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出会い編
プロローグ
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ーー木漏れ日のさす森の先に、野花の咲き誇る丘がある。
美しい花嫁と花婿が、そこにいた。
美しい刺繍の民族衣装。
たっぷりと布を使った豪華な服は、ふたりが高い身分である証だ。
そこへ転がるようにじゃれ合いながらやってきた獣人族の子犬たちは、二人の姿を見て首を傾げた。
「なにしてるんだろう」
「あれはお城の王子さまかな」
「となりのお姫さまはだれ?」
子犬のひとりが、たっと走っていく。
子犬は、美しい花嫁に話し掛けた。
「ふたりは結婚するの?」
「そうだよ」
「赤ちゃんいる?」
「…まだいないよ。でもそのうちできるかも」
くすぐったそうに笑う花嫁と、花婿。
ーー笑い合うふたりは、幸せそうに見えた。
美しい花嫁と花婿が、そこにいた。
美しい刺繍の民族衣装。
たっぷりと布を使った豪華な服は、ふたりが高い身分である証だ。
そこへ転がるようにじゃれ合いながらやってきた獣人族の子犬たちは、二人の姿を見て首を傾げた。
「なにしてるんだろう」
「あれはお城の王子さまかな」
「となりのお姫さまはだれ?」
子犬のひとりが、たっと走っていく。
子犬は、美しい花嫁に話し掛けた。
「ふたりは結婚するの?」
「そうだよ」
「赤ちゃんいる?」
「…まだいないよ。でもそのうちできるかも」
くすぐったそうに笑う花嫁と、花婿。
ーー笑い合うふたりは、幸せそうに見えた。
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