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第三章 黄
第48話 『特別』
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パチパチと、暖炉の火が爆ぜる音が耳をくすぐる。どうやら、クロースが薪をつついているようだ。彼は電気の暖房器具を使わないのだろうか。
隣に並ぶセオは、顔を歪めて小刻みに震えていた。美しい金色の瞳が、暖炉の火を映して揺らめいている。
「セオ……」
「パステル……僕、苦しいよ。悲しいよ……」
「……うん」
私は、セオの頭をそっと抱き寄せる。耳元に口を寄せ、出来る限り優しい声で、囁いた。
「泣いても、いいんだよ」
「……っ」
セオは、大人しく私の腕に収まったまま、ただ静かに震えていたのだった。
しばらくして、セオが落ち着いたのを見計らって、光の精霊クロースが声をかけた。
「落ち着いたか、セオ」
「はい。申し訳ありませんでした」
「いや、仕方ねえよ」
セオはまだ暗い表情をしているが、先程までの震えはもう止まっていた。
「なあパステル。気付いてるか? 光の精霊と闇の精霊は、地水火風の四精霊とは性質が異なるんだ」
「……えっと……」
「パステルは分からねぇか。セオはどうだ?」
「多分、ですけど……地水火風の精霊は物理的な事象を司るのに対して、光闇の精霊は、非物理的な事象を司っているのではないかと」
「うーん、まあ、そうとも言えるな。半分は正解だ。
それで、だ。光って、何だと思う?」
「光……」
セオは、口元に手を当てて少し考えてから、口を開く。
「『幸せの結晶』……光とは、幸せ……?」
「惜しいが、正解じゃない。
俺が司る光は、未来への希望だ。
生きる意味を見出し、生命を繋ぎ、今日よりもっと良い明日を手にする力だ」
「未来への希望……」
「そうだ。そのためには、皆が手を取り笑い合うのが一番いいんだ。
楽しけりゃあ、希望が生まれる。絆で結ばれた人間たちは、より良い未来を作ろうと、手を取り合って努力する。
だから俺は、この地上に住む人間全員を神子にした。それ自体が繋がりとなってこの地を満たし、未来を生み出す」
「人間全員が、神子……?」
「ああ。ただし、全員に力を分けたせいで、一人ひとりの力は弱い。だから、他の精霊の神子とは別物だ。
だが、人間たちは皆、幸せを作る力と、未来を切り拓く力を持ってる。
その力は自分に対してだけじゃない。その力の真価は、他者をも幸せにし、希望を与える力だ」
全ての人に平等に与えられた、光の加護。
人の置かれている環境はそれぞれ違うし、生まれながらに過酷な環境に身を投じている者も沢山いる。
それでも、幸せを感じ、他者を幸せにし、未来への希望を手にする力も権利も、誰しもが持っているのだ。
「俺の祝福を受けた赤ん坊は皆、周りを笑顔にする力を持って生まれてくる。祝福を重ねた子供たちは、他者と幸福を分け合える大人に育つ。
人は根本的に、人に何か喜ぶようなことをしてやるのが大好きだ。自分だけじゃなく、他人を喜ばせることで幸せは何倍にもなる。
……まあ、善悪や倫理はまた別の話だから、時に残酷なこともするがな」
光と闇は、善悪とは違うのか。
私には難しくて理解できないが、光が未来への希望なら、闇は……?
私は、何故か突然、セオの言った言葉を思い出した。
――『一生、大切にする。パステルが、僕にとっての光だから』――
私の考えていることを読んだのだろうか。クロースの優しげな瞳が、こちらへ向いた。
「パステル。自分に正直になれよ。
悩んで先に進めなくなるぐらいなら、自分が望む未来を手にするために、とにかく行動してみることも大事だと思うぞ。
セオのことを信じてみろよ。お前が選んだ、パートナーだろ?」
「あ……」
セオは、隣で静かに頷いている。真剣な眼差しが私を捉えていた。
「セオ、お前も、もっとパステルを信じろ。守られるだけの娘じゃないぞ、こいつは。
下手したら自分から危険に飛び込んでいくタイプだ。ちゃんと話せ。二人ともだ」
セオは、今度はクロースに向かって頷く。私も一緒に頷いた。お互い、きちんと向き合う時だ。
「さて、そろそろ地上に送るぞ。悪いが今日はちいと忙しくてな」
そう言ってクロースは席を立つ。私とセオも後に続いて、ソリに乗り込んだのだった。
翌朝。
目が覚めると、既に日は高く昇っていた。もう昼に近い時間だろう。
エレナは不在だ。テーブルの上に、書き置きがある。野暮用があって出かける、とのことだ。
セオは、魔法の家の中だろう。昨夜は帰りが遅かったから、まだ眠っているのかもしれない。
――セオとはまだ、きちんと話せていない。
だが、クロースに言われた通り、私は自分の望む未来を手にするため、きちんとセオと話す覚悟を決めた。
正直、少し……いや、かなり緊張している。
私は、緊張を振り払うために顔を洗い、紅茶を淹れてセオを待つことにしたのだった。
ポットに茶葉を入れて、お湯を注ぐと、すぐに紅茶の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
この湯沸かし器も、暖房器具も、部屋の明かりも、すべて電気の魔法道具だ。
電気は火に比べて安全だし便利だが、光の揺らめきやパチパチという小さな音に心安らぐこともない。
私は、この部屋の暖房器具に目を向けた。
箱のような無機質な形で、音もなく均一に部屋を暖めてくれている。
離れても寒くないが、近寄っても温もりを感じない。
私は、クロースが暖炉を使っていた理由が、なんとなくわかったような気がした。
「パステル、おはよう」
突然、後ろから澄んだ声がかかり、私はビクッとしてしまった。
急速に心臓が動き始める。
「あ、セオ、おはよう」
笑顔を作り、振り返って挨拶をする。
セオの顔を見て、鼓動はさらに速くなり、顔には熱が集まってくる。
――セオの美しい金色の瞳は優しく細まり、形良い唇が弧を描いていた。
殆ど完璧な、まさしく王子様のような笑顔だ。
セオに、より一層感情が戻ってきたことが実感できた。
「あ、えっと、紅茶、飲む? よかったら座って待ってて」
「うん。ありがとう」
「ど、どういたしまして」
紅茶を淹れる手がどうしても震えてしまう。指先が、言うことを聞かない。
私はこっそり、深呼吸をした。
セオは、緊張していないのだろうか。
椅子に座ってこちらをじっと見ているセオは、普段と変わりがないように見える。
「パステル、大丈夫? やっぱりまだ、悩んでる?」
やはりセオにはどうしても、気付かれてしまう。
セオは私の心の機微に聡い。
私は紅茶をテーブルに置き、もう一度深呼吸をして心を落ち着けると、セオの前の椅子を引いた。
「……あのね、セオ。聖霊様も言っていたけど……ちゃんと、伝えたいの。お話、しましょう」
「……うん」
セオの瞳に、僅かに緊張が走ったような気がした。
私は、セオと向かい合って座り、じっと見つめる。
セオも、私の目をしっかり見て、私の言葉を待っているようだ。
私はついに、覚悟を決めた。
「セオ、あのね」
「うん」
「私ね、セオのことが、好きなの」
「……うん」
「友達として、じゃない。もちろん友達としても好きだけど、私、セオのこと、それ以上に想ってる」
「……知ってた」
「……え……?」
予想外の反応に、私は目をぱちぱちと瞬かせる。セオの表情に、特段変わりはない。
セオは、私の想いに気が付いていたの?
いったい、いつから――?
「僕は、パステルにとって『特別』ってこと……だよね?」
「……そう、よ」
「パステルも、僕にとって『特別』だ。だから、同じだよ。僕も、パステルが『好き』」
「それは、その、友達とか仲間とか、そういう意味での『特別』……じゃないの?」
ここでやめておけば良かったのに。
聞かなければいいのに、私はついつい、聞いてしまった。
「違うよ。パステルはパステルだ。僕がパステルに向ける気持ちは、パステル以外には持たない。
お祖父様にはお祖父様に、メーア様にはメーア様に向ける気持ちがあるように、僕がパステルに向ける気持ちは、パステルだけに向く気持ちだ」
「……やっぱり、そうなるよね」
セオは、やっぱりまだ『好き』の意味を正しく理解していないのだと思う。
友愛も、家族愛も、恋愛も、セオにとっては区別がつかないのかもしれない。
――言わなければ良かった。
私は、唇を噛んで俯いてしまう。
だが。
私は、その後に続くセオの言葉に、更に心を乱されることになるのだった。
隣に並ぶセオは、顔を歪めて小刻みに震えていた。美しい金色の瞳が、暖炉の火を映して揺らめいている。
「セオ……」
「パステル……僕、苦しいよ。悲しいよ……」
「……うん」
私は、セオの頭をそっと抱き寄せる。耳元に口を寄せ、出来る限り優しい声で、囁いた。
「泣いても、いいんだよ」
「……っ」
セオは、大人しく私の腕に収まったまま、ただ静かに震えていたのだった。
しばらくして、セオが落ち着いたのを見計らって、光の精霊クロースが声をかけた。
「落ち着いたか、セオ」
「はい。申し訳ありませんでした」
「いや、仕方ねえよ」
セオはまだ暗い表情をしているが、先程までの震えはもう止まっていた。
「なあパステル。気付いてるか? 光の精霊と闇の精霊は、地水火風の四精霊とは性質が異なるんだ」
「……えっと……」
「パステルは分からねぇか。セオはどうだ?」
「多分、ですけど……地水火風の精霊は物理的な事象を司るのに対して、光闇の精霊は、非物理的な事象を司っているのではないかと」
「うーん、まあ、そうとも言えるな。半分は正解だ。
それで、だ。光って、何だと思う?」
「光……」
セオは、口元に手を当てて少し考えてから、口を開く。
「『幸せの結晶』……光とは、幸せ……?」
「惜しいが、正解じゃない。
俺が司る光は、未来への希望だ。
生きる意味を見出し、生命を繋ぎ、今日よりもっと良い明日を手にする力だ」
「未来への希望……」
「そうだ。そのためには、皆が手を取り笑い合うのが一番いいんだ。
楽しけりゃあ、希望が生まれる。絆で結ばれた人間たちは、より良い未来を作ろうと、手を取り合って努力する。
だから俺は、この地上に住む人間全員を神子にした。それ自体が繋がりとなってこの地を満たし、未来を生み出す」
「人間全員が、神子……?」
「ああ。ただし、全員に力を分けたせいで、一人ひとりの力は弱い。だから、他の精霊の神子とは別物だ。
だが、人間たちは皆、幸せを作る力と、未来を切り拓く力を持ってる。
その力は自分に対してだけじゃない。その力の真価は、他者をも幸せにし、希望を与える力だ」
全ての人に平等に与えられた、光の加護。
人の置かれている環境はそれぞれ違うし、生まれながらに過酷な環境に身を投じている者も沢山いる。
それでも、幸せを感じ、他者を幸せにし、未来への希望を手にする力も権利も、誰しもが持っているのだ。
「俺の祝福を受けた赤ん坊は皆、周りを笑顔にする力を持って生まれてくる。祝福を重ねた子供たちは、他者と幸福を分け合える大人に育つ。
人は根本的に、人に何か喜ぶようなことをしてやるのが大好きだ。自分だけじゃなく、他人を喜ばせることで幸せは何倍にもなる。
……まあ、善悪や倫理はまた別の話だから、時に残酷なこともするがな」
光と闇は、善悪とは違うのか。
私には難しくて理解できないが、光が未来への希望なら、闇は……?
