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「桜木町の母」
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「桜木町の母」
2件の「飲み屋」での濃密な取材を終え、稀世と凜、直は宿泊予定の桜木町のビジネスホテルに戻る前に、駅裏のさびれた路地に入って行った。
時刻は午後7時。直は、水晶玉を乗せた黒黒い布のかかった小さなテーブルの前に座った黒いフード付きのマントを被った年齢不詳の女性に声をかけた。
「すんません。「桜木町の母」っていわはるんは、あんさんでっか?」
女は黙って頷くと、何も言わずに直、稀世、凜の順に視線を動かした。
「あぁ、副島さんから言われた通り恐ろしく「破天荒」な「気」を持った三人ですね。これほど強烈なトリオは初めてですよ。
年長さんと大きい胸のお姉さんは「激運」であると同時に「強運」の持ち主…。小さいお姉さんは「転運」が見えるね。まあ、「気脈」に乗ってしまってるから、ここ数日は「命」を落とさないように気を付けて下さいね。ケラケラケラ。」
「えっ?「強運」はわかるけど「げきうん」と「てんうん」って何なん?アホにでもわかるように説明したって下さい。」
と稀世が「桜木町の母」に質問した。
「ふーん、意外と普通の質問をするんだね…。あんた、ここ1年凄い「気脈」の上下動があっただろ?「激運」っていうのは、本人の意思とは関係なしに、周りの「気運」の波や波乱を呼び込み、良きにつけ悪しきにつけ激しい人生の浮き沈みの山谷を体験するってことさ。そっちの年長さんと同じ波動を持っているようだね。
そして…、二人ともそれを乗り越える「胆力」を持っているオーラが「水晶」を通さずともわかるよ。まあ、大きい胸のお姉さんは「周りの人」を変に巻き込まないようにだけ注意は必要だけどね。特に一生を共にする「大事な人」が近いうちにあんたの「激運」に巻き込まれる相が出てるよ。」
と説明を受けたが(大事な人って?私、家族も居れへんし「独身」やねんけど…。)稀世はよくわからない表情を浮かべて、言葉が止まった。
「じゃあ、私に言われた「てんうん」っていうのは何なんですか?」
稀世が何も言わないで考え込んでいるので、凜が「桜木町の母」に問うと
「「転」がる「運」と書いて「転運」。あんたは近々、人生の転機を迎えると出てるよ。ただあんたには「二人」程の「強運」は見られない。
幸運を表す「明るい紫」のオーラと、なにかしらの不幸をイメージする「濃紺」のオーラが混じっている…。この先、暫くは「気をつけな」としか言いようがないね。
凄いものを得られたり、無くしたものが見つかったりすることも考えられるし、大切なものを亡くしたり、大きなトラブル…、そう、命にかかわるような状況に遭うかもしれないね…。
強い運気を持つ、こっちの2人のそばから離れないことだね…。
副島さんからは、「直接見て、そのままを伝えてくれ。」ってことだったんで私から言えるのはそこまでだね。脅すようなことを言ってしまったけど、占いなんて言うのは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんで信じるも信じないも自由だよ。
古い友人からの頼みなんで一応私の「見立て」は伝えたよ。じゃあ、そろそろ予約客が来るからとっとと帰っておくれ。」
「桜木町の母」が三人に告げると稀世たちの背後から「すみません、予約のスズキですけど…。」と中年女性が声をかけてきたので「失礼しました。」、「お忙しい中ありがとうございました。」と稀世と凜は頭を下げると踵を返した。
予約しているホテルまでの道をグーグルマップで確認しながら3人は歩いた。話題は、今日会った3人の話に終始した。
「翌朝は、森先生から紹介を受けたこっちの司法書士とのアポやな。今から飲みに行くのもありやけど、太田さんへの報告もあるし、明日に備えてホテルに戻って今日の話をまとめよっか?」
と稀世が声をかけると、直が背後のコンビニを指さし言った。
「ホテルに帰る前に、コンビニで「酒」補給やな!今日は楽しく女子会と洒落込もうや。アテは今はやりの「出前」でええやろ。せっかくやからわしが「金将」でない「中華」を奢ったるでなぁ。カラカラカラ。」
「出前でホテルの部屋飲みもありですよね。きっと太田さんは一緒に来られなくて悔しがってますから早く報告してあげたいですもんね。最初の2件で聞いた話が全部が本当だったら、稀世姉さん得意の「超スーパーウルトラスクープ」の匂いがプンプンしてきますもんね。
飲みながら「今日のまとめ」をするのもいいですよね。ホテルでウーバーイーツ頼んで女3人で盛り上がっちゃいましょう!じゃあ、まずは「お酒」補給からですね!
