屋を営むオルガ。
草花を咲かせる不思議な力《エルバの手》を使い、今日ものんびり畑をたがやす。
そんな彼女のもとに、ある日突然やってきた帝国騎士団。
「皇子が呪いにかけられた。魔法が効かない」
は? それ、なんでウチに言いに来る?
天然で楽天的、敬語が使えない花屋の娘が、“咲かせる力”で事件を解決していく
―異世界・草花ファンタジー
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる