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43 エピローグ
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前半、エミリア視点です。
――*――
かくして、私、公爵令嬢エミリア・ブラウンは王太子ラインハルト・ヴァン・レインフォードの妃となったのであった。
あれから八ヶ月。
私達の結婚のニュースは瞬く間に王国中に広まり、暗いムードから一転、各地はお祭り騒ぎになったのである。
結婚披露宴は婚姻を結んでから半年後――今から二ヶ月前に、国内外から賓客を招いて盛大に催された。
城に滞在していた国外からの来賓も皆自国に帰り、後片付けも終わってようやく城は平常運転に戻った所である。
ラインハルト殿下は毎日公務に勤しんでいる。
民に親しまれ、王として待ち望まれている彼は、いつの日か賢王と呼ばれることとなるだろう。
そして私達の結婚に乗じて景気も好転し、叛乱分子の処分と貴族の領地再編も徐々に進んでいった。
クーデターの主犯であるドノバン侯爵は処刑された。
ドノバンの一族は爵位を剥奪され、目付役を付けられた上で平民として辺境の地で暮らす事となった。
フリードリヒ・レインフォードは、私の監禁以外に大きな罪を犯していないため、処刑には至らなかった。
彼は王族としての権利を失い、使用人として城の雑務をこなす事になった。
ただし、必ず二人以上での行動が求められ、外出は禁じられ、王族との接触は徹底的に避けられ、部屋は施錠された上で見張りも付けられるという軟禁状態だ。
元々無気力なフリードリヒは、不満を口にする事もなく、意外にも真面目に雑務をこなしていて、温情が与えられる可能性も出てきている。
ラインハルト殿下の側近である騎士アレク・ハーバートは、今から半年後に、私の妹、モニカ・ブラウンと結婚する予定となっている。
二人は今、ドレス選びや式場探し、招待状の準備と忙しそうにしているが、すごく楽しそうで、幸せそうで、見ているこちらも暖かい気持ちになる。
アレクは引き続きラインハルト殿下の側近として仕え、モニカは四ヶ月後に貴族学園を卒業した後、外交官として城に勤める事が決まっていて、結婚した後も私達の側にいてくれる事になった。
男爵令嬢プリシラ・スワローは、その後も真面目に貴族学園に通っている。
スワロー男爵の新事業が成功を収め、バイトをする必要の無くなった彼女は、心を入れ替えて真面目に学習に取り組んでいるようだ。
その気持ちの変化にはどうやら彼女の弟の事情が関わっているらしい。
プリシラの弟が、事業の提携をしている子爵の一人娘と婚約し、婿入りする事になりそうなのだという。
それが決定すれば、プリシラは男爵の跡を継いで女主人になることになる。
そうなった時の為にも貴族学園の卒業は必須であり、特に経営学を中心に一生懸命学んでいるようだ。
彼女の幼馴染のエディは、ラインハルト殿下のアドバイスを受け、スワロー男爵に新しい事業の提案をした。
男爵領に大きな革細工の工房を設け、領民から弟子を取り、元々飼育されていた牛や豚、馬の素材を、捨てられていた部分まで最大限に有効活用するという提案だ。
上手くいけば男爵領の新たな名産品にもなるし、元々ある素材を有効利用するので、仕入れのコストも殆ど掛からない。
それに、エディはラインハルト殿下と私の友人だ。
行く行くは、王室御用達の革工房として名を馳せる事だろう。
今は開業の準備で王都と男爵領を行き来していて、忙しそうにしている。
来年の夏頃には工房の準備も整い、早ければプリシラの卒業の頃には軌道に乗っていくだろう。
プリシラとエディの仲は進展しているような、していないような、微妙な感じである。
まだお互いの将来が定まっていないし、エディが王都を離れる事も多いから、一気に仲が縮まるという事にはならないのだろう。
だが、確実に二人は互いを恋愛対象として意識しているようで、先日催された私達の披露宴にも二人で参列してくれて、何だかんだ言いながらも楽しそうに過ごしていたのだった。
そして今、私のお腹の中には、ラインハルト殿下との愛の証が宿っている。
つい最近判明したばかりなのだが、それが分かった時には、殿下は涙を流して喜んでくれたのだった。
私の泣き虫がうつったのかと思うほど、嬉しそうに幸せそうに、ただただ泣いていた。
私はいつも殿下がしてくれていたように、殿下を優しく抱きしめて、頭を撫でて、涙を拭ってあげたのだが、そのうち私も涙が出てきてしまって、二人で抱き合ってしばらく涙を流していたのだった。
こうして深く私を愛してくれる殿下は、生まれてくる子にもきっと深い愛情を与えるのだろう。
そして暖かい愛に包まれ、この子にも、私にも、殿下にも、きっとこれから、希望に満ちた幸せな未来が待っている。
――世界はこんなにも優しく、暖かい。
全ては、私の記憶が蘇った所から動き出した。
十年間、愛し続けていた大切な人。
その深く暖かい愛を知る事が出来たのも、
勇気を出して私の気持ちを伝える事が出来たのも、
愛しいその人の気持ちを疑う事なくここまで来られたのも、
こうして今の幸せがあるのも、
全ては私の涙から始まったのだ――。
~END~
―――――――――――――――――
~Another Side~
「さて、と。そろそろ自分の世界に帰るかのう」
そう独り言ちるのは、パティスリー『さん爺のおやつ』の店主である。
「転移に失敗してこっちに来てしまった時には、魔法も機械もないし何の面白味もない世界だと思ったがのう。発展途上の世界もまあまあじゃったの」
爺さんは猫のタマちゃんを抱き上げて話しかける。
数年前にこちらに来てから、タマちゃんはずっと子猫の姿のまま成長していない。
かく言う爺さんもずっと変わらず爺さんだ。
「タマちゃん、土産をひとつ持って帰ろうか。何が良いかのぅ……でも大体の物は向こうにあるからのう。……おお、そうじゃ」
爺さんは、少し前までこの店でバイトしていた少女が持っていた本の存在を思い出した。
何やら親兄弟や恋人に見られたくないとかで、自分の家から持ち出して仕事用のロッカーに仕舞っていた物だ。
そしてそのままその存在を忘れてしまったようで、仕事に使っていた制服やなんやらと一緒にロッカーに置きっぱなしで、バイトを辞めてしまったのだ。
「これは推敲すれば中々良い本になりそうじゃ。表紙には日記と書かれとるが、フィクションじゃな」
爺さんの見立てでは、『王太子妃プリシラの日記』は現実に存在する人物をモデルに書かれたフィクションだ。
実際の王太子妃はエミリア殿下だし、ラインハルト殿下とエミリア殿下は十年以上も前から、今もなお、一途に互いを想い合ってきたという。
それにこの本ではエミリア殿下を悪者として記しているが、実際のエミリア殿下は優しく慈愛に満ちた聡明なお方である。
この本は、王太子夫妻が婚姻を結んだ日の前日の日付で書き終えられている。
最後の部分はこうだ。
『明日は学園の卒業パーティー。明日の朝にはラインハルトの夜会服とお揃いのドレスが届く。そしてラインハルトはこの家まで私を迎えに来て、パーティーで私をエスコートしてくれるのだ。パーティーではエミリアはアレクと入場してきて、ラインハルトはエミリアに告げる。私が本当に愛しているのはプリシラだ、君との婚約を破棄し、私はプリシラと婚約する、と。エミリアは当然怒るが、ラインハルトはエミリアの悪事を次々と暴く。お茶会のドレスのこと、補習で私を虐めて心を折ろうとしたこと、夜会で私を閉じ込めたこと。エミリアは婚約破棄され、爵位を奪われ、修道院に送られる。そしてエミリアを愛するアレクは、エミリアの護衛に着任し、そのままラインハルトの元を去るのだ。こうして私はラインハルトと結婚し、王太子妃になるのである。めでたしめでたし?』
「……なんで最後がクエスチョンマークなんじゃろうな。まあそれはいいが、タマちゃん、確か乙女ゲームやらこういう小説やら流行った時期があったのう。21世紀ぐらいじゃったか?」
タマちゃんは肯定するように、にゃーん、とひと鳴きする。
「なら、次は……」
爺さんの姿が光に包まれる。
光が収まると、そこには黒髪黒目、ジーンズにパーカーという姿の女性が立っていたのだった。
「日本に戻って物書きにでもなりましょうか。タマちゃん、目指す時代は21世紀の日本よ。時代は関係なく元の世界に一度戻らないと次の転移もできないし、折角戻るんなら面白い地点に戻りたいものね。小銭を稼いで転移のエネルギーが溜まったら、次こそは魔法文明か機械文明が発達した世界に転移しましょう……あ、それか超古代文明の世界って言うのも面白そうね」
「にゃーん」
そうして、日本人女性の姿をした何かと、タマちゃんと呼ばれた猫のような何かは、『王太子妃プリシラの日記』を土産に持ち、光の輪の中に消えていったのだった。
~聖爺さんSide、おしまい~
――*――
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
