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プロローグ
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「フィオラ、お前との婚約を破棄する! そして俺は、お前の妹であるリリアナ・ロバーツ公爵令嬢と新たに婚約する!」
建国記念パーティ会場で、突然こちらを睨みつけながらそう宣言されたのは、ルクセンブルク王国第二王子のジルベール様。私の元婚約者だ。
その隣ではジルベール様に腰を抱かれながら、リリアナが得意げな笑みを浮かべている。
「ええ、どうぞ」
私が泣きついてくるとでも思っていたのだろうか?
二人はぽかーんと間抜け面でこちらを見ている。
「それでは、用事も済んだので失礼しますわ」
「ちょっと待て、フィオラ! 何故理由をきかない?!」
「何故と言われましても、興味がありませんから。時間の無駄でしょう?」
「じ、時間の無駄だと?!」
「はい。それではどうぞお幸せに」
よかったわね、リリアナ。
大好きなジルベール様と一緒になれて。
貴方が中途半端にいい子でなくて、よかったわ。
何の罪悪感もなく、貴方へ復讐ができるから。
大切なお母様とお兄様を死へと導き、地位や名誉、財産や婚約者さえも奪って、私を処刑台へと追いやった貴方へね。
辛い時に私を信じてくれなかった婚約者なんて、要らない。
二人そろって地獄に落ちるといいわ。
建国記念パーティ会場で、突然こちらを睨みつけながらそう宣言されたのは、ルクセンブルク王国第二王子のジルベール様。私の元婚約者だ。
その隣ではジルベール様に腰を抱かれながら、リリアナが得意げな笑みを浮かべている。
「ええ、どうぞ」
私が泣きついてくるとでも思っていたのだろうか?
二人はぽかーんと間抜け面でこちらを見ている。
「それでは、用事も済んだので失礼しますわ」
「ちょっと待て、フィオラ! 何故理由をきかない?!」
「何故と言われましても、興味がありませんから。時間の無駄でしょう?」
「じ、時間の無駄だと?!」
「はい。それではどうぞお幸せに」
よかったわね、リリアナ。
大好きなジルベール様と一緒になれて。
貴方が中途半端にいい子でなくて、よかったわ。
何の罪悪感もなく、貴方へ復讐ができるから。
大切なお母様とお兄様を死へと導き、地位や名誉、財産や婚約者さえも奪って、私を処刑台へと追いやった貴方へね。
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二人そろって地獄に落ちるといいわ。
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