あー、ワクワクする!私、稀世姉さんと知り合って本当に良かったでーす!」
凜が稀世の腕を引いてコンビニに向かって早足になると、「ん!何や?」と直が背後に冷たい視線を感じて振り向いたがそこにはよれよれと歩く酔っぱらったサラリーマン2人組とスマホを片手に駅へと急ぐスーツ姿の若いOLの姿が見られるだけで、怪しさを感じさせるものは誰も居なかった。
「わしもちょっと神経質になり過ぎてるんかも知れへんな…。」
直は独り言を溢すと稀世と凜の後に続きコンビニに入った。
「おまけ」
今日はRBFCの男性チームからのリクエストです。
テーマは「行儀の悪い〇〇ちゃん」
と言うことで「部屋飲み中の稀世ちゃんと凛ちゃん」です(笑)。
(※「直さん」はパスさせてください!( ̄▽ ̄;))
※「ひいちゃん」さんに頼むと「凄いの」出てきそうなテーマですね(笑)。
2件の「飲み屋」での濃密な取材を終え、稀世と凜、直は宿泊予定の桜木町のビジネスホテルに戻る前に、駅裏のさびれた路地に入って行った。
時刻は午後7時。直は、水晶玉を乗せた黒黒い布のかかった小さなテーブルの前に座った黒いフード付きのマントを被った年齢不詳の女性に声をかけた。
「すんません。「桜木町の母」っていわはるんは、あんさんでっか?」
女は黙って頷くと、何も言わずに直、稀世、凜の順に視線を動かした。
「あぁ、副島さんから言われた通り恐ろしく「破天荒」な「気」を持った三人ですね。これほど強烈なトリオは初めてですよ。
年長さんと大きい胸のお姉さんは「激運」であると同時に「強運」の持ち主…。小さいお姉さんは「転運」が見えるね。まあ、「気脈」に乗ってしまってるから、ここ数日は「命」を落とさないように気を付けて下さいね。ケラケラケラ。」
「えっ?「強運」はわかるけど「げきうん」と「てんうん」って何なん?アホにでもわかるように説明したって下さい。」
と稀世が「桜木町の母」に質問した。
「ふーん、意外と普通の質問をするんだね…。あんた、ここ1年凄い「気脈」の上下動があっただろ?「激運」っていうのは、本人の意思とは関係なしに、周りの「気運」の波や波乱を呼び込み、良きにつけ悪しきにつけ激しい人生の浮き沈みの山谷を体験するってことさ。そっちの年長さんと同じ波動を持っているようだね。
そして…、二人ともそれを乗り越える「胆力」を持っているオーラが「水晶」を通さずともわかるよ。まあ、大きい胸のお姉さんは「周りの人」を変に巻き込まないようにだけ注意は必要だけどね。特に一生を共にする「大事な人」が近いうちにあんたの「激運」に巻き込まれる相が出てるよ。」
と説明を受けたが(大事な人って?私、家族も居れへんし「独身」やねんけど…。)稀世はよくわからない表情を浮かべて、言葉が止まった。
「じゃあ、私に言われた「てんうん」っていうのは何なんですか?」
稀世が何も言わないで考え込んでいるので、凜が「桜木町の母」に問うと
「「転」がる「運」と書いて「転運」。あんたは近々、人生の転機を迎えると出てるよ。ただあんたには「二人」程の「強運」は見られない。
幸運を表す「明るい紫」のオーラと、なにかしらの不幸をイメージする「濃紺」のオーラが混じっている…。この先、暫くは「気をつけな」としか言いようがないね。
凄いものを得られたり、無くしたものが見つかったりすることも考えられるし、大切なものを亡くしたり、大きなトラブル…、そう、命にかかわるような状況に遭うかもしれないね…。
強い運気を持つ、こっちの2人のそばから離れないことだね…。
副島さんからは、「直接見て、そのままを伝えてくれ。」ってことだったんで私から言えるのはそこまでだね。脅すようなことを言ってしまったけど、占いなんて言うのは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんで信じるも信じないも自由だよ。
古い友人からの頼みなんで一応私の「見立て」は伝えたよ。じゃあ、そろそろ予約客が来るからとっとと帰っておくれ。」
「桜木町の母」が三人に告げると稀世たちの背後から「すみません、予約のスズキですけど…。」と中年女性が声をかけてきたので「失礼しました。」、「お忙しい中ありがとうございました。」と稀世と凜は頭を下げると踵を返した。
予約しているホテルまでの道をグーグルマップで確認しながら3人は歩いた。話題は、今日会った3人の話に終始した。
「翌朝は、森先生から紹介を受けたこっちの司法書士とのアポやな。今から飲みに行くのもありやけど、太田さんへの報告もあるし、明日に備えてホテルに戻って今日の話をまとめよっか?」
と稀世が声をかけると、直が背後のコンビニを指さし言った。
「ホテルに帰る前に、コンビニで「酒」補給やな!今日は楽しく女子会と洒落込もうや。アテは今はやりの「出前」でええやろ。せっかくやからわしが「金将」でない「中華」を奢ったるでなぁ。カラカラカラ。」
「出前でホテルの部屋飲みもありですよね。きっと太田さんは一緒に来られなくて悔しがってますから早く報告してあげたいですもんね。最初の2件で聞いた話が全部が本当だったら、稀世姉さん得意の「超スーパーウルトラスクープ」の匂いがプンプンしてきますもんね。
飲みながら「今日のまとめ」をするのもいいですよね。ホテルでウーバーイーツ頼んで女3人で盛り上がっちゃいましょう!じゃあ、まずは「お酒」補給からですね!
あー、ワクワクする!私、稀世姉さんと知り合って本当に良かったでーす!」
凜が稀世の腕を引いてコンビニに向かって早足になると、「ん!何や?」と直が背後に冷たい視線を感じて振り向いたがそこにはよれよれと歩く酔っぱらったサラリーマン2人組とスマホを片手に駅へと急ぐスーツ姿の若いOLの姿が見られるだけで、怪しさを感じさせるものは誰も居なかった。
「わしもちょっと神経質になり過ぎてるんかも知れへんな…。」
直は独り言を溢すと稀世と凜の後に続きコンビニに入った。
「おまけ」
今日はRBFCの男性チームからのリクエストです。
テーマは「行儀の悪い〇〇ちゃん」
と言うことで「部屋飲み中の稀世ちゃんと凛ちゃん」です(笑)。
(※「直さん」はパスさせてください!( ̄▽ ̄;))
※「ひいちゃん」さんに頼むと「凄いの」出てきそうなテーマですね(笑)。
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