以降、番外編を数話投稿いたします。
――*――
かくして、私、公爵令嬢エミリア・ブラウンは王太子ラインハルト・ヴァン・レインフォードの妃となったのであった。
あれから八ヶ月。
私達の結婚のニュースは瞬く間に王国中に広まり、暗いムードから一転、各地はお祭り騒ぎになったのである。
結婚披露宴は婚姻を結んでから半年後――今から二ヶ月前に、国内外から賓客を招いて盛大に催された。
城に滞在していた国外からの来賓も皆自国に帰り、後片付けも終わってようやく城は平常運転に戻った所である。
ラインハルト殿下は毎日公務に勤しんでいる。
民に親しまれ、王として待ち望まれている彼は、いつの日か賢王と呼ばれることとなるだろう。
そして私達の結婚に乗じて景気も好転し、叛乱分子の処分と貴族の領地再編も徐々に進んでいった。
クーデターの主犯であるドノバン侯爵は処刑された。
ドノバンの一族は爵位を剥奪され、目付役を付けられた上で平民として辺境の地で暮らす事となった。
フリードリヒ・レインフォードは、私の監禁以外に大きな罪を犯していないため、処刑には至らなかった。
彼は王族としての権利を失い、使用人として城の雑務をこなす事になった。
ただし、必ず二人以上での行動が求められ、外出は禁じられ、王族との接触は徹底的に避けられ、部屋は施錠された上で見張りも付けられるという軟禁状態だ。
元々無気力なフリードリヒは、不満を口にする事もなく、意外にも真面目に雑務をこなしていて、温情が与えられる可能性も出てきている。
ラインハルト殿下の側近である騎士アレク・ハーバートは、今から半年後に、私の妹、モニカ・ブラウンと結婚する予定となっている。
二人は今、ドレス選びや式場探し、招待状の準備と忙しそうにしているが、すごく楽しそうで、幸せそうで、見ているこちらも暖かい気持ちになる。
アレクは引き続きラインハルト殿下の側近として仕え、モニカは四ヶ月後に貴族学園を卒業した後、外交官として城に勤める事が決まっていて、結婚した後も私達の側にいてくれる事になった。
男爵令嬢プリシラ・スワローは、その後も真面目に貴族学園に通っている。
スワロー男爵の新事業が成功を収め、バイトをする必要の無くなった彼女は、心を入れ替えて真面目に学習に取り組んでいるようだ。
その気持ちの変化にはどうやら彼女の弟の事情が関わっているらしい。
プリシラの弟が、事業の提携をしている子爵の一人娘と婚約し、婿入りする事になりそうなのだという。
それが決定すれば、プリシラは男爵の跡を継いで女主人になることになる。
そうなった時の為にも貴族学園の卒業は必須であり、特に経営学を中心に一生懸命学んでいるようだ。
彼女の幼馴染のエディは、ラインハルト殿下のアドバイスを受け、スワロー男爵に新しい事業の提案をした。
男爵領に大きな革細工の工房を設け、領民から弟子を取り、元々飼育されていた牛や豚、馬の素材を、捨てられていた部分まで最大限に有効活用するという提案だ。
上手くいけば男爵領の新たな名産品にもなるし、元々ある素材を有効利用するので、仕入れのコストも殆ど掛からない。
それに、エディはラインハルト殿下と私の友人だ。
行く行くは、王室御用達の革工房として名を馳せる事だろう。
今は開業の準備で王都と男爵領を行き来していて、忙しそうにしている。
来年の夏頃には工房の準備も整い、早ければプリシラの卒業の頃には軌道に乗っていくだろう。
プリシラとエディの仲は進展しているような、していないような、微妙な感じである。
まだお互いの将来が定まっていないし、エディが王都を離れる事も多いから、一気に仲が縮まるという事にはならないのだろう。
だが、確実に二人は互いを恋愛対象として意識しているようで、先日催された私達の披露宴にも二人で参列してくれて、何だかんだ言いながらも楽しそうに過ごしていたのだった。
そして今、私のお腹の中には、ラインハルト殿下との愛の証が宿っている。
つい最近判明したばかりなのだが、それが分かった時には、殿下は涙を流して喜んでくれたのだった。
私の泣き虫がうつったのかと思うほど、嬉しそうに幸せそうに、ただただ泣いていた。
私はいつも殿下がしてくれていたように、殿下を優しく抱きしめて、頭を撫でて、涙を拭ってあげたのだが、そのうち私も涙が出てきてしまって、二人で抱き合ってしばらく涙を流していたのだった。
こうして深く私を愛してくれる殿下は、生まれてくる子にもきっと深い愛情を与えるのだろう。