私は、何故か突然、セオの言った言葉を思い出した。
――『一生、大切にする。パステルが、僕にとっての光だから』――
私の考えていることを読んだのだろうか。クロースの優しげな瞳が、こちらへ向いた。
「パステル。自分に正直になれよ。
悩んで先に進めなくなるぐらいなら、自分が望む未来を手にするために、とにかく行動してみることも大事だと思うぞ。
セオのことを信じてみろよ。お前が選んだ、パートナーだろ?」
「あ……」
セオは、隣で静かに頷いている。真剣な眼差しが私を捉えていた。
「セオ、お前も、もっとパステルを信じろ。守られるだけの娘じゃないぞ、こいつは。
下手したら自分から危険に飛び込んでいくタイプだ。ちゃんと話せ。二人ともだ」
セオは、今度はクロースに向かって頷く。私も一緒に頷いた。お互い、きちんと向き合う時だ。
「さて、そろそろ地上に送るぞ。悪いが今日はちいと忙しくてな」
そう言ってクロースは席を立つ。私とセオも後に続いて、ソリに乗り込んだのだった。
翌朝。
目が覚めると、既に日は高く昇っていた。もう昼に近い時間だろう。
エレナは不在だ。テーブルの上に、書き置きがある。野暮用があって出かける、とのことだ。
セオは、魔法の家の中だろう。昨夜は帰りが遅かったから、まだ眠っているのかもしれない。
――セオとはまだ、きちんと話せていない。
だが、クロースに言われた通り、私は自分の望む未来を手にするため、きちんとセオと話す覚悟を決めた。
正直、少し……いや、かなり緊張している。
私は、緊張を振り払うために顔を洗い、紅茶を淹れてセオを待つことにしたのだった。
ポットに茶葉を入れて、お湯を注ぐと、すぐに紅茶の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
この湯沸かし器も、暖房器具も、部屋の明かりも、すべて電気の魔法道具だ。
電気は火に比べて安全だし便利だが、光の揺らめきやパチパチという小さな音に心安らぐこともない。
私は、この部屋の暖房器具に目を向けた。
箱のような無機質な形で、音もなく均一に部屋を暖めてくれている。
離れても寒くないが、近寄っても温もりを感じない。
私は、クロースが暖炉を使っていた理由が、なんとなくわかったような気がした。
「パステル、おはよう」
突然、後ろから澄んだ声がかかり、私はビクッとしてしまった。
急速に心臓が動き始める。
「あ、セオ、おはよう」
笑顔を作り、振り返って挨拶をする。
セオの顔を見て、鼓動はさらに速くなり、顔には熱が集まってくる。
――セオの美しい金色の瞳は優しく細まり、形良い唇が弧を描いていた。
殆ど完璧な、まさしく王子様のような笑顔だ。
セオに、より一層感情が戻ってきたことが実感できた。
「あ、えっと、紅茶、飲む? よかったら座って待ってて」
「うん。ありがとう」
「ど、どういたしまして」
紅茶を淹れる手がどうしても震えてしまう。指先が、言うことを聞かない。
私はこっそり、深呼吸をした。
セオは、緊張していないのだろうか。
椅子に座ってこちらをじっと見ているセオは、普段と変わりがないように見える。
「パステル、大丈夫? やっぱりまだ、悩んでる?」
やはりセオにはどうしても、気付かれてしまう。
セオは私の心の機微に聡い。
私は紅茶をテーブルに置き、もう一度深呼吸をして心を落ち着けると、セオの前の椅子を引いた。
「……あのね、セオ。聖霊様も言っていたけど……ちゃんと、伝えたいの。お話、しましょう」
「……うん」
セオの瞳に、僅かに緊張が走ったような気がした。
私は、セオと向かい合って座り、じっと見つめる。
セオも、私の目をしっかり見て、私の言葉を待っているようだ。
私はついに、覚悟を決めた。
「セオ、あのね」
「うん」
「私ね、セオのことが、好きなの」
「……うん」
「友達として、じゃない。もちろん友達としても好きだけど、私、セオのこと、それ以上に想ってる」
「……知ってた」
「……え……?」
予想外の反応に、私は目をぱちぱちと瞬かせる。セオの表情に、特段変わりはない。
セオは、私の想いに気が付いていたの?
いったい、いつから――?
「僕は、パステルにとって『特別』ってこと……だよね?」
「……そう、よ」
「パステルも、僕にとって『特別』だ。だから、同じだよ。僕も、パステルが『好き』」
「それは、その、友達とか仲間とか、そういう意味での『特別』……じゃないの?」
ここでやめておけば良かったのに。
聞かなければいいのに、私はついつい、聞いてしまった。
「違うよ。パステルはパステルだ。僕がパステルに向ける気持ちは、パステル以外には持たない。
お祖父様にはお祖父様に、メーア様にはメーア様に向ける気持ちがあるように、僕がパステルに向ける気持ちは、パステルだけに向く気持ちだ」
「……やっぱり、そうなるよね」
セオは、やっぱりまだ『好き』の意味を正しく理解していないのだと思う。
友愛も、家族愛も、恋愛も、セオにとっては区別がつかないのかもしれない。
――言わなければ良かった。
私は、唇を噛んで俯いてしまう。
だが。
私は、その後に続くセオの言葉に、更に心を乱されることになるのだった。
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