そして暖かい愛に包まれ、この子にも、私にも、殿下にも、きっとこれから、希望に満ちた幸せな未来が待っている。
――世界はこんなにも優しく、暖かい。
全ては、私の記憶が蘇った所から動き出した。
十年間、愛し続けていた大切な人。
その深く暖かい愛を知る事が出来たのも、
勇気を出して私の気持ちを伝える事が出来たのも、
愛しいその人の気持ちを疑う事なくここまで来られたのも、
こうして今の幸せがあるのも、
全ては私の涙から始まったのだ――。
~END~
―――――――――――――――――
~Another Side~
「さて、と。そろそろ自分の世界に帰るかのう」
そう独り言ちるのは、パティスリー『さん爺のおやつ』の店主である。
「転移に失敗してこっちに来てしまった時には、魔法も機械もないし何の面白味もない世界だと思ったがのう。発展途上の世界もまあまあじゃったの」
爺さんは猫のタマちゃんを抱き上げて話しかける。
数年前にこちらに来てから、タマちゃんはずっと子猫の姿のまま成長していない。
かく言う爺さんもずっと変わらず爺さんだ。
「タマちゃん、土産をひとつ持って帰ろうか。何が良いかのぅ……でも大体の物は向こうにあるからのう。……おお、そうじゃ」
爺さんは、少し前までこの店でバイトしていた少女が持っていた本の存在を思い出した。
何やら親兄弟や恋人に見られたくないとかで、自分の家から持ち出して仕事用のロッカーに仕舞っていた物だ。
そしてそのままその存在を忘れてしまったようで、仕事に使っていた制服やなんやらと一緒にロッカーに置きっぱなしで、バイトを辞めてしまったのだ。
「これは推敲すれば中々良い本になりそうじゃ。表紙には日記と書かれとるが、フィクションじゃな」
爺さんの見立てでは、『王太子妃プリシラの日記』は現実に存在する人物をモデルに書かれたフィクションだ。
実際の王太子妃はエミリア殿下だし、ラインハルト殿下とエミリア殿下は十年以上も前から、今もなお、一途に互いを想い合ってきたという。
それにこの本ではエミリア殿下を悪者として記しているが、実際のエミリア殿下は優しく慈愛に満ちた聡明なお方である。
この本は、王太子夫妻が婚姻を結んだ日の前日の日付で書き終えられている。
最後の部分はこうだ。
『明日は学園の卒業パーティー。明日の朝にはラインハルトの夜会服とお揃いのドレスが届く。そしてラインハルトはこの家まで私を迎えに来て、パーティーで私をエスコートしてくれるのだ。パーティーではエミリアはアレクと入場してきて、ラインハルトはエミリアに告げる。私が本当に愛しているのはプリシラだ、君との婚約を破棄し、私はプリシラと婚約する、と。エミリアは当然怒るが、ラインハルトはエミリアの悪事を次々と暴く。お茶会のドレスのこと、補習で私を虐めて心を折ろうとしたこと、夜会で私を閉じ込めたこと。エミリアは婚約破棄され、爵位を奪われ、修道院に送られる。そしてエミリアを愛するアレクは、エミリアの護衛に着任し、そのままラインハルトの元を去るのだ。こうして私はラインハルトと結婚し、王太子妃になるのである。めでたしめでたし?』
「……なんで最後がクエスチョンマークなんじゃろうな。まあそれはいいが、タマちゃん、確か乙女ゲームやらこういう小説やら流行った時期があったのう。21世紀ぐらいじゃったか?」
タマちゃんは肯定するように、にゃーん、とひと鳴きする。
「なら、次は……」
爺さんの姿が光に包まれる。
光が収まると、そこには黒髪黒目、ジーンズにパーカーという姿の女性が立っていたのだった。
「日本に戻って物書きにでもなりましょうか。タマちゃん、目指す時代は21世紀の日本よ。時代は関係なく元の世界に一度戻らないと次の転移もできないし、折角戻るんなら面白い地点に戻りたいものね。小銭を稼いで転移のエネルギーが溜まったら、次こそは魔法文明か機械文明が発達した世界に転移しましょう……あ、それか超古代文明の世界って言うのも面白そうね」
「にゃーん」
そうして、日本人女性の姿をした何かと、タマちゃんと呼ばれた猫のような何かは、『王太子妃プリシラの日記』を土産に持ち、光の輪の中に消えていったのだった。
~聖爺さんSide、おしまい~
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最後までお読みくださり、ありがとうございました!
以降、番外編を数話投稿いたします